暴太郎戦隊 ドンブラザーズ ドン11話 イヌのかくらん 感想

・感想
物凄いドンブラザーズ回。

9話でも同じ事を書きましたが今回は違う意味でドンブラザーズっぽい回。

大雑把に書くと9話は展開がまさにドンブラザーズ。
今回は登場キャラがまさにドンブラザーズ。

・・・わかり辛いので今回の解説を。

事の発端は獣人と化した狭山が犬塚翼を襲った事から。
そして・・・

イヌのかくらん→唯一知っている雉家に退避→キジが頼れるタロウに相談→タロウはオニとサルに丸投げ→オニが看病という名の暴行→サルがキジに仮病指示→キジ仮病で受診と思いきや自分の為に受診→オニがイヌに下剤をぶち込む→オニとサルとキジの連係プレイでトラップ発動→民間療法ですらないサルの指示でキジの正体発覚→獣人(?)のおかげで復帰したイヌによってめでたしめでたし

・・・省略しすぎて訳がわからない状態に。
ただ全文書き起こしたところでわかりやすい解説が出来るかは不明。

要は全員自分のやりたいように好き放題した結果なんとなく事件が解決したというまさにドンブラザーズを象徴する回。
事件に巻き込まれただけのイヌが可哀そうなのもいつも通り。他のメンバーは全員やりたい放題しすぎなんですよね。
・・・まあ毎回なのですが。

で、今回特に酷かったのはオニ・・・といいたいところですがサル。
オニが酷いのは毎回なので(薬を確認しなかったのはいつもよりあれですが平常運転気味)置いといてサルが酷い。
初期設定がどこ行ったと言わんばかりに適当な事をやっていたように思えます。庶民の悩み事を解決してお礼で暮らしていた設定はどこ行ったと言わんばかりの適当な知識の披露っぷり。

仮病云々よりまず普通に薬局にいくべきだしそもそも最後の民間療法というか祈祷はどこから仕入れた知識なのか。
案の定病気の解決には全く役にたっていないですし。

戦闘面で役に立てないのは仕方のない面があります。
なんせリーダーはあの桃井タロウ。普通に戦っているだけで勝利できる男。(今回珍しく苦戦してましたが)
頭脳派(のはず)のサルが作戦を立てる必要性もない訳です。

だったらその知識を活かすのはいつなのか?
・・・今でしょ?今回でしょ?なんの役に立ってもいないどころか状況悪化していましたよね。

まあそんなサルの行動も敵を倒すきっかけとなった訳でこの展開がまさにドンブラザーズ。
それが良いのか悪いのか。
それはわかりませんがこれだけは言える。これがドンブラザーズだと。

非情にらしいキャラのやり取りを見れて満足なドン11話 イヌのかくらん 感想でした。

以下雑記

・桃井タロウ
タロウ「お前ら・・・!犬塚翼のほうは大丈夫なのか?」
真一「大丈夫だ。私たちに任せなさい!」

理由はわからなくとも答えは解る桃井タロウですらわからなかった惨状。
翼さんは張り倒され、ダンベルで殴られそうになり、下剤を飲まされるというとても病人とは思えない仕打ちを受けてしまいました。
この後回復した事は間違いないのでタロウの判断は間違っていなかったと思うのですが・・・いやサルもオニもいらなかったのでタロウの判断は間違っていたと言わざるを得ない。

真一「あっやばい!やられているぞ!しかも増えている!」
タロウ「一つ借りだな」

普通のヒトツ鬼にタロウが苦戦って非常に珍しい展開だと思うのですが・・・というか初めて?
ヒトツ鬼ングに強いな、と言っているシーンはあった気がしますがそれでも苦戦らしい苦戦はしていなかったはず。
それはさておき一つ借りという事はこれでキビポイントをゲットという事でしょうか?この辺のシステムはちゃんと説明してほしいところですが・・・多分されないですね。

・鬼頭はるか
(チャイムを連打する音)
はるか「雉野つよしさんですよね?桃井タロウに言われて来ました」

チャイムの鳴らしかた、というか連打の仕方で誰かわかりますね。とても性格が出ている連打だと思います。
しかし暇人・・・じゃない生きる事が仕事のサルと違って結構忙しいはずのはるかですが呼ばれたらちゃんと来るんですね。

つよし「聞いたことがあります。犬塚さんには心から愛する人がいるって。多分熱のせいで間違えてるんです。ここは夏美さんのふりをして励ましてあげましょうよ」
はるか「翼くん。早く良くなって。夏美と~っても心配」
翼「違う!お前じゃない!」
蹴る翼
はるか「うわっ!くっ・・・!うわあーっ‼」
つよし「抑えてください、はるかさん!病人ですよ病人!」

このシーンもあまり躊躇せず夏美のフリをしてますし。
・・・まあ本人知らないでやっているので何をイメージしてやったのかは不明ですが。
基本的に頼まれごとしたら断わらない子。
悪い子ではない事は確かですね。ただし逆に良い子でもないですが。つよしが止めていなければダンベル型の痣を作った翼が誕生していた事でしょう。

はるか「私以前からドンブラザーズの残り2人の正体が気になってるんですけど、でも会ってるはずなんです。私キジさんとは。でもどうしても顔が思い出せなくて・・・」

会っているはずなのに覚えていないで押し通した・・・。
まあメガレンジャーとか初期は幹部勢と顔合わせしていたはずなのに後半メガレンジャーの正体は?といった話をやっていたはずなのでそれに比べたら大丈夫。
そもそもあの一瞬ではるかが人の顔を覚えられるはずもない。

タロウ「こいつの狙いは俺一人!ここは俺に任せろ!」
はるか「わかった!ねぇだったら一度戻ろう。病人が気になる」
真一「よしチェンジオフ」

タロウの強さを信頼していたのか、それとも本当に病人が気になったのか、それとも戦闘が面倒だったのか。
気にはなりますが・・・それ以上に変身解除すれば元の場所に戻れるんですね。強制参加&戦闘が終わるまで離脱出来ないかと思っていました。

・猿原真一
真一「雉野つよしだな?桃井タロウに言われて来た。失礼するよ」
つよし「ちょっと待って・・・。なんでみんな勝手に・・・」

ドンブラザーズってつよし以外全員勝手に動きますよね。つよしもみほ関係だと勝手に動きますがそれ以外は常識人。
・・・真一は常識人の範疇だと思っていたのですがよく考えたら奇人と呼ばれていたような気がする。常識を求めてはいけない。

はるか「どう?何かわかった?」
真一「うーん・・・。雉野つよし。君が病院に行ったらどうだろう?」
つよし「えっ?それはどういう・・・」
真一「仮病だよ。君が彼の症状をドクターに告げ薬をもらってくればいい」
はるか「なるほど。さすが教授!頭切れるんだから戦いにも生かしてくれればいいのに」
真一(せき払い)

この時はヒーローである事を誤魔化しての咳払いだったのですがそれ以上に戦いに知恵を生かせていない事に対しての咳払いに見えます。
まあ強敵の場合は基本的にタロウが対処して、それほど強くない敵の場合はタロウの指導が入るので知恵を生かしようがないのですが。結構理不尽。
しかし感想の方でも書きましたがとりあえず仮病使う前に薬局に行きましょう。仮病使うより話スムーズに進むと思いますよ?

真一「水分と栄養補給が必要だ。おかゆでも食べさせたほうがいいだろう。沸騰して5分でだしが取れる」
はるか「5分・・・。ねえやっぱりちょっとタロウが気になる」
真一「ああ・・・やつのことだ。大丈夫だと思うが・・・」
シーン飛んで
真一「だし汁が取れる時間だ」
真一はるか「チェンジオフ」

調理の合間に戦うのはどうなのかと。
ゼンカイジャーはそばうどん対決とかやっていましたがあれはあれで意味があったんですよね。
今回家主に報告なしに鍋に火をかけ放置して結果その家主が火傷を負い、ズボンにだし汁が浸み込む事態となってしまったのですが。これは真一が悪い。
しかし井上先生脚本は料理ネタが多いとは言え戦闘中にダシを取るシーンがあるとは。今にヒトツ鬼と料理対決とかありそうな予感。
例えば黒包丁を使った・・・それは仮面ライダーカブトの井上先生脚本回だった。

真一「こうなったら最後の手段だ。まじないのようなものだが・・・やってみるか?」
つよし「犬塚さんは僕を頼って来てくれたんです。できることなら、なんでもします!」
真一「よかろう。まず・・・」
①洗面器いっぱいに塩を入れる
②それを頭にのせる
③患者の回復をひたすら祈る
注意!塩をこぼさない
はるか「マジで?治るの?」
真一「さあな。盛り塩みたいなものだ」

さあな、じゃない。
特に疑わずやるつよしは人が良すぎですがそれを人に強いる真一はどうなのかと。
ただし今回の件。原因は呪いのようなもの(だと思われる)なので盛り塩もギリギリ当たっていたような気がしないでもない。
翼の不調回復には一切役に立ってはいないのが難点ですが。

・雉野つよし
つよし「あの・・・犬塚さんが病気ですごい熱で、でも手配中だから病院に連れて行くわけには・・・!」
タロウ「落ち着け!俺は医者ではない。お前が看病してやれ」
つよし「で・・・でも僕どうすれば・・・?」
タロウ「俺には仕事が残っている。だがなんとかしよう」

人の事情を考慮した上で適切な対処方法を取ろうとするつよしはいい人。基本的には。
完璧超人のタロウが本気を出せば人だって治せるはずなのでつよしの判断はそれほど間違ってはいなかったんですよね。病院行っても治らなかったですし。
問題はタロウが私的に頼れる人物がはるかと真一しかいなかった事。

真一「この薬は・・・!」
つよし「最近お通じのほうがどうも・・・」
真一「病人に下剤を飲ませたというわけか⁉」
はるか「ちょっと!大体自分の診察してもらってどうするんですか!」

自分の怪我を治しに病院に行ったらキレられるつよし可哀そう。
処方された薬を確認せず翼にぶち込むはるかに言われたくはないと思います。
まあ話の流れ的にはつよしが翼のために病院に行ったと思われても仕方ないのですが・・・そもそも下剤云々の前に病人に薬と水をぶち込まないで欲しい。下手したら嘔吐していた・・・ある意味正解だったのかもしれないのが怖いですが。

真一「あの塩・・・。まさかキジは・・・雉野つよしか!」
はるか「うん・・・」
つよし「えっ?じゃあそういう君たちは・・・!」

まさかの盛り塩で正体発覚。
それはどうかと思うのですが・・・浦沢脚本だったら多分これでも正体発覚していない(多分偶然の一致で済まされていた)可能性があるのでそれに比べたらマシな気がしてきました。

・犬塚翼
夏美「どう?翼。どれがいいかな?」
翼「全然ダメだ。どれもこれもお前の輝きに負けてる」
夏美「フフッ・・・などと申しており・・・」
翼「だがついでだ。すまない全部もらおう。36回払いで」
夏美「だ・・・大丈夫なの?翼。無理しないで」
翼「無理がしたい。無理がうれしい」

戦隊で36回払いしているシーン初めてみた気もします。そもそもクレカ使うシーンがそうそうない。あっても一括。(ゴーオンジャーの兄がクレカ使っていたような気も)
それだけ無理をしたい、無理をするのが嬉しいというシーンなのですが・・・いやもう少し良い回想シーンを入れて欲しい。

店員「コラお前!何枚割れば気が済むんだ!もういい。今日は帰れ!」

何故ならカードローンが残ってしまうから。
逃亡犯にも関わらずバイトの日々。
無駄に見栄を張るとこうなりますよ、という井上先生のありがたい教訓だと思われます。

翼「グッジョブ」
つよし「どういたしまして!」
翼「お・・・おう」
手裏剣鬼「目・・・目が・・・!痛い・・・!塩が・・・!」
はるか「サングラスついててよかった~」

もう今度から塩を常備したらいい。もしくは唐辛子など。
それはさておき「どういたしまして!」と言われ返事を言い淀む翼可愛い。まあ本人的には本意で褒めた訳じゃないと思われますしね。それに対して「どういたしまして!」と返されたら返事に詰まるのもわかります。
・・・なんか一番翼が一般市民な感じがしてきました。

・夏美?
夏美「えっ⁉何・・・?誰?この人・・・」
夏美?「これは・・・」
猫の折り紙を握りつぶす夏美?
翼「夏美!夢・・・か・・・」

これは夏美が獣人であるという事でしょうかね?
しかも獣人は獣人同士互いに敵対しあっているようにも思えるのですが・・・果たして。
そして同時にみほは翼に対して面識がない事も確定。複数人格持ちなのか、それとも獣人の影響なのか。気になるシーンですね。

・桃井陣
ソノイ「答えてくれ守護人よ。なぜ獣人が人間界に現れたのか」

ソノイ「この者は以前ある罪を犯したせいで守護人となった」
ソノニ「守護人?何を守る?」
ソノイ「ここは人間界と脳人の世界の境界。そしてこの場所は獣人の抜け道を防ぐための封印」
陣「脳人の者よ。獣人の出現はあり得ない。私がここにいる限り」
ソノイ「いや私のビジョンに間違いはない」
陣「もしそうなら人間界も脳人の世界も地獄と化す」
ソノザ「どうすれば・・・?」
陣「・・・ここまでだ。面会の時間は終わった」

「なぜ獣人が人間界に現れたのか」
桃井陣が意図的に獣人を通したのでなければ獣人は脳人の世界に封印されていたという事で良いのでしょうかね?
なんらかの原因で抜け道が出来たのか、それとも元々人間界に獣人が潜んでいたのか。夏美の件を見る限り獣人は人間界に潜んでいたと考えるのが自然ですが・・・。
それはともかくやっと判明した桃井陣の設定。公式HPでは初期から何らかの罪を犯したので囚われているという設定が明かされていましたが本編では今回初解説。果たして何の罪なのか、そして罪人に重要な守護人を任せる理由とは?
色々と気になりますね。

・手裏剣鬼 大野
大野「よーし!一緒に忍者道を究めないか?」
タロウ「・・・と言うと?」
大野「まずは勝負だ。忍者の力を見せてやろう」
タロウ「忍者ごっこもいいが度を越さないほうがあんたのためだ」

タロウが原因で人がヒトツ鬼になった事は何度かありますが(列車、超力等)・・・今回はこいつが悪い。タロウが直接の原因とは言え遅かれ早かれヒトツ鬼になっていた、もしくは人を襲っていたと思われるので・・・。
しかし次回予告で印象的だったのでどういった経緯で登場するのかと思いきや普通に生活というか修行していました。この町ドンブラザーズの面々含め危ない人間ばかりですね。

・獣人
ソノイ「獣人・・・彼らは人間に成り代わり世界を侵食していく」

人間を直接殺さず成り代わりというのが怖い設定。見た目では判断つきそうにないですしね。
しかし狭山はほぼ元の人格が失われていた(記憶が多少残っている程度?)のに対して夏美?は普通に生活出来ている模様。この違いは何を示すのでしょうかね?

陣「獣人は折り紙を折る。注意することだ。何を折っているか・・・ネコか・・・ツルか・・・ペンギンか・・・」

東映公式HPによると折る種類によってランクが変わるそう。
ネコはB。ツルがA。ペンギンがSとのこと。
これはあくまで強さランクらしく人格にどれほど影響を与えているのかわかりませんが・・・上位の方が人間っぽい動きが出来るのでしょうかね?
となると既に完全に成り代わっている人間がいる可能性も。
前にタロウが脳人じゃないかと予想しましたがもしかしたらSランクの獣人の可能性も?ほらシロクマと関連性ありそうですし・・・タロウが獣人なら陣の犯した罪も判明しそうだし・・・どうでしょうかね?

刑事「人が変わったな狭山さん。あのバスの一件以来・・・。戻って来たのはいいけどまるで記憶がないらしいし」
刑事「あの・・・狭山さん。仕事復帰は早かったんじゃないっすか?」
刑事「何っ?通報?犬塚翼の⁉」

記憶がないらしい・・・のに復職できるのか。それはどうかと思います。
しかし記憶がないらしいにも関わらず翼に執着している事から記憶の断片というか感情は残っているのでしょうかね?
これが狭山だけの現象なのか。
前にみほが原因不明で倒れていましたがあれも獣人の影響とかでしょうかね?

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