映画 ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 感想

映画 ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
ネタバレありの感想です。
DCエクステンデッド・ユニバースシリーズは観ていない作品も多く知識が中途半端です。
前作のスーサイドスクワッドは観ました。
以下ネタバレありの感想。

・感想

前作より振り切ったつくりの作品で良かったです。
前作は若干中途半端な作品になっていたんですよね。悪人にもそれぞれ事情があってそれぞれ自身の大切なものの為に戦っている的な。最近アメコミヒーロー側で流行っている苦悩するキャラを悪役側でもやってみた的な。
そしてやっている事は悪役部隊を作ろうとしたら制御しきれずその尻拭いをしただけという。死ぬのが悪役だけならともかく一般市民に被害多数出てますし。
そして最終的には全員(ハーレクイン除いて)10年減刑されただけという結構酷いラスト。

で、今作は悪役側に振り切っていたのが非常に良かった。今作もそれぞれ良いところはありますよ、的な流れは一応あったのですがそれ以上に悪役のキャラが自由で、理不尽で、自分勝手な面が強調されていて非常に良かったと思います。特にハーレクイン。
ラットキャッチャーはどちらかと言えばヒーロー側の気質なキャラには見えましたが(窃盗などやる事はやっているのですが)その辺りはピースメイカーのキャラの個性が際立つ事になったので良かったと思います。

それと前作以上にふざけた(誉め言葉)な演出が増えたのも好印象。頭吹っ飛ばされたサバントでOPやったりとかヒーロー側で出来ない演出をこれでもか、とやろうとしていたのが非常に良かったです。
といった感じで今作はヒーロー映画ではできない事を全力でやってやるぜ!という意気込みに溢れた作品でとても良かったのですが全体的に無駄にグロかった気がするのであまり人にお勧めできないのが残念。

・サバント
OPを飾った人。文字通り。
血文字(?)でしたが。
というか何もせずに(ウィーゼルが死ななかったのだけが功績?あいつはあいつで生きていたら子供殺しそうなので功績と言っていいのか)退場するとは思いませんでしたよ。
映画予告でも見た事ないと思ったらそりゃ見た事ないですね。完全に出オチキャラ。

・キャプテンブーメラン
他のキャラに死にざまが凄すぎて何で死んだのか思い出せない。
重火器溢れるこの世界で殺傷能力が高いだけのブーメラン使えるだけじゃそりゃ死にますよね。

・ジャベリン
誰に!なんの目的で!ジャベリンを託したかったのか知りたい。
ハーレクインは勝手にその答えを見つける為に!とか言い出すしもう出オチ組の扱いは酷すぎる。

・T.D.K
死に方がグロイ。いや出オチ組は全員死に方がグロイのですが。
手が分離した状態でびくびくしてるのビジュアル的にどうかと思います。

・ブラックガード
公式HPのキャラ紹介を見ながらキャラについて書いているのですが…こんなやついましたっけ?出オチ組は本当に扱いが酷い。
ヘリに飛び乗ってその後焼死したやつは名前すら出てないですし。

・ブラッドスポート
公式キャラHPに目を疑うような紹介が。こいつスーパーマン半殺しにしたんですね。スーパーマン特効武器(クリプトン星の武器?)使ったみたいですがその割には最終戦でほぼ活躍していなかったような。いや彼が奮起しなければ怪獣が暴れてあの島崩壊していた&ラットキャッチャーが死んでいたので功労者ではあるのですが。
対人戦では今回最強クラスだとは思うのですが怪獣戦では最弱クラスだったのが残念。火力が足りなさすぎる。
それとなんか最終的に実は善人キャラみたいな雰囲気で終わっていましたが娘にバレないように万引きやれと言っている時点でお察し。まあウォラーに目を付けられるだけのキャラではありますね。反乱軍もほぼ壊滅させてますし。

・キングシャーク
ナナウエ。
…こいつ実質何もしてなくない?
人を喰うのは彼にしか出来ないですがそれが有効活用出来た事はなかったですし。
まあ前作のハーレクインはラスボスに決定打与えた以外は彼女がいた事で起きた惨事の方が大きかったのでそれに比べればマシな気がしますが。
少なくともラットキャッチャーが食われそうになった以外味方に被害は出ていなかった。はず。
しかしあの塔の最上階にいた生物は下手したら怪獣よりヤバイ生物に見える。重火器がほぼ通用しないナナウエの皮膚食い破ってましたからね。特に説明なかったのですがあれはあれでやばそう。おそらく地上で行動出来ないからナナウエが食われただけですみましたがあそこの施設はヤバイのが多すぎる。

・ポルカドットマン
地味に怪獣に対してダメージを与えていた強キャラ。
他のキャラはまったく有効打を与えられなかったのにこいつは素の能力だけで下手したら怪獣を倒せていた気もします。精神的にあれだったので無理だとは思いますが。
というか恐らく刑務所にいる状態でも水玉をはくことができると思われていた為こいつをからかっていた他の囚人は結構強キャラな気がしてきました。下手に軽口を叩けるような相手ではないと思います。

・ラットキャッチャー2
2なんですね。1はお父さん?
しかしまさかラスボスを倒すとは思いもよりませんでした。ハーレクイン&ジャベリンでトドメを刺すのかと思ったら突っ込んだだけですからね。
国、というか地域によって力の差は大きいと思いますがあの国では最強クラスな気がします。と言ってもピースメーカーが情をかけていなければ即死はしていたのでその辺は相性ですかね?

・リックフラッグ
今回の貧乏くじ。前作の似たようなポジションの軍人さんは生きていたのに…。真面目過ぎるのにウォラーに目をつけられたのが運の尽きという事でしょうか?あいつは本当に死神過ぎる。

・ピースメイカー
個人的には結構好きなキャラ。
平和(アメリカの掲げる平和?)の為なら男は当然女子供も兵器で殺す。この手の信念がある(ただしこいつのは独善的ですが)キャラは好きです。プライベートでは絶対関わりたくないですが。
独自の信念はありつつラットキャッチャーには比較的温情をかけていたのもいいですね。一応会話での対話を試みてますし。出オチ組と違いその辺の描写も良かったです。
最初のブラッドスポートとのやりとりも伏線になっているのも良かったです。どちらも銃のスキルが高すぎる故の決着。どちらかが少しでも外していたら弾はそれてましたしどちらもど真ん中で衝突したからこその小さい弾が貫いた、といった感じでしたし。スキル的にはほぼ同等なんですよね。
…で結局生存していた訳ですが次回作にでるのでしょうか?ウォラーと話が合いそうなので(手段はともかく目的は一致してそう)なのでウォラーと共闘してスーサイドスクワッドと戦う事になるのかそれとも今回の出オチ組のようにOPで死ぬのか。このシリーズはハーレクイン以外全員誰がいつ死ぬかわからないから(さらにいえば理由も特になく)死ぬのが怖い。

・ハーレクイン
…いやトドメさそうよ。
まあ誰でも見ればわかる目ん玉が弱点の怪物にジャベリン装備した主役がいれば主役が止めを刺しにいくのは予想がつくとは思うのでわざとその展開を外したのだとは思いますが…。飛び込んだあと体液内でネズミがラスボスを食い尽くすの微笑みながらみているだけ、というのはシュールでした。
しかし映画のハーレクインをみてると今作の無双っぷりが気になります。あの映画だと比較的常人よりの戦闘能力だったと思うのですが今作のハーレクインならバットマンすら倒せそうな気がします。

・アマンダウォラー
おそらくシリーズラスボス。前作よりはマシでしたが(前作は完全に彼女の尻拭い。今作はアメリカの尻拭い)それでもシリーズ共通の敵という認識で間違っていないですよね?
今作で一番スカッとしたシーンは彼女が吹っ飛ばされるところ。

映画
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