仮面ライダーセイバー 41~最終話 感想

仮面ライダーセイバー 41~最終話の感想です

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第41章「二千年、綴られた願い。」

実質謎解き回。しかしタッセルに対する疑惑は深まりました。
飛羽真を利用する気にしか見えない。
…まあほとんどいちゃもんですが。まだタッセル黒幕説を推しているのでその結論ありきで今回の記事は書いてあります。

タッセルから語られた2000年前の出来事。
確かに納得できる部分もあるのですが全てを暴露したとは言い難い内容。
納得できる部分ですがストリウスが他の2人を唆したのは事実でしょう。レジエルとズオスって素直っぽいですしね。二人を利用した事は間違いないと思います。これからの経緯から考えても。
しかし他の部分は納得できかねる描写がいくつか。

まずタッセル自身について。
2000年前、知識の源を探し求めた結果、巫女と出会い全知全能の書を手に入れた。しかしそれをきっかけに争いが起こり巫女は全知全能の書をバラバラにし自らも消滅。その後残された全知全能の書を二つにわけ世界の均衡を守ろうとした。
という事なのですがバラバラにしたのにやたら分厚い本が残っているのですが。しかもバラバラになったものに比べて非常に強力な能力持ち。世界の均衡を守る、と言いながら自身が強力な力を持ち、さらには特に何もしてこなかった。ただ単にワンダーワールドの世界、自身が作り出した世界で過ごしたいだけに聞こえます。
そもそもの話特に争いのないワンダーワールドの均衡を守るって何でしょうね?その時点で非常に怪しい。

ついでワンダーワールドに巫女について。
2000年前は探し求めた結果巫女と巡り逢った。
15年前は特に探していない飛羽真に巫女から接近してきた。
資質のあるものに巫女を送り付けて自身の代わり、ワンダーワールドの守護者としての役割を押し付けようとしているようにも見えます。
そもそも全知全能の書を手に入れた事で争いが起こったのに再度全知全能の書を創り出したからと言って争いが無くなる可能性は低いでしょう。同じことの繰り返しなのですから。
新しい可能性、と言っていましたが自身の責任を放棄して飛羽真に丸投げしようとしてるように思えます。
さらに言えば力を手にした時点で現実世界に干渉できなくなるのにどうやったら現実世界の均衡を守れるというのでしょうか?

最後に初代マスターロゴス。
イザクと同じ顔をしていますね。回想なので本当にそうなのか、そもそも本当の事を言っているかどうかすら怪しいですがこの描写を無視するのもあれなのでイザクと同じ顔の別人という事にしておきます。
別人の根拠。
まず26章のビクトールとイザクの会話
タッセル「君たちはこの世界を僕はワンダーワールドを守り、2つの世界の均衡を維持する。それが初代マスターロゴスとの約束だ。」
マスターロゴス「しょせん偽善者の自己満足だ。私がした約束ではない」
この台詞から完全に別人という事がわかりますね。さらに言えばバハトとイザクの会話で今のマスターロゴスは今まで違う、といった発言がありました。もう完全に別人という訳です。
じゃあイザクは何者なのか?といった事について。
一番あり得そうなのが初代マスターロゴスが自身の分身を作っていた。巫女を模してソフィアを作成したようにイザクも初代マスターロゴスから創られた存在なのではないでしょうか?
イザクは全知全能の書の影響で寿命が長い、と言っていましたがそもそも純粋な人間ではない可能性が高いですね。ストリウスに殺された時に遺体が消滅していました。ストリウスの能力の可能性もありますが上記の描写から創られた存在である可能性の方が高い、気がします。(根拠なし)

で、この仮定が正しいとして何故イザクを作ったのか、ですが…
飛羽真のように新しいワンダーワールドの守護者候補を探し出し、成長させる試練を与える為に作成した、というのはどうでしょうか?
初代マスターロゴスと共謀して。
目的は自身の代わりにワンダーワールドの守護者とする事。
何故タッセルが自身の代わりに飛羽真を身代わりにしようするのか?ですが…これがわからない。故に最初に書いた通りこの文章はいちゃもんな訳なのです。肝心なところがわかっていないので。
ただ、怪しい描写が何個かあったのも確か。そもそも今まで傍観決め込んでいたやつがいきなり情報を伝えてくる時点で非常に怪しい…怪しくない?
この手の私の予想は大概外れる(キラメイジャーのヨドンナ関係の予想で完全に外してましたし)のですが…一応最終回直前までタッセル黒幕説を推していこうと思います。

・フィーチャリングセイバー

尾上「どうした?」
大秦寺「マスターに操られたダメージか…」

いやフィーチャリングセイバーの影響です。(主に販促的な意味合いで)
今後無駄に出撃できない事態が増えるのでしょうか?
そもそもの話ですがクロスセイバーとフィーチャリングセイバーの差がわかり辛い(ソロモンもカリュブディスもクロスセイバーで倒せると思われる)ので二人の出番を奪ってでも変身する意味合いは薄いと思うのですよね。
最近俺達が物語の結末を決める!的な台詞をいう事が増えた気がしますがその反面他のメンバーの出番が減っているように思えます。

タッセル「神山飛羽真。それでも君はあの子に会いたいかい?」
飛羽真「ルナと会います。でも俺はルナとも仲間たちともずっと一緒にいたい。一緒に笑い合っていたい。だから俺はこの未来を変えます。約束します。仲間たちと一緒にこの長い争いを必ず終わらせます」

流石物語の結末を勝手に決めるな!物語の結末は俺が決める!な飛羽真。
しかし今回の話ではルナに会うとワンダーワールドの力を手にする代わりに現実世界に干渉できなくなる、といった話を聞かされたばかりなのに具体的にどうやって戦いを終わらせようとするのかは気になります。
タッセルなんて2000年間傍観してきただけですからね。
仮面ライダーの最終的な結末はこの長い戦いに終止符を打つ、といった展開になるとは思うのですが実際にどうやるのか、どのような手段をとるのかは気になるところです。
全知全能の書(歴史含めて全て記された本)を消滅させて人類の新たな道を飛羽真が創造する事となるのか。
これまでの話から言われている”人が世界そのものである”事から全知全能の書を飛羽真が消し去り人類全員でこれからの未来を創って行く、的な展開になるのでしょうかね?
もしくは全知全能の書の一部のみ(歴史とか)を書き換える事となるのか。
なんにせよ全知全能の書そのものに飛羽真が影響を及ぼす事にはなりそうです。

・ストリウス

「初めてその力に触れ、世界に降り立った時、詩人だった私の頭に浮かんだのです。壮大な叙事詩が。そう、力に魅せられた人間たちが織り成す…愚かで愛おしい生と死の物語ですよ」

ストリウスって詩人だったんですね。
基本的には自身の創った物語の為に行動している様子。
で、気になるのが本当にその物語はストリウス自身から浮かんだものなのか?
個人的は予想ではストリウスも黒幕の単なる駒であると思っているのでこの時浮かんだものそのものが黒幕の影響下にある、もしくは全知全能の書で先の未来を知った黒幕がストリウスを利用している、のどちらかであると思っています。

「デザスト!あなたは私が生み出した。だからあなたの物語も終わらせてあげましょう」

デザストを生み出した経緯を知らない(スピンオフでやってる?)のでよくわからないのですが何故デザストを生み出したのでしょうかね?
単に手駒が欲しかっただけなのか、それともカリュブディスの試作品に過ぎなかったのか。
次回デザストが消滅しそうなのでその辺で明らかになるかどうか…気になります。

・カリュブディス

ワンダーワールドの壁を食い破る
ストリウスがカリュブディスに求めたのがこの壁を食い破る能力なんでしょうかね?他にタッセルに接触する方法はなさそうですし。
便利っちゃ便利ですが…どうやってその能力を獲得したのか気になります。元になった双子の影響だとしたらあの双子かなり凄い能力者なのでは、と思ってしまいます。

「私は吸収した相手の力を使える。メギドだけじゃない。お前たちも私の一部となれ!」

能力吸収に加えてどんどん性格も変化(影響を受けている?)しているのですが。初登場時からもう別キャラですよ。
しかしこのまま成長を続けるとストリウスが扱いきれなくなる可能性が。デザストという前例がいますしね。
ストリウスの最後はカリュブディスに食われるに一票。

・デザスト

仮面ライダーファルシオンに変身
前にデザストが虚無を回収したのは変身する為でした。
一応人間ではなくても聖剣にさえ認められれば変身自体は可能という訳なんでしょうね。
となるとカリュブディスも変身する可能性はありそうですが…。
しかしバハトはほぼ不死身(飛羽真の攻撃以外ほぼ無意味)だったのにも関わらずデザストの本は食い破られたまま。
そのまま消滅してしまうのか、それとも虚無の影響によって変化があるのか気になるところです。

蓮「おい!どこ行ってたんだよ!」

デザスト「俺と戦え。本気でな。さもなきゃ前の風の剣士みてえにお前も死ぬ事になる」
スピンオフの内容らしいので詳細知らない(観てないので)のですが奇襲で2人剣士倒してるっぽいですね。
もうデザストは余命いくばくもない状態であると思うので焚きつけて本気になった蓮と最後に最高の戦いをしたいと願っているのでしょうか?
デザストと蓮の物語の結末が気になるところです。

第42章「はじまる、美しい終わり。」

今週気になったのはワンダーワールドそのものについて。
根拠に乏しい妄想ですが考察してみました。

まずワンダーワールド。
先週のタッセルからの話ではタッセルが知識の源に触れた事で一冊の本が生まれ、結果としてワンダーワールドが生まれた。
つまりそれまではワンダーワールドが無かった、という話。(恐らく)
今週明らかとなったのはワンダーワールドの力を有するとワンダーワールドの力で世界を侵食できるという話。

で、ここからは予想ですが飛羽真たちの世界もタッセルよりも前の時代に誰かによって創られていたのではないでしょうか?
誰かが世界を創造し、その寿命(=歴史)が尽きようとすると(世界を創造する為にはその世界の歴史も必要となり、それが全知全能の書に人類の歴史全てが記されている理由)世界を繋ぐ少女が現れ新しい世界を創造しようとする。
飛羽真たちの世界も実際の現実世界ではなくセイバーの物語の一舞台に過ぎない、といった予想です。
本来であれば新しい世界を(今回は2000年前タッセルがワンダーワールド)創った時点で世界が切り替わるはずだったのが全知全能の書がバラバラになってしまった為、新し世界に切り替わらずに二つの世界が残ってしまった、そこで今度はルナが登場し、新しい世界を創造しようとしているのではないのでしょうか?

これまで登場人物の多くが結末について語っていますがセイバーの話は飛羽真たちの、創られた世界の結末を決める延々と綴られてきた物語の一幕に過ぎず、その結末を決める物語ではないのでしょうか?
この妄想が正しいと仮定すると…物語の結末は飛羽真が決める事となるのは確定だと思いますが結末を決めない結末になるのではないかと予想。
新しい世界は創らずこれまであった世界に歴史を追加する事でその先に未来はその世界に住む人に委ねる、といった展開。

これまで散々人が世界だ、と言ってきたセイバーなので飛羽真が個人でその世界の結末を決めるといった流れにはならないと予想してみます。
上記は予想ですが個人的には飛羽真一人で物語の結末を決める結末にはして欲しくないと思います。
どういった流れにしろ皆で決めた結末になって欲しい、人々の正義のために戦う仮面ライダーが独りよがりの自身だけが望む結末にはなって欲しくないと思っています。

・蓮とデザスト

デザスト「おい!紅ショウガは?」
蓮「ラーメンに入れる意味がわかんない」
デザスト「うまくなるぞ!入れてみろ」
蓮「紅ショウガに存在価値はない」
デザスト「ある!紅ショウガに謝れ!」
蓮「うん!ないほうがうまい」
デザスト「…ったく。だからお前はいつまでも強くなれねえんだよ」

ちょっと解説サイトを見たら紅ショウガ、生姜の花言葉はデザストを指している、といった解釈が。
だとすればラーメンは蓮。蓮が強くなる為には自身が必要であると言ってるんですよね。デザスト自身は自身の生まれた意味の為にも自身を必要としている存在が欲しかった、つまり仲間が欲しかったといった解釈で間違いなさそうです。

蓮「あいつらは強くなってた…」
回想 倫太郎「大切な人たちは僕が守る!」
回想 飛羽真「誰のために戦うか。それが大事なことだって俺は思う」
蓮「俺の知らない強さだ」

蓮はひたすらに自分の強さを求めているだけでは駄目。
大切な人の為に、自分以外の誰の為に戦うかが重要である、といった事に気が付きかけている状態なんですよね。

デザスト「それを知ってどうすんだよ。お前には関係ねえだろ」
蓮「お前にはわかんないか…死なないから。戦う目的とか生きる意味なんて考える必要ない。仲間もいないしな」
デザスト「仲間とか意味がなけりゃ生きてちゃダメなのか?」

で、デザストはそれが面白くないと。
自分がいれば強さの果てまで蓮を導ける。連にとって自分は必要な存在である、ありたいという願いがあると思われます。
仲間とか意味がなければ生きてちゃダメなのか、とは言いますがひたすらに自分の生きる意味、そして仲間を求めていたキャラだったのではないでしょうか?

ストリウス「それはそもそも私が気まぐれで創ったメギド。存在する理由もなければ目的もない。意味なく生まれ、意味なく消える」

本当に気まぐれ(黒幕がいれば黒幕の意思が働いていた可能性も)だったのかは置いといて。
生きる意味もない。特に意味もなく消える。そんな自分が嫌だったからこそ生きる意味や仲間を探し求めていたのかもしれないですね。

デザスト「お前がいるからあいつは迷うんだ!」
蓮「人間だから迷うのは当たり前だ。でも蓮は必ず答えを見つける。だから俺たちは信じて待ってるんだ!」
デザスト「それじゃ強くなれねえんだよ!」

”こっち側”だと評した蓮が飛羽真によって惑わされている為、飛羽真は邪魔な存在である、といったところでしょうか?
蓮は自身と同じような存在であり、人の為に強くなる類の人間ではない。
自分の為に強くなる存在でそれを導けるのは俺だけだ、といった考えなのでしょうね。

・ストリウス

ストリウス「そうですねえ…。彼は友達でした。彼の最期は…。あまり美しくありませんでした」

物語を終わらせる事に執着しているストリウスですがタッセルの最期には思うところがあった模様。
謝られた時に明らかに動揺していましたからね。
醜い、でもなく美しい、でもなくあまり美しくなかった、と微妙な表現なのはストリウス自身の心境を表現していると思われます。
まあそもそも個人的にはストリウスも他メギド幹部と同様に操られていると思っているので親友の死に際という事態に対して隠されていた本心が出たのかもしれませんが。

飛羽真「確かに物語に終わりが来る。でも物語は時を超えて人に伝わり夢や感動や希望を与えることができる。そしてそこからまた新しい物語が生まれるんだ」
ストリウス「時を超える…。素晴らしい!でも、そんな未来もう来ません」

ストリウスも実際のところ未来があればその方が良いと考えている可能性が。
もしかしたら闇の聖剣の未来予知で病んだ賢人と同様に、いや全知全能の書の物語を読んで賢人以上の絶望を味わった結果が現在の結果なのかもしれません。
逃れられない結末だからこそ詩人である自分が物語を美しく締めたいと考えるに至ったのかもしれませんね。

ストリウス「まもなく長きにわたる物語に結末が訪れる。私はそれを誰よりも美しく描く!希望が絶望に変わり、苦悩に満ち溢れた物語の結末を」

希望が絶望に変わり、といったのは誰の事を指すのか。
タッセルは該当しそうですがストリウスも同様に希望が絶望に変わったのかもしれません。上記の「時を超える…」の台詞から考えても。
人類全体の事を指しているのかもしれませんが。
いずれにしても他メギド幹部同様ストリウスも可哀そうな存在だったのかもしれません。

・飛羽真

ストリウス「美しい結末にあなたは必要不可欠です。最後まで期待してますよ。私の英雄」

ちょっと気になる表現。私の英雄とは何を指すのでしょうか?
自分の理想通りの結末に必要だから、では英雄とするには若干表現に違和感があるんですよね。
物語を美しく終わらせるには英雄たる主人公が結末まで導く必要性がある、といった感じなのでしょうか?
でもその場合でも”私の”とはしない気もするんですよね。
私が創った物語の主人公となれる器だから私の英雄なのでしょうか?
それとも他に意図がある表現なのか。気になります。

・ソフィア

大秦寺「どうやったらこんなにまずいおにぎりが作れるんだ!」
ソフィア「ああっ…!芽依さんと本を見て作ったんですが、下手ですみません…」

短編集のせいでソフィアが嫌がらせをしているようにしか見えない。
それはさておきソフィアって食事するんですかね?人造生命体ですが。
食事しない→味見しない(もしくはできない)→塩加減を間違える
といった内容だったらあまりギャグで済ませてよいシーンは無いと思います。前の流しそうめんの時も食べてなかった(はず。しっかり確認してない)ので食事は必要ない可能性が高い気がします。
デザストはカップラーメン食べまくってますが。

第43章「激突、存在する価値。」

切ないデザストの退場回。
良いキャラでした。
登場直後は自身の不死性を活かした、ただの戦闘狂といったイメージでしたが最終的にはこれほど良いキャラになるとは。
不死だからこそ「生と死が混じり合い、刃と刃が混じり合う、最低で最高の匂いだ!」な戦いを求めたのでしょうね。
本来の自身が望む結果であったのかはわかりません。
元々自身の存在意義や仲間を求めていたキャラではありましたがそれを今まで以上に自覚したのは皮肉にも不死の自分の死期を感じ取った為。
しかしその結果、最低で最高の戦いをする事が出来たのです。
自身の存在を、存在意義を受け止めた蓮との最高に楽しい戦い。
本来望んだ結末ではなかったかもしれないけれど。
デザストという本の物語の最高の結末。
そしてその存在を、想いを受けた蓮は…。
飛羽真たちを見て変わる事で更なる強さを求めようとした蓮。
しかしデザストの最期に変わらない事で辿り着ける強さもある事を知った蓮。
強さに果てはない。
そう言い切る蓮でしたがその道を、自分だけが強くなる道を追求していく事となるのか。
それともこれまでにない新たな道を追求していく事となるのか。
デザストという本の物語は終わってしまいましたがデザストが影響を与えた、緋道蓮という人間の物語は終わっていません。いやむしろこれからが始まりと言って良いのかもしれません。
ストリウス「それはそもそも私が気まぐれで創ったメギド。存在する理由もなければ目的もない。意味なく生まれ、意味なく消える」
果たしてデザストは意味なく生まれ、意味なく消えるのか。
それはこれからの蓮の物語によって証明されていくのではないのでしょうか?
デザストという物語の結末は俺(蓮)が決める。
そういった展開を期待しています。

・デザスト

「これだよ、これ。生と死が混じり合い、刃と刃が交じり合う…最低で最高のにおいだ!」

命がない、存在価値がない創造されたメギドだからこそ生と死が交じり合う生き方に拘ってきたのかもしれませんね。
戦い自体は好きだけれども自分はその一番の醍醐味、生と死が混じり合う戦いに身を置くことが出来なかった。
自身が消えるかもしれない最低の、しかし自身の存在を賭けた最高の戦いをすることが出来た。
デザストの最期は自身が望んだものではなかったのかもしれませんが蓮との件も含めて満足のいくものだったと思います。

デザスト「ったく…お前になんか声かけるんじゃなかったぜ」
蓮「ああ…お前となんか出会わなきゃよかった…」
デザスト「もう会わねえよ」

デザストの死の切っ掛けは蓮を惑わす飛羽真と戦いに行った時、カリュブディスに一部捕食された事。
蓮に声をかけた事が死の間接的な要因となっている訳ですね。
対して蓮はデザストと行動する事によってデザストに敵以上の感情を抱く事になってしまった。
双方出会った事自体が切ない別れの切っ掛けとなってしまった訳です。
「もう会わねえよ」と併せて切ない台詞ですね。

デザスト「ああ…つまんねえな。もう終わりか…。お前はそのままでいいんだよ。ああ…それとな紅ショウガちゃんと食えよ。ハハハハッ…ハッハッハッハッ…」
蓮「ハッ…マジないわ」

最期の台詞が紅ショウガ、だと電王のデネブを思い出します。椎茸食べて、みたいな。…いやデネブ死んでないですが。
しかし変わらなくてもいいけど紅ショウガは食べてね、だと自分の存在を忘れないでね、という恋人の死別の台詞に聞こえるような…まあそんな関係ですね2人って。

・蓮

蓮「俺の全存在をかけて…お前を倒す」
デザスト「フフフフ…こいよーっ!」

自身が”こっち側”と断定した、いわば仲間である蓮との存在を賭けた最期の戦い。
存在価値がないが故に誰よりも存在価値を求めたデザストにとって最高の戦いであった事は間違いない事でしょう。

蓮「楽しかったよ。ありがとう」

デザストに対して言っている台詞ですが自身に対しても言っている台詞な気がしてきました。
楽しい戦い、楽しい時が過ごせた、ありがとう。
そしてこれからは楽しいだけではなく、剣士としての使命を全うする、そんな決意の言葉にも聞こえました。

蓮「しょっぺえ…」(ラストシーン)

そのしょっぱさは何の味でしょうか?
で、しょっぱい、だけでまずいとは言ってないんですよね。
前回はない方が美味いと断言していますが今回はしょっぱいだけ。
ラーメン単品より紅ショウガがあった方が良い、とまではいかないかもしれませんがあっても良い、ぐらいの心情にはなっていそうですね。

・芽依

芽依「うち、ルナちゃんに会った…。こっちの世界にいたよ」
賢人「なぜ黙ってたんだ?」

セイバーはこの手の展開が多かったように思います。特に序盤。
基本的に全員で集まってミーティング以外の情報共有が無いので連絡の漏れが出やすいんですよね。ゲートを使用できるのでハイテクなのですが情報共有能力に関してはローテク。
そもそも情報共有が完璧に出来ていれば中盤の仲違いはなかった訳で…なかなか難しい設定ですね。
だからと言って互いに結束しているこの時点で最重要事項のルナに関して連絡が遅れるというのはどうかと思います。

・賢人

「俺が見た未来にいくつかストリウスと戦うものがあった」

闇の聖剣が役に立っている…。
一応今までも賢人のタイミングを見計らった登場は全て闇の聖剣のおかげな訳であって役に立っていないという訳ではないのですが。
事態の解決に有効活用出来たのは初めてな気もします。

・倫太郎

倫太郎「決して怪しい者じゃないです」
ルナ「怪しいです」
倫太郎「僕は新堂倫太郎。あっ上から失礼。以前は普通のホモサピエンスでしたが今は仮面ライダーブレイズになりました。なので今は普通のホモサピエンスではない者です」
ルナ「フフッ…変な人」

晴れて倫太郎は普通のホモサピエンスから怪しいホモサピエンス、そして変なホモサピエンスに進化を遂げました。
それはともかく倫太郎的には剣士は普通のホモサピエンスではないようですね。今度ヒーロー戦記に倫太郎も出るはず(そもそも次回コラボ回)なので戦隊や他のライダーに向かって普通のホモサピエンスではない、を連呼するかと思うと楽しみです。

・ソフィア

「南から私と同じ波長を感じます」

ノーザンベースからの南って範囲的にはどこでしょう。やたら範囲広いと思います。
もう攻め込まれる可能性も低くなったのでソフィア連れ出してレーダーの代わりにしてもいいと思うのですが。

・凌牙

凌牙「一生そこで嘆いていろ」
玲花「お兄様はあなたに…」
飛羽真「わかってます。必ず助けだしましょう!」

お兄様は口下手すぎる。だから「ありがとう」すら満足に言えないのですね。
しかしこれに突っ込むと妹から激しい(物理的な)ツッコミが。
この兄妹は他者に対するコミュニケーション能力に難がありそうです。

・玲花

「あなたごときがお兄様を理解しないで!」
「お兄様を利用するなんて…。死にたいのか?」

妹が少しずつ壊れていく…。
まあ登場直後はともかくお兄様が登場してからはずっとこんな感じですからね。むしろ素に戻っている、というのが正確な表現な気がします。

・ユーリ

「ストリウスからビクトールの本を取り戻せば止められるかもしれん」
前回のユーリ「ビクトールの本があれば、その力でも止められるはずだ」

止められるはずだ、から止められるかもしれん、になりました。
どちらも断定はしてないので言っている内容自体は変わっていないのですが自信が無くなってきている感が。
来週にはすまん駄目だったぐらい言いそうな気がします。

・カリュブディス

玲花「どうして私の攻撃が⁉」
カリュブディス「におうんですよ。あなた」

そういえばデザストの一部を食べてましたね。一部でも良かったのか、というか一部を完全に捕食されたからデザストが復活できなくなった、というのが正しそうです。
つまりデザストはカリュブディス、さらにはストリウスに中に生き続けているという解釈で良いのでしょうか?といっても能力だけっぽいですしデザストの想いは蓮の中で生き続けているという事で。
凌牙「お前はあいつ(カリュブディス)の能力と相性が悪い」

飛羽真「界時抹消!」

どれぐらい相性が悪いかわかりません(クロスセイバーの能力が多彩すぎてよくわからない)が…そもそも全聖剣の能力使えますしね。
本命のストリウス戦に向けて温存しておけ、と言っていたと解釈しておきます。
キレた妹に殺されそうにはなりましたが。

・ストリウス

「こんなに早く見つけるとはさすが私の英雄」

飛羽真を何度も「私の英雄」扱いしているのは気になります。
ただ単に物語の結末を美しく決める為に必要な存在なのか。それとも他に意図があるのかどうか。
もしかしたら世界の結末云々より自分の物語を美しく終わらせてくれる存在だと認識しているのかもしれません。

ルナ「世界が終わっちゃう…」
ストリウス「やはりそうでしたか…。私は全てを知った…物語の結末は…。私が決めます!」

やはりそういう事か、というと橘さんを思い出すのでやめて下さい。
それはともかく「物語」のページを奪った際は断片的に世界の破滅を知った。現在アルター全知全能の書を手に入れた事でそれを確信した、という事でいいのでしょうかね?

映画公開記念合体SP 特別章「界賊来たりて、交わる世界。」

合体回の感想についてはゼンカイジャーの感想で。
セイバーに関しては次回予告、そして東映公式HPで公開された予告から感想を。
次週は仮面ライダーストリウス登場。
恐らく9月に新ライダーの放送開始という訳で残り4話。
これはストリウスがラスボスの可能性も無きにしも非ず。
しかしゼロワンもアーク様がラスボスではなく(実質ラスボスには違いないのですが)滅となったようにまだまだ他の敵がラスボスという可能性は否定できないですよね。タッセルとか。
ラスボスが誰かはさておき東映公式HP予告ではこんな記述が
”地下の墓所からある者たちを復活させる。それはかつて剣士たちの剣技を生み出し、マスターロゴスとともにソードオブロゴスを治めた四賢神だった。”
今更賢神を復活させたところで何の戦力になるかは分かりませんが…いやよく考えたらストリウスとまともに戦えない剣士達の敵ですね。
全員でストリウスに挑んだところで戦力なれそうなのは倫太郎と凌牙、玲花、ユーリぐらいでしょうし。賢人はせめてジャオウドラゴンが使えれば…なのですが。
で、この賢神。
超強そうなやつが初登場、的な感じで書かれていますが実は既に名前は登場済み。
28章で大秦寺が
「いや、そうとも限らない。組織には賢神と呼ばれる最高位が存在する。強力な決定権を持つ4人の賢者がいて、組織の方針は彼らの合議により決定される」
と言っているんですね。
そして29章で登場する事もなく全員イザクに粛清されている、といった酷い扱いをされている訳なのですが…やっぱり飛羽真の敵とはなり得ないので尾上とか大秦寺が戦う敵だと思います。
恐らくストリウスによって強化はされているとは思いますが。
といった最終章の最終局面、といった感じにはなってきてはいるのですが…やはりストリウスがラスボスでは荷が重いと思うのです。
何故なら飛羽真が物語の結末が気に入らなければ書き換えてやる!と言ってるのに対しストリウスは決められた結末を美しく彩りたいといっているに過ぎないのですね。恐らく。
同じ”物語の結末は俺が決める”という台詞を言いましたが飛羽真とストリウスでは意味合いが違う訳です。
やはり令和のライダーとラスボスともなれば主人公と同等以上の主義主張が欲しいところなので…個人的にはタッセルをラスボスを期待しています。

・七夕

織姫 飛羽真
彦星 賢人
神様 芽依

つまりあの牛は倫太郎の可能性が高いですね。桃太郎の時もノリノリだったので牛の役でお前が必要だ!とか言われたら真面目に牛の役をやったに違いない。

・飛羽真

芽依「飛羽真、どう?どう?どう?思いついた?お話のネタ」
倫太郎「芽依さん、せかしちゃダメですよ。飛羽真には珍しくスランプなんですから」

基本的に飛羽真は約束を守る=締め切り守る人間なので毎回毎回きっちり期限内に(ただしギリギリ?)仕上げてくる作家さんなはずなのですが飛羽真の作家としての描写が出る=書くことができない、思いつかないと言っているシーンになってしまう事が多いので結果としてスランプが多い作家さんに見えてしまいます。
今回もそうですが映画でも冒頭から書けないって言ってますしね。ちょっと可哀そうな気もします。

ゾックス「あいつの短冊に書いた願い事は現実になる」

飛羽真「なるほど!じゃあワンダーライドブックがなくなった…。はっ…俺のせい…?」
いいえ、見えてるはずなのに気にしてない、気にもしていない芽依さんのせいです。最初から見えているはずなのに全く言及無かったですしね。そもそもメモ代わりに短冊を渡したのは芽依さん。つまり全ては芽依さんの仕業。もうセイバーの世界よりゼンカイジャーの世界に行った方が合っていると言っても過言ではない気もします。

・芽依

「ちゃんと持ってるように私には見えるけど?」

今回の戦犯。普段どこに変身ツールをしまっているか不明ではありますが本を持っているかいないかぐらいはわかりそうなものですが。
本持っているけど何を言ってるのこの人達?ぐらいに考えていたのかもしれない。前回の話でルナと会った事言わなかったですし。
それはともかく剣士に限らず全ライダーどうやって変身ツールを持ち運んでいるは不明ですが。クウガとかアギトなんか出てくるタイプならともかくソードライバーを違和感なく持ち歩くのは不可能でしょう。尾上さんは剣を背負ってそらくんを迎えに行ってはいましたが。

・倫太郎

「並行世界に渡れるなんてあなたは普通のホモサピエンスではないんですね?」

ゾックスが普通のホモサピエンスではない事は確実ですがそれ以上にパクった技術で驚異的な発明をしまくっているフリントが一番普通のホモサピエンスではない気がします。
そして今回セイバーの世界には登場しませんでしたがリッキーとカッタナーを倫太郎が見たらなんと言うのか気になります。

・賢人

賢人「飛羽真!見てみろよ、星がきれいだぜ」

なんだろう。この後の織姫(飛羽真)と彦星(賢人)のシーンと併せても「月が綺麗ですね」と言った類の台詞を言ってるように見えるのですが。
まあ基本的に賢人は飛羽真大好きだし違和感はない。

・オリヒメワルド

「この短冊は書いた願いが叶う短冊オリヒメ」

ワルドは基本的に嘘は言わないのですが…まあ嘘は言っていないですね。実際心理的には影響してましたし。
ただ能力的には地味。実際に願い事を叶える敵もいる中(キョウリュウジャーのタナバンタとか)、いや味方側にもいるなか(白ウォズとか。白ウォズが味方かどうかは不明。他にはエグゼイドのノベルゲーマーとか)心理的に影響するだけというのはちょっと残念な能力。
ただしヒコボシワルドはさらに地味なので…七夕トピア的なものがあってそれが分離させられて弱体化でもしてるのでしょうか?
…よく考えたらタナバタワルドじゃなくてオリヒメワルドか。むしろ願い事を叶える方が不自然ですね。納得。

「みんな喧嘩して離れ離れになればいいオリヒメ」

もう七夕関係ないですね。まあ七夕ワルドではなくてオリヒメワルドなので。さらに言えばヒコボシも自身の嫁候補を攫っているだけなのでどちらも七夕関係なし。ただ単に互いに会えない状態の憂さ晴らしをしているだけにしか見えない。
確かにこの二人を一緒にしておいたら他に何もしなくなる可能性は高そうなので神様の判断は間違っていなかったように思えます。

・神代兄妹

なぜ二人がノーザンベースにいたのかが気になります。
別にサウザンベースが崩壊したとかそういった設定はないので。
もしかしたらサウザンベースにいて侵入者を察知した2人がゲートで来たのかもしれないし他の剣士と馴染もうとしてノーザンベースに居ついていたのかもしれない。

・ゾックス

「世界を守る?ハッ!興味ないね。俺はやつらを倒せればいいだけ」

ゾックスの目的は弟たちを元に戻す事なので倒せればいいだけではないのですが初対面の相手に自分の本当の目的を言わないのはゾックスらしい。ステイシーはゾックスにヤツデの事がばれた途端に自身の状況が危うくなってますし。
嘘は言っていないけれども本当の事も言わない。ゾックスらしい台詞。
あと今回の話。
ゾックスにとってギアダリンガーはお宝ではないという事が判明。まあ変身できるようになったのは最近ですし思い入れのある装備って訳でもないですからね。
逆に何が見えなくなっていたのか気になります。オリヒメワルドの能力が人間にも有効なら兄弟たちが見えなくなるとは思いますが…というかゾックスにとってそれ以外の大事なお宝はなさそうなイメージ。

・ゼンカイジャー

倫太郎「えっ、なぜ踊るんですか?」「どうしても踊らなきゃいけないんですか?」
ゾックス「賊は賊でも界賊なんだよね」
玲花「何をわけのわからないことを…!」
賢人「何が目的かわからないが妙な事をするのをやめろ!」

普通ではないホモサピエンスでも突っ込みますよね。ゼンカイジャーの世界観について。むしろ今回の話はゼンカイジャーにしては大人しい話というのが恐ろしい。
ゼンカイジャーの世界に行ってしまった神代兄妹が今後毎回名乗ったりしないか心配です。

第44章「開く、最後のページ。」

一度敗北した剣士たちがそれぞれの想いを抱き最終決戦に臨む。
ベタと言えばベタですが良いものですね。
特に今回良かったのが賢人。
登場直後、さらにはイザクとの決戦以降の姿を見る限り今の姿が本来の賢人の性格なんでしょうね。
人の為に自分の身を犠牲にしてでも行動できる優しい性格。それが極まってしまったが故の闇の聖剣での他の聖剣の封印なのですが…。
飛羽真に自分の見た未来を何度も覆されたからこそストリウスに圧倒的な実力差を見せつけられても諦めない。人の思いの強さを信じている。何故なら自分自身が一番の想いの力を見てきたから。
他のメンバーもこれまでの物語で紡いできたそれぞれの物語があり、今回の劇中でそれが描写された訳ですが一番それが際立っていたのが賢人でした。
来週の予告をみる限り賢人父も再登場する模様。
飛羽真だけが物語の結末を決めるのではなく。
飛羽真と、それをとりまく剣士たちが物語の結末を。
さらにはその剣士たちを取り巻く人間がそれぞれの想いを抱きセイバーという物語の結末を決める結果になる事を期待しています。

・飛羽真

「多くの人が助けを求めている…!」

たまにある飛羽真の謎能力。(メギドから人間の分離、界時抹消時の世界が見える等)これは詳しく説明されていましたっけ?
バハト戦でお前は選ばれたもの、的な台詞があったのでそれに関する能力だとは思うのですが具体的な説明(どんな能力か)が一切なかった気がするのですが。
同様に選ばれたタッセルも同様の能力を持っているのか。それともこのまま説明なしに終わってしまうのか。
自分が見逃していただけならいいのですが説明があって欲しいところ。

「この世界を生きる全ての人にもそういう大切な人がいてそれぞれの物語を紡いでいる。その物語をここで終わらせちゃ駄目だ!」

物語の結末は俺が決める!な飛羽真ですが最終的に人々の、それぞれの物語をどうするのか気になるところ。
これまで散々人が世界だ、と劇中で言ってきた事から飛羽真が全て決める結末にはしないと思うのですが…どう結末を決めてくれるのか期待しています。

・賢人

「未来は変えられる。俺は飛羽真を、皆を…人の強さを信じる。人の思いが、この世界…未来を創るんだと。そうだろ?」

闇の聖剣で見た予知を飛羽真によって逸度となく覆されてきたからこその台詞。
ストリウスに敗北し全員が迷う中、ただ一人飛羽真を、そして人の強さを信じていられる賢人の姿が良いですね。

・倫太郎

芽依「何もできないかもしれないけど…うちも一緒に行くから!」
倫太郎「駄目です。今回は待っていて下さい」
芽依「それって…?」
倫太郎「この戦いが終わったら聞いてほしいことがあります」
芽依「…うん。わかった」

初期のズオス戦から始まりネコメギド戦までで着々と積み上げてきたフラグを回収してついに…いやなんか死亡しそうなフラグを今回立ててますががそれは置いといて。
倫太郎の言う大切な人は芽依である事は確か。
それが家族愛なのか。それとも人としての愛情なのか。
組織が家族だ、と散々言っている倫太郎がわざわざ芽依一人にこの類の台詞を伝えるという事は…まあそういう事なんでしょうね。恐らく。
恋愛に関してはゼンカイジャーのブルーン以上に経験がなさそうなのでどうなるかは気になりますが。

・蓮

賢人「1人なのか?俺達のところに戻ってこないか?」
蓮「俺は俺の道を行く。でも…」
回想デザスト「お前はそのままでいいんだよ」
蓮「世界を終わらせちゃいけない理由ができたんだ」
賢人「…そうか」

世界を終わらせてはいけない理由。
それは自身の為なのか。それとも自身の存在意義を探し続けたデザストの為なのか。
この場合はそのデザストの想いを受け、成長した自分の為、さらにはデザストが蓮の中で生き続ける為だとは思うのですが…
蓮は最初が精神的に人としてどうかと思うレベルだったからなのもありますが劇中で一番精神的に成長したと思います。
そしてその意を汲んだ賢人も成長している…というかそれが本来の賢人の性質であると思いますが。

・尾上

漫画を読んでいなかった人には家族構成がどうなっているかさっぱりだった尾上さん一家がついに本編で勢ぞろい。
寝静まるそらくんを見守る尾上夫妻は微笑ましいのですが奥様にはこの機会にそらくんを向かいに行くときは剣を置いていくように伝えて欲しいと思うところです。
かなり前の話で聖剣持ってお迎え言ってる父上の姿があったもので…。
まあ漫画で家族が狙われた事があった事から常に聖剣を持っているのは自然なのですが他のご家族が心配すると思うので。

・神代兄弟

凌牙「いつだ?」
倫太郎「明日の夜明けです」
玲花「お兄様…」
凌牙「鍛錬を続けるぞ」

妹を救い出すために女装までし、精神的に成長したお兄様がカッコいい。
というか今回の一連のシーンは劇中で我が道を行く!的で話聞かないキャラの方がすんなり戦いの決意を固めているのが良いですね。

・ユーリ

飛羽真「ユーリ、体が…!」
ユーリ「ワンダーワールドが崩壊しかけている影響だ。俺は光の剣があるから心配ない」
ユーリ「(消滅しかけるソフィアに対して)闇黒剣の結界を施した。これでしばらくは大丈夫なはずだ」

自分は大丈夫だ、とは言っていますが前にタッセルが消滅した時にすぐにお前の元に行くからな、的な台詞を言っていたので消滅自体は避けられない模様。
光と闇の聖剣があるから先延ばしにしてるというだけですかね?
まあユーリは自身の肉体を捨てた時点で自身の生死に執着は無くなっていそうですし世界平和の為に死ねるなら本望と考えてはいるのでしょう。
その結末を飛羽真がどう変えるのか(もしくは変えないのか)気になりますが。

・ルナ

「私…私どうしたらいいかわからない。飛羽真に会いたいけど、会ったら飛羽真はこの世界から消えて賢人やみんなと離れ離れになっちゃう!でもこのままだと世界が終わっちゃう。止める為には飛羽真が力を…」

そもそも力を手にしたら飛羽真が世界から消えてしまうというのは前例がタッセルしかないんですよね。
タッセル自身がこの世界にいる事を望めばそういった結果にならなかった可能性が…とは思うのですがそれを実行するのが飛羽真なんでしょうね。

・ワンダーワールド

ソフィア「皆さん、ワンダーワールドの浸食が始まりました」

結局のところワンダーワールドの浸食というのは世界の移り変わりに過ぎないのかもしれませんね。
飛羽真のいる世界も誰かが創った世界。その世界の住人であるタッセルがワンダーワールドを創り、その世界の力を利用したストリウスがワンダーワールドを新たな世界にする為に…でもこれだと世界の終焉にならないのですが。
飛羽真の世界の終焉にはなるかもしれませんがワンダーワールドが新しい世界になり替わるだけ。しかし現実世界の崩壊はワンダーワールドの崩壊に繋がる事をタッセルが言っていたような気がするので…よくわからなくなってきた。
タッセルが中途半端な形で全知全のの書を残したせいでいびつな形で世界が崩壊しかけているのでしょうか?そもそも前提(世界の移り変わり)が間違っている可能性があるのですが。
この辺がよくわからなくてモヤモヤするので説明して欲しいところ。
ストリウスの真意が判明すればこの辺は説明できるのでしょうかね?

ユーリ「しかもワンダーワールドの崩壊はその力によって生み出されたもの全てに影響を及ぼす。いずれワンダーライドブックもその力を失うだろう」

これは本によって生まれた生命すべてに影響を及ぼすといった解釈でいいのでしょうかね?
人間を作る秘術で生み出されたソフィアは消滅。剣と一体化したユーリも消滅。
メギドも消滅する…のかどうか気になりますが全知全能の書を改変して創られた存在なので消滅しないのでしょうかね?
ストリウスとシミーは消滅しそうな予兆はないですし。
そもそもストリウスが今どんな存在かはよくわからないのですが。(全てを食わせたカリュブディスから誕生した新たな生命体?)

・賢神

ストリウス「マスターロゴスに排除されたようですが、全盛期以上の力を持ってよみがえらせました」

これだけ強い(クロスセイバーすら太刀打ちできない)ならまとめてイザクに排除させる必要は無かったのでは…とは思うのですが全盛期以上って便利な言葉ですね。
個人的にはクロスセイバー以下他の剣士以上の力だと思っていたのですが予想以上に強くびっくり。クロスセイバー相手だと剣技がどうのこうのいう次元ではないと思うのですが。

大秦寺「剣技は全て賢神たちが作ったものだ!」

賢神たちがいつから存在していたのか疑問。
剣技がいつ誕生したのかは不明ですが(1000年前、ユーリが戦っていた後の時代?)少なくともここ数十年という話ではなさそうです。賢神たちもマスターと同様に継承されていく存在ではあるのかもしれませんが…一連の台詞をみるとイザクに消滅させられた賢神と剣技を生み出した賢神は同一人物な気がします。
賢神は普通のホモサピエンスではないとしても寿命は恐らく普通。なので剣技自体はここ数十年で全て誕生したという解釈でいいのでしょうか?
この辺も説明欲しいですが尺の関係で絶対されない気がします。

・ストリウス

「この世界の終焉は荘厳で美しくなければなりません」
「2000年かけて創り上げてきたこの文明…そしてこの世界も壊れる時はほんの一瞬です。ああ…なんと美しい…!」

ストリウスは人類が積み上げてきたものを一瞬で、儚く散らせる事が美しい、と感じているのでしょうか?
全知全能の書を手にしたときに世界の歴史を知った事がストリウスの一連の行動の理由ではあるのですが恐らく世界終焉の時期自体は決まってはいなかったはず。
世界が終焉すること自体は決定項であり、避けられないものである。
詩人である自身はその世界の終焉に干渉し、出来る限り自分の望む終焉に彩りたい、といった事がストリウスの真意と言ってよいのでしょうかね?

「神山飛羽真…。この物語を美しく終わらせるにはあなたが必要です」

この台詞。気になるのが”物語”という単語。
飛羽真が散々物語と言っているのでそれに合わせての台詞だとは思うのですが他では”世界”と言っているんですよね。
物語=世界だと考えているのか。それとも別の意図があるのか。
前に飛羽真にもう今後物語は語り継がれる事は無いと言っている事から世界も物語も終わらせる気でいる事は確実なのですがわざわざ飛羽真を英雄と言っている事からこのシーンで物語とわざわざ言っているのには意味がありそうな気がします。

第45章「十剣士、世界を賭けて。」

最終話直前、という訳でラスボス(?)のストリウスと飛羽真について着目。
まずは詩人としてのストリウスに着目してみます。
詩人と一言に行っても色々種類があるようですがストリウスは叙事詩作者である可能性が高いです。
というのも
41章 ストリウスの台詞
「初めてその力に触れ、世界に降り立った時、詩人だった私の頭に浮かんだのです。壮大な叙事詩が。そう、力に魅せられた人間たちが織り成す…愚かで愛おしい生と死の物語ですよ」
ここで叙事詩、という言葉を使っています。
で、叙事詩とは
”一般的には民族の英雄や神話、民族の歴史として語り伝える価値のある事件を出来事の物語として語り伝えるものをさす。”
ウィキペディアから引用
つまり出来事を伝えるのが主な役割、といった解釈で良いと思います。
出来事、つまりあった事を伝える事が仕事であってビクトールの旅に同行したのもビクトールの旅自体を後世に伝える為に行っていた可能性が高い訳ですね。もちろん人類の繁栄の為もあったと思いますが。
そして旅の果て。
人類が、いや世界全てが本によって創造されたものだと知ってしまった。
始まりから終わりまで全て決まってしまっている。
つまり自分が伝えようとしたものは全て本によって記されてしまっていた訳です。
これは叙事詩作家であるストリウスにとってどれほどの悲劇だったことでしょうか。自分の好きな詩も、これまでの旅の道中も、そしてこれから起こる事も全て本に書いてある事。自身の存在自体を否定されたと言っても過言ではなかったはずです。
でも彼は気が付いてしまった。
本の内容は変える事は出来ない。
しかし本の内容は脚色する事が出来ると。
もともと自身は詩人であり、出来事を伝える際に内容を誇張したりした事はあったと思われます。もちろんそれは人を楽しませる為であり、自身の愉悦の為ではなかったと思われます。
全知全能の書を手に入れても同じこと。内容を変える事は出来ない。しかし結末を自分好みに彩る事は出来る。自分の思い描く壮大な叙事詩を紡ぐことが。
あくまで詩人であるストリウスの本懐を遂げるための行動がセイバーの物語の中核となっていた訳なのですね。恐らく。
ここで主人公に着目。
出来事を伝える詩人、ストリウスに対して飛羽真は文豪。全知全能の書の一部であるルナですら知らない物語を創る事が出来る人物です。
なぜ飛羽真がルナですら知らない物語を創れるのか?それは不明ですが(他の人物も作れる可能性はある?)それ以上に重要なのは飛羽真は自身が気に入らない結末は自分で決めてやる、といった意志を持つ人物であるのですね。
前例のプリミティブドラゴンに関しても本の結末が気に入らない、なら自分で続編を創ればいいじゃない、といった訳でエレメンタルドラゴンが誕生した訳ですが今回の件でも同様の事が言えそうです。
全知全能の書に結末が描かれている?なら続編を創ればいい。
そう考えている事は間違いなさそうです。
さらに言えば飛羽真の「エターナルストーリー」には破滅などネガティブなワードが盛り込まれていました。
これは元々全知全能の書に書かれていたものだと思われます。世界を終わりは決まっていた訳なので。
世界の終わりを知ったストリウスは不吉なワードを結末を盛り上げる為の物だと解釈した。
世界の終わりを知った飛羽真は不吉なワードを乗り越えるべき物だと解釈した。
実際両者がどう思ったか不明です。
しかし同じ本の内容にしても、その中身にしても両者ともに違う解釈をした事は間違いないと思われます。
次週いよいよ仮面ライダーセイバーと仮面ライダーストリウスの直接対決。
果たして全知全能の書という物語の結末を決めるのはどちらなのか?
…個人的にはタッセル黒幕説をまだ推しておきます。最終回まで、いやスピンオフが完結するまで諦めない。

・飛羽真

ストリウス「あなた(ルナ)が神山飛羽真を選んだからブレイブドラゴンが彼を守り主に選んだ。あの時からすでに彼はワンダーワールドと繋がっている。あなたを通して」
別シーン
ルナ「あなた(ストリウス)は可哀そうな人なのね。飛羽真は私を救ってくれた。私のこころを。飛羽真は私が知らない知らない物語が創れるの。なんでも知っているはずの私が知らない物語を。だからきっと…。」

何故飛羽真がルナ、つまり全知全能の書に記されていない物語を創れるのかは謎ですが(最終回で明らかになる?)飛羽真の謎の能力(デュランダルの能力に素で対応できる等)はワンダーワールドと繋がっていたからでしょうか?
ワンダーライドブックは全知全能の書の一部。ルナ、つまり全知全能の書を通しワンダーワールドに繋がっている事から全知全能の書に属する能力に対して対応出来ていた、という解釈で良いのでしょうか?
はっきりとは明言されていはいないですがその可能性はありそうです。

・倫太郎

倫太郎「尾上さん…生きてますか?」
尾上「ああ…俺は俺を諦めねえ」
倫太郎「フッ…それ僕のです」

31章で倫太郎がズオス戦で言った台詞ですね
「だから僕も…僕を絶対に諦めない!」
何故尾上さんがこの台詞を知っているかはさておき(芽依が話していそうではありますが)倫太郎もこんな時に余裕がありますね。
なにせこの時までタテガミ使ってないですし。
一応最終決戦という訳で全員初期フォーム出したかったと思うのですがクロスセイバーが敗北した賢神に対してタテガミ使わないのはどうかと思います。
昔は逆に基本は初期フォームで戦って適宜強化フォーム使用。最終決戦時は直接最強フォームで変身みたいな流れが多かった気がする(特に555が印象深い。ブラスターほとんど使わなかったし)のですが最近は基本最強フォームで変身する流れが多いんですよね。
今回のセイバーはこの辺の流れが昔のライダーっぽい気がします。

・賢人

蓮「こいつは俺が倒す」
賢人「俺とお前で…だ」
蓮「フッ…足を引っ張るなよ」
賢人「せいぜい頑張るさ」

最終決戦でようやく蓮と賢人のタッグが戻ってきたような。前に一緒に戦ったのは…キングオブアーサーの時?
基本的に蓮と賢人はどちらかが離脱してましたからね。番組当初ではこの二人のタッグが最強!的な感じだったと思うのですがいまじゃ蓮の相棒はデザストになってしまいましたからね。逆に新鮮な感じがします。
それはそうと他の剣士ガン無視で賢人の元に走ってくる蓮はやっぱり蓮だと思います。

・尾上

「来週はそらの授業参観だ。最強の子育て王がこんなとこで死にはしねえよ!」

死亡フラグを自分から立てていく子育て王ですが尾上さんって結構初期から死亡フラグ立ててるんですよね。(メデューサメギドとか死んでもおかしくなかった)恐らく死なないでしょう。
もしくは誰か一人でも死んだとしたら次々に全員死んで最後は全員復活ENDに違いない。飛羽真が誰か死亡ENDを認めるはずもない。

・大秦寺

大秦寺「少しばかり疲れた…。お前は先に行け」
蓮「わかった。待ってるから」
大秦寺「強くなったな…蓮。錫音の声が聞こえる…。優しい…子守歌みたいに…」

完全に死亡パターンですが回復能力者のユーリが後から来ているのでどうなるのか。でも前に同じ先輩ライダーの尾上さんを治療そこそこに病院送りにしたユーリなので…。まあユーリも力使いすぎると消滅するようですし大秦寺の安否が気になるところ。

・蓮

蓮・デザスト「カラミティストライク!」

デザスト復活!そして消滅…。
一応賢神を倒す剣技としては理にかなっているんですよね。
全ての剣技を生み出した賢神で剣技を返されてしまうなら知らない剣技をぶつければ良いと。
賢神を最初に倒したのは剣士達と別行動をとっていた蓮というのは…いや別行動をしていたからこそ倒せたのかもしれないですね。
賢神を倒せたのは紅ショウガも食べたから。間違いない。

・神代兄妹

凌牙「玲花は…」
玲花「お兄様は…」
「命に懸けても俺(私)が守る!」

ゼンカイジャーのコラボ回はセイバーのメインストーリーに入っているのかわからない(番外編扱い?)ですがコラボ回が無かった事にするとちょっと印象が変わってくる台詞ですね。兄が妹の事をどう思っているのかはっきりしたのはあの回なので。
妹の為に女装までしたお兄様は忘れられない。

・エターナルストーリー

「終焉」「破滅」「絶望」と言った内容が書かれていますが終盤では人の心云々について書かれているんですよね。文章の一部しか読めないのでわかり辛いですが。
終焉を知った人間がそれでも抗った結果、新しい物語が生まれ、新たな世界となっていく。
人が物語を、そして世界を紡いでいく。それこそが飛羽真の書きたかった物語であり、永遠に続く「エターナルストーリー」となるのでしょうか?
次週芽依がこれをルナに見せて新たな世界の可能性を導き出す、的な展開になるのでしょうかね?

・闇の聖剣

大地「若い者の未来を守るんだろ?」
隼人「いけるよな?」
ソフィア「はい。共に戦ってください」
ユーリ「ビクトールか。味なまねを…最高だな!」

ビクトールが戦いに干渉している…。公式でオールアップまだですよ、と言っている事から出てくる事は確実なのですがどこまで戦いに干渉してくるのでしょうか?
それはともかく光の剣が少なくとも1000年以上ユーリ以外に使われていない(飛羽真やイザクが使ったのはノーカウント)のに対して闇の聖剣は剣士が変わりまくりじゃないでしょうか?
同じ始まりの聖剣なのに…。
とはいえ治癒能力的な事が充実している光の聖剣に対して使用者を蝕む闇の聖剣は元々自身のマスターの剣士を使い捨てる気満々なのでしょうかね?大秦寺に聞いてみてほしいところ。

・ルナ

ストリウス「一体これはなんの真似です?私の本に干渉し、二人を呼び出し私を心変わりでもさせるおつもりですか?」

全知全能の書の一部だから他の本に干渉できるのか、それともグリモワールが疑似全知全能の書だから干渉できるのか不明ですがどちらにせよ本の能力で戦うセイバーではチート級の能力ですね。これは序盤では活躍できない能力。

ストリウス「思い出しましたか。当然ですね。あなたはワンダーワールド…いいえ、全知全能の書の一部なのですから。ならば知っているはず。この世界に人が生み出したものが何一つないということを。物語も技術も全ての創造物はこの本に記された情報に過ぎない。さらに世界の始まりから終わりまで記されている。終わりは確定している」

今回で発覚した事実。ルナは全知全能の書に導く巫女ではなく全知全能の書の一部だという事。他の事実はビクトールが1話冒頭で既に言っているので置いといおくとして…つまりルナは全知全能の書の意思に従って行動していたという事になります。
飛羽真と最初に会った時に「見つけた」と言っている事から全知全能の書は新しい世界を創れる人物を探してるのでしょうかね?ビクトールにしろ飛羽真にしろ。
歴史の始まりと終わりは決まっている。でもその続きを創る事は出来る。
世界を形成し、その世界で育まれた生物から有資格者を探し出し、次世代の世界を創る。それが全知全能の書の本当の役割なのかもしれません。

・ストリウス

ストリウス「これはこれは…。我が愛しき友人たち」
レジエル「教えてくれ、ストリウス」
ズオス「俺達は貧困や飢えのない世界を創りたかった。なのに何故!怪物になんかなっちまったんだ?」
ストリウス「その希望が強い欲望となり、力に飲み込まれたのです」
レジエル「ならばお前も同じか?」
ストリウス「いいえ。2000年前、私は全てを悟り欲望など消えました。私は私のままですよ」
ズオス「だったらなんでこんなことを…」
レジエル「あの頃のお前は本当に詩を書くのが好きだったじゃないか!」

欲望は消えた、というストリウスですが旅の始まりから悟った後まで一貫して詩を書くことに拘っているように思えます。それは欲望が消えたといって良いのかわかりません。最近映画に出た鴻上会長に解説して欲しいところですが…。
自分なりの解釈として人々を救いたいという願いが希望であり欲望となった。他の二人は人々を救いたいという希望があったからこそ力に飲み込まれてしまったが自分は歴史の終焉を知ると同時に人々を救い出したい、という希望、欲望は無くなった。
だからこそ力に飲み込まれていない。私は私のまま変わらず詩を書き続けています。世界の終わり、救世主の死という詩を。
といった感じなのでしょうかね?
そもそもストリウスは詩人だけあって最初から人類を救う旅の叙事詩を描きたかっただけで人類を救う気は無かったのかもしれませんが。

ストリウス「儚くむなしく散りゆく命。ああ…美しい」
ストリウス「絶望を希望に変え何度も立ち上がる彼は英雄と呼ぶにふさわしい。今も剣士たちは諦めていない。本気で世界を救えると信じている。神山飛羽真なら未来を変えられると。残酷な物語です。でもそれでいいのです。最後の希望が打ち砕かれ、絶望の中結局何も変えられず死んでいく!これぞ私が思い描いていた物語の最終章です!題名は「救世主の死」

物語の主人公であり人々に希望を与えらえる、物語を盛り上げてくれるからこそ飛羽真がストリウスにとっての英雄なのでしょうか?
確かにただ単に世界が終わる、というだけでは物語は盛り上がらないですからね。世界の滅びに対して何度も立ち上がり人々に希望を齎す存在がいるからこそ物語は盛り上がる。それがバッドエンド確定の物語だったとしても。
そしてその英雄が結局儚く散って行く。自分が考える英雄の理想像だ、と思うからこそ飛羽真を英雄と呼ぶのかもしれませんね。

第46章「さようなら、私の英雄。」

世界を変える気骨があるならばまず自分自身が変わる必要があったのか?
第46章「さようなら、私の英雄。」 感想です。

ちょっとストリウスに同情してしまった46章。
レジエル「あの頃のお前は本当に詩を書くのが好きだったじゃないか!」(45章より)
詩を書き、人々に喜んでもらうのが大好きだったはずのストリウス。そんな彼が絶望したのは自身の書いた、創造したと思っていた詩が全て全知全能の書に書かれていたという事実。
芸術家としてこれ以上の屈辱は無いでしょう。自身のオリジナルだと思ったものが完全なる模造品であり、自身には想像力の欠片もないという事実が示されてしまったのですから。
確かに絶望するに値する事実であり、私個人としてはストリウスに同情する余地があると思います。
何故なら同時に世界の終焉も止めらない事実を知ってしまったのだから。
自身の全てであったと思われる”詩”を全否定された彼には世界の終焉もそのまま受け入れるしかなかったと思われるからです。
自身の否定と同時に神にも等しい全知全能の書の力を知ってしまった。それに書かれている事を覆す事はできないと。
例え自分が世界を終焉させなくとも世界は必ず終焉を迎える。ならば詩人である自分に出来る事は儚い世界の終焉を美しく彩る事だと。
もし世界を変えよう、終わる世界を救おうとするならば詩人である事に拘らず、世界を救うために行動していれば結果は変わっていたのかもしれません。自分が世界を救う英雄となる事が出来たのかもしれないません。
しかし彼は変わる事は出来なかった。あくまで詩人である事に拘り続けてしまった訳です。
では現在世界の終焉を止めようとしている飛羽真はどうなのか?
彼は自分の創り出した物語で人の世界、ルナや賢人の世界を影響を与え、変えてきた実績があります。プリミティブドラゴンの物語を変え孤独な竜も救ってきました。
つまりは自分の創り出す物語は人に、世界に影響を与え変える事が出来る事を知っている訳ですね。
ストリウスは自身の最高傑作を創った後にそれは模造品に過ぎない事を知ってしまった。
対して飛羽真は自身の物語が世界に影響を与えられる事を知った上で今回の事実を知った。
飛羽真と同じ順番であればストリウスも世界を変える気骨が持てたのかもしれません。しかしそうではありませんでした。変えようのない(と思い込んでしまった)絶望を知ってしまった彼には自分を変える事は出来なかったのです。
このストリウスの絶望も全て全知全能の書に描かれていたとしたら…ストリウスにちょっと同情してしまう、最終回直前の46章感想でした。
ちなみに私個人の想像では飛羽真は順番が変わっていても絶望せず世界を救おうとしたはずです。
なにせ自身を犠牲にして飛羽真と世界を救おうとした賢人に対して
「俺がお前の立場なら命を捨ててもお前を守る!今のお前みたいに…。俺は絶対に死なない!お前も死なせない!物語の結末を勝手に決めるな!物語の結末は…俺が決める!」
とまで言い放つ飛羽真なので。
絶対に彼は諦めない。ある意味彼も変わっていないんですよね。
今回はOPの歌詞も踏まえて今回の感想を書いてみた訳ですが…飛羽真もストリウスもある意味全くぶれていないんですよね。両者とも仮面ライダーに変身する、変わってはいるのですが自分自身の性根は変化していない。
果たして自分自身を貫き通す為に「変身」した両者の戦いの行方はどのような結末を迎えるのか。
次週最終回。気になりますね。

・飛羽真

ストリウス「宇宙の真理に比べれば人間などゴミ粒同然のちっぽけな存在!何も変えることはできないのです!」
飛羽真「確かに…俺たちはちっぽけな存在かもしれない。でも本の中にはこの宇宙よりも広い無限の可能性が広がっている。人は本を読み、その物語の中で自由になり幸せになれる。小さい頃俺は一人で本ばかり読んでいた。その本の中でいろんな冒険をし、いろんなものに出会った。そして本は俺に友達をくれた。ルナと賢人。ルナは俺が書く物語が大好きだと言った。俺はうれしくて、ルナを喜ばせたくて、笑顔にしたくてたくさん物語を創った。そしてかけがえのない仲間にも会えた。例え俺の物語が何かに与えられたものだとしても、そんなのはどうだっていい!誰かの書いた物語が、思いが、それを読んだ人の中で新しい物語として生き続ける。だから俺は物語を書く。だから俺は本が大好きなんだ!」

飛羽真の言いたい事は結局のところ…
自分の生み出すものは既に書かれていたものかもしれない。自分は全知全能の書に書かれていたものを他人に伝えただけかもしれない。でもその伝えた物語は伝わった時点でその人の独自の物語となる。だから例え自分の作品が模造品だったとしても新しい物語を創れる、現在の宇宙よりも広い世界を創れるきっかけとなれるのなら自分は物語を書き続ける。
何故なら自分が本によって自分の世界を広げてきたからだ、といった主張でしょうかね?
理屈はわからないでもないですがちょっと理由が弱い気が。それこそストリウスの詩でもよいわけですし。小説家である必要性は薄いと思いますが

「俺は英雄なんかじゃない!ただの小説家だ。誰もがそれぞれの人生、それぞれの物語の主人公だ」

この台詞から別に自分は特別な存在ではなく誰もがそれぞれが物語を創り出せる存在である。自分はそのきっかけと成ればいい的な主張なんですかね?
別にこの主張が間違っているという訳ではなく同様の事をストリウスも出来た可能性がある事を考えると説教のようにも聞こえてしまいます。
お前が世界の終焉を望んだのはお前の詩が間違っていたのではなくお前自身の考え方が間違っていたのだと。
まあ飛羽真って賢人にも説教してましたし(物語の結末を勝手に決めるな)私個人が説教するようなキャラに見えているだけかもしれない。
単に上記の台詞も自分は本が好きであると言っているだけにも聞こえますしね。
そう、人は話を聞いてもその台詞通りに受け取らず勝手に物語を創造してしまう存在だから。

・芽依

「メソメソするな!顔を上げろ!](ルナに対して)

15章で「顔を上げろ、倫太郎」という台詞がありましたが…メソメソするな、という台詞は無かったですね。
どちらのシーンも結果的に奮起している訳で説得としては正しかったのかもしれませんがメソメソするなはちょっと言い方がきついような気もします。
まあ確かにメソメソしている状況ではないのですがルナさん大人になったとは言え精神的には自分で判断できない子供のような状態なのでもうちょっと優しい発言でも良い気が…まあルナさんはストリウスに精神攻撃をしかけていましたので大丈夫ですね。多分。

・尾上 大秦寺

尾上「あの世でもよろしくな」
大秦寺「私はごめんだ」
2人「変身!」

仲が良いのか悪いのか。と言ってもこの直前で尾上さんはこんなところで死ねるかと言っているので大秦寺に生きると言わせる為に言ったと思われますが。
この辺は新造ではなく長期間一緒に戦ってきた仲間だからこそ言える発言だと思います。さすが先輩ライダー。

「撃て大秦寺!撃てーっ‼」

危なかった。スラッシュの攻撃があともう少し、ピッコロさんの魔貫光殺砲ぐらい強かったら尾上さんの風通しがよくなってしまうところでした。
しかし今回の賢神2人って捨て身の攻撃であっさり倒してるんですよね。あっさりというか攻撃面は隙が無いけれども耐久力は並みのメギド程度というか。イザクが(年齢によって弱体化していたとはいえ)あっさり倒していたのも奇襲で瞬殺したからかもしれないですね。

・神代兄妹

こちらもあっさりというか攻撃が通った瞬間ほぼ即死。剣技では一切ダメージ与えてないですからね。
玲花に刺された時もある程度余裕のある感じだったのは単に戦いを楽しみたかっただけだったのかもしれません。そもそも止めを刺せる状況でもいたぶっているような戦い方でしたし。
元の性格か、それとも復活した際に変化したのかわかりませんが恐らくろくな性格ではなさそう。暴走していたイザクを放置状態だったのでその辺はお察しください状態なのでしょう。多分。

・ストリウス

「いい加減認めたらどうです?いや、認めろ!お前が何一つ生み出していないことを!お前に新しい物語など創れはしない!私が見届けてやる!お前の死を!この世界の終わりを!」

ある意味ストリウスは飛羽真が羨ましかったのかもしれない。
実際闇の聖剣の予知を覆し(これに関してはストリウスが知っていたか不明)さらには全知全能の書の一部を保有していたイザクの想定を上回る結果を出していた(これは知っていたはず)飛羽真が。
自分の最高傑作は全て書かれていた。しかし飛羽真はそれを上回る結果を出していた。つまり人間に創造力がない、だから自分がやった事が無駄であっても仕方ない、という前提で行動していたストリウスの前提を覆そうとしていた訳ですから。
人間にも全知全能の書を上回る創造力があるとしたら諦めた自分が惨めである、だからこそ飛羽真を英雄と呼び、さらにその英雄を倒す事で自分はそれ以上の存在である、自分の存在は全知全能の書に描かれていた中では一番優れていた存在である、と思い込みたかったのかもしれません。

「美しい!これこそが私が思い描いていた結末!全ての物語が消えうせるのです!」

だからこそ全ての物語を消したかったのかもしれません。
飛羽真が新しい物語を創る可能性があった。もしかしたら他の人間もその可能性がある。全ての物語を消し、世界が終焉すれば少なくとも自分は新しい物語を生み出す可能性のあった存在と同等の存在であると。
何故なら彼らも新しい物語を生み出せなかったのだから。
世界の終焉は決まっている、自分が死んでも世界の終焉は止められない。しかしそれでも世界を自身の手で終焉させたかったのは新しい物語を生み出す可能性がある存在が羨ましかったのと同時にその可能性を潰したかった、という可能性もありそうです。
ただ単にすべて消え去るバッドエンドが好きなだけかもしれませんが。その辺は全部書かれていたという詩の内容を見ないとわからない。

「あなたは英雄です。でも何も救えずここで消える。そう…世界は終わるのです!私はその瞬間を待ち焦がれていました。希望が絶望に変わり無慈悲な死が訪れる。ハハ…なんて美しい。なんて美しい!」

上記の台詞より前のシーンの台詞ですが希望が絶望にに変わる物語が好きだったのかもしれないですね。漫画版のデビルマンとか系の物語が。
詩を聞かせている時、聞いていた人々は笑顔だったので全知全能の書を読んだ事で趣味趣向が変わった可能性もありますが、2000年前は全員バッドエンド好きだった可能性もあるのかもしれない。
以下台詞を書き起こしけど結局雑記に使わなかった台詞。今週は長文が多かった…

「俺は英雄なんかじゃない!ただの小説家だ。誰もがそれぞれの人生、それぞれの物語の主人公だ。俺にも俺の仲間たちにも、大切でかけがえのないものがある。絶対に守りたいものがある!だから戦うんだ!」
ストリウス「この世界が終わる前にいいことを教えましょう。2000年前、私もあなたと同じように言葉を紡ぎ、物語を綴る詩人でした。言葉は次々と私の中に生まれ、私は無我夢中で美しい物語を書き続けた。そして歴史に残る大傑作を書き上げたのです。でも見てしまったのです。私が生み出した全ての詩は全知全能の書にすでに書かれていたのです。今まで創造したと信じたものは何もかも与えられたものだった。それを私はただ書き上げただけだった。人間に創造力などなかったのです!神山飛羽真!あなたの小説も同じです!ただの模造品に過ぎない。今度は理解しましたか?全てが無意味だということを!」

最終章「終わる世界、生まれる物語。」

個人的にはもう少し”物語”に焦点を当てて欲しかったと思います。
今回で一番好きなシーンはプリミティブドラゴンの登場シーンです。バッドエンドで終わった物語を小説家である飛羽真が救いのある結末へと変化させた。そしてそれが最終決戦時に窮地に陥った小説家を救った。
非常にいいシーンだと思いますし文豪であり剣豪でもある飛羽真に相応しいシーン。
なのですがラストのワンダーワールド創造に繋がるシーンは飛羽真が関係ない話で占められているんですよね。
飛羽真が関係していない物語が世界創造の切っ掛けとなった、という事自体は良いと思うのですよ。飛羽真も自身は特別な存在ではない、ただの小説家だと言ってますし。特別でない存在、それぞれがそれぞれの思いで物語を創り上げ、飛羽真が新しい世界を創った。
この結論自体は良いと思うのですがこれに加えて飛羽真自身に救ってもらった物語の描写を増やしても良かったのではないかなと思った訳です。
イエティメギド、王様メギド、カリュブディスメギド、そしてネコメギドと個々の物語についてやっている回はありますが全体の物語に対しての比重が小さいんですよね。
あくまで個人的な意見ですがこれらの個々の人間の物語の話を増やしてそれらを最終回で登場(最終回直前では出ましたが最終回ではネコ以外出番なし)した方が良かったと思っています。
世界中の人の思いが世界を創る。
それに加えて飛羽真が救ってきた物語も飛羽真自身の力になってくれる、といった描写を増やしてもらえると文豪であり剣豪であるセイバーとしての特色が出たのではないかと思いました。
物語全体でみると剣士の比重が大きいんですよね。
剣士であり、時々文豪、的な。
最終回の描写としては良かったと思いますしプリミティブドラゴンの演出は良かったと思うのですがそれだけに飛羽真が救ってきた剣士以外の一般の人たちの物語も最終決戦に絡んできてくれると良かった、といった感想です。

・ラストシーン

賢人「飛羽真が消え、世界は救われた。ワンダーライドブックは残ったがそのページは開かず、光の剣も力を失った。消えてしまった多くの人達も戻ってこない。まだ全てが終わったわけじゃない。だけど…」

増刊号入れるぐらいなら今週はここで切って来週飛羽真復活の流れの方が良かったと思うのですが…。ただでさえコラボ回で終盤1話使ってますし最終回はちょっと詰め込みすぎな感じもありました。
ただ平成1期のライダーの詰め込み具合を考えたらこれでも結構余裕のある進行だとは思いますけどね。個人的に555は好きなのですが終盤で幹部もほぼ残っている状態で呑気にバーベキューとかやってましたからね。最終回の詰め込みっぷりは勢いがあって好きなのですが流石今あの流れをやったら酷評すると思います。

・ヒューマギア

芽依「この本には神山飛羽真という作家の思いが全て込められています。本には世界を変える力がある。人々を幸せにする力が…。そして未来は創られる。本気でそう信じる力で溢れています。そして物語を愛している全ての人達の思いがきっと世界を救ったんだと思います。物語は消えたりしない。私は今もどこかで神山飛羽真は新しい物語を創っている。そう信じています」

唐突に出現したヒューマギア。東映公式HPによると今回の、そしてほぼメイン脚本だった長谷川先生らしいですね。急遽登場させた、という訳でヒューマギアが存在している世界観という訳ではないようです。
となれば世界を繋ぐ描写、という解釈でいいのでしょうかね?
ゼロワン、ヒューマギアがいる世界から今回のセイバーに繋がり、そしてセイバーがリバイスに繋がる、といった流れ。
となると上記の台詞も飛羽真だけの話ではなく仮面ライダーという物語の繋がりを表現しているシーンにも思えてきました。

・飛羽真

「世界が物語で溢れている…」
「誰かに与えられたものでもない。みんなの思いが新しいワンダーワールドを創った」

結果的に飛羽真が新たなワンダーワールドを創造し、世界は救われたけれども飛羽真だけが特別ではない。それぞれの思いが世界を救うきっかけとなった、的なオチだと思うのですが…。
前に最終回のオチ予想をしたときに飛羽真は結末は決めず世界に委ねる的な流れになるんじゃないかと予想したのですが…若干カスってると思ってもいいのでしょうか?
とはいえストリウスへのトドメの前の台詞は「物語の結末は俺達が決める!」なので結末を決めている事は確かなのですが…。
でも一応飛羽真が消滅した後、皆の思いで復活した、という訳でオチ予想はそれほど外してはいないと勝手に思っておきます。

・蓮

「強さの果て…!」

結局強さの果てとはなんだったのか。
最終的に賢神撃破のカギとなったのは個々の力ではなく仲間との絆(初戦はデザストのカラミティストライク、最終戦は互いの本入れ替えでの連携)だったと思われるので一人ではたどり着けない境地的なものだと思うのですが。
しかし来週増刊号がありますし今回ので結論を出したとは限らないので強さの果てに関しては来週言及があると個人的に嬉しいです。
蓮の物語は強さの果てを追い続ける物語だと思うので。

・ルナ

「やっと見つけた…君を…飛羽真のお話が聞きたいな。新しい物語を…創って」

結局飛羽真がルナに選ばれたのはただの全知全能の書に定められた運命だった、ただそれだけなんでしょうかね?
ルナによると飛羽真は全知全能の書であるルナにも知らない物語を創造する事が出来た、という事ですが何故創れたのかという説明が一切なかった気もします。
この辺がちょっとモヤモヤします。同じく選ばれたビクトールには世界を救えなくて飛羽真には救う事が出来た。何が違っていたのでしょうかね?むしろ世界を救う、という目的に関してはビクトールの方が真摯に考えていた(ような気がする)のですが。

・プリミティブドラゴン

「僕、お兄ちゃんのお話もっと聞きたい!」

個人的には最終章で一番好きな描写。
物語、本から創られた存在が作者(原作の作者ではなく続編の作者ですが)を救う。
この手の描写をもうちょっと増やして欲しかったと思います。どちらかというと小説家の物語ではなく剣士の物語になってしまっていたので。仮面ライダーという括りの中では仕方のない面もあるのですが。
個人的には中盤やっていた人間メギド回、そしてプリミティブドラゴンのような本に纏わる話を増やして欲しかった。

・ワンダーオールマイティ

尾上「子供たちの未来」
大秦寺「聖剣の声」
蓮「強さの果て」
倫太郎「大切な誓い」
賢人「大切な友」
ルナ「大切な約束」
飛羽真「全ての思いを紡ぎ…」
一同「物語は永遠に続く!」
飛羽真「信じる力が…未来を変える!」

ゼロワンからのトレンドは初期フォームのバージョンアップでラストを締める事にしたのでしょうか?ある意味ジオウも初期フォーム(オーマジオー)ですが。
ただゼロワンのリアライジングホッパーはそれなりに形状に意味があったのですがワンダーオールマイティはブレイブドラゴンと違う本で変身しているため、それなりに変化を出して欲しかったとは思いますが。
フィーチャリングセイバーを最終回限定フォームで出すのは無しだったのでしょうかね?

倫太郎「僕は僕を絶対に諦めない!」
賢人「俺は俺の思いを貫く!」
飛羽真「物語の結末は俺達が決める!」

そういえば全員決め台詞変わったんですよね。
倫太郎は…初期は決め台詞無かった気がする。
水勢剣流水に誓う、に続いてその場その場で言葉を変化させていた気がします。
賢人は「これで話は終わりだ」だったはず。
飛羽真は「俺が」から「俺達」に変化しました。
倫太郎と賢人は学び、成長する事でそれぞれの大事な「物語」を創る事が出来た。他の剣士、さらに普通のホモサピエンスも同様。
それを飛羽真が纏め上げた形がオールマイティ、という本の誕生に至った、という解釈で良いのでしょうかね?

・芽依

「「北風と太陽」。この本のおかげで本を創る仕事に就いて…。うちも太陽のような人になりたい!」

ネコメギド回で
飛羽真「君本読む?好きな本は?」
芽依「うーん…「北風と太陽」。うち寒いより暑いほうが好きだし」
飛羽真「そういう話じゃないけど」
芽依「だよね~!」
と言った台詞があったのですが本当に好きだったんですね。
この時は本の内容を理解しているのか不明でしたが今回の流れ的には理解してはいたようですね。もしかしたらこの時から再度読み直しているかもしれませんが。
しかし芽依って太陽のような人、というのは間違いないと思うのですが北風要素も持ってますよね。前回もルナに対してメソメソするな!顔を上げろ、的な台詞がありますし。
基本的には太陽だけれども必要であれば(そしてそれが助けになるのであれば)北風にもなれる存在。
ある意味北風と太陽が一番似合う人なのかもしれないですね。

・ユーリ

ユーリ「信じられる友がいる…。それって…最高だぞ!」
賢人「はい…そうですね…」

結構何度も言っている台詞。
バハトの事を気にかけ続けていたんですかね?終盤はビクトールもいなくなりますし。
自身が信じられる友を失ったからこその台詞なのですが…ユーリはワンダーワールド残留組に入れても良かったのかもしれませんね。
とは言えユーリは別にいつでもワンダーワールドに行ける(はず。飛羽真のワンダーワールドに行けるかは不明)なのでいいのかもしれませんが。

・マスターロゴス

「世界はやっと均衡を取り戻しました」

台詞からするとイザクではなく初代マスターロゴスの台詞ですよね。多分。
個人的には闇の聖剣でみた未来にいた謎のマスターロゴスが気になるのですが…一瞬すぎて判断が難しいのですがあれは普通にイザクだったのでしょうか?
しかし実績だけで言うと初代マスターロゴスって何もしてないですよね。初期のメギド幹部すら倒せてない(イザクが未完成の全知全能の書で賢神を倒している事からやろうと思えば全滅できていたはず)のはどうなのかと。挙句の果てにイザクを生み出しているし。
こちらもストリウス同様世界終焉の事実を知って何をしても無駄、的な発想に至っていたのかそれとも今回の結末を予想していたのか。
何にせよもう少し初代マスターロゴスとビクトールはもうちょっと頑張って働いて欲しかった。ほぼこの物語と結末は飛羽真任せじゃないですか。

・メギド

レジエル「何が世界を変える力なのかようやくわかった」
ズオス「俺たち自身が力だったんだな」
ストリウス「人の思いが…物語が世界を創る。やはりあなたは私の英雄だ」

知識や力が世界を救うのではなくそれぞれの思いが物語を創り、それが世界を変える力となる。
結論的には綺麗にまとまっているように思えますがこの3人。全知全能の書のページを一部奪っているんですよね。あの時の出来事にきっかけ(誰かに唆されたとか)がないと単なる暴走したバカ集団という事になってしまうのですが誰かフォロー入れてあげて下さい。
ストリウスが世界終焉の物語を目論むようになったのは本を奪った後ですしそこは仕方のない面もあるのですが本自体を奪った事に関しては擁護できない。

・バハト

「お前のいるべき場所はここじゃないだろ」

…あれバハトは完全に消滅してたんですね。
最終決戦時、虚無がストリウスを攻撃していたので剣に封印されている的な感じだと勝手に思っていたのですがそうでもなかった。
飛羽真に消滅させられかけて、最後に力を振り絞った結果消滅した的な流れかもしれませんが。

・ストリウス

「ついにライドブックの力が失われたようですねえ。あなたの信じていた全ての物語が消えるのです!」

ある意味自分自身にも言っているように聞こえる台詞。全知全能の書に書かれていた自身が生み出したと思った作品も全て消し去ってやった、みたいな。思えばストリウスも悲しい存在ではありました。

ストリウス「物語に力などない!」
飛羽真「お前は何故、詩を書こうと思った?」
ストリウス「そんなこと、とっくに忘れたわ‼」
飛羽真「いや、覚えてるはずだ!物語は心の中で消えはしない!」
ストリウス「消えろーっ‼ハアッ!全て消え去ってしまえぇーーっ‼」

結局メギド幹部は死に際に全員過去の記憶がフラッシュバック(ズオスはしていたか思い出せない)していましたがこれは単に2000年前の話だから忘れていた、的な内容なのでしょうか?
個人的には何者かに(最初の予想では初代マスターロゴスでした)唆され、記憶も封印された的な予想をしていたのですがそんなことは全くなかったですね!

増刊号「新たなページが、開くとき、」

セイバーの後日談としては良かったと思います。倫太郎除いて。
今回の増刊号のような回はライダーでも何回かありますが(ウィザード、ドライブ等)思った以上にセイバーよりの話で良かったと思います。
ドライブは変身さえしなかったもののドライブの後日談としては非常に良かったもののウィザードのアマダム編は登場ライダーが多すぎてウィザードというよりヒーロー大戦系の映画っぽいストーリーになってるんですよね。
本編の尺を使ってやるならばちゃんとそのライダーの話であって欲しい訳です。
で、今回の話なんですがリバイス要素はあるもののリバイスはメインではなく共闘する立場。
ゲストキャラもリバイスに寄せてはいるもののゲストキャラの関係性を幼馴染という設定にすることでセイバーのメインキャラ、飛羽真と賢人の関係に寄せてきている訳です。
つまりリバイス要素もある訳ですがストーリーはセイバーメイン。そしてメインキャラだけではなく他の剣士達にも少しずつですが今後について語られており、セイバーの物語のとしての結末は最終章で終わったもののそれ以降の人々の物語の結末を予想させる後日談としてはとても良い話だったのではないかと思う訳ですよ。
冒頭にも書きましたが倫太郎を除いて。
いやだって倫太郎って怪物が人を襲っているのにそれを無視して行動するキャラじゃないと思うのですよ。そりゃオールマイティセイバーがいればタテガミですらいてもいなくても大差ない状況ではありますがそれにしたって変身するそぶりすら見せないのは酷い。
幼馴染の設定を優先した、さらには画面がカラフルになりすぎる(というかリバイスが3色に囲まれると地味になる)のを危惧したのかわかりませんが倫太郎はそんなキャラではないと思うのです。
しかし同じく恋愛経験0のブルーンがジェットマン回で暴走していたのと同様、初めての経験で色々舞い上がっていたのかもしれない。でもそれを振り切って変身するのが倫太郎とだと思うのです。倫太郎は自身のキャラを諦めないで欲しい。
とは言え他のキャラの後日談は悪くない(神代兄弟除く)ので最終回後のおまけ、増刊号としては良かった回だったと思います。

・飛羽真

「俺は普通の小説家に戻ります。書きたいことがたくさんあるんで。みんなに出会えたから書ける物語があるんです」

そういえば飛羽真って小説家としては月刊グリムの連載以外持ってないはずですよね。本を出したのは2冊目のようですし。
これからは本来の小説家としての道に戻るのでしょうかね?
完全に元の職業に戻るライダーって結構珍しい気もしますがそもそも定職についているライダーが少ないような気がしてきたのでこの件については深く考えないようにします。

・倫太郎

凌牙「新たなマスターロゴスはお前のような男がなるべきだ」

倫太郎「ありがとうございます。ですが組織の在り方をいま一度考え直すべきだと思います」
結局マスターロゴスの後釜は決めず倫太郎がトップになる事はなかったのですが倫太郎の方が良かった、もしくは凌牙でも良かった気も。
劇場版の件も含めて危険物盛りだくさんな組織を評議員制でなんとかできるとは思えないのですが…いやよく考えてみれば倫太郎と凌牙が評議員となるのか。それなら余程の事がなければ大丈夫そうな気もします。

・賢人

飛羽真「賢人はいつも誰かのために戦ってたよな。お父さんのために剣士になって、その後は世界を俺、そしてルナを救うために。それでもこれからは自分のために生きてほしい」

そして結局選んだ道が本屋店員。
飛羽真大好きな賢人らしい道と言えば道なのですがライダーでは珍しい気も。まあ単なる店員ではなく日本の話を世界に広げる、的な事を言っていたのでやりがい自体はありそうですし面白い試みだとは思いますが最初から最後まで飛羽真大好きでしたね賢人は。

・芽依

倫太郎「僕の…家族になってください!」
芽依「えっ?今さら何言ってんのよ。私たちってもう家族でしょ?」
倫太郎「いや…そういうことじゃなくて…」

芽依はこの手のやり取りには慣れていそうな気もしますがなんか微妙なところで鈍い気も。結局最後はバカップル…じゃないお似合いの二人にはなりましたが。
番組開始当初のヒロイン枠だと思われた人物が2号ライダーとくっつくというのはWの所長と照井さんを思い出しますがあちらのように後日談でその後の関係が見えると良いですね。

・ユーリ

「俺も新たな使命を得た」
「ここには自然の摂理。そして生きていくための真理がある」

…なんで盆栽?
タッセルが謎の植物を栽培していたのに感化されたのでしょうかね?
盆栽に関する前フリが一切なかった(はず)なのはどうかなとは思いますがそもそも色々なものに影響されやすいユーリ。
今回の件も何かしらちょっとしたきっかけがあったのでしょう。自身も長寿なので良い趣味かもしれないですね。
…ところでユーリの寿命はどうなっているのだろうか?人に戻ったから普通の人?それとも再度剣に戻ればまた剣として生きていく事も可能なのでしょうか?ちょっと気になります。

ユーリ「悪魔なのにマスクをしてるなんて変わったやつだなあ…。」
バイス「お前、俺っちが見えるのか?」

これは劇場版でユーリが活躍するフラグ?
とはいえバイスぐらい特殊な例(恐らく)しか他の人間の悪魔は見えないと思いますが。

・ソフィア

「いくつか行方のわからないライドブックがあるので組織はこのまま維持します」

これはスピンオフ、もしくは劇場版の前フリですね。
まあ禁書はいくらでも保管してありますしアスモデウスのような事件が起こらないとも限らないのでいくらでも話は作れそうですが。
ただ管理方法は見直した方が良いと思います。評議員制になったら禁書の管理で揉めそう。

・尾上

「ぼちぼち若い衆に任せて後進を育てるか。まっ俺はやりたいこともあるしな」
「これで安心して教員試験に臨めるぜ」

これは本編には前フリ無かったですが漫画版で先代土の剣士が先生だった、というのが理由でしょうかね?
ところで高校卒業後そのまま剣士として働いてきた(はず)の尾上さんは教員試験受験資格自体があるのか気になります。まずはその前の教育学部受験って事なんでしょうかね?

・大秦寺

「そうだな。私は本職の刀鍛冶に戻る」
「フッ…私は必ず新たな聖剣を生み出してみせる」

刀鍛冶に戻るのは良いと思います。でも新たな聖剣を生み出すのはどうなのかと思いますが。絶対争いの元になる。
錫音ぐらいならまだしも時間操作できる剣もある事ですし大秦寺さんはワンダーオールマイティを読み漁った上で危ない剣を創り出しそう。

・蓮

飛羽真「武者修行の旅か…。あいつらしいな」

やっぱり強さの果てを求める事は止めないんですね。
デザストとの出会い、そして別れは彼にどんな道の果てを見させたのか。蓮の行方も結構気になるところです。

・凌牙

玲花「お兄様は不器用だからこういうやり方しかできないの」

後半から出た上に倫太郎以上の堅物キャラだった為か台詞も生き方も不器用過ぎる。もう少し軟化してもいい気がします…ただし今回の芽依に対する一連の行動は若干軟化しすぎてると思われるのでもうちょっと段階を踏んで欲しい。でないと物理的に妹絡みで殺傷事件が起こりそうな気もします。

・玲花

「お兄様に気安く触らないで!」

妹は終盤以降ずっとこんな感じでしたね。
他のキャラが多少なりとも他者との関係で成長したとは思うのですが玲花はお兄様が好きすぎてあまり成長した感じがしない。もう少しお兄様離れして成長して欲しかったと思いますが離れたらそれはそれで寂しい気もするので難しいところですね。

・仮面ライダーリバイス

芽依「ああっ!1人が2人になった!」

仮面ライダーWが2人で1人のライダーだったのに対してリバイスは1人が2人のライダーになるんですね。
Wだとフィリップの「悪魔と相乗りする勇気、あるかな?」といった台詞もあったので探そうと思えば色々共通点が見つかりそうですね。
そしてWの最終形態は究極の融合だったのでリバイスの最終フォームは完全なる分離なのでしょうか?
確固たる自我を持った一人の存在としてのバイスが誕生…いやなんか酷い事になりそうなのでもう少し違ったフォームでお願いします。

狩崎「あのカラフルなのがリバイ。黒いのがその相棒の悪魔、バイス。スタンプの力で悪魔を解き放ち変身する、新しい仮面ライダーさ」

周囲(セイバー、エスパーダ)がカラフル過ぎてあまりカラフルに見えない。ピンク主体のライダーって結構珍しいですがそれこそピンク(マゼンタ)主体の悪魔のようなライダーがいるので…後半どう特色を出してくるか気になります。

狩崎「バッタのバイスタンプか。これもナ~イスなんだけど当面欲しいのは…。あの10種のバイスタンプ。そっちの回収もよろしく頼む」

当面は10種のスタンプ集めが目的になるんですかね?
流れ的にはゴーストとかビルドのようになるのでしょうか?
しかしバッタのアイテムがメインアイテムでないライダーって結構珍しい気もしますがどうなのでしょうかね?コラボ回だけ?で登場させるのはもったいない気もしますが。

・一輝

「俺、銭湯のお湯沸かさなきゃ!」

あまり詳しく設定調べてないのですが弟はフェニックス勤務?
そして妹は学生?
湯沸かしは長男(だったはず)の役目なのでしょうか?
お母さんもいたはずですが…家族関係が気になります。

・バイス

「ヒャッホー!この解放感きもてぃーー‼ひと暴れしちゃうもんねー!」

劇場版でもそうだった気がしますがとりあえず変身するとバイスが暴走して周囲を荒らす事が多そうですね。もうちょっと制御できないと酷い有様になりそうですが…バイスは後半制御できるようになるのかそれとも成長して自重するようになるのでしょうか?

一輝「やめろ!バイス!コラ、お前今このたちに攻撃しようとしたろ!」
バイス「俺っちに敵も味方もないもん!」

リバイスの悪魔の設定がよくわからないのですが…バイスって一輝の中に存在していた悪魔と契約して実体化できるようになった、という解釈でいいのでしょうか?
悪魔の性格が元の人間に影響されるのかわからないですがその場合は一輝も結構ヤバイ人間な気がしてきました。

ユーリ「光あれ」
バイス「アアーッ!光!やめて!アアァァァァー…」
ユーリ「決まった」
バイス「な~んてね!ウソだよ~ん!はい!」

実際は効いていて危なかった説を推します。ユーリならそれぐらい出来る気がする。
しかし実体化出来ないのにおならは臭うというはどういった仕組みなのか。もしかしたらバイスの匂いではなく一輝の匂いの可能性…いやなんでもないです。

・ジョージ狩崎

「令和ライダーの共演!実にワンダホー!」

なんだただのライダーマニアか。
でもこの人劇場版の冒頭でなんか危ない台詞を言っていた気もする(台詞忘れた)のでライダーの力で何を企んでいるのか気になるところ。
実はラスボスでしたと言われても全く違和感がない気がします。

・オルテカ

「これを使えば君の不安を取り除くことができる。解き放たれた不安を打ち砕き、君たちの絆は永遠になる」

結局悪魔の力を解き放って何がしたかったのか不明(幼馴染を襲っていた事から離れ離れになるぐらいなら殺して絆は永遠だね、的な曲解をしていた?)。
この辺りの悪魔が暴走する理由付けはきっちりとやって欲しいところ。その方がストーリー的にも面白くなりそうですしね。

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