感想
普通にいい話だった・・・。
例え無茶な作戦を立案した教授が拗ねて作戦を放棄した挙句、反省しているジロウをどついても。
その教授の変わりとなって普通に会話できていると思ったら自分の嫁語りを始めた挙句、状況を悪化させたつよしがいても。
そしてトドメと言わんばかりにはるかがタロウの息の根を止めに来たとしても。
生きがいを押し付けられた事で生きがいを求めた息子。
生きがいを押し付けてしまった事で生きがいを失った母親。
その親子関係を修復する事が出来た、普通にいいお話。
・・・ドンブラザーズが親子関係を修復したかどうかは不明。
母子ともに互いに気が付いてましたからね。
とはいえドンブラザーズがそのきっかけを作ったのは間違いない・・・間違いないのか?
その辺を詳しく追及すると怪しくなってくるのでやめておきます。
ヒーローが問題を全て解決する必要はないですからね。切っ掛けとなれば十分だと思います。
さて今回の見どころと言えばいつも周りを一番振り回している(一番は鬼頭はるかかもしれない)タロウが周囲に振り回されるという展開。
思えばタロウ回はタロウが成長していくお話が多いですね。
といってもピアノの件を見る限り技能・技術に関しては「大体わかった」で大体解決する最低最悪の魔王レベル。
何か技術的に新しい事ができるようになった、という話は作れない訳です。
そしてタロウの唯一の弱点と言えばウソがつけない・・・のもありますが人の気持ちが理解できない事。
ウソの意味がわからない、ウソをつく理由がわからないタロウ。
つまりは一般人の心理が全くわからない訳です。
そんな彼が二人羽織を通して嘘のつく意味、そして結果を知る事となった今回。
以前ならわからなかった言葉の意味がわかるようになってきたのではないでしょうか。
ソノイ「例えばあの月。月はウソつきです。実は自分では光っていない。太陽の光の反射です。でも太陽より月のほうが信用できる。見つめることができますから・・・」
例えウソであっても人の為を思っての行動なら人の心を動かす・・・その事が今回の件で理解できたタロウではないでしょうか?
やっぱり親友の言葉は大きく影響しますね。
・・・戦隊メンバーではなく敵対する相手(もう敵対していない気もしますが)なのはドンブラザーズっぽいですが。
お供達にこういった言葉を言える人間はいない。断言できます。
さて少しずつウソを含めた人の心理を日々学び、成長しているタロウですが・・・次回のウソは付き合わなくていいのでは?
リストラされたらしいつよしを助けるお話のようですが・・・果たして成長したタロウは何をしでかすのか。
人の状況をかき乱す事に長けてきたお供達は何をやらかすのか。
次回も気になる ドン24話 むすこ、ににんばおり 感想でした。
・・・一つだけ書き忘れた。
冒頭でドンムラサメについて触れたので今回出ると思ったのですが全くそんな事はなかった。ここまで出番的に扱いの悪い追加戦士はいただろうか。普通登場直後って出番多いですよね。
・・・普通の戦隊ではなかったですね。話が動くらしい(東映公式HP参照)9月以降に期待しています。
タロウ
つよし「じゃあその東智子って女の人が桃井さんを息子だと勘違いしていると・・・」
タロウ「ああ。違うと言っても納得しない。対処の仕方がわからない」
はるか「へえ~。タロウが困っているってなんか新鮮」
基本的にタロウって何をするべきかわかる能力持ちなので対処方法がわからないってのは珍しいんですよね。
そもそも今回の件に関しても対処方法は息子を家に帰らせる以外に解決策が無いのでタロウにもわからないのは当然なのですが・・・。
というか最後息子が出てきましたがどの辺を見て息子とタロウを勘違いしたのか聞いてみたい。イケメンに対して手当たり次第に声かけて息子扱いしてきたのだろうか?それはそれで問題な気がしますが・・・ほっといたらヒトツ鬼になりそうな母子ですね。
真一「ここはひとつ。智子さんの力になってあげたらどうだろう?」
タロウ「どういうことだ?」
真一「息子さんのフリをして元気づけてやればいい。これも人助けだ」
タロウ「無理だ。俺は・・・」
はるか「そうだよ。タロウはウソがつけないんだから」
真一「大丈夫。それについては考えがある」
劇場版が時系列的にいつの設定かわかりませんがタロウは役になりきって上での台詞なら言えるんですよね。
・・・言えるんですよね?
この回見て不安になってきた。
新初恋ヒーローはどうみても不自然な演技だったのでやれたのだろうか。今回は自然な演技が必要だったから息子になりきれなかった可能性が?
智子「どう?耕一郎。あなたの好きだった生姜焼きよ」
タロウ「点数をつけるなら、にじゅう・・・」
真一の声「二重丸だ!」
はるか《危ない!今25点と言おうとしていた。ナイスフォロー教授》
タロウは基本的に素人料理に対しては25点をつけるのか。それとも29点とか自分より微妙に高い点数を付けられたくなかったはるかが勝手に25点と認定したのか。それはタロウにしかわからない。
おにぎり回を見る限り90点以上の点数をつける事もあるようですが・・・とにかくタロウに素人料理の点数をつけさせてはいけない。
東家から戻り仰向けに倒れ込むタロウ
はるか「さすがのタロウも疲れたみたいね」
タロウ「ああ。経験したことのない疲労感だ」
演技が原因なのか。それとも気を使った事が原因なのか。
両方ですかね?どちらも慣れてなさそう。特に人に気をつかう事ってそうそうないでしょうし。
といっても幸せを学ぶ事が目標のタロウ。人に気をつかう、気を配るのは必須スキルだと思われるので頑張って学んでほしい。
つよし「それよりいいんですか?明日ピアノの約束なんかしちゃって」
真一「あそこで断るわけにはいかないだろう。君が偽物だとバレる可能性がある」
はるか「タロウ、ピアノ弾ける?なんでもできるんでしょ?」
タロウ「いや無理だ。経験がない」
介人「弾けるよ」
タロウにも技術的に無理な事はあるのか・・・。
さすがのタロウもやった事が無い事をいきなりやれというのは難しいようですね。
ただし・・・
『ノクターン』を弾く介人
タロウ「大体わかった」
はるか《はあ?いくらなんでも そんなあなた・・・》
一回みただけで大体わかる、そしてやれるタロウはやっぱりタロウ。
しかし「大体わかった」でやってしまうのは最低最悪の魔王の魔王を思い出してしまうので自重してほしい。あの魔王大体わかったで歴史改変とかやりますからね。
タロウに襲い掛かろうとする忍者鬼の前に飛び込む智子
智子「あなた!私の息子に何するの⁉やめなさーい!やめなさーい‼」
タロウ《すごいものだな。母親の愛とは。あの愛は本物。だが俺は・・・》
母親の愛とは無償の愛といいますが・・・
タロウには難しいようですね。
タロウが人に幸せを与えるのは自分が幸せを学ぶ為。人を助けるのも自分の幸せの為。無償の愛ではない訳です。
よく考えたら他のメンバーは基本的に自分の身を犠牲にして人助けしてますよね。見返りも求めず(特に翼。はるかはキビポイント計算してる時がありそう)
さすが5000人以上の中から選ばれたお供達。
タロウもいきなり無償の愛を理解するのは難しいと思われるのでまずは身近なお供から学んでほしいものですね。
智子「うれしいわ。まさかまた来てくれるなんて」
タロウ「実は・・・あんたに謝りたいことがある。俺はあんたの息子じゃない。桃井タロウという者だ」
智子「だから?どうでもいいのよそんなこと。私はあなたと出会ってとっても楽しかった。ありがとう」
タロウ「それから・・・あんたに頼みがあってな」
智子「あら何かしら?」
タロウ「肩をもませてくれないか?」
とはいえ多少なりとも親子の愛を学んだタロウ。
最終回近くでは恐らくドン王家に関する、つまり自分の両親からの想いに気づくシーンがあると思う(恐らく。絶対にあると言い切れないのが怖い)のでそれまでに色々と成長していってほしいものです。
まあ考えてみれば両親の顔も知らず自分の能力から人と関わる機会が極端に少なかったタロウなのでその辺はちょっと可哀そうな境遇なのかもしれない。
タロウ《東智子。あんたの前で弾く機会はなかったが・・・》
一人『ノクターン』を弾くタロウ
次回予告で観た時は普通に母親の前で弾くシーンだと思ったのに・・・。
といっても智子が本当に聞きたかったのは息子がピアノを弾く姿。その事を理解したからこそ智子の前で弾かなかったと考えられます。
なんだかんだいってタロウも成長していると言えそうですね。
はるか
智子「ごめんなさい耕一郎!言いすぎたわ。でも紹介してほしかった。なんならこれからでも・・・!」
タロウ「そ・・・それは・・・」
はるか「ここは私が・・・!」
サングラスを装着し、移動するはるか
はるか「はじめましてお母様。私、耕一郎さんの・・・」
智子「あなたが?随分お若いけど・・・」
はるか「はい若いです。でも愛があれば大丈夫。ねっ?私たちラブラブだもんね~?」
タロウ「お・・・俺たちラブ・・・」
心肺停止するタロウ
はるか《はっ!しまった・・・》
しまった・・・じゃない。
新・初恋ヒーロー撮影の時も似たようにシチュエーションで一度タロウを殺しているのに。これでもう何度タロウを殺したことか。
しかしこのシーン。はるかはタロウや智子の事を思っての行動じゃなさそうなのが怖い。多分漫画のネタになる、ぐらいの勢いでやっていると思われます。失敗しても逃げればいいや的な考えですかね?
そもそも真一、つよしの尻拭い的なシーンなのではるかだけが悪い訳ではないのですが・・・。
タロウはお供を通して良いウソと悪いウソを学んでほしいと思います。
これは悪いウソ。
真一
智子「いい天気!こんなに気分がいいのは何年ぶりかしら!」
真一の声「うん。私も同じだよ母さん。まさに母の愛は海であり大地・・・ここで一句。名刀を贋と見破る夏の日差し」
智子「ちょっと・・・何?それ」
真一の声「何って・・・俳句だよ母さん」
智子「あなたいつからそんな・・・趣味の悪い!」
真一の声「趣味が・・・悪い?」
智子「そのとおりよ。年寄りじゃないんだから」
真一の声「あなたは何もわかっていない。わびさびとは人々に平和をもたらす偉大な思想であり美学!」
智子「怠け者の思想じゃないの?私はね。燃えるような情熱を持ってあなたに生きてほしい!」
真一「ああ言えばこう言う・・・もういい。私は降りる!」
はるか「ちょっと教授!話がずれてるっていうか・・・」
真一って俳句関係になると大人げなくなりますよね。
それだけ俳句というかわびさびに対して思い入れがあるようですが。キビポイントマイナスになった時も死にかねない勢いでしたし。
とはいえ自分から言い出した計画を自分から放棄するのはどうかと思いますが。そもそも息子のフリをしているのに自分の事について話だすのはどうかと。つよし程じゃないですが。
智子が俳句というか思想に関して攻撃的なのはそういう人だから仕方ないと思います。だからこそ息子が家出したという設定にも説得力がでますしね。
土下座するジロウに対して
真一「ちょっと顔を上げなさい」
ジロウ「はい・・・はい」
真一「君はね・・・」
サルロボタロウにチェンジする真一
真一「今日の私は機嫌が悪い!」
ジロウ「あのちょっと・・・!くう・・・!」
真一「ほんのお灸だ。飛んでけ!」
ジロウ「アイタッ!」
上記の智子とのやり取りは多少仕方のない面もあると思うのですが・・・このシーンは酷かった。単なる八つ当たりに過ぎない。
前回でジロウと闇ジロウは完全に別人格であると全メンバー(翼除く)が把握したはず。それを踏まえた上で攻撃するのはどうかと。
ただしジロウはジロウで俳句をバカにしたような描写があった(16話。ジロウ本人自覚なし)ので・・・ある意味自業自得なのかもしれませんが。
つよし
真一の代わりに息子役をはじめたつよし
つよしの声「さ・・・さっきはごめん母さん。ついムキになって・・・」
智子「私のほうこそ・・・悪い癖ね。だからあなたも出て行ったのよね。子供の頃からピアノを強制して・・・」
つよしの声「いいんだよ。母さんは僕のためを思って・・・」
つよしは基本的にはいい人なんですよね。
初期から通して基本的には人の為に動ける人。”キジみっかてんか”のように調子にさえ乗らなければ基本的にはいい人。
そう基本的には・・・
つよしの声「ご・・・ごめん母さん。僕昔から本当に何をしても全然ダメで・・・」
智子「そんなあなた・・・」
つよしの声「でも母さん。こんな僕でも結婚したんだ」
はるか《はあ⁉》
智子「結婚⁉そんなあなた黙って・・・!」
タロウ「おい、いいのか?この流れ・・・」
つよしの声「だってきっと反対されると思って。ママ、子供の頃から僕がやることになんでも反対して・・・」
智子「親にも紹介できないような女だなんて、まあ嫌だ!」
つよしの声「違うよ!みほちゃんは最高なんだ!」
はるか《おいおい!違う違う!》
智子「私は認めないわよ!だまされているのよ、あなたは」
つよし「もういいよ。みほちゃんを悪く言うなら・・・話すことなんか何もないよ‼」
ただしみほが絡まない場合に限る。
みほが絡めば他人に対しても攻撃的になり挙句の果てにヒトツ鬼化。これさえなければ間違いなくヒーローなのですが・・・
とは言えこのシーンからわかる事もあります。
「ママ、子供の頃から僕がやることになんでも反対して・・・」という台詞から親からも否定され続けてきた事がわかります。
自己評価も非常に低い。
そんな自分を認めたくれた、結婚までしてくれたみほに対して思い入れが強すぎるのもわからないでもない。
ただみほって本来の人格ではなく鶴獣人の影響から出来た人格(もしくは鶴獣人の演技の可能性?)もあるんですよね。
本来の夏美に戻った時どうなるのか。翼は翼で引く事ないでしょうし・・・ドンブラザーズのラストバトルは翼対つよしになりかねない。
翼
忍者鬼に襲われる子供を助ける翼
翼「大丈夫か?」
子供「大丈夫・・・」
他のメンバーと行動を共にしていないためか一番人助けしているシーンが多い翼。
いや他のメンバーも今回人助けをしてはいるのですが・・・私情が入り過ぎ。翼の愛情はどこから来るのでしょうか?夏美に対するあふれ出る想いか。それとも単なる性格か。
ドンブラザーズでなければ間違いなく二枚目ヒーローになっていると思うのですが・・・これはドンブラザーズなので。
悪魔になったり白馬になったり犬になったり可哀そう。
ジロウ
ドントラボルトに変身して暴れる闇ジロウ
ジロウ「くっ・・・!仲間になんてことを・・・!」
ドンゴラゴクウにアバターチェンジするジロウ
ジロウ「ごめんなさい!」
つよし「やり慣れた土下座」
そういえば毎回ジロウって土下座している印象が。
ここまで土下座に違和感のない追加戦士はいただろうか。体育座りが似合う追加戦士はいましたが・・・彼は最終的には成長しましたし。
ジロウも土下座なしに胸を張ってヒーローと言える日はくるのでしょうか?
ヒトツ鬼ングに攻撃されるトラドラゴンジン
ジロウ「ドラゴン奥義。虎抜けの術!」
なんか勢いで誤魔化されたような気がしますが無傷なのは闇ジロウの方であってジロウは超痛くないでしょうかね?この虎抜けの術は。
まあジロウ本人が良いならそれでいいです。ジロウだし。
介人
ピアノがある部屋に移動するタロウ達
はるか「知らなかった。どんぶらにこんな部屋が・・・」
白いタキシード姿で登場する介人
はるか《なぜに?なぜにタキシード?》
『ノクターン』を弾く介人
喫茶カラフルも秘密基地ありましたからね。
ピアノがおいてあっても何ら不思議ではない。多分。
タキシードも何故あるかわかりませんが喫茶どんぶらに無い物はないらしいので普通においてあったのでしょう。
幽霊回でも謎の衣装着てましたし介人はその気になれば全てのトピアから物資を調達できるのでしょう。
”売り切れゴメンネ”のポップが張ってある介人の写真集売り場
このネタいつまで続くのか・・・
きっとお供達が今後もはなたかにならないよう戒めの為に置いてあるんですよね。きっと。
介人の趣味ではないですよね。多分。
ドンムラサメ
真一「それで今日はどんな用なのかな?」
はるか「決まってるじゃない。問題児の桃谷ジロウのこと・・・。あっ・・・それから最近見ていないけどあの謎の戦士」
凄い。
基本的にこういった台詞はちょっと出番のなかった敵が再登場する前フリですよね。今回一切登場しなかったのは逆に新しい気もする。
そもそも登場してから数話経っていると思うのですが名前が認知されていない敵もどうかと思います。
そういえば初期のドンブラザーズってヒトツ鬼をモンスターと呼んでましたしね。微妙にリアル。
やっぱり名乗りが無いとダメなのか。
敵味方共に名乗りは重要ですね。
忍者鬼
タロウに襲い掛かろうとするも智子の姿を見て攻撃を中断する忍者鬼
忍者鬼「生きがいを僕に・・・」
智子「あなたは・・・」
両者ともにこのシーンだけで気が付いているんですよね。
流石親子の愛。
ドンブラザーズなんかつよしが激走鬼に変身した時全く気が付かなかったのに・・・(目の前で変身して気が付いたはず)
とはいえタロウを息子扱いしていた智子が一発で自分の息子だと気が付くのはちょっと違和感があるような気がしないでもない。
とするとやっぱりタロウを息子と認定していたのは寂しさを紛らわす為だったような気がする。タロウを息子と思い込んでいたら忍者鬼を息子だとは思わないはずなので。
とはいえこのシーンで息子だと確信した訳ではない(倒されて戻った姿を見て確信したはず)ので・・・実際どうなんでしょうかね?
耕一郎「母さんごめん。僕もう一度ピアノをやりたいんだ。今度こそ本気でやる。だから母さん・・・!」
タロウ《どうか幸せに・・・》
いきがいを押し付けられたから家出したのにそれ以外の生きがいが見つけられずヒトツ鬼になった息子はちょっと可哀そう。
ただし母親がヒトツ鬼となっても自分の事をわかってくれた事から母親の愛情に気が付いたと思われるので・・・これからはうまくやっていけそうですね。
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