暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン28話 ひみつのヒミツ 感想

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感想


物凄く井上敏樹大先生な回でした。

いやドンブラザーズって毎回(総集編除く?)井上先生の独特な脚本なので井上先生の回なのは間違いないのですが・・・今回は特にそうでした。
他の脚本家には絶対かけない1話。

といっても今回のメインストーリーだけなら書ける脚本家はいると思うのですよ。
芸術家の最後の作品は愛する人への最期の言葉だった、的な。
確かに戦隊ではほぼ無い展開ですが似たような脚本はあるはず。

だがしかし
その戦隊では滅多にないゲストキャラ同士の恋愛をストーリーのメインに置き、なおかつ全く恋愛と関係ないロボ全合体を唐突にぶち込んで、戦隊の話として成立させられるのは井上敏樹先生以外にいないと思います。

というか普通の脚本家はロボ最終?合体の回を恋愛回にしない。
普通は幹部とか超強敵とか相手じゃないですか。
ギリギリまで踏ん張ってギリギリまで頑張ってどうにもこうにもならない時にウルトラ・・・じゃない最強ロボが出るじゃないですか。
あのカーレンジャー、浦沢脚本だって最強ロボ出す時は熱い展開にしているというのに・・・。
良くも悪くも井上先生らしい回でした。

まあ555の時から酷いとは思っていましたが・・・何故か草加が持っていたアクセルフォーム。放り投げられるカイザポインター。配送されてくるファイズブラスター。さらに言えば劇場版では最初から持っていた(そして巧が出し惜しみしていた)劇場版のファイズブラスター。
キバの時も最後までバッシャーフィーバー使わないですし・・・
アギトとかは普通(バーニング回の弁当がネタにされがちですが)だったのにどうしてこうなった。

閑話休題。
この話が成立しているのも今までの積み重ねがあったから。
翼回で翼が酷い目にあうのはいつも通り。むしろ今回は被害が少ない方。
ゲストの恋愛回はユーレイ回で通った道。
はるかのきび団子の話があったロボタロウはともかくドンオニタイジンも登場はかなり唐突。(ロボタロウギア自体出所不明なのは気になりますが)

今までの積み重ねが全合体ロボトラドラオニタイジン登場回を違和感なく成立させられたと思うと・・・感慨深いものがありますね。
やっぱり戦隊の最強ロボはこれまでの話の積み重ねが必要ですしね。

・・・なんか納得しそうになりましたが冷静に考えてみるとやっぱりおかしい。でも納得は出来る。
そんなことを思う ドン28話 ひみつのヒミツ 感想でした。

余談
よく考えたら敵幹部で巨大化できるやつがいない。
そもそも敵幹部って何?状態になってますし・・・最強ロボの最初の敵が普通の怪人となるのは致し方ないのかもしれない。
そもそもの話ドンオニタイジンですら苦戦した敵が数えるほどしかいない。トラドラゴンジンも苦戦なし。さらに言えばドンゼンカイオーでもヒトツ鬼ング倒すには十分なような・・・この辺あまり気にしちゃだめですよね。
次回以降きっと本領発揮したドンムラサメがロボ戦で大暴れ・・・しない気がする。
ドンブラザーズは最後まで敵幹部とのロボ戦なさそうな気がしてきました。

犬塚翼


翼《俺は今、正体も知らない仲間たちと戦おうとしている。なぜこうなったかたというと・・・》

ドン28話。
28話にして未だに正体も知らない仲間たち・・・
全合体回なのに正体を知らない翼がメイン回・・・
なぜこうなったのか・・・
まあ毎回毎回翼回は翼が酷い目に遭う回ですからね。今回も似たような事例なのでしょう。
メイン回のはずなのに一番仲間外れ。ある意味今まで一番扱いが酷い回。

伊集院瑞穂「突然失礼いたします。犬塚翼さんでいらっしゃいますよね?指名手配の」
翼《この女、まさか警官⁉》
瑞穂「わたくし伊集院瑞穂と申します。どうか私を弟子にしていただけないでしょうか?」
翼《はあ?なんだ?意味が不明だ・・・》

翼の知り合いのほとんどがドンブラザーズか脳人かヒトツ鬼になってきたような。
狭山。警察鬼、そして猫獣人。
ソノニ。脳人。
17話「ひかりとつばさ」回のゲスト。ヒトツ鬼候補と鳥人鬼。
そして今回の科学鬼。
人間より人間以外の種族の方が知り合いが多いのでは・・・いやヒトツ鬼は人間ですね。
ちょっと特殊な能力持ちの知り合いが多いという事で。

翼「逃げるんだ!俺がきっかけを作ってやる」
科学鬼「はい」
タロウ「どういうつもりだ?イヌブラザー」
真一「まったくだ。ヒトツ鬼の味方をするとは・・・」
翼「こいつは元に戻る。放っておけばいい」
タロウ「そう言われて「はい」と逃がすわけにはいかない!」

もう完全に誰が味方だかわからない・・・
と言っても困っている人を助けるその性格は間違いなくヒーローなのですが・・・いまだにイヌと思われているから信用がないのだろうか。
ヒトツ鬼化したつよしより信用が無いのは可哀そうなので最終話ちょっと前ぐらいで正体を明かしてほしいものです。
中盤に正体ばれするのはもう無理そう。
・・・翼はウルトラマンでしょうか?
全作品知っている訳じゃないのですが基本的正体バレするのは終盤、もしくは最終回だった気がするので。

タロウ


タロウ「よーし。トラドラゴンジン。さらに俺たちと大合体だ!」
ジロウ「えっ?そんなことができるんですか⁉面白そうです!」
闇ジロウ「断る!気持ち悪い」
タロウ「ガタガタ言うな!呉越同舟合体だ!」

呉越同舟
仲の悪い者どうしが同じ場所に居ること。また,行動をともにすること。
・・・やっぱりタロウもジロウの事が嫌いだった?
他のメンバーは嫌っている(特にはるかと真一。翼は誰かすら知らない)。
ジロウの事を面白い存在だとタロウは言ってはいますが・・・嫌ってる可能性がありそう。
しかし呉越同舟合体というと個人的はゲキリントージャを思い出すのですが・・・あれは敵同士の時に合体していたので納得というか良いネーミングだと思うのですがドンブラザーズの場合どうかと思います。
今後正規メンバー同士で呉越同舟合体という名称を使う戦隊が現れるのだろうか。いやない。と思う。

鬼頭はるか


はるか「わかりました。900キビダンゴ」
真一「キ・・・キビダンゴ?」
オークショナー「はあ?」

誰が作るのか聞いてみたい。
300ですら苦戦した挙句1個足りないという展開だったのに・・・

オークション後、現金を確認する佐野に対して
はるか「よろしいでしょうか?1億キビダンゴで」
真一「もういい・・・もういい」

1億食わすのでしょうか?
そりゃ材料はドンブラにあると思うのですが・・・タロウじゃないんだから1億は無理だと思いますよ。
介人は人選を間違えた(はるかは論外。真一はお金が触れない)と思います。

佐野「しかし・・・君!すごい素材だ!創作意欲が湧いてきたよ。ぜひモデルになってくれ」

この素材って良い題材とかではなくて面白おかしく弄っても問題なさそうな人物って解釈でいいのかな?
そして・・・

はるか「マスター!ほらこの絵!」
介人「まさか・・・落札した⁉ああ?」
はるか「これモデル私なんですけど・・・飾ります?店に」
介人「いらない」

出来具合があまりに芸術的だったのに喜んで飾ろうとするはるかも強いですね。さすがトウサクと呼ばれても気にしない(現時点では)女傑。
前に(ろんげのとりこ回)でろんげに無視されたのを気にしていたのでしょうか?

雉野つよし


つよし「ぶ・・・部長。なんかドキドキしてきました。僕オークションなんて初めてで・・・」
山田「雉野・・・俺もだ」

一般市民はヤフオクとか除いてオークション参加しないですからね。つよしと山田のヒトツ鬼コンビが委縮するのもわかる・・・

瑞穂「600」
オークショナー「600」
つよし「650!」
山田「おい!勝手にお前・・・!いきましょう。いっちゃいましょう!燃えてきました!」

そういえばつよしって力を手にすると調子乗る人物でしたね(きじみっかてんか回)。人の金だと思って・・・

つよし「1000!1100!いや1200!」
山田「いい加減にしろ!勝手に・・・クビになるぞ俺たち」
つよし「クビ⁉ああっ!」

自分の金に関わると思ったらこれですよ。
危うく再度山田もヒトツ鬼になりかねない事態でした。
あの時は優秀な部下が欲しいって欲望でしたからね。
・・・この2人、今度は揃ってヒトツ鬼になりそうな気がする。

猿原真一


真一「いい絵だ。あのマスター趣味がいい」
はるか《ようわからん》

最後の自分の絵は喜んでいた事からはるかは自分が関係していない事には興味が薄そう。
それに対して真一は芸術家肌なのか・・・それとも芸術家ぶりたいだけなのだろうか。俳句以外はあまり文化人っぽい事をしてないですしね。
そもそも生きる事が仕事であって俳句は生きがいなので・・・他の芸術関連には疎そうなきがします。よくわからん。

はるか「ちょっと待って。じゃあオークションの絵は?」
佐野「ちょっとした手違いでね。私も画家の端くれなんだが勉強のために模写した絵のほうを出品してしまったのだよ」
真一「また偽物と偽物の取引だったとは・・・!」

一瞬なんの事だと思いましたが・・・ごくラーメンどう回の話でしたね。偽物と偽物の取引。
真一は偽物に縁があるのかもしれない。きっと本物を手にしていないから・・・。店に行ってまで空想のラーメン食う人間ですからね。
というか真一は一度美術館に行けば空想でいつでも美術館にいけるのかもしれない。そうすると意外に審美眼があるのかも?

介人


はるか「はあ?青田武夫の絵?」
介人「そう。天才画家の幻の傑作・・・『秘密』」
真一「それで・・・私たちにどうしろと?」
介人「オークションに出て落としてほしい。この店に飾るのにふさわしい絵だ」
真一「それは構わないが・・・お金はあるのか?」
介人「喫茶どんぶらにないものはない」

芸術家の遺作が相応しい絵なのだろうか・・・
単なる介人の趣味に思えますが・・・よくわからん。
しかし結局現金はそう多くなさそうですね。キビダンゴで支払おうとしていましたし。(はるかの暴走でなければ)
ドンペリ常備してあり、写真集も好評の喫茶ドンブラならそれなりに現金ありそうですが・・・なんでもそろえる為に資金がないのかもしれない。

伊集院瑞穂


科学鬼「絵が欲しい!あっあっあっ・・・!」
翼「あっ・・・ためらってる。人を襲うのを」

人を襲うのを躊躇っているヒトツ鬼は初めてでは?
特命鬼は遊んでいただけ。炎神鬼は守る為・・・と人を無差別に襲わないヒトツ鬼もいましたが自分の意思で人を襲うのを止められるヒトツ鬼は初めてですよね。どこぞの爆走鬼とメンバーいれかえてもいいのでは?と思える精神力。
正確に若干難がありますが・・・お供達はそれ以上の問題児ばかりですし。

青山武夫「すまないね。町でいきなり声かけて。しかし快くモデルになってくれるとは・・・」
瑞穂「わたくし初めてのことが好きなんですの。モデルなんて初めてですわ」
武夫「初めてのこと・・・か。素敵だ」
瑞穂「でも一度やるとすぐに飽きてしまいまして・・・モデルも今日でおしまいということになりそうですわ」

一連の流れ全部書くと長くなるので省略しましたが・・・すごい井上敏樹っぽい台詞回し。
いやどこがそうかと言われても説明しづらいのですが物凄い独特な雰囲気がありますよね。

回想武夫「瑞穂。頼みがある。この絵は失敗作だ。もし僕が死ぬようなことがあったら・・・絵を燃やしてほしい」
翼「失敗作・・・この絵が?違うな。武夫は自分の愛の大きさを知っていた。それは絵にできないほどの・・・その愛の大きさこそ武夫の「秘密」だったんだろう」
瑞穂「「秘密」・・・バカな人・・・。そんなこととっくに知ってましたのに・・・」

翼「その愛の大きさこそ武夫の「秘密」だったんだろう」
ソノニがいたら恥ずかしくないのかと突っ込んできそうな台詞。ツッコミ不在だからこそ成り立つシーン。
いや良いシーンだと思うのですが・・・戦隊でやるのは対象年齢的にどうかと思います。
しかし瑞穂の「そんなこととっくに知ってましたのに・・・」はちょっと武夫が可哀そう。
武夫からしてみても相思相愛なのはわかりきっているからこそ二人だけの「秘密」にしたかったと思うのですが・・・とはいえ瑞穂が物分かりの良い人物だったらこの回成立していないので・・・
色々大人の恋愛は難しいものですね。

狭山


刑事「あの・・・狭山さんに連絡は?」
刑事「知らんのか?あの人は退職したよ」

ついに退職。
・・・いや今までクビにならなかった方が不思議ですが。
クビではなく退職という事は自分で手続きしたようにも聞こえるので猫獣人もそれなりに知性はあるのだろうか?
次回ソノイの葬式回、そしてムラサメ回という事で獣人にも何か動きがあるのでしょうか?

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