映画 ブラック・ウィドウ 感想

映画 ブラック・ウィドウ
ネタバレありの感想です。
マーベル作品はちょいちょい観てますが全部は把握しておらず。
なので知識が中途半端です。

・感想

これは間違いなくファミリー映画。
本当の家族を知らない、もしくは家族を失ったものが家族を求めて戦う。
間違いなくファミリー映画ですね。
系統的には真面目なデッドプール2ですが。

ストーリーの構成も良いと思いますし流れも良い。
自分の家族が偽りである、といった事実を知りながらそれぞれの目的の為に共闘、そして血のつながりはないけれども本当の家族となっていく。
さらには今作の家族と同等の、第二の家族であるアベンジャーズを救出しに行くラスト。
冒頭のシリアス気味なパパはどこに行ったの?と思うシーンもありましたが家族全員の個性ある活躍が描かれていてなかなか良い作品だったと思います。
ストーリーに加えてアクションも良い。
と言ってもマーベル作品なのでアクションが良いのは当然なのですが今作はパワーバランス的にも良い。

キャラ単独の作品なので当然なのですが敵と味方の強さに大きな剥離がないのがいいですね。同じ施設で育てられた同じウィドウシリーズの戦いとなればそりゃ同じような力関係なのは当然なので戦闘描写的にも無理がない。
若干似たような戦闘が多くなってしまってはいますがそこはパパとタスクマスターが補ってますし。
エンドゲームのような強キャラひしめくド派手なバトルもいいですがこの手のアクションもいいものだと思います。
マーベル作品にしては他作品のキャラが出ない珍しい…いやなんか最後ホークアイがとばっちり受けてましたがそれはともかく出ない事でブラックウィドウのキャラの個性、成り立ち、心情がきちんと描写されていた良い作品だったと思います。

以下雑記

・アレクセイ・ショスタコフ

パパ
予告観た時ソーさん雰囲気変わりましたね、と勘違いしてしまったのですが完全に新規キャラでした。
しかし冒頭じゃシリアスな、どこか悪役っぽいキャラだと思ってしまったのですが…完全にコメディリリーフじゃないですか。
結局強いんだか弱いんだかわからないですし。まともに戦ったのがタスクマスターだったから仕方ない面もありますが。
結局タスクマスターから奪った盾で似非キャップみたいな事をしていましたがライバルには程遠いですよね。絶対ムジョルニアは使えないでしょうし。怪力と言っても微妙なライン。
さらに言えば精神的に不安定な事から失敗作だったのでしょう。成功例なら量産化されているはずですしね。偶然が生んだキャプテンアメリカ同様こちらも偶然誕生してしまったイレギュラーな兵士だったと思われます。
そもそもレッドルームは世界に散らばる天然資源から良質な兵士の量産、ウィドウシリーズが戦力の要だったはず。
パワーオンリーで精神的に不安定な兵力はいらない、というのも納得の話なのです。

・メリーナ・ヴォストコフ

ママ
冒頭だとちょっと強い一般人かな、と思っていたのですがこの人もウィドウなんですね。そりゃスペック高いですよ。
もっと科学者特化型のキャラかと思ってしまいました。
しかし豚に愛着があるんだかないんだかわからない。
あと10秒ちょい生存できるからと言って呼吸を止め続けるのは如何なものか。豚がちょっと可哀そうでした。

・エレーナ・ベロワ


冒頭で姉妹揃って無邪気にエクソシストごっこをしていた子供があんな強そうな見た目になるなんて…レッドルームは怖いですね。
まあ見た目は強そうですがスーパーヒーロー着地は似合わないのは…ヒーローではないからでしょうか?難しそうですもんね。
批判しながらもやってみるところは可愛いと思いますが。
しかしラストシーン。
次回作以降にブラックウィドウが関わるとすればこの妹さんがメインキャラになるのでしょうか?
アベンジャーズも神とか不死系のやつ除いてほぼ全員入れ替わりそうですね。

・ホークアイ

なんか凄いとばっちりで妹に敵認定された人。
事の顛末だけを聞けばホークアイがナターシャを犠牲にしたように聞こえはしますが実際のところどちらが先に死ぬか、で争っていただけですからね。
あのシーンの映像が残っていたらむしろ賞賛されるべきだと思いますが…あそこいったの2人だけ(だったはず)ですからね。
妹の前で再現して詫びるしかないと思います。まあ再現したらふざけているかと思われるかもしれませんが…。

・アントニア・ドレイコフ / タスクマスター

ドレイコフ娘
完コピできる能力は凄いと思うのですがアベンジャーズの世界って技術的にどうにもならない事が多すぎると思うのです。
アイアンマンをコピーしたからと言ってスーツが使える訳でもない。
スパイダーマンをコピーしたからと言って糸を出せる訳でもない。
キャプテンアメリカをコピーしたところで超人的なパワーと精神力がなければオリジナルには程遠く。
せいぜい役に立っていたのはホークアイのコピー(恐らく。車の下に矢を放ち爆発させ吹き飛ばしたシーン?)ぐらいじゃないですかね?
まあドレイコフはそれをわかっているからこそアベンジャーズと直接戦わなかった、といったという理由にもなりそうですが。

・ドレイコフ

あれだけナターシャに対して強気だったのに実際の対抗手段は簡単に敗れるフェロモンロックだけ。
そもそも傷つける事は出来なくても他のものは破壊できると思われるのであそこまで油断するのは如何なものと思います。
とは言えそもそも本拠地に侵入される事自体を想定していなかったと思われるので…仕方ない面もありそうですけどね。

・ナターシャ

ブラックウィドウ
この令和の時代に(アメリカでは関係ないですが)あの古風な変装をやるというのは逆に新鮮な気がします。
いやでもよく考えたら平成だとギャグでしかないあの変装ですが今となったら現実味を帯びてくるのではないかと思うと…ちょっと怖いですね。
それはともかく倒さなくても、解放しなくてもいいタスクマスター相手に迷うシーンは良かったと思います。
目的を考えたら完全な無駄行動ですが心情的には理解できる展開。

映画
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