映画 バズ・ライトイヤー
ネタバレありの感想です。
トイストーリーは1~4まで観てます。
以下ネタバレありの感想です。
・感想
ザーグの設定は非常によかったんじゃないかと思います。
トイストーリーでザーグが出た時はバズの父親設定だったと思うのですが(詳細は忘れました)今作ではバズと同一人物設定。(のはず)
何故バズがザーグ化したか・・・という設定に関しては納得すると同時にバズが可哀そうにもなる展開。
要は長年にわたる任務を成功させたと思ったら誰も味方がいなくなってしまったという訳ですよね。
命令無視して実験を成功させて戻ったら20年以上経過していてさらに周囲は敵だらけ。逃げだした先で過去へワープする方法を見つけて自分の失敗を全てやり直そうとした訳なんですよね。
まあそれも無理からぬ話な訳ですよ。
実験が成功したのが実験開始から80年以上経過した後。知っている人間は誰もおらず頼れる仲間はかつての相棒が送ってくれたネコ型ロボットだけ。
十数日間(最初の実験で4年以上経過。光速に近づくにつれて時間の流れの差が大きくなると考えると10回も失敗していない?)実験を重ねただけであっという間に独りぼっちになってしまったんですね。
不時着から最初の1年は過ごした星ですが当然ながら愛着がわく筈もなく自身の本来の目標、自身の故郷に帰還するというミッションを優先しても仕方のない話です。
で、少しずーつ時間をさかのぼり辿り着いた過去はかつて自身がハイパースペース燃料の実験成功した場面。
自分が星を見捨て脱出しようとした過去で細工をした結果・・・自身が過去の自分に敗れる事となってしまった訳なのですが・・・これはちょっと可哀そう。
結局のところバズが現在(と書くとわかり辛い)の星の住民とチームを組めたのはザーグが仕掛けた作戦の結果なんですよね。
そして結果としてザーグ視点では変わってしまった過去の自分と対決し、宇宙に散る(次回作がありそうな終わり方でしたが)事となってしまった訳です。
バズの事を変わってしまったといったザーグでしたがザーグはザーグで変わる事が出来なかったんですよね。
誰からも信頼されず、誰も信用できない状態。
だからこそ変わる事ができず自分の手で全てをやり遂げようとした訳ですがその行いによって過去の自分が仲間と力を合わせる事を知り、良い意味で変わってしまった訳です。
ある意味自分自身の行いで自分を救う事になった訳ですが・・・ある意味では自分で自分の首を絞める結果ともなってしまったというのはあまりにも悲しい話ではないでしょうか?
といった感じでバズのザーグ化は非常に面白い設定だとは思いましたが・・・色々思うところがあったので今度はそれに関して。
まず大本の設定に関して。
ザーグの設定を変えたのは如何なものか。父親(ダースベイダーが元ネタ?)ですよね。それを変えてしまうのはどうかと・・・。
で、この作品がトイストーリーの世界で作られたのは1995年でしたっけ?その映画の設定を現在の価値観に合わせて作る必要はなかったんじゃないかなとは思います。イスラム圏内の一部では上映禁止になっているようですし。
まあその辺はトイストーリーの世界が現実世界より色々あったという事で・・・。
もう一つはこれを見たアンディがバズ大好きになったという設定ですが・・・あの子この話を理解できるのかは不明。
いや子供向けに作られていはいますが色々と細かいネタが結構複雑な気がするんですよね。ザーグとか。
その辺は大人になってからもう一度見てね、といった作風なんでしょう。多分。
最後にもう一つ。
無限の宇宙にさあ行くぞ!ですが・・・映画の最後だと防衛隊の任務で終わってましたよね?
あまり無限の宇宙に行く感じがしないのですが・・・まあバズは変わったということで。
4のかつての主人と相談もなしに無限の宇宙というか世界に旅立ったあいつよりは・・・いやこれに関しては荒れそうなのでやめときます。
ちょいちょい不満点はあるもののザーグ関連の設定や劇中100年経過している設定等は楽しく観る事が出来ました。
以下雑記
今回は非常にどうでもいいネタだけです。
・フェザリンガムスタン
フェなんとか・・・新人さん。
最初はこいつがバズの相棒となって冒険を繰り広げる展開になると思いきや全くそんな事はなく出番は数分で終わってしまったのは逆に新しいと思いました。
・ザーグ
個人的には仮面ライダージオウ思い出しました。
オーマジオウがザーグでジオウがバズ。
あれもオーマジオウがいたからこそ常盤ソウゴが最善最高の魔王となれたお話。
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