真犯人フラグ アフターストーリー(後編)

・感想
河村の親友に対する歪んだ思いが明らかに。
と言ってもその内容の殆ど本編最終回で明らかとなったもの。
今回の特別編で発覚したのは…
週刊誌の仕事で相反する心で揺れ動いていた事
親友に固執していた事に気が付いた事
親友に対しても二律背反の感情で揺れ動いていた事
そしてその揺れ動く天秤を傾けた最大の要因は自身の小説を親友に読んでもらいたいと願った事
でしょうか?
「お前だよ!俺は絶対的に自身があった小説でお前に負けた。でもお前は小説を辞めた。お前はまた俺が欲しかったものを大した努力も苦労も代償もなくヘラヘラ笑いながら奪っていく。だから真帆ちゃんを奪った。お前を、お前の大切なものを徹底的に痛めつけてやったんだよ」
この最終回の台詞と特別編での話を総合すると…
かまってちゃんですね。間違いない。
河村は凌介に対して羨望と嫉妬という相反する心理を持ち合わせていた事は間違いないでしょう。
絶対的に自信があった小説で凌介に負かされてしまった。大した努力もしていない小説であるにも関わらず圧倒的な実力差を見せつけられたが故に生まれた嫉妬心。
それと同時に凌介を神格化してしまうという心理。
嫌な奴だと思うと同時に絶対に勝てない、雲の上の存在だと認識してしまっていた。
しかも相手は勝手に勝負の土俵から降りてしまい勝負すら出来ない状況。
そんな中、偶然にも相手の持つ全ての物を超える、蹂躙できる機会が出来た事に気が付いてしまった。
結局のところ河村は色々やった訳ですが凌介に自分を認めて欲しいと願っていただけなんでしょうね。
凌介に対する支えも、嫌がらせも、何もかも全て自分を見て、認めて欲しかったから。
うん、かまってちゃんですね。
ただし編集の仕事で自身の編集としての矜持と悲劇自体を喜ぶ第三者的な立場で揺れ動いていた事は確かでしょう。
編集ではなく、文章に関わらない全く別の道を選んでいれば今回のような歪んだ思いを凌介にぶつける事はなかったのかもしれません。
編集の仕事を選んだのも小説では敵わなくとも文章の世界で凌介を超えたかったという願いがあったのかもしれませんが。
今回の事件は二律背反の複雑な心理が引き起こした悲劇だったのかもしれません。
林などと違いほんの少しですが同情してしまう点がある事は確かだったと思います。
ただしそんな心理も凌介に見透かされていた可能性もありますが。
というのもこの特別編。河村だけではなく凌介にも明らかになった点があります。
小説でコンクールに出したが箸にも棒にも掛からず落選した事。
サークル自体日野と河村の小説にダメだししまくって号泣させた事(本編でも言っていた?)
河村と日野は凌介の事を神格化してはいましたが凌介からしてみれば自分は凡人だと思っていたのでしょう。
しかし河村は凌介を神格化して、その神格化した凌介を超えようとしていた事。
それを最終話の独白で気が付いてしまったのではないでしょうか?
何せ親友の小説にダメだししまくるやつですし。
だからこそ真帆を殺害したと分かった後にもそれ以上日野を責める気にはなれなかった…かもしれませんね。
河村を責めても真帆は取り戻せない事がわかっていた事と、河村自身の心理を理解してしまった事をあわせて。
それ以上に真帆に対する小説を書きたいと願った事が大きかったのかもしれませんが。
様々な要因が積み重なって起きた炊飯器失踪事件。
結局のところ親友への歪んだ思い、願いが引き起こしてしまった事件だったようです。
…いやよく考えなくても林が真犯人では?
真帆失踪←林が関係を迫った事が原因。
光莉家出←林が関係を迫った事が原因。
篤斗誘拐←林の遺伝子のためか(劇中で確定はしていない?)サッカーがうまかった事が原因。つまり林が関係を迫った事が原因。
炊飯器失踪事件の真犯人は林という事でお願いします。
そしてこの感想をもって真犯人フラグ最後の更新になるかと思っていたのですが…次週コージーの特別編配信らしいです。
という訳で次週も更新予定です。

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