暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン12話 つきはウソつき

・感想
タロウ「ウソと真実。難しいものだな」

今回発覚した衝撃の事実。
タロウはウソをつけないのではない。ウソをつくと死ぬ(心肺停止?)となってしまうという事。

・・・いや実質的にウソがつけないのと同じことですね。
俺は女だと言い終わる前に死んでいたので。

そんなタロウの前に現れたのが吉良きらら。

胸は詰め物。
自称アイドルの妹。
襲われたとウソの証言。

と、オオカミ少年のような吉良きらら。
結果として宇宙鬼(ホシ★ミナト関連でドルオタ?)に襲われるも、自身の嘘によって救出が遅れ哀れ囚われの身に。

自業自得と言えばそうなのですが・・・その目的は自身の為ではなく大好きなお爺ちゃんの為。

人の為だからといってウソが正当化される訳ではありません。
冒頭のシロクマ宅急便でのやりとりもタロウが悪いとされてしまいましたが元はといえば同僚が誤魔化したのが悪い。
きららも自分のウソが招いた事態。

これだけみれば事態を悪化させただけ。
タロウの言う通りウソをつく意味がない、わからない状態。

しかしキララは最終的にアイドルに。
それは自分の保身のための嘘ではなく、(保身の為の嘘もありましたが)おじいちゃんを喜ばせたいと思ってついたウソだったから。

嘘から出た実、という訳でウソが本当となった訳なんですね。

嘘も方便という通り嘘自体が悪い訳ではないはず。
もちろん人を貶める等悪意を持ってつく嘘はいけません。
リバイスのベイルが悪意で純平を騙し続けていたようについてはいけないウソはあります。
だからといってウソ全てが否定されるものではない。

途中マブダチのソノイとやりとりもあり、タロウはウソそのものは悪ではないと知り、成長したのでした。

・・・普通にいい話で終わるとちょっと物足りない。
そんな私も含めてあなたはドンブラ脳となってしまっているのです。
いい話が一点してホラーに。
これこそが製作者側の本当の狙いだったんですよ!

といった冗談はさておき。
次回タロウとマブダチ、いや心の友と書いて心友のソノイとの別れの時が。

次回予告を見る限り一騎打ちとなったタロウとソノイが相打ちとなり、双方正体発覚となってしまう訳ですが・・・555でよく見た気がする。

それはさておき日常では心友。戦場ではライバル。
そんな嘘ではないけれども偽りの関係だった二人の関係に終わりがくるようです。

メンバーの素性すら互いに把握していない(特にイヌ)状態で敵の正体を知るという展開はどうかと思うのですがとにかく次週は物語が大きく進展・・・進展というのかわかりませんが進むようです。

果たして心友関係は崩れ去ってしまうのか。
それとも双方事情を知った上で和解に向けて進むのか。
それとも草加っぽいやつが現れて二人は戦う運命となってしまうのか。

心清らか(ソノイ視点)なタロウとソノイの偽りの関係がどうなっていくのか。
気になる ドン12話 つきはウソつき 感想でした。

・タロウ
桐山「おっメロンセンベエ!うわっ!これおふくろ好きなんだよな。でもめったに売ってなくて・・・。いただき!」(シロクマ宅急便所長専用)
所長「おお、みんなお疲れさん。あれ?ちょっと・・・おい!おいおい、おいおい・・・!ここにあったメロンセンベエどうした?おい。あれ幻なんだぞ!おい・・・おい!誰が犯人だ?おいタロウ」
タロウ「取ったのは桐山だ」
従業員「普通仲間はかばうだろ!」
タロウ「俺は本当のことを言っただけだ!」
従業員「はあ?お前のせいで桐山のやつ1週間朝から晩まで会社の掃除だよ?おかげでおふくろさんに会えなくなったんだぞ」
従業員「お前明日から会社来るな。お前が来るなら俺たちは辞める!」

この会話からわかる事。
所長は仲間扱いされていない。嫌われている感すらあります。
その原因として考えられるのは幻のメロンセンベエをわざわざ所長専用と書いて社員の目に届くところに置いてある自己顕示欲の強いところではないでしょうか?
そして派閥があり、基本的に人間関係は悪い。
所長派(恐らく所長のみ)。一般社員派。そしてタロウ。人間関係がうまく築けているか心配になる職場ですが・・・その辺は早苗ちゃんがうまくやっていたのでしょう。
早苗ちゃんがいなければ常に555の菊池クリーニングの食卓のようにギスギスしていた環境になっていると思われます。
タロウはもう少し職場を選んだ方がいい。

しかし会社に来るなと言われていた時ののタロウはどういった扱いなのでしょうか?有給?
それとも人間関係がギスギスしているので所長も事なかれで済ませていたのか・・・喫茶どんぶらではない(恐らく)普通の会社なのでその辺はきちんとしておいた方がいいと思います。
と思ったのですがあかり泥棒の時に原因究明の為に休業していましたね。この会社。多分まともな会社ではない。

真一「桃井タロウ・・・。うすうす気づいていたが君はウソをつけない性格のようだな」
タロウ「俺にはウソの意味がわからない。この世で価値があるのは真実だけじゃないのか?」
つよし「それはそうかもしれないですけど・・・」

タロウの言っている事はある意味間違いではないんですよね。
ただし前提として他の人間が全てタロウのような人間である事。ウソをつく意味がわからない、意味がないと思っている人間だけならば問題はないのですが・・・実社会はそうでもないので難しい。
人間真実だけを受け止めて生きていけるほど強くはないんですよね。
ソノイはそんな世界を創る事を目指しているようですが。

真一「とにかくウソの練習をしよう。うーん・・・。「私は女です」と言ってみろ」
タロウ「私は・・・私は・・・私は・・・!」
はるか「タロウ!えっ?えっ⁉脈がない」
真一「き・・・君はウソをつこうとすると死ぬのか?」

ウソをつけないのではなくウソをつこうとすると死ぬ。
実際には短時間心肺停止になっただけ(それでも結構危ないですが)なのですが・・・これは体質なのかそれとも何らかの呪いなのか。
ドンブラザーズのメンバーが呪われているような状態(オニがみたにじ回)なのと同様にタロウも何者かに呪われている状態なのかもしれません。

タロウ「どうかしたのか?」
ソノイ「君は・・・」
タロウ「よかった。実は・・・あんたに会いたくてな」

タロウが誰かに会いたいと言ったのは初めて?
縁を大事にする人間ですが(人間であるかどうか怪しいですが)誰かに会いたいと願っていた事はなかったように思えます。
それだけソノイが特別な存在だと認識しているようですが・・・この関係が次回どうなるのか。

ソノイ「では君は一度もウソをついたことがないと」
タロウ「ああ。つけないんだ、どうしても。そのせいで時々人を傷つけてしまうらしい。どう思う?」
ソノイ「私は好きですよ。そんなあなたが。でも世の中にはきっと美しいウソもある」
タロウ「美しいウソ?」
ソノイ「例えばあの月。月はウソつきです。実は自分では光っていない。太陽の光の反射です。でも太陽より月のほうが信用できる。見つめることができますから・・・」
タロウ「なるほど・・・いいことを言う」

自分で光っているよ!と宣言していないのにウソつき扱いされる月が可哀そう。勝手に人間が勘違いしているだけなのですが。
まあソノイも”きっと”と”例えば”と言っている事から月がウソをついているとは言っていないんですよね。ウソをついている訳ではないけれども強いていえば・・・的な言い方。タロウの事も肯定してますし・・・欲望が強くない人間に対しては本当にいい人(脳人)なんですよね。そりゃタロウが会いに来たがる訳です。
それはさておきタロウの「時々人を傷つけてしまう”らしい”」が悲しい。本人理解していないんですよね。
人の為に思って行動したのになぜあの人は怒っている、悲しんでいるんだろう・・・と思っているようなシーンがこれまでも何度かありました。(おにぎりのおに回とか)
ドンブラザーズはお供たちが日常を取り戻す話であると同時にタロウ成長の物語である事は間違いなさそうです。

タロウ「なぜウソばかりつく?意味がわからないが・・・」
きらら「だって・・・おじいちゃんのためだもん」
はるか「じゃあおじいちゃんを喜ばせようとしてアイドルデビューだなんてウソを・・・」
きらら「うん。おじいちゃん子供の頃からずっと私のことをかわいがってくれて。だから私・・・」
タロウ「だがウソはいくらついてもウソだ。真実にはならない」
きらら「でも・・・でも私はきっとウソを本当にしてみせる!だからもう放っておいて!」

今回の話、きららってアイドルデビューに関係ないウソばかりついているんですよね(胸に詰め物、姉がアイドル、ドルオタの通り魔に襲われた)。この辺りはタロウに同意。意味がわからない。
一応最終的にデビューとなって嘘が本当になった訳ですが喫茶どんぶらの活動がどう繋がったのかは不明。少し伏線があると良かったのですが・・・ドンブラザーズはその辺勢いで流している感がありますよね。毎回。

タロウ「桐山!」(メロンセンベエ投げ渡すタロウ)
桐山「ありがとう、タロウ!会社戻ってきてね。待ってるから!」

幻のメロンセンベエをどこから調達したのか疑問。
やるべき事がわかるタロウならばできそうではあるのですが。それはそうと貴重なせんべいを投げ渡すのはどうかと思います。
投げる方は100点の投げ方が出来ても受け取る方が25点の受け取りしか出来ないって事も考慮した方がいい。

タロウ「ウソと真実・・・。難しいものだな」
(吉良きららデビューシングルMVを見て)

これでタロウはウソを肯定・・・はしないと思いますが少しだけ理解したのでしょうか?ウソを理解というかウソをつく人間の理解でしょうかね?
こうやって少しずつ成長してタロウは人間になっていくのですね。多分。
そもそもタロウが人間なのか脳人なのか獣人なのか別の種族なのかすら不明ですが。

・はるか
きらら「ロッカーの制服、胸がきつくてきつくて・・・今日はこのままでいいですか?」
介人「ロッカーの制服ははるかちゃんのものだが・・・」
きらら「ええっ⁉そうなんですか~?細くってうらやましいです~!せんぱぁ~い」
《て・・・天敵・・・!》

天敵・・・。タロウですら天敵認定はしていないのに。
こんな感じで真正面から嫌味を言ってくるタイプが天敵なのか。それとも異性に媚びている同性が天敵なのか。複合的なものなのか。
学校だと天才漫画家扱いでチヤホヤされていたから面と向かって嫌味を言ってくる人間はダメなんでしょうね。
タロウは火の玉ストレートでダメだししてくるから違うのだと思われます。多分。

はるか「喫茶店のバイト代わってくれないかな?もし暇なら」
タロウ「なぜだ?」
はるか「うーん・・・。私が愛した喫茶どんぶらはもうないっていうか・・・その代わり・・・はい!はるか特製・・・」
鬼頭ゆり子「ビーフストロガノフ。食べよ食べよ。なんてたってはるかのスペシャリテだからね」

はるか大先生の自信が垣間見える台詞。
自分の手料理がバイトの代わりとなると思っている事。料理人でもないのにスペシャリテがある事。そして何よりタロウを自分の料理で満足させられると思っている事。

はるか「どう?」
タロウ「点をつければ・・・25点だ!」
はるか「食わんでよし!」

そしてダメだしの25点。
素人料理なら高いのか低いのかわかりませんが・・・まあはるか大先生なら100、低くても95点ぐらいかな、と予想していたと思われます。はるかだし。
聞いた相手が悪かったと思われます。

はるか「ウソも方便ってこともあるでしょ。あれ以来私はビーフストロガノフが作れなくなったんだから!」
タロウ「それはよかった」
はるか「ハアーッ!」
つよし「ちょっと待って!もう・・・」

このシーン。おしぼりを投げようとして止められているはるかですが投げる前に一度後ろを振り向いているんですよね。何か凶器を探していたのか。
それとも凶器は発見したが自重しておしぼりにしたのか。ちょっと気になる描写でした。
はるかは翼にダンベルで殴打しようとした前例があるので・・・手ごろな凶器がなかったのでしょう。相手がタロウでなければ危なかった。タロウでなければここまで怒らなかったと思いますが。
そしてキジ手裏剣にされなかったつよしは運が良かったですね。

はるか「この野郎!オニキック!オリャーッ!どうじゃい!」
翼「お前怖えな・・・」

メンバーに面向かって(全員正面向いてますが)お前怖いなと言われるはるかは本当に怖いですね。
しかし「どうじゃい!」という戦隊ヒロインはどうかと思います。
まあこれまでも何度かやられシーンで「ぐえー」等言ってますが。発言が戦隊ヒロインっぽくはない。これが令和の新しいヒロイン像か・・・。

・犬塚翼
翼「待て!」
タロウ「どうした?イヌ」
翼「俺は高所恐怖症なんだよ!」

今まで結構高いところ行ってませんでしたっけ?
まあこの後空飛んでも特に何も言わなかったのでそれほどでもないのでしょう。多分。
そして恐らくこれがイヌの正体発覚の伏線に・・・ならないか。

・4人同時変身
12話にしてようや4人同時に変身。ゼンカイジャーだって遅かったですが5話ぐらいで全員同時変身してませんでしたっけ?
そして今回もハブられる可哀そうなイヌ。いつになったら他のメンバーに正体が発覚するのか。

・ドンオニタイジン
タロウ「新手か!合体だ!ハッハッハッ!いざ大合体!」
翼「なんだ?何が始まった?」
はるか「どうなっちゃうの⁉私~!」
タロウ「お供ども、足となれ!」
翼「ワオーン!」
はるか「ええ~っ⁉」
真一「次は私たちなのか・うわっ!」
つよし「ええい、ままよ!痛・・・くはないのか」
タロウ「お供ども腕となれ!」
真一「両腕か!ウホッホ~!」
つよし「僕は肩だけ?あっ僕の尻尾」
「完成!ドンオニタイジン!いざ出陣!」「よっ!銀河一!」
4人「なんじゃこりゃ~⁉」

12話で初合体。非常に遅い登場ですが・・・これまで最遅だった大連王(8話)の記録を大幅更新らしいです。
まあ遅いのはいいとしてもう少しシチュエーションに拘って欲しかった。敵がアノーニですよ。
ゼンカイジャーのゼンリョクゼンカイオーもある意味量産型のニュークダイテストが初戦でしたが完全な雑魚相手に合体したのはどうなのかと。合体時のセリフといい全体的にフリーダム過ぎる。
しかし井上大先生はあまり強化形態登場時の敵や演出には拘らない傾向がある(特に555。入手経路が非常にわかり辛い555アクセル。雑魚相手に初使用のごルドスマッシュ。配送されてきたブラスターなど)ので今回はその中ではマシな・・・いや戦闘員相手はない。
まあキバのバッシャーフィーバーのように本編未登場とならないだけマシなのでしょうか?あれは酷かった。エンペラーは通常フォームのように使っていたのに。

・介人
はるか「一体どういうことなんですか?なぜマスターがチェンジを・・・!マスターは一体何者なんですか⁉」
介人「そんなことより君に頼みがある」

10話でも似たようなシーンがありましたがいつまで隠し通せるのか。
相手は他ならぬはるかですよ。負傷する前に白状しておいたいいと思います。

介人「はるかちゃん、トレイ・・・」
はるか「何か文句が?」
介人「・・・ない」

このトレイのように折り曲げられる前に。
スーパーゼンカイオー合体時のように変形(無理やり)させられる可能性が無きにしも非ず。
・・・介人ってドンゼンカイオーのようにエンヤライドンと合体できるのだろうか?

介人「こちら新しいバイトの・・・」
きらら「吉良きららで~す!」

きらら・・・アイドルの卵。
かりん・・・アイドル。
前田真利菜・・・はるか認める美人写真家
はるか・・・鬼
とアイドル、もしくはアイドル相当の人間ばかり採用しているのは介人の趣味なのか。それとも人脈なのか。
喫茶カラフルのマスターがアイドルだったのでその系統でやっているのかもしれない。

・吉良きらら
タロウ「あんたもバイトならなぜ店の制服を着ない?」
きらら「あっ・・・胸がきついからで~す」
タロウ「その胸の詰め物を取ればいいだろう」
きらら《くっ!この男・・・!》

タロウはこの手の誤魔化しが一切通じないのでしょうか?
きららがはるかの天敵だったようにタロウはきららの天敵。
しかしタローに他人にスリーサイズを聞いてはいけない気がする。多分見ただけで全部言えてしまいそうな雰囲気が(それも実数字と見た目の数字を)あります。

きらら「みんな!私の歌、何点かな~?」
男性たち「100点!」
きらら「ありがとう~!タロウさんはどう思う?」
タロウ「25点だ!」
きらら《くっ!桃井タロウ・・・!》

タロウに点を聞いてはいけない。
しかし25点の歌でどうやってデビューを勝ち取ったのか。多分マスターがキビポイント勝手に使ったんでしょうね。退職金代わりに。そう思う事にします。

・ソノイ
ソノイ《やつだ。間違いない》
振り向きざまに斬りつけるソノイ。獣人逃走。
ソノイ《確かに手応えはあった。やはり獣人は不可殺の者・・・!》

獣人って殺せないんですね。封印されていたのも頷けます。
倒せない敵というのも厄介ですがそれ以上に行動原理が気になります。狭山はひたすら翼を追ってますが翼がいなくなったらどうなるのでしょうかね?持ち主の欲望を叶えた後は完全乗っ取りとか?電王のイマジンみたいな感じですかね?

・宇宙鬼
宇宙鬼「コーラちゃ~んシズカちゃ~ん!みんなみんな僕のものだ。誰にも渡さないからね!」

・・・なぜ宇宙鬼をドルオタにしたのか。
ラスボスのドンアルマゲがアイドル(ホシ★ミナト)やっていたからなのか。
あまりメンバーに関係ない敵はどうかと思うのですが・・・毎回戦隊モチーフの敵って難しいのでしょうかね?

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