映画 KAPPEI カッペイ
ネタバレありの感想です。
原作は映画を観た後に2巻まで読みました。
以下ネタバレありの感想です。
・感想
実に良い実写映画でした。
最近観た他の漫画実写化映画があまりにもあれだったのですがこの映画はとても良かったと思います。
本編感想前になぜ邦画の実写映画化が失敗しやすいのかを考えてみます。
原作キャラ無視のキャスト
原作ストーリー無視のオリジナル展開
原作設定無視のキャラ設定
そもそも実写映画化向きではない作品
等が考えられますが…この作品も結構当てはまってると思うんですよね。
ストーリーは結構改変。キャラ設定も大幅変更（設定年齢は特に）。原作漫画がそもそも実写化向きではないと思うのですが…それでも良かった。
そもそも映画オリジナル改変の何がいけないって原作無視の要素が大きいと思うのですよね。
例えば原作でハーモニカ要素一切ないのに主人公にハーモニカ吹かせようとする謎のオリジナルを入れようとした実写映画化（主演の嘆願でハーモニカはなくなったようですが）が最近ありましたが…この作品は原作の設定に準拠したと思われる改変なんですよね。
キャストは豪華というかよくこの手の映画に出るなと思ったベテラン勢。
ラストはオリジナル展開だったようですが作品の雰囲気にあった超展開。
原作で三十路手前のキャラが45歳になっていましたが世紀末関連の話なので問題なし。むしろ面白い。
実写映画向きかどうか…とは思いますがこれだけベテラン勢をメインキャラに持ってこれるならアニメ化より実写化で成功でしょう。
原作無視でなおかつつまらない漫画原作が溢れる邦画においてある意味特異な作品だったと思います。
こういった原作愛に溢れた作品が増えてほしいものですね。
以下雑記
・柳田
柔道で黒帯寸前まで行ったにも関わらず万年巡査の柳田さん。
最近リバイスでよく見るのであの長官がやたら無戒殺風拳に詳しい設定（全て確か、とからしいなど断定はしていませんでしたが）だけでツボでした。
・武智
マルマルモリモリされそう。
しかしバット使っていたとは言え守にダメージを与えていた時点で結構強キャラな気がします。勝平は車に轢かれたぐらいならほぼノーダメージ。守も似たような耐久値だと思われるので…やっぱり福さん半端ないっすね。
・新井
原作より下ネタ要素薄めになっているのになぜこの人の彼氏の時だけ下ネタというか直接的な描写だったのか気になります。
・和也
失礼な話なのですがこの役者さん踊っているところは初めて見たのですが…本職凄いですね。
というか役者で観たのがPRINCE OF LEGENDだけなのでそのイメージが強すぎただけだと思いますが。
フラッシュモブの最後、守と和解というかタッチしているシーン好き。
・堀田先輩
原作よりオタクっぽい。
と言っても原作でもイケメンキャラとしては扱われていなかったのですが…。
なんというか思い切った配役。ヒロインが好きになるキャラとしては。
・師範
中盤英雄の回想シーンの話。
終末の戦士勢に独特な衣装を配布したのは終末の戦士を孤立させて暴徒化。自身でそれを制圧してキャバクラでモテモテ的な予想をしたのですが全くそんな事は無かった。残念。ラスボスかと思ったのに。
というか師範の割にあっさり師範代に負けているあたり強いんだか弱いんだか。
・終末の戦士・守
最初コスチューム的にヤバイかなと思っていたのですが他のメンバーがやばすぎて相対的にまともだった。
他のメンバーはともかく実社会でいそうですよね。多分。
・終末の戦士・正義
ベテラン俳優さんがよくスパンキングシーンありの役をやったと思います。
しかし実戦向きではない拳法をひたすら修行させられ続けたのは悲しい。世紀末に対応できそうもないのですが…よく考えたら一般人は気だけで圧倒できるので拳法いらないですね。破壊力は随一だと思われますし…意外に実戦向き？
あと勝平との対決シーン。1型対エデンで個人的に盛り上がりました。
しかし30で尾崎はどうかと思いますが（原作）45なら逆にありじゃないかと思ってしまう。いや歌詞に感化されて暴れまわるのは何歳になっても止めた方がいいと思いますが。
・終末の戦士・英雄
髪をカットしても後ろ髪だけは残したのは彼なりのおしゃれだったのかそれともプライドだったのか。
しかし島から脱出して数週間で実社会に溶け込んでいるあたり非常に優秀な戦士なのではないかと思います。履歴書になんて書いたのか気になりますが（シーンが短すぎて確認できず）
あとフラッシュモブが本格的すぎ。わずか数週間であれだけの人材集められるだけの人脈を持っているので世紀末化した後は覇王になれそう。
・山瀬ハル
明らかにヤバイ勝平に普通に接し。
草を食っている英雄に賞味期限切れの食べ物を与え（バイト先の残り？）
そして彼氏持ちの堀田先輩に告白。
優しいとかそんなレベルではなくある意味危険人物。そりゃ世紀末化しても世界に対応できるってもんですよね。
世紀末化してから無戒殺風拳を学んだのか気になります。
ハルのシーンではないのですが勝平がsiri…じゃないスマホに彼氏はいるのかと聞いていたシーン。凄い人間っぽい答えが返ってきたと思ったのですが…あれ原作だと知恵袋の回答だったんですね。そりゃ人間っぽいですよ。
でも今のＡＩならそれぐらいの返答はしてきそうで怖い。
・終末の戦士・勝平
車に轢かれながらの告白シーンは初めてみました。感動的なシーンが台無し…感動的なシーンじゃなかったような気がしないでもない。
しかし悪役がいないヒーロー作品ってあれですよね。サンレッドですよね。悪役不在のヒーローマンガ。あれも最後に幸せが手に入った…というか酔った勢いでなし崩しに色々あっただけなような気がしますがハッピーエンドには違いない。
やっぱり人を助ける努力をしてきたヒーローは幸せになって欲しいですよね。
レッドさんが人を助ける為に努力をしてきたかどうかは不明。あの人修行一切しないであの強さな気がします。
・ラスト
まさかの世紀末化END。
そして主人公の世紀末覇者化。
途中なんどか笑ってしまったシーンがありましたが最後のケンシロ…じゃない自重しない世紀末覇者ファッションは駄目でした。噴き出してしまった。
人類的にはバッドエンド間違いなしなのですが勝平的にはベストENDっぽくて良かったような気がしないでもないです。
映画 KAPPEI カッペイ 感想
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