4月1日、TTFCにディレクターズカット版が大量に追加されたので感想を書いていきたいと思います。この前555のパラダイスロストの感想を書いたのでそれを除いてアギトから順に書いていければと思っています。
・感想
氷川誠がカッコいい。
この作品は主人公扱いのライダー3人に全員見せ場、それぞれにオリジナルの登場人物と関わりがあり、ある意味現在では珍しいライダー映画なのですがその中でも一番扱いが良いのが氷川誠ですよね。この作品の主人公と言っても過言ではない。
アギトはバーニング・シャイニングフォーム。ギルスはエクシードとそれぞれ新フォームが出ますがG3は無し。追加武装もなしとある意味ライダー的には冷遇されてはいるのですが最後まで観た方にはご存じの通りG4戦が非常にいいんですよね。
「G3-XとしてG4と戦っては勝ち目がないわ。氷川誠として戦いなさい」
アギトはヒロインズの助力により覚醒。ギルスは窮地に陥った後自力で覚醒。どちらもアギトの力(ギルスは通常のアギトの力とはちょっと違いますが)が覚醒し新フォームに至りそれぞれ強敵を撃破した訳ですが機械であるG3にはそんな機能はなく、さらに氷川誠にアギトの力は存在しません。人命すらパーツの一部と考えるG4とのスペックの差を埋めるものは一体何か。上司である小沢澄子からの助言は上記の「氷川誠として戦いなさい」といったものでした。
G4装着員の水城は以前アントロードに襲撃された経験から生に執着する限り十分な戦いは出来ない、死を背負い戦っているという思想を持ってしまいました。生に対する執着を捨ててしまった訳です。
それに対して氷川誠はこの戦いの直前生きる為に戦う事を決意しています。彼の知り合いは(アギト)は無条件で人生は素晴らしいと話していました。そんな彼のような考え方はできない、水城のように生に対する執着を捨てる事も出来ない。でも氷川は生きる事を素晴らしいと思いたい、その為に、生きる為に戦う事を決意している訳です。
生きる為に戦う氷川。敵を倒すために死を背負う水城。
「氷川誠として戦いなさい」
死ではなく生に執着し人を、そして自分を守る為に戦う。そんな氷川の戦いに限界を迎えたのは水城の方でした。
G4システムは人間の命すらパーツの一部、消耗品として考えるシステムでした。氷川の決死の戦いに水城の命が、G4システムのパーツの一部が限界を迎えてしまったのです。水城が生に執着していたら結果は違っていたかもしれません。
生に執着し最後まで諦めなかった氷川誠。死に執着し戦う事を止めなかった水城。彼らの生に関する考え方が勝負を決したと言っても過言ではないでしょう。
そしてG4戦ラストシーン。
装着員である水城が命を落としても動き続けるG4を止める為に「もういい、もういいだろ!」と叫ぶ氷川誠。このシーン、氷川誠役の要潤さんのアドリブらしいですが自身の思いから生まれたせいか迫力、そして納得の名シーンとなっていますよね。
敵役のG4、その装着員の水城との対比。そしてラストシーン。仮面ライダーアギトの劇場版ですがこの映画の主人公は氷川誠で間違いないですよね。
以上感想でTTFC投稿分
以下雑記。
TTFCでは一つの投稿2000文字制限があるので書きたい事を全部書けないんですよね。雑記入れると何が言いたい文章がわかり難くなりますし。
という訳でこっちで色々適当に書いてみます。
ちなみに555のパラロスが初映画館で観た作品という事でこの作品は映画館で観てないです。そのためDC追加シーンについては不明な点も多いためその辺りについてはあまり触れてないです。
・ギルス
本編でも思うのですが非常に扱いが悪い。
先に本編の扱いの悪さを思い出せる範囲で書いてみますが
・何故か急にアギト(というかギルス)の力に目覚める
・制御不能。さらに不完全な力の為か反動が酷くて変身するたびにボロボロになる
・親身にしてくれていた大学の水泳のコーチはギルスの事をしると疎遠になる
・親密になった女性はほぼ死亡
・最終回近辺で親密になった女性がテオスの八つ当たりでやっぱり死亡
など散々な扱いです。最終回で子犬と共に旅立ちましたが子犬がメスだったらやっぱり死別するんじゃないかという考察?をみた記憶が。どんだけ扱いが悪いのか。
とは言えある意味仮面ライダーらしいんですよね。彼は。
本来、石ノ森章太郎が考えていたライダーは孤独な存在だったはずです。戦う運命を背負ってしまったが周囲に理解されず、孤独に戦い続けるヒーロー。平成ライダーの中ではある意味彼が一番近いんじゃないでしょうか?
でも他のメイン二人は結構恵まれた(アギトは姉と死別とかありますが)環境の中でずば抜けて不幸な彼の扱いに涙。
で、話は戻って劇場版。
こっちはこっちでゲストキャラとの絡みはある物の戦闘面ではやっぱり孤独。一人で戦って一人でピンチになって一人で覚醒。
そして覚醒して強敵を倒すも倒れその後出番なし。
ゲストキャラの少年も自身の目的が果たされたからといって本当に離れてないで欲しいものです。
ビルドの劇場版(というかビルド本編も)結構孤独なヒーローやってましたがあれは劇場版のラストで助けた少年にお礼を言われてますからね。ギルスも助けた少年に一言で良いから言葉を交わすシーンが欲しかったです。
・焼肉
映画館で観てないので知らなかったですがこの焼肉、氷川誠が全く焼肉を食べられないシーン。これDC追加シーンみたいですね。
しかし本編でも散々焼肉シーンやって表彰されてさらに映画で焼肉シーンいれてDC版で焼肉追加。アギトは本当に焼肉が多い。
そして井上先生は本当に食事シーン多いですね。ただ555の食事がまずくなる草加を交えた食事シーンはもう少し削っても良かったと思います。
・シャイニングフォーム
最後アントロードに対して無双するシーン。これもDC追加らしいですね。
まあ基本的に特撮映画ってボス倒した時点で雑魚消滅が多いのでボス倒した後に雑魚相手に無双ってのは珍しいというか助長なのでいらないとは思いますが。その分女王アリ戦に追加して欲しかった。
といっても平成一期は最終フォームお披露目の側面もあるので変身直後に瞬殺してしまうシーンも多いんですよね。先行披露された最終フォームの戦闘シーンも長く観たいですが長すぎると苦戦しているとみられてしまう。色々とその辺りの塩梅が難しかった末の雑魚無双シーン追加だと思われます。
・警視総監
仮面ライダー30周年記念とは言え豪華なゲストですね。
ただこの10数年後にこの警視総監メインの作品が作られるとは思いませんでしたが。
・ゲスト子役
今と比べると非常に出番が多い。今だとライダー自体増えてますし各ライダーの描写も増加。敵ボスの描写もしないとで、という訳でゲストはあっさり目の出番が多いのですがこの作品は違いますね。初期の劇場版という事で色々試行錯誤してたんでしょうね。
ただその出番。さっきも書きましたが中盤ちょっと削ってラストのギルスのシーンを追加して欲しかった。

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