暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン7話「せんせいのむれ」

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感想

規律
1 人の行為の基準として定められたもの。おきて。「―を守る」
2 一定の秩序。「―正しい生活」

規律は重要。
規律無くして人間は秩序を維持できないものです。残念ながら。
個々人では規律無くして生活できる事もありますが集団で生活する以上定められたルール、決まり事を守る事は必要不可欠であります。

地球鬼のように行き過ぎた規律は必要ないものです。
しかし最低限の規律は必要。
果たしてドンブラザーズに戦隊としての規律はあるのでしょうか?

今回は通常回という訳で各メンバーの人間関係に変化はなかったのですが桃井タロウがメンバーに対してどう思っているかはっきりと示されました。

お供。
これまでの描写から見ればわかりきった事実の確認ではあるのですが…やっぱりお供扱いなんですね。しかも全員格下扱い。
現在では全員足手まといになりかねないから特訓してやるという超上から目線。
さらにはその理由を伝えず一方的に襲ってくる暴君、桃井タロウ。

戦死の可能性がある戦隊のリーダーとしては間違っていないのかもしれませんが…人としては大問題。
戦隊リーダーの無茶ぶりというと例としてデカレンジャーのドギーの件(成長の為に必要最低限しか手を貸さない)がありましたがあれはあくまでメンバーの事を信じていたから。桃井タロウにそこまでの配慮があるとは思えません。何せノーモアタロウ事件の当事者。
現時点で桃井タロウにリーダーの資質はともかく資格があるとは思えません。

対してお供…じゃない他のメンバーはどうなのか。
…互いに素性すら知らないメンバーが多数。特に犬。誰からも正体を知られていない。
そして誰の素性も知らない。東映公式HPですら「またしても何も知らない犬塚翼」とネタにされるぐらい可哀そうな犬。
そんなメンバーがいる戦隊を戦隊と言っていいものか。

逆に考えれば戦隊としてはまだまだ成長の余地があると言ってよいでしょう。
何せまだ戦隊としては未熟…以前に戦隊としての自覚すらない現在。
戦う宿命の拳士たちは日々、高みを目指して、学び、変わる!
…はゲキレンジャーですがドンブラザーズは互いに学び合い、変わっていく事ができるのか。
そして戦隊としての規律は守る事が出来るのか?

…戦隊としての規律って何だろうとは思いますがとりあえず全員揃っての名乗りから初めてみたらどうでしょうか?
大丈夫。偉大なパイセンのアバレンジャーも全員(5人)揃っての名乗りは超遅かった。(しかもほぼない。ときめきの白眉って名乗り好きなんですけどね)

行き過ぎた規律はいけないけれども。
規律が全くない集団はただの暴徒。
果たして各個人、暴れ放題の暴太郎たちは戦隊となりえるのか?
気になる暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン7話「せんせいのむれ」感想でした。

以下雑記

桃井タロウ


タロウ「俺は桃井タロウ」
はるか《なんか嫌な予感が…》
タロウ「今日は俺の仕事をお前たちに教えてやるように言われてきた。仕事は宅配便に配送だ。注文の荷物を配達先まで届ける。それをひたすら繰り返す。以上だ」
真一「待て!君はなんのためにここに来たんだ?」
タロウ「ジャンケンで負けたからだ」

結果がわかっていてジャンケン勝負を挑む社員たちは鬼ですね。
しかしタロウは人に物を教えるのは苦手な模様。恐らく答えがわかる、「やるべきことがわかる」状態なのでその過程は全く気にしないのでしょう。勝てばよかろう的な。
その辺は一貫しているとは思うのですが…その辺も理解しているはずのシロクマ社員もどれだけ今回の件についてやる気がなかったのかわかりますね。さなえちゃんの方が適任だった気も…いやなんか若さにちょっとだけ嫉妬しそうな気がしないでもないのでタロウでいいのか。多分。

真一「それでは私からひとつ質問をしよう。君には友達がいるかな?」
タロウ「その言葉の意味がわからない。だがもしそれが人と人とのいい関係ならいつかは欲しいと思っている」
真一「では仲間は?」
タロウ「いない!」
真一「では私と君との関係はどういうものなんだろう?」
はるか「私との関係は?」
タロウ「言うまでもない。お供だ!」

人と人とのいい関係ならいつかは欲しい、つまり今はないという事。
陣の事はどう思っているか不明ですが人とよい関係を築きたいとは思っているようですね。社員はどう思っているのか不明ですが。(少なくとも仲間でない)なぜかジャンケン超強い同僚としか思っていないのだろうか。
しかし戦隊のメンバーの事を即答でお供というのはどうなのかと。誰か仲間とお供の違いを聞いて欲しい。聞けば多分答えてくれる。

タロウ「そういうものは困っているとは言えない。欲しいものがあるなら自分の力で手に入れろ!若いうちは額に汗しろ。心身を鍛えろ」

そういえばタロウって金銭を渡す事はないですよね。あくまで尽くすだけで。最近は尽くす事も減っては来ているようですが…人との距離感を測っているようです。桃井タロウは、はかれない。

はるか「あの…質問します。私たちがお供ならなぜ襲ったりするんでしょうか?」
タロウ「鍛えるためだ。お前たちが足手まといにならないようにな」
はるか《は~いはい。やっぱりそれっすか》

前に出した答えはあっていた模様。これが桃井タロウを理解するという事か…。
タロウがいちいち理由を言わないのは他人がどれだけ理解しているかわからないからでしょうか?わからない理由がわからない、的な台詞が前にあったように。
出来すぎるというのも不便なものですね。

タロウ「礼儀を学ぶのはお前のほうだ!」
地球鬼「俺に逆らったな!」
生徒たちの声「熱いよ…!」
翼「どういうつもりだ?お前!」
はるか「このままだとみんなの魂が…」
タロウ「慌てるな!やつはこの紙が燃え尽きたら、と言った。ならばその前にやつを倒せばいい!」

さすがやるべき事がわかっているタロウ。
大抵のヒーローは他に方法がないと理解できたとしても人質の事を考えなかなか行動できないものなのですがまったく躊躇のない攻撃。ゼンカイジャーの介人とは大違いですね。ドンブラザーズの介人はどうだかわかりませんが。

鬼頭はるか


<ちなみに私はトウサクと呼ばれている。理由は…言いたくない>

トウサクと呼ばれパシリ扱いされても授業は真面目に出る。この子根は凄い真面目で良い子だと思うのですが…何かがおかしい。

<私の高校では週に1度の特別授業なるものがある。町の住人を先生にお招きして人生をぶっちゃけてもらうもので希望者だけが受講できる。いろんな人のいろんな人生を学べるのだが…これが…いい>

マンガのネタになる事は逃さない。さすが大先生。誘拐された時に逃走用の車を要求するだけの事はありますね。
しかしこの授業。内容自体はいいものですが先生にちょっと問題が。自称教授とかですよ。花粉症がきつくてとりあえず連絡だけしたのだろうか。教授はスマホはおろか家電話すらないと思うのですが。

《空想…傑作マンガを描いて国民栄誉賞をもらって…ダンスパーティーで王子様と知り合って…!な…何よ?この空想。これってもしかして戦士の自覚?》

欲望に素直過ぎる…。王子と国民栄誉賞はともかく傑作マンガを描けるだけのスペックがあるのは凄いですが。
しかしその才能も戦士として活躍(キビポイント?)しなければ発揮できない悲しい現状。
いや、よく考えれば今やるべき事を理解しているという事は徐々にタロウに近づいていっている?これがタロウを理解するという事…。

はるか「先生!そんなこと答える必要はないと思いますよ」
男子生徒「お前は黙っていろよトウサク」
はるか《ですよね~なんでだろう?私桃井タロウをかばってる?》

よっぴーも復活させようとしましたし基本的にはいい子なんですよね。多分。どこかおかしいだけで。
もしかしたら初恋ヒーローの主人公とタロウを重ね合わせているだけかもしれませんが。

真一「君の傲慢さには許しがたいものがある。今度は私と勝負してもらおうか」
はるか《おいおい…大空を流れる雲はどうした?》

今回はるかのツッコミが面白過ぎる。たてこもりの時はボケ役というかひたすら暴走していましたがボケもツッコミも出来る人間って戦隊では珍しいですよね。こういうところも含めて不思議コメディの登場人物に思えてしまいます。

猿原真一


真一「一見自由な雲も規律によって動いている。風と気温。それが雲の規律だ」
はるか《いい話風。あくまで「風」》

真一は基本的にいい話風の事しか言わないですよね。さすが変人。あかりどろぼうの時も結局犯人を特定したのはタロウですし。
というかタロウが事件解決には有能すぎて(事件の原因となっている事も多いですが)真一の影が薄い…。

真一「私が最後に100円玉に触れた時、ジュッと音がして…やけどをした。それ以来金には触れていない」
はるか《マ…マジか!》
鈴木「でもそれでどうやって暮らしていけるんでしょう?」
真一「ここで一句。初恋の君の瞳の桜咲く」
はるか《ごまかした…》

金属でやけどしたのは金属アレルギーでしょう。多分。病院に行った方が…お金も保険もなかった。是非キビポイントを貯めて治してほしいものです。しかしごまかした…と言われるようにいい話もほぼ全部いい話風なんですよね。最終的にはメンバー全員成長していくと思うのですが真一はどうなるのか予想がつかない。

五色田介人


はるか<そんなポイントの管理人とは一体誰なのか?それはさておき…>

前作主人公の重要な役割(だと思われる)がさておかれた…。
タロウに聞けば教えてくれると思うのですが聞かないですよね。
それはさておき介人は何の為にドンブラトピアにいるのでしょうか?ゼンカイジャーでも他トピアに同一人物が存在しましたがドンブラトピアとゼンカイトピアの介人は別物なのか。何の目的でセンタイギアを回収しているのか。なぜポイントを管理しているのか。色々と気になりますよね。

ソノイ


ソノイ「やるな。フン!どうだ?私たちの仲間にならないか?召使いぐらいなら使ってやるが」
タロウ「ハーッハッハッハッ…!お前はお供にもならん!」

両方とも上から目線。それも超上から。気は合いそうですね。
次週そのソノイとタロウが人間体で会う模様(東映公式HP参照)果たしてどうなることか。

ソノニ


ソノニ「欲望のにおいがする…汚らわしい」

ドン3話で
ソノニ「その姿かわいいわよ。自らの欲望に負けた、それがあなたの本当の姿」
という台詞がありましたが欲望自体は好ましいと思っていないんですよね。欲望に負けた姿は良いと思っているようですが。この辺の価値観はよくわからない。
…のですがよく考えたらドンブラザーズで価値観がわかる人間はほとんどいなかった。つよしぐらい?

地球鬼


地球鬼「お前たちが私に逆らうと生徒たちの魂が入った画仙紙が燃える。あの紙が燃え尽きると生徒たちの魂は地獄に落ちるのだ!」

先週球型の頭を見てキュウレンジャーかと予想してしまったのですが…せんせいのむれだからファイブマンに決まってますよね。
超力鬼以外最近の戦隊がほとんどだったのでキュウレンジャーかと勘違いしてしまいました。
…それ以上に今回の敵はリュウソウジャーのアラクネーマイナソーを思い出したのですが。リュウソウジャーの通常回ではあの話が一番好きなので。

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