映画 牛首村

KIMG1302.JPG
映画 牛首村
ネタバレありの感想です。
樹海村は映画館で、犬鳴村は牛首村を観る直前に動画配信で観ました。
以下ネタバレありの感想です。
・感想
若干マンネリ化?
感想の前に言っておきますが自分ホラーは苦手です。
そもそも怖いのが苦手。爆笑しながら観れたのは恐怖人形ぐらい。(事故物件のラストバトルも爆笑はしてましたが。そもそも恐怖人形はホラー風コメディですよね?)
怖くないと言われるホラー映画が怖くなかったためしがないので…この映画がどの程度怖いかわかりません。そもそも昔の怖いと評判のホラー映画なんて観れません。怖いので。
で、この映画もしっかりと怖かったんですよね。
ホラーシーンの前に耳ふさぐ程度には。
…そう、ホラーシーンわかるんですよね。いつどういった風に出るのかが。
村シリーズって大体
アッキーナの動画撮影→主人公の周りに心霊現象らしきものが発生、被害者が出る→原因究明の為に捜索→誰かしら・何かしらの過去の記憶を覗いて原因らしきものを特定→村に取り込まれる→脱出→ラスト意味深なシーンで終了。
といった流れが多い印象です。
大体どのシーンでホラー系の映像が出るってわかってしまうのである程度心の準備が出来てしまう。
初見の人なら結構怖いと思う(個人差があります)のですが…ホラーとしてどうなんでしょうね?
いやそもそもホラー系のテンプレートから大きく外れていない(と思う)のである程度ホラー観ている人ならば先の展開やホラーが予想出来てしまい怖さ半減なのではないかと。
ただ個人的に思うのがホラー映画の面白さって何かよくわからない事。怖ければ面白いのか、それともストーリーが面白ければ面白いのか。
個人的に好きなホラー小説に比嘉姉妹シリーズがある(というか他のホラー小説は知らない、読まない。怖いので)のですがあれってホラー要素もあるのですがミステリー要素の方が強い印象。
ホラー映画に人が何を求めるのかいまいちわかりませんが…ホラー映画なんでホラー要素なんでしょうね。多分。
話しが完全に逸れてきたので戻りますが恐怖シーンが予想出来るホラー映画は果たして面白いのでしょうか?
個人的はちょっといまいちでした。
シリーズ化するからにはある程度の共通点、もしくは前作との繋がりが必要になってくるのかもしれませんが…どれか1作見ておけばいいのではないかという印象。
犬鳴も樹海も牛首もどれも安定してある程度怖い作品だとは思うのですが…全シリーズ通してみるのには向いてない作品ではないかと思います。
たまーにホラー映画が観たくなった時に観るなら良さそう、そんな作品だったと思います。
以下雑記。
・坪野鉱泉
結局あそこは牛首村と関係があったのかなかったのか?
牛首村の崖から落ちた際に戻ってきた、つまり異次元(場所も時間軸も違う場所に?)に繋がっている事は確か。
アキナとミツキが死んだのも恐らく牛首関係なく坪野鉱泉の呪いでしょう。
呪いがある事は確からしい。でもそれが牛首村と関係あるのかと言われれば…なかったように思えます。
で、この設定はどうなのかと思います。
犬鳴村は犬鳴村関連だけの話。犬鳴村という場所があってそれに関するストーリー。
樹海村は同じく樹海村関連だけの話。犬鳴村のような心霊スポットではないようですが樹海村に関する話。
そして牛首村は坪野鉱泉と関連性がなかったような?
実際の心霊スポットに焦点を当てた話かと思っていたのですがそうでもなかった。パンフ見れば関連性がわかるかもしれませんが…劇中のストーリーから判断するに近いだけで特に関連性のない場所ですよね?
それはそれで怖いのですが…もう少し関連性を持たせて(あるなら見せて)欲しかったと思います。
・牛頭天王
牛首村で祀られていたと思われる牛頭天王。
名前だけは知っていましたが(ペルソナ、メガテン)どんな神様なのか調べてみると…すいませんよくわかりませんでした。
広いルーツ、多くの側面を持っている為どんな神かよくわからないんですよね。
ただし厄除けなどの側面を持つと同時に疫病神としての側面を持っているとのこと。
牛首村では双子は忌み子として扱われ7歳の時に(なるまでに?)片割れを神(つまり牛頭天皇?)に捧げていた模様。
きちんと神の子であるうちに(7歳まで?)に捧げる事が出来れば厄除けが。できなければ災いが起こる。
そんな風習があの村ではあったのではないでしょうか?
ただし劇中の話を纏めるとアヤカはあの穴の中で数年間暮らしていたはず。(少なくとも妙子が成人するまでは)。
生存していてもそれはそれで問題(神的に)なかったのか。それとも生存してしまった為に今回の騒動が起こってしまったのか。
ただし妙子の年齢的考えると数十年前から霊的影響が起こっていてもおかしくはないので…もしかしたら坪野鉱泉の凋落も牛首村(アヤカ)の影響があったのかもしれないですね。
・倉木将太
良かった。急にハイテンションになって常人には理解できない一発ギャグとかやり出さなくて。この映画でやっていたら完全にホラーでしたよ。
…それはそれでありだったような気がします。ホラー映画だし。
映画の話とは完全に関係ないのですが或人のギャグって完全にホラーですよね。若き大会社の社長が人前でいきなり奇声をあげてハイテンションで不破さん一家以外には理解できない事を叫びだすんですよ。
村シリーズだったら完全に呪われている所業。ゼロワンがホラーでなくてよかった。
完全に話題が逸れましたが村シリーズのメインキャラでほぼ無傷で生存した珍しい人間。そもそも今回被害者が(比較的)少な目でしたが…。
ただ詩音がアヤカになってしまった以上…死にそうな気もします。
・アキナ
村シリーズ皆勤賞。
犬鳴は鉄塔からの飛び降り。樹海は樹海村の一員に(樹木化?)
そして今回は坪野鉱泉からの飛び降り。
村シリーズ最終章があれば無数に飛び降りてくる歴代のアッキーナが観れるのかもしれない。
そういえば今回も動画にコメントするド腐れゾンビ(樹海村で死亡?)さんが。
気が付かなかっただけでこの人(そして他の常連さんも)皆勤賞なのでしょうか?
・犬化
犬化したと思われる少年。こちらも皆勤賞?
ただし今回は特にそれっぽい演出があっただけで実際犬化していたか不明。
そもそも樹海村の少年もそれっぽい仕草していただけですしね。
その後飛び降りがありましたがあれは箱関連の呪いでしょう。多分。
逆に箱が全く登場していなかったのが気になります。
犬化した少年はシリーズ1作目なので特別待遇的な存在なんでしょうかね?
・山崎壮志
特に悪い事もしていないのにミツキを轢く事になり、将太からの放水を受け、そしてエレベーターに割かれる。
ちょっと可哀そう…いや死に際が酷かったので忘れてましたが将太を轢きかけていた。あれは完全に山崎が悪い。そもそもあの場所までバッグするのが不自然な気もする。縁石に乗り上げる勢いでバッグしている時点で普段からやらかしている可能性がありますね。そう考えると自業自得な気がする。
…そういえばミツキを轢いた際も完全に前見てなかったですしね。だんだん擁護できなくなってきた。
・雨宮奏音
…最初のシーン凄いキムタクっぽく見えました。
最後の方はそうでもなかったんですけどね。
で、結局腕の傷は何だったのでしょうか?他の感想サイトだと最初に詩音が落とされた時に掴んだ手でその時についた、的な考察が書いてありましたが…。
最初双子の傷がシンクロしてる?的な事を思っていたのですがまったくそんな事はなく。結局よくわからないまま終わってしまいました。他に登場した双子もそんな事はない(そもそも双子の片割れはほぼ全員死亡しているので)ので…やっぱり異次元に繋がるエレベーターで場所も時間も無視して腕を掴んだ結果なのでしょうかね?
そしてラスト。
一緒じゃないと寂しい、的な台詞で締めていましたが…あれはアキナの台詞でいいんですよね?冒頭で蝶を埋めたシーンでアキナいたはずですしその台詞自体は知っているはず…いやそもそも崖から落ちる時に言ってましたね。
目的としては一緒に死ね…なのかそれとも死ぬときは一緒だよ、ぐらいのニュアンスなのか。村シリーズの亡霊って大体村の一員となれ、的な霊が多いのでアキナも一緒に死のうと言っているように聞こえますが…。
そういえば何故詩音はアキナとなったのでしょうか?
血筋なのか、それとも穴に長くい過ぎたのかそれとも噛まれたからなのか?犬鳴は血筋、樹海は呪いだった気がするので(ラストシーン)今回は両方血筋と呪いの両面でしょうかね?
崖の上で詩音がアキナへと変貌するシーン。アキナの物ではなさそうな人面瘡も出ていたような気がするので村自体の呪いの影響が強い気もしますが。
何にせよホラー系のこの手の演出は説明が一切ない事が多いのでモヤモヤする。
・アキナ
ちょっと可哀そうな気もしますが…しかしどうやって両親は神に捧げる子を選んでいたのか。
村の住人の台詞から考えると事前に決めた片割れに目印(牛首)をつけて捧げる決まり。間違えが判明した時にえらいこっちゃ、で慌ててましたがどちらでも良いという話ではなさそう。詩音もアキナも妹(だったはず?)なので長男長女を残す決まりだったのでしょうかね?
しかし気にになるのが一点…どころじゃないですが一点。
メインキャラ3人が穴に落とされた時に村人が「前に双子を入れたのが2年前」的な事を言っていたような。
アキナが死肉を食らって生き延びていたようですが流石に2年間追加なしで生き延びられるとは思えません。生存はしていたように見えましたがもう既に死んでいて他の双子の呪い的なもので生き延びていたとかでしょうか?
もしかしたら坪野鉱泉のエレベーターから定期的に食料が(徘徊していたヤンキーによるもの)送られていたのかもしれない。いやそれはそれで怖いのですが。
・エンドロール
キャスト紹介でラストの方で延々と流れる双子の名前。
今回ガチの双子さん使ってたんですね。道理で村人の双子が続々と登場するシーン。若干違和感あった訳ですね。違う人だったとは。

映画
スポンサーリンク

コメント