Vシネクスト ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷

Vシネクスト ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷 感想です。

最初これ単体でストーリー完結するかと思っていたら衝撃のラストで唖然。
調べてみて納得。2作で完結するタイプのスピンオフだったんですね。
この展開からどうやっていい雰囲気のオチに繋げていくか期待。
設定が非常に暗かった小説版エグゼイドも社長(神)含めてなんとなくいい雰囲気で終わったのでこちらにも期待してます。

・感想

ある意味全滅エンド。
体は復元できるとは言え全員の意志の集合体であるはずの仮面ライダー滅亡迅雷で各々の体を切り捨てていくシーン、そしてラストの全員の慟哭ともとれるラストシーンは衝撃的。
ヒューマギアの夢と自由を守るためのはずの戦いの結果、滅亡迅雷netの意思は消滅してしまったのか?
テレビ最終回。イズの体は復元されましたが心まで復元する事は出来ませんでした。劇場版で旧イズの影響によりシンギュリティに達したとは言えそれでも以前のイズとは別のイズと言えるでしょう(記憶が戻ったとはいえ別の存在だと自分は考えています)
つまりヒューマギアの死とは肉体の死ではなく自我の消滅だと考えています。
そして今回その心が破壊されてしまったようにも思えます。個々の意志は消滅し、ヒューマギアを害する存在を滅亡させる存在へと変貌を遂げてしまったかのような。

果たして彼ら滅亡迅雷は滅ぼす為に滅亡してしまったのか?
それとも復帰し、ヒューマギアの夢と自由。そしてそれぞれが笑いあえる世界の為に戦う本当の意味での正義のライダーとなり得るのか?
不破さんと唯阿さんの動向も気になる次作、そして完結編となるバルカン&バルキリーに期待しています。

・或人

今回出番冒頭のニュースだけ。スピンオフとは言え寂しいものですね。
しかし今回リオンが危惧したのは仮面ライダーザイアを止められる事ではなく仮面ライダー滅亡迅雷を破壊される事だったのではないかと思えてきました。
今回の計画。一番困るのが滅亡迅雷を破壊され人類の脅威を取り除かれる事ですからね。或人がいない隙を狙ったのはそういった意味合いが一番大きな気がします。

・アズ

…イズがいない。多分或人と一緒にいると思われますがそのせいで鶴嶋さんの出番がほぼアズだけに。
それは置いといてアズの出番がこれだけというのは考えづらいですね。お花畑、というか花壇に放置された後姿を消してますし。
アズ自身もアーク様に変身できる(ファイナルショー)はずなのであの程度で完全に機能停止したとは考えづらいです。
実際はどうなのかは続編に期待ですが…もしかしたらイズのゼロツー対アズのアークが見られる…可能性は低そうな気がします。その辺は本編の流れから外れそうですしね。

・不破さん

人々の平和を守る正義のライダー(無職)が果たして次回どう動くのか。
しかし大切な存在を守る為に悩む必要は無い。
そんな不破さんの影響から滅亡迅雷が誕生してしまったというのは皮肉というかなんというか。
正義対悪の図式ではなく今回は互いの正義をぶつけ合う戦いですしね。
次回は恐らく不破さん唯阿さん対滅亡迅雷となりそうですが…互いの正義がぶつかり合った結果どのような結果が生まれるのか。気になりますね。

・唯阿さん

結局のところ職場が変わっても苦労させられる苦労人。上司に恵まれないですね。
続編で唯阿さんではなくバルキリーとして戦えと言われた唯阿さんの決断はいかに。
しかしちょっと言わせて欲しい。長官はバルキリーの性能を知っているのだろうか?
ホーネットでも滅亡迅雷の個々のライダー単体にも劣るスペックなのですが。スピンオフだと新フォーム貰えそうな気もしますが…。
アーク並みの(というかアークドライバーで変身しているので当然ですが)性能の滅亡迅雷にバルキリーで挑めと無茶ぶりされた唯阿さんの運命や如何に。

・天津垓

影が薄すぎる。
本編の悪事は大なり小なりほぼ天津垓のせいでしたが今回はそれを上回るリオンが登場した事によって影が薄い存在に。
しかしリオンが今回の件で完全に死亡したとしていたら大丈夫。
ゼロワンの黒幕は天津垓とハッキリと断言する事が出来ますよね。
という訳で次作、リオンの生死に期待。

・迅

本編で明かされなかった迅誕生の秘密。
兵士型のヒューマギアのプロトタイプなんですね。
本編のヒューマギア達が持つ夢が自身の生まれから来るものが多いのに対して迅はヒューマギアの解放という兵士らしくもない夢を持つことに。
いや兵士の夢って敵を滅ぼす事ではないですね。
むしろ自身の大切なものを守る為に戦う人が多いはずです。
迅が一番重要視していたのはヒューマギアが心を持ち、自身の意志で夢に向かって生きる事。
その事を守る為、シンギュラリティに達したとすれば…他のヒューマギアと同様自身の出生が大きく影響している、という事になりそうです。
最初の覚醒は滅が消滅(しかかった)時ですしね。
リオンが自我を持たない完璧な兵士を目指した結果、自我を求め、自我を守る為の存在が生まれたとしたら…なかなか皮肉な結果ですね。

・滅

こちらもある意味皮肉な結果に。
不破さんに大切なものを守る為に迷う必要は無い、といった答えを貰った結果自我を失ってしまう結果に。
果たしてお父さんは奮闘できるのか?
このままソルドが完全に開放されると大家族のお父さんとなってしまうが大丈夫なのか?
色々気になりますが悪意を乗り越えた、本当の仮面ライダーである滅には悲しい結果とならないよう頑張っていただきたいものです。

・滅亡迅雷

雷「俺達には俺たちの正義がある」
亡「ええ、ヒューマギアの夢と自由。この手で守る」
迅「2度と同じ過ちを繰り返さないためにも。誰かがやらなきゃならないんだ」
滅「いざ聖戦の時だ」
迅「滅亡迅雷netの意志のままに」
「自由な世界へ!」

このパターンで暴走するとは思いませんでしたよ。
ヒューマギアの夢を自由を守る為に自身がアークとなる。なかなか衝撃的な結末。しかし完全に全員が望んだ結果ではなくアークの意思も働いている模様。(滅亡迅雷の面々の体を破壊したのはアークの意思と思われる)
結局のところリオンが言っていた事、悪は迷うが正義は迷わない、正義と正義がぶつかり合い戦争が起こるってのは実際起こっている事ですよね。
その問題をどうやって良い方向に持っていくのか、が今回のスピンオフのテーマとなっているはずです。
守る物の為に暴走してしまった滅亡迅雷を止めるのは果たして誰か、そしてどういった過程を描くのか?
劇場版で或人が暴走覚悟で変身した時はイズが止めてくれたように滅亡迅雷を止めるのは不破さん…ではなく人間、そして人間からラーニングしたヒューマギア、といった流れになるのでしょうか?

・リオン

結局自滅した1000%の馬鹿。
…なのかどうか不明。
と言うのもそもそもリオン本人が変身しているか不明の為。
まず前提として結局のところリオンの目的・人類にとっての脅威となる仮面ライダー滅亡迅雷の誕生、そして自身の死という最高のデモンストレーションは成功している訳です。
間違いなく滅亡迅雷は人類の敵と認識され、なおかつザイアが率先してその脅威に立ち向かうという図式は出来上がっている訳です。
つまり自身の死までが計画通りであり今回の結末はリオンの目論見道理の可能性がある訳です。日本の売り込みを果たすといった目的は失敗に終わっている訳ですがここから被害が広がりそれに対抗できる組織が他にないとすれば結局のところザイアに一任するしかないという状況。

しかし自分が死んでまで計画を行う事に意味があるのか?
そこで考えられるのが劇場版で登場した仮面ライダーアバドン。
アバドンはザイアの技術を横流しした結果生まれたライダー。つまりザイアが同等の技術を使う事は可能。
そしてアバドンの特徴はナノマシンで作成したアバターを変身させられる事。
つまり本人が変身する必要性は全くない訳です。
劇場版では本人と違った姿で(アバターなので当然なのですが)変身をしていましたが逆に本人と同様の姿で変身する事も可能のはず。
リオンが自身の死すら演出の一部を考え仮面ライダー滅亡迅雷を誕生させた。
そう考える事は出来ないでしょうか?

…もちろん滅亡迅雷を誕生させるだけさせて後の事はノープランであった天津垓を超える純度1000%の馬鹿である可能性も否定できないのですが。
ソルドたちの変身機能を一瞬で無効化されたあたり本当の馬鹿かもしれない。
こいつに関しては続編で評価が変わりそうです。
あと一つだけ言わせて欲しい。
変身時、お前が言うな。

・国防庁長官 大文寺茂

今回のある意味黒幕なのか、それとも滅亡迅雷を軽視している人間様なのか?
こっちは続編でがっつり絡んできそうなのでそれ次第ですが…人工知能が人間様に勝てる訳がないと否定し、さらには唯阿さんを道具扱い。
悲惨な最後を迎えそうな気がします。
唯阿さんの辞表パンチを超える必殺技がさく裂するのか。期待して待っています。

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