映画 カラダ探し

映画 カラダ探し
ネタバレありの感想です。
漫画版は読んでました。細かい設定はあまり理解してません。
原作の小説は未読。
以下ネタバレありの感想です。
他の映画のネタバレもあります(それがいる森)

・感想

凄い中途半端。
原作がかなり長いものなので仕方ないとは思うのですが色々な要素を取り入れようとした結果、それぞれが中途半端な出来に思えました。
ホラー要素は直近で観たホラー映画がそれがいる森(それがいる森がホラー映画かどうかは意見が分かれるところだと思いますが)だったので相対的に怖くはあったのですが・・・漫画版の方が怖いですね。
画面暗すぎてよくわからない(夜の学校なので仕方ない面もあると思いますが)ですし敵が赤い人と巨大エミリー人形しかいないのもマイナス。どうしても単調になっていると感じました。
漫画版だと依頼してくる人が数々の嫌がらせ的な登場をするので非常に怖いのですが・・・基本的に映画は0時になったら強制的に移動させられるだけですしね。

で、原作だと重要な要素であった呪いに関しては大幅カット。
物凄く簡素化されてます。
とは言え映画の尺でこれやっていたら映画3本ぐらいに分けないと訳が分からない状態になりそうですが・・・でもその辺削ったら魅力半減だと思うのですよ。
エンドロール後のあれはそこそこ怖かったですが・・・原作読んでいれば予想出来るオチだったので怖さ半減。まあこれは映画は悪くない。

そして呪いを簡素化して削った尺で探索メンバーについて深く掘り下げるかと思いきや・・・超速で打ち解けてました。
生きるか死ぬか・・・というより死に続ける中で育まれる友情、的な展開も原作の見どころの一つ(最後まで打ち解けないのもいましたが)だと思うのですが仲良くなるのが早すぎ。
3日目には6人目除いてほぼ全員意気投合してましたし。

といった感じでホラー要素はそれほど怖くはない。
ミステリー要素は大幅カット。
青春映画にしても中途半端。
といった感じでホラー映画としてもミステリー映画としても青春映画としても中途半端な出来だったと思います。
とはいえ他のお客さんが超怖い的な事を言っていたので原作を知らなければホラー映画として楽しめるのかもしれません。
個人的は色々と中途半端な作品だと思いました。

・赤い人

原作に比べて弱体化している・・・。
振り返りワープがない
歌も歌わない(捕まった時点でほぼ即死確定なのは強化要素?)
天井も歩かない
他にもあった気がするけど原作より弱い印象。

巨大エミリーは拘束出来る分、むしろ弱体化してるとさえ思えますし・・・。
ただ食われると復活出来ないのは強化要素ですね。間違いなく。
と言っても原作で人形奪うとルール無用で即死させられるので・・・やっぱりあまり強くなった気はしない。
そもそも原作のラストは一発勝負で呪いを解けないと全滅ENDだったので・・・やっぱり原作に比べて弱体化している気がする。
さらに言えば倒せそうですしね。
十字架で串刺しにされた時に活動停止してましたし・・・。

とは言え呪い自体をどうにかしないと根本的な解決できないのは原作と同じ。
さらに言えば映画版では通常のカラダ探しの時点でも全員食われたら全員消滅しそうなので・・・どっちもどっちでしょうかね?

・八代先生

原作だと(情報を小出しにするけれども)以前のカラダ探し攻略者として頼りになる存在だったのに・・・
意味深な登場をして映画でも重要人物になる存在だと思ったのに・・・
何も覚えてないとは。
うっすらとは覚えている(思い出している?)ようですが。
次回作以降があるなら呪いの根本的解決に頼りになる存在だと思われるので頑張ってほしいですね。

・鳴戸 理恵

原作でも一夜以降出番が激減したと思ったら映画版でもラストにまったく絡めなかった。
ある意味原作準拠ですね。

・柊 留美子

三夜が無いので影が薄い。
続編があれば主人公格になると思うのですが・・・そこまでやらなさそうなので理恵と同様扱いが悪く感じてしまいました。

・浦西 翔太

彼が有能過ぎた結果映画では呪いに関する話は大幅カット。
いいのか悪いのかわからない。原作通りの呪いの話やっていたら終わらないですし。
しかしロックンローラー作戦はどうかと思います。
あそこから映画の雰囲気が一気に変わった気がする。
それまではホラー映画だと思ってたのですがそれ以降は青春アクション映画(グロあり)になってしまったので。
しかしあの地図は毎回手書きをしていのだろうか。結構大変だと思うのですが。
原作だと見取り図コピーしてましたっけ?

・清宮篤史

映画オリキャラ。
オリジナルキャラなのでもう少し長めの描写があるかと思いきやこちらも超速で和解してた印象。
ロックンローラー作戦は結構な日数消費しているはずなので劇中内の経過に数を考えればわからなくもないのですが・・・。

・伊勢 高広

最後記憶が戻ったのはヘアピン?関連ではなく単に食われてても生きていた可能性を推します。
原作でも一夜ラスト生きてましたしね。
映画だと食われていた気もしますが(がれきに押しつぶされてた?忘れてしまいました)・・・多分病気になったオレンジでも持っていたのでしょう。最近そんな映画を観たので多分間違いない。

・森崎 明日香

橋本環奈が一般的な女子高生として出演する全ての映画に言いたい。
橋本環奈が一般的な女子高生時点で説得力が皆無になると思うのです。
橋本環奈が水泳大会休んだぐらいで男子生徒含めて無視されるようになるわけがない。説得力が全くない。
とは言えこちらは一般的な女子高生とは明言されていなかったのでまだいいのですが・・・ゼロキスの映画版は全く説得力がなかった。橋本環奈のどこに平凡な女子高生要素があるというのか。

役者さんの話は置いといて映画の話。
ラスト、巨大エミリー人形との対決シーン。
高広の事が気になるのはわかりますがさっさと頭を棺に入れた方がいいと思いました。あれで失敗していたら他のメンバーに何を思われる事か。
とは言え原作と違ってカラダ全部入れても襲ってきそうではあったのであそこできちんと倒しておいたのは正解だった気もしますが・・・
それはさておきエンドロール後のラストシーン。
次回作があるとすれば今度は赤い人役で出るのでしょうか?
それはそれで見てみたい。

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