映画 地獄の花園 感想

悪くは無かったのですが予想以上の出来、といった感じもなく予告通りの作品と言った感じ。あとはオチがちょっと残念。
そもそも予告で本編の美味しいネタはほとんど使っちゃってるんですよね。ピラティスとか空き缶とか。予告編で使用したネタ以上のネタがほとんどなかった(個人的に一番好きなシーンは派閥争い関係の話をした後の「最後に出る人は換気扇消しといて下さいね」のシーン。この手のシーンをもう少し増やしてくれた方が個人的に好みだった)のが残念です。
アクションシーンもOL要素がほとんど無かったですしね。OL同士の抗争なのでOL要素を活かして欲しかった。OL要素が活かせるヤンキーの抗争ってのはよくわからないですが総務、営業、製造と所属部署が分かれているのでその辺できっちり特色を出して欲しかったと思います。


堅気のOLと派閥のOLの対比がこの映画の見どころなんだと思いますが派閥のOLが普段は普通に仕事をしているなら普通のOLとの対比ではなく派閥のOLが抗争時、普段と違う姿を演出するという対比の方が良かったのではないかなと思います。その辺は主人公でやっていたのかもしれないですが個人的にはもっと派閥のOLが普通に仕事をしている姿を見たかった気がします。
あとオチについては雑記で後述。
予告と本編が違い過ぎるという映画はどうかと思いますが予告通り過ぎる映画もどうかなと思う映画でした。

再度書いておきますが悪い評価ではなくこの手の映画は好きなので個人的には好きな映画です。ただもうちょっと予想を良い意味で裏切る映画にして欲しかった点もあるといった評価です。

以下雑記

・佐竹紫織

狂犬
まあ狂犬って噛ませ犬ポジションですよね。
大怪獣に敗北して蘭に敗北して七色の拳に敗北…やっぱり全敗。
一応他の社に行けばトップクラスのはずなので強い事は強いと思うのですがちょっと扱いが残念。

・神田悦子

大怪獣
会社帰りにOL5人(?)半殺しにして半年刑務所行っていたようですが世界観がわからない。24時間タイマン張り続けた挙句300万以上カツアゲした鬼丸が全く捕まる様子が無いのにどうして彼女は捕まったのでしょうか?
堅気のOLに手を出した時点で捕まるのか。それとも路上で乱闘したからなのか?会社に乗り込んできた魔王に対して公的手段が全くとられなかった事から堅気は関係なさそう。路上で喧嘩売られまくっていた蘭もおとがめなし。
多分中途半端に強かったので見せしめ的な意味合いがあったのかと思われます。鬼丸とか逮捕出来る人材がいないでしょう。そもそも複数人半殺しで半年は短いですしね。

・安藤朱里

悪魔の朱里
直子と蘭のタイマンの後、しらけて普通のOLになったとかありましたが普通のOLであの髪型をしている人はいない。気がする。
強い事は強いと思うのですが全員直子と蘭の噛ませ犬でしかないのでその辺は残念。キャラ的には強さ的にはかなり上位で仲間との信頼を大事にする良いポジションなので長編ヤンキー漫画なら結構いいキャラなのですが…仕方ないですね。

・工藤早苗

七色の拳を持つ女
最初に言わせて欲しい。三銃士と魔王は何故おっさんを使った。
それはともかく七色の拳の異名をとるくせに一番蹴り技が多かった気がします。是非とも七色の拳を見せて欲しかった。

・藤崎麻理

下関の虎河豚
なぜトラフグ。他の三銃士が七色、とか青い、とか色系なのにこいつだけ下関。
三銃士最弱と思われる工藤でさえ蘭より多少レベルの落ちる程度なので実際はほとんど戦っていないのではないのでしょうか?
で、戦い方が不明なのでトラフグとか。
フグの戦い方って普通の人は知らないですしね。私も知らないですが。

・冴木妙子

青い稲妻
この手の話で主人公の内の1人に勝利する幹部って珍しいですよね。
その後まとめてやられましたが。
実際問題勝利していない魔王より強い気もします。

・赤城涼子

魔王
ツイスタータイマンが気になる。指定された場所を触っている状態で相手に攻撃するタイマンなんでしょうか?
しかし魔王は三銃士とは次元の違う強さだと言われていた気もしますが全敗なんですよね。相手が作中トップ1と2だったのが悪かったのですがあまり強い印象が無い。修行前蘭が三銃士を倒していれば魔王の活躍の場があったと思われるのですが…単にバラを撒いてるだけのOLですよ。
ところであのバラは経費で落としているのか気になります。

・鬼丸麗奈

地上最強のOL
地上最強のOLが休憩室で三銃士や魔王とガールズトーク(と言っていいのかわからない)しているのはとても良いシーンでした。
仕事してないかと思ってましたよ。普段は普通のOLなんですね。
この作品の普通のOLはよくわからないですが。

・七瀬小夜

直子祖母。
あんな辺鄙な場所に住んでいるのは家族間の仲が悪いのでしょうか?
孫は全員伝説クラスのヤンキー。それを抑える息子も当然伝説クラス。
戦闘能力的には全員育成に成功しているようですが孫に普通の生活を送らせる事が出来なかった時点でちょっと残念な祖母ですね。
きっと育成方針の違いで仲違いしたに違いない。
父親は潜在能力最強の直子を伝説のOLにしたかったのだと思われますが祖母は普通のOLにしたかったと思われます。
どちらも合わさって地上最強のOLになってしまいましたが。
それはそうと電話とコピーはともかく名刺を捌く特訓で普通のOLの所作が学べるとは思えないのですがあの特訓のどこに普通のOL要素があったのでしょうか?

・ポチ

小夜のペット
制服が全身赤く染まるほどの出血をさせられて可哀そうなポチ。
ちゃんとエンドロールでこの映画では動物に危害を加えていません、とテロップで表示するべきだと思います。

・北条蘭

ヤンキー漫画はクローズ派
結果的には他人を守れるように強くなった人間が普通のOLに憧れる主人公の存在意義の殆どを叩き潰した結果となったのですが…物語としてどうなのでしょうか?
直子を助けたところまでは良いのですがその後自身が喧嘩を買い続ける限り報復として堅気のOLが狙われるのは必然。
その点も含めて自身が全て守りきる覚悟でいたのかもしれませんが…所詮サラブレッドではない、単なるカリスマになってしまったヤンキーでは色々と覚悟と実力が足りなかった。
彼女の中途半端な覚悟と実力が結果として直子の儚い想いを打ち砕く事となってしまったのですが…。
コメディ映画でもこの辺はきちんとやって欲しかった。まあ脚本からしてラストオチは王道をわざと外したのだと思いますが(夕日をバックに戦っていたので和解ルートかと思った)…ちょっと後味が悪い。
ところで最終決戦時。会社の備品とかを壊しまくっていましたがあれは報告書を出すのか気になります。トムスンが暴れたのはトムスンに支払わせればいいと思うのですが最終決戦時は会社所属の二人がやった事。後処理大変だったと思います。

・田中直子

ヤンキー漫画はろくでなしブルース派。
普通のOLを目指して努力し(恐らく祖母に普通のOLの所作を叩き込まれていると思われる)普通に生活していただけなのにOL同士の抗争に巻き込まれて結果として夢が潰える、といったかなり可哀そうな主人公。
基本的に喧嘩は売らないし自身から派閥争いに関わりを持とうとしない堅気のOLが完敗させられるというのはねえ…。
何が悪かったかと言えば…家系でしょうか?強すぎる遺伝子が悪い。
それはともかく地上最強のOLの攻撃に耐えられる最強の主人公が背後からの攻撃とは言え気絶させられるのはどうなのかと。
戦闘時目の色が変化していたような気がするので戦闘モードに入ると戦闘力が変化するタイプな気がします。

・森崎ウィン

どっかで見たイケメンかと思ったらもウィンさんでした。
個人的には仮面ライダーWのコックローチ回は忘れる事の出来ない回でした。
いやコックローチ回なんて無かった気もする。ヘブンズトルネードもなかった。
それはともかくあの世界観ならOLに強さは必要だと思うのですがどうなのでしょうか?
強ささえあれば他の会社の勢力を(恐らく)合法的に傘下に収める事が出来、自社に有利な状況を作れる事が出来る。引き抜きも容易、邪魔になれば半殺しにしても大した罪にもならない。北斗の拳よりも実力がものを言う世界だと思うのですが。
という訳で次作があるとすれば真実に気が付きもう堅気のOLに戻れない直子の世界最強のOLを目指す話が始まれば全て解決な気がします。

・強さランキング

日本最初のOL>直子>修行後蘭>鬼丸>魔王>青い稲妻>修行前蘭(完全な状態なら青い稲妻より上かも)>虎河豚>七色の拳>悪魔>大怪獣>狂犬
といった感じでしょうか?
狂犬がチワワレベルのランキングになっていますが狂犬でも通常の派閥のトップクラスの実力がある事からするとトムスン総務部の戦力は異常。
と言っても修行後蘭>トムスン総務部(全員。鬼丸の所属部署は不明?)なのですが。
直子の所属する会社は武力で日本のトップを狙える会社だと思います。

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