映画 ザ・ファブル 殺さない殺し屋 感想

映画 ザ・ファブル 殺さない殺し屋
ネタバレありの感想です。
映画前作は観ています。
漫画は序盤だけ読んだ事があります。

・感想

前作もアクション凄かったですが今作もアクション凄い。
冒頭の立体駐車場のアクション。
そしてラストのマンションでのアクション。
どちらも日本映画ではトップクラスのアクションじゃないかと思います。
るろうに剣心のアクションも凄かったですがこちらも凄い。
所々CGは使っている感じですが(マンション足場倒壊の後半はCGっぽいですが前半は本当に崩れてる状態でやってるんじゃないでしょうか?)出来る限りCGなしでやっている感じが。冒頭のカーアクションとかほぼCG使ってないように見えますし。
その分アクション自体は少な目でしたがドラマパートに尺を割いた感じですね。前作はヤクザ内部での勢力争いが多かったように思えますが今回はそれが無い分ファブル自身に尺を割いて色々と描写をしていたように思えます。

前作は普通になろうとしているファブルを。
今作は普通になりつつあるファブルを(あくまで前作比)をきちんと描写出来ていたのではないかなと思います。
といった感じでアクションとドラマパートのバランスが良かったかな、とは思いますが12歳以上推奨ですし万人にお勧めできる作品かと言われれば
…年齢制限ないじゃないですか。確認してみたら。
鬼滅が12歳以上推奨でこちらが年齢制限なしというのは良くわからない。
ヤクザと家族が12歳以上推奨でしたがこちらも血しぶきの量は似たようなものだと思うのですけどねえ。その辺はよくわからない。
まあそれはともかく前作ファンなら観て間違いない内容だったと思います。

以下雑記

・鈴木

敵の殺し屋。
良いやつなんだか悪いやつなんだか。
結局のところ最終的には良いやつで終わったのですが彼は基本的に殺し屋ですからね。ウツボと組んで結構殺し自体はやってるようですし。
しかしそもそもファブル自体が殺し屋なので鈴木が良いやつがどうかは些細な事ですかね?最初から最後まで親しい人間にはそれなりの態度を取って接してますし。
殺し屋と言っても専門ではなく自身の職業上必要だから殺しをやっているだけで完全な殺し屋ではないんでしょう。恐らく。
その辺も含めて人間味のあるキャラなのではないかと思います。

・井崎

何故こいつと手を組んだのか疑問に思うほど無能。
何一つ役に立ってないじゃないですか。
元間黒カンパニー社員でファブルの家が社宅だと判断しただけ。
ウツボが何故こいつを手を組んだのかわかりませんでした。
他のメンバーはそれなりに必要なメンバーだったのでこいつも何かあると思ったのですが何一つ役に立たないまま死んでいってしまいました。
…貝沼を殺す為だけにいた可能性が?
原作あらすじ読んだ限り貝沼が死んだ経緯が違うようですし原作だともうちょっと見せ場があったのでしょうか?

・貝沼

まさか死ぬとは。
ファブルが助けるのかなあと思っていたらあっさり死亡。
前作からして危ないやつでしたがこうもあっさり殺すとは思いませんでしたよ。
まあファブルって殺しはしないだけで普通の生活を送ってるだけですからね。
前作のミサキを助けたのも助けられたから助ける、それが普通の人。の考えに沿ってやっているだけで身の回りの人全員救うとかそんなキャラでも無かったですね。

・白トレーナーの男

マンション戦でファブル相手に奮闘していた恐らく格闘技(寝技専門?)経験者。
名前もないモブキャラですがファブル相手にあそこまで善戦できるって化け物じゃないでしょうか?前作で出た格闘家(キックボクサー?)やレスラーだって瞬殺されていたのにモブキャラが数十秒ファブルを拘束出来ただけでも異常だと思います。
一応スナイパーの援護はあった事、ファブルも前作冒頭よりか弱体化している(はず)な事を考慮しても…鈴木より強いんじゃないでしょうかね?

・ジャッカル富岡

良かった。前作のギャグはミサキをビビらせるだけで終わってしまったのに今回は少女の笑顔を引き出すに事に成功してますよ。
まあ前作のあれは間違いなく恐怖以外の何物でもないですが。
今作も相手が大人だったら卒倒していた。

・ヨウコ

強いんだか弱いんだか。
鈴木が殺す気だったら死んでましたからね。
その辺は殺し専門じゃない(殺し自体はやった事はなくサポート専門)からでしょうが。というかサポートキャラでもあそこまで強いというのは逆におかしい気もしますがその辺は組織のボスの方針なんでしょう。

・宇津帆

ウツボ。
結局どこまでが本心かそうじゃないかわかりませんでした。
実の弟が殺された、といった場面も実の弟じゃなくて単に鈴木から逃れる為に適当に言ってるのかと思ってしまいました。
この手の本心がわからないキャラは怖いですね。
恐らく発言自体はほぼ嘘が無いキャラなんでしょう。ただし全て裏がある。嘘はつかないけど本音は隠している、といったキャラなんでしょうね。
彼の本心は置いといてマンションの攻防について言わせて欲しい事がある。
たまにカモを見つけて数千万脅し取るぐらいの規模の組織にあれだけの人員を費やせる財力はないんじゃないかと思います。顔が広い程度じゃあの人員は集められないですよ。前作のヤクザ軍団より多いんじゃないでしょうか?
後々の処理とか入れたら経費数億じゃ済まない気がします。予算掛け過ぎですよ。
一応原作じゃ海外に高飛び前提の作戦だったらしい(詳細不明。同様の作戦かどうかすら不明)ので採算度外視の作戦だったのかもしれないですが…まあその辺は映画の都合ですよね。多分。

・ヒナコ

あのファブルが狙撃されたシーンはどこからどこまでが現実だったのか気になります。
最後の鉄棒のシーンは全部夢だったのか。
でもあそこの会話からファブルとヒナコの関係にウツボが気が付いていたはずなので途中までは現実、途中から悪夢、といった感じでしょうか?
まあ盗聴器自体は最初からついていたはずなので別に最後の鉄棒のシーンが無くても話は成立しそうですが。
そしてファブルを本気で倒す気ならマンションで大掛かりな作戦を立てなくてもあの場で本当に狙撃をすればいいと思ってしまうのは駄目でしょうか?
多分一番有効な気がするのですが。それこそ防ぎようがない。

・ファブル

ラストの倒れる前に支えたぞ、は良かったです。
序盤からの伏線をきっちり使ったなあと。
ただ地雷原でやるとは予想もしなかったですが。まあ日本映画で地雷ってそうそう使わないですからね。予想外でも仕方ない。というか海外映画でもそうそう使わない。

・佐藤二郎

田高田
言わせて欲しい。あれはもう田高田ではなく佐藤二郎だと。
前作は若干大人しかったのに今回は完全に佐藤二郎じゃないですか。
とは言え世界観的にギリギリありな気もするので佐藤二郎でも良い気がしてきました。

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