・感想
「物語は未来へ―。最終戦闘を目撃せよ!」というキャッチコピーで上映された本作ですがTV放送を見た方は知っての通り最終回とは繋がっていません。ただし全くの別物とまではいかないんですよね。何が違っていたか。
それは剣崎自身が犠牲になる事で世界を救う方法がある、という事を知っていたか否かだと思います。
ジョーカーを封印する事でバトルファイトを終了させた映画。
自身がジョーカーになる事でバトルファイトを継続させた本編。
どちらも剣崎なりの苦悩があったと思います。ジョーカーでありながら人間として生活を送る事で人間らしい心を持つようになった始。その始を救う為、劇場版での最終決戦の前にも剣崎なりの苦悩があったと思われます。
「全てのアンデッドは封印した。残っているのはジョーカー!君一人だ。できれば君とは戦いたくない!」
映画の冒頭のシーンですが「できれば」と言っているように本当は始と戦いたくはない。しかし倒さなければ世界が滅びてしまう。苦渋の決断の末、さらにはジョーカーの自身の選択、自分が剣崎に封印されるという選択もあり結果としてジョーカーは封印される事となりました。
映画版の剣崎も自身を犠牲にして世界を救う方法があれば犠牲にしていたと思われます。14との最終決戦時。迷いながらも自身が封印される(始によって未遂に終わりましたが)選択をした剣崎。自己犠牲によって戦いが終わるのであればそうするのが剣崎であり、映画版の冒頭ではその方法が判明していなかっただけであると自分は思っています。
話は変わりますが今回の脚本は劇場版でおなじみ井上先生。しかし前年度までのライダーとは少し話が違ってきます。アギト、龍騎、555共に井上先生が大きく本編の脚本に関わってきました。しかし今回はほぼノータッチ(桐生レンゲル編を書いたか書いてないかぐらい?)の状態で劇場版の脚本を担当しています。
最終回以降の話を書いたとはいえ本編で今回のジョーカーを封印するという設定を使う気はなかった可能性が高いです。
しかし劇場版での展開をある意味活用し、テレビ本編では劇場版と対比させる方法での結末となりました。テレビ版での結末、剣崎自身がジョーカーになるという結末。敵と同種の力を使用して戦うのはライダーではおなじみの設定ですが自身の意志で敵と同じ種族になるというのはかなり珍しい例だと思います(555の巧は自分の意志ではなく物語冒頭から同種の存在。オーズの映司はなりかけたがならなかった)
その本編の結末だけでもライダーの歴史的に語り継がれる内容となっていますがその結末は映画の結末もあってこそのものではないでしょうか?
孤独に運命と戦い続ける結末となった本編。本編だけ見ても切ないラストですが映画版の結末を知っているとさらに切なく感じられます。番外編ではありますが本編の展開に大きく影響したといっても過言ではない劇場版。仮面ライダー剣の本編を観る際は劇場版とあわせて観て欲しいものです。
余談ですがあまりに切ない本編の結末。ジオウ29~30話でテレビ版の後の世界(ファンによっては賛否あるようですが)が描かれています。世界を救った仮面ライダー、剣崎のハッピーエンドが観たいという方には是非見て欲しい内容になっています。
以上転載分。
以下雑記
・ブレイド
弱体化14戦で最初にジャックフォームを使ったのは何故でしょうね。バニティカード破壊した時点でキング使えるはず、というか叩き落された直後にキングフォームになっているのでやっぱり何でキングフォームにならないのか理由がさっぱり。流れ的にはそのままキングで全く問題ないと思うんですけどね。他の二人に合わせたんでしょうか?もしくはジャックフォームで十分と考えたのか。
結局皆の力で戦うと宣言→剣崎一人で十分だった、という流れはどうかと思います。ブレイドキングフォームで他二人補助じゃ駄目だったんでしょうか?でもよく考えたらカリスがいるならともかくあの師弟コンビだけだと逆に足を引っ張りそう。
で、設定を再確認してみたら飛ぶだけならキングよりジャックの方がいいんですね。キングは移動・飛行能力に劣ると。ならジャックフォームもギリギリありだったんでしょうか?
・ギャレン、というか橘さん
上記のジャックフォーム。レンゲルが一人だけ「フロート」で飛んでるのがたまにネタにされますがジャックに変身したにも関わらずその後何できず叩き落されみてるだけ状態のギャレンが全くネタにされないのは橘さんが一流の証。この程度平常運転ですしね。所詮弱フォームですよ。
物語終盤で橘さんがやっぱり騙されていた事が判明する茶番がある訳ですがあの流れで誰が橘さんを疑うのでしょうか?志村一択じゃないですか。
そしてさらにこの展開の後登場人物の誰も橘さんについて言及しないのが逆に面白いですよね。ああ、またかみたいな感じで。いや状況的に言っている場合ではないと思いますが全員スルーな展開が好きです。
そういう私もフォーゼの時の橘さんには騙されました。フォーゼの橘さんというとややこしいですが校長が理事長を裏切った?みたいな展開の話ですね。橘さんだから裏切ってフォーゼ側についても何らおかしくないですよね、といった感じでみてたので完全に騙されましたよ。あの後の夜空に浮かぶ橘さんも素敵でした。
・レンゲル
あんな濃い、ネタキャラばかりなメンツに囲まれてたら普通に就職活動しますよね。納得。
それはそうと剣崎がジョーカーになる選択をしなかったように睦月も虎姉と嶋さんとの交流はなかったっぽいですよね。まあ中盤に作った話といえばそれまでなのですが最終回後の設定のはずなのに精神的に成長していない。どういう展開で全員封印したか気になるところです。もしかしたらジャックフォーム大活躍でキング連中も剣崎と橘さんのナイスなコンビネーションで次々撃破していったんでしょうか?それはそれで観てみたい。
・カテゴリーキング
全員別人。というかほぼ喋らないですしね。
他のアンデッドとアンデッド語で話していたぐらい?
物語の展開上仕方ないとはいえもう少し強キャラ感を出して欲しかった。全員ジャックフォーム単独でどうにかなる相手じゃないはずなんですけどね。まあ本編だと全員(パラドキサ除く)確変したノーマルフォームにやられてるんですが。
コーカサス・ギラファそれぞれ本編だと非常に熱いバトルでいいんですけどねえ。ギラファ戦後に何故か橘さんが海に飛び込んだのはいまだに理解できないですが。あのせいで対抗策練る前にゴキブリが大量発生してしまった。
・アルビノジョーカー
全編に渡ってものすごくうさん臭いキャラ。
と思って参考までにディケイドの志村観てみたらこちらの比ではないぐらいうさん臭いキャラだった。相対的にこっちの志村の方がまだ人間味がありますよ。人間じゃないけど。
橘さんがいなければもっとネタにされていたであろうキャラだったんですが相手が強大過ぎましたね。橘さんに対抗できるのはエグゼイドの神ぐらいでしょうか?
・仮面ライダーラルク ランス
変身後どちらがラルクでどちらがランスかわからない。
今までの劇場版オリジナルライダーで一番扱い悪いキャラじゃないでしょうか?単に嫌味なだけのキャラですよ。単に主人公勢に嫌味を言いまくってあっさり死んでいったキャラでしかないですよね。もう少し見せ場を作ってあげて欲しかった。
それはそうと前日譚的なやつがテレビで放送されてた気がしますがあれは再度観てみたいですね。TTFCで配信してくれないでしょうか。
・馬社長と薔薇社長
555本編でもこれぐらいほんわかしたバトルだったら良かったんですけどね。555だと人間関係が悪いキャラ同士殺すつもりで色々やり取りしてますからね。そこが555の魅力と言えば魅力なんですが。
・海堂
海堂の出番があるのはいいのですがもう少しあそこの天音ちゃんパート減らしても良かったのでは。その分ラルクとランスに分けてあげて。
・天音ちゃん
始さんがいなくなったせいでこんな状態に。きっとこの劇場版の後でアルターゾディアーツになってしまったんですね。テレビ本編後だと多分なってないと思います。

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