映画 樹海村 感想

映画 樹海村の感想です
犬鳴村は観てないです。
ネタバレありの感想となります。
他のホラー映画のネタバレもあります。

・感想

久しぶりにコメディ要素がないガチホラー映画を観た気分です。
自分が映画を映画館で見始めたのはここ数年なのでそれほど映画に詳しい訳ではないのですが最近のホラー映画って大体笑いどころがあるんですよね(個人の感想です)

恐怖人形 OP以外ほぼ全編コメディ
IT IT完結編 両者とも最終決戦でヘタレるペニーワイズ
ドクタースリープ シートベルトしてないばかりに吹っ飛んで死ぬ敵
事故物件 後半漫才
貞子 頭を押さえて力づくでユーチューバーを水に沈める貞子
来る 終盤は鬼太郎路線
等々の笑える箇所がある作品ばかりだったんですね。個人的に一番好きなのは恐怖人形。ホラーか怪しいですが。

で、前置きが長くなりましたがこの樹海村。
普通に全編怖い。
IT完結編で一番怖かったのがペニーワイズの元になった(かどうか忘れた)人間の実家か何かを訪ねた時のシーン。
普通のおばさんが急に変な動きをしたり止まったり。
今から怖いシーン来ますよ、的なシーンはそれほど怖いと感じないのですが日常よくあるシーンが実はホラーだった、というのに自分は恐怖を感じるようです。

で、この樹海村はそんなシーンが多かったように感じます。
子供を失ったのにまるで自分の子供が成長しているようにふるまい、探すシーン。
急に包丁で自分の指を切り始め、正気に戻ったと思ったら今度は首切り。
お経を唱えていたと思っていたら突然死。

そんなシーンばかりという訳ではなくホラーの緩急をつけますよ、的に死んでいくモブキャラも多数。
その恐怖を煽る要素のバランスが非常に良かったのではないかと思っています。
それってつまるところ怖いって事ですが。

でも逆に最後穴から脱出するシーンはそれほど怖くはなかったですね。
既にはこの中身、そして目的自体は判明している訳でして得体のしれないホラーからお化け屋敷的なホラーになったというか。
最後のオチも結構ありがちなオチでしたし。でもあのシーンはあのシーンで考察し甲斐があると思いますがそれは置いといて。
最後がやや恐怖感に薄れていましたがそれでも怖いものは怖い。
久しぶりに本格的に怖いホラー映画を観た、という感想です。

以下雑記

・ラストシーン

いきなりラストシーン上げるのもどうかと思いますがこの辺りが一番考察し甲斐があると思ったので。
ただし結構ビビりながら本編を観ていたせいか詳細に覚えていない箇所もあるため適当な記述になっている可能性が高いです。

で、ラスト。
響は樹海村の一員となり、箱に取り込まれたようですが自分の意志自体は存在しているようです。
ラストの台詞「来ちゃダメ」なのですが本編を観た人ならわかると思いますがあの箱は基本的には呪い殺すか樹海村に取り込もうとする存在ですよね。
樹海村に認められた、樹海村に存在する人間たちの意識の集合体と言ってもいいと思います。
つまり来ちゃ駄目、という台詞を箱が言う事はおかしいはずです。
自身を遠ざけようとする台詞をいうはずがない。
その辺りに響の葛藤が表れているのではないでしょうか?

響は姉に対して死ぬときは一緒にいて欲しい、と言っています。
しかし実際は一緒に死ぬことはなかった。
姉を助ける為に自身は犠牲となった訳です。
しかし犠牲になったとは言え姉と一緒にいたい。
でも樹海村の一員となり、さらに箱と同質化してしまった時点で姉に接触すること自体姉に不幸が降りかかる。
自身は近くで見守りたいが自身の思いが大切な姉を傷つけてしまう。
そこに他の樹海村の意識が介入し、箱を触るように姉の娘(恐らく)に仕向けるも、響は自身の意志で「来ちゃダメ」と拒絶する、箱の行動原理からすれば矛盾した行動をとっているような気がするのです。
そういった事が出来るのも元々響に特別な力があった。
もしくは死に方が特殊だったから、といった考察もできそうです。

まず響、というよりあの家系には特殊な力があった。
それがあったために響の母親は死してなお村の存在に介入し、娘を助ける事ができたと思われます。
死に方が特殊だった、というのは響は肉体自体が樹海に行って死んで訳ではないです。
樹海で死んだ母親も取り込まれなかったように樹海村に取り込まれる為にはいくつか条件が必要なようです。

まず薬指を何らかの方法で切られ箱に入れられる事。
死んだ後でも大丈夫なのか、死ぬ前に入れなければ意味がないのか。
飛び降り自殺の巻き添えで死んだ輝は死ぬ前に切られてはいなかった様子。
つまり死んだあとでも指を取り込まれれば村の一員となる可能性が高そうです。

死んだ場所については樹海で死ぬこと自体は関係がないようです。母親が樹海で死んだにも関わらず取り込まれなかったように場所自体は関係なさそう。
輝も死んだ場所は病院ですが取り込まれていますからね。
死体を村人の力で運び、そこから指を切る儀式を行う事で取り込むことが可能なようです。

では死ぬ前に指を切ってしまえばどうなるのでしょうか?
本編でいつ響が薬指を失ったか不明(ですよね?)ですが自身が行った可能性がありそうです。
村人に切られる前に自身で切ってしまえば箱による影響力は下がるのではないでしょうか?
響自身の力によるものか、それとも死に方、指の失い方が特殊だったのか。もしくはその両方か。
それは定かではないですが響が箱、村に抗えないと判断した時点で自身が取り込まれる前提で行動した結果なのかもしれません。
そして何らかの影響で自身の意思を残す事が出来た。

自身は取り込まれてしまう。しかし箱に多少なりとも抗い姉を守ろうとすることは出来る。
それがラストの「来ちゃダメ」に繋がっているのではないかと考えられないでしょうか?

・病院の少年

犬鳴村を観てなかったので知らなかったのですが一緒に観た友達からあれは犬鳴村の登場人物だった、と言われて納得しました。あのシーンは異質だったので。
そういえば序盤に出たアッキーナも犬鳴村にでてるようですね。
一応シリーズ化でシリーズ共通の登場人物がいるって事でいいのでしょうか?

以下雑記というか駄文

・鷲尾真二郎

途中で死んだと思ったのですがラストを見る限り生きてるっぽいですね。勘違いして一緒に観た友達に死んだとか言ってしまいました。反省。
といってもあの後死にそうですが。
というか火傷を負って自身で体を切り刻んで五体満足で復活出来たってこの人もある意味異常ですね。
もしかしたら呪いでは死なないかもしれない。

・安達祐実

ラストの樹海村で登場したシーン。
13年前に死んだのならもっと歳をとっていてもいいはずですが安達祐実なら13年程度変化なしでも納得できそうだなあと思っていたら普通に死んでいました。流石に安達祐実でも13年は厳しかったか。
いやでも13年後も今とほぼ同じ顔をしている可能性がありそうな気がします。

・工藤遥

家の地下を探っていたら何故か樹海で死んでいたのと
ハンバーグの食べ過ぎでパンパンになった腹に何故か飛んできたキツツキが激突して死ぬのはどちらが悲惨でしょうか?
ルパパトはシリアス回は思いっきりシリアス回だったのにギャグ回は本当に酷いギャグ回が多いのはどうしてだったのか?
いや好きな事は好きなんですよ。レオタード回とかキツツキ回とかクリスマスには鮭回とか。落差が酷かった。

映画
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