映画 夏への扉 -キミのいる未来へ-
ネタバレありの感想です。
書いたのを読み直してみたら結構酷い感想でした(映画の内容ではなく感想が酷い)
・感想
色々疑問点が残りましたがwiki見て納得。
古典小説のリメイク作品なんですね。
初見の感想はやたら丁寧で先の読める展開、そしてそれほど捻ってもいないストーリー、というか予告でだいぶネタバレしてるね感のあるの映画だったのですがwikiを見て納得。
1956年の小説のリメイク映画なんですね。
そりゃストーリー展開も今ほど凝っていないですよね。
伏線があまりに丁寧すぎたのでミスリードかと勘違いしてしまいました。
それについては雑記で。
で、個人的には未来編、というか2025年の世界をもう少し長く描写して欲しかったなあと思います。
wikiに原作のあらすじがのっていましたがそちらは主人公が冷凍睡眠から目覚めてそこそこ長い期間を過ごしているようです。
その辺の描写を増やしてSF作品っぽい流れにしてもらった方が好みだったのですがどうもこの作品はSFっぽい要素を入れたラブメインのストーリーだった、というかそういった方向性で制作したのではないかと勘繰るようなシーンがちらほら。
期待した作品とはちょっと違った方向性の作品でした。
以下雑記。
今回は映画と関係ない特撮要素が多く含まれています。
・白石鈴
登場直後に悪役とわかるのはどうかと。
このキャラだけじゃなくて全体的に伏線が丁寧すぎるからですが。
ピートが鳴いた時点で先の展開が読めてしまうのはどうなのかと思います。
それは置いといて計画を急ぎ過ぎた感じがありますね。
特にプラズマ蓄電池とか開発初期段階で奪っても他の技術者は手が出せないと思うのですが。そっちはおまけでメインはヒューマギア…じゃないヒューマノイド1号機だったとは思いますが。
そして色々としゃべりすぎ。
謎解きに関するキーワードはほぼこのキャラから発せられたような気がします。
璃子行方不明時の家が何故か爆発していた
→爆発物はなかったところで謎の大爆発。事故でもなんでもなく作為的なものだと判断できる→予告で未来からきた宗一郎と璃子が接触している事は明白→主人公が起こしたものだろうと断定できる
宗一郎コールドスリープ時に不正経理の自白
→あの失言から全て失敗したようなもの
2025年での自白(株券について)
→この発言から未来編での問題解決に繋がった
…並べてみたら無駄に失言していた訳ではなかったですね。
思った事をそのまま言ってしまっただけな気がします。どれもこれもタイムトラベルなければ問題ない発言ですしね。
とはいえ有能秘書扱いされていたキャラが思った事をポンポン口走るのはどうかと思いますが。コールドスリープ時の発言は失言以外の何物でもない。
でも計画通りに進行していれば宗一郎は適当な理由をつけて処分するつもりだったと思いますしあれも失言ではない気もしてきました。
・松下和人
インシュリン注射は常人に使っていはいけません。
…いや使ったのは白石さんですけどね。
原作だと麻薬で昏倒し、そのまま冷凍されるっぽいですが日本ではこっちの方がスマートですかね?
若死に設定とも合致しますし。
色々な映画的な都合で糖尿病にされた可哀そうな人。
・坪井強太
網膜の登録がない宗一郎が受付に来た時に受付ヒューマノイドが変な挙動をしたのは監視していたのか、それともそういったプログラムを仕込んでいたのか。
それはそうと30年前と容姿が変化していない科学者を疑う事もなく援助するのはいい人過ぎるのかそれとも妄信していたのか。
宗一郎を騙ったロイミュード…じゃないヒューマノイドだと疑うぐらいの事はしていい気もします。
・遠井
PETEが金の価値が暴落して…といったのは伏線だったんですね。
それはさておきそもそも冒頭のニュースで物質転送に成功してるんですよねこの人。
2025年にその技術が使われていなかった(はず)、つまり実用化に成功していなかったはずです。
そんな彼が数億程度(金の延べ棒の価値がわからないので適当。数十億はなさそう)のはした金でタイムマシンを開発、というは若干違和感があります。
とはいえ彼からしたら自分の発明で30年後から来た青年がいるのだから必ず成功する実験というのはわかりきっていたはず。それが彼のモチベーションに繋がりタイムトラベルに成功したのではないかと思います。
・佐藤太郎
あまりに普通な名前で初見の時は主人公の偽名かと勘違いしてしまいました。
いやなんか名前だけみるとイケメンの顔だけ奪われてその顔が天才物理学者に使われそうな感じがしたので。
それはともかく未来からきたうさん臭い二人組の話を鵜呑みにして計画進行したのは良い人を通り越して怖い。プラズマ蓄電池見せられたみたいなので納得はできるのかもしれませんが。
・佐藤みどり
佐藤太郎の娘かと勘違いしてしまいました。
白石茉子をやっていた時と風貌が大きく変わってなくてびっくりですよ。
という訳で最初家族関係を無駄に勘違いしてしまいました。
佐藤太郎がベッドに入ってくるまで完全に娘役かなと、と思ってしまっていたので無駄に勘ぐってしまった。
・PETE
シンギュラリティに達したヒューマギア…じゃないヒューマノイド。
彼は宗一郎の介護を通して夢を持ち自我に芽生えたのですね。
…最初からめんどくせえみたいな事を言っていた気がしますが多分気のせい。
しかし無価値になったとは言え主人公の財布をポイ捨てするのは介護用ヒューマノイドとしてどうなのかと思います。
・ピート
エンドロールのキャスト名でパスタ ベーコン とあってそんな芸人さんいたかなと、と思ってしまったのですがピート役の猫だったんですね。wiki見て納得しました。
映画に関係ない話なのですがピートは実は未来から送り込まれていたネコ型のロボットで全ての黒幕はピートだった!的な完全に見当違いの予想をしてしまいました。
そこまで捻ると意味不明、というかそもそも面白くもないですしね。
でもラスト辺りで急に話し出すぐらいの事はするかと思って無駄にドキドキしてしまいました。これも全て未来のネコ型ロボットと映画のハローワールドのせい。
・松下璃子
プラズマ蓄電池とヒューマノイドの完成品を見ながらプラズマ蓄電池とヒューマノイドを完成させるのは技術者と言って良いのだろうか?
まあ完成品があるからと言って誰もでも完成品が作れる訳ではないのです(現物があってもコピーできない技術っていくらでもありますし)相当優秀な技術者である事は間違いないのでしょうかね?
しかし原点が古典とは言え完成品があったらか完成させられました、というのはタイムトラベル的にどうなのでしょうか?タイムパラドックス的なものは発生しそうですがその手の作品に詳しくないのでなんとも言えない。
・ガラスの仮面
図書館は連載中の漫画を置くのでしょうか?
なんとなく連載終了した作品しかおかないイメージ(最近あまり行ってないですが)
もしかしたら2025年までに連載が終了するという事なのかもしれない。
・丁寧な伏線
白石鈴を見た直後にピートが鳴く
松下璃子がロボット研究に関する本を読む
白石鈴に襲われた直後に窓が割れる音、そして走り去る車
冷凍睡眠時の白石鈴の自白
ヒューマノイドの名前がピート
紙幣価値がなくなり金が暴落
白石鈴が誰に株を渡した発言 謎の爆発があった発言
坪井強太が昔宗一郎に会ったという発言
佐藤太郎の娘の名前が佐藤璃子
…などなど
他にも色々あった気もしましたがそれら含めて丁寧すぎるぐらい伏線があった気がします。1995年に戻ってきてからの展開はこれらの伏線の回収だけだったのでさらっと流して2025年の描写を増やして欲しかったと思います。
コメント