仮面ライダーギーツ 41話 創世Ⅲ:漆黒の将軍 感想

自己犠牲も厭わないニンジャから犠牲をいとわないブジンに変化? 41話 創世Ⅲ:漆黒の将軍 感想です。

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感想


タイクーン ブジンソード初登場回。
結局ブジンソードはツムリの力を利用(悪用?)して完成してしまうのね・・・
ブラックカード何も関係なかった

それはともかく
色々なホラーな展開でしたがちょいちょい各仮面ライダーの現在のスタンスが明かされたので整理。

英寿 誰かを不幸にするやつを排除する
景和 世界平和を願っていたのはたった一人残った家族の姉の為
道長 犠牲者を元に戻せないなら犠牲が増える前に倒すしかない
祢音 愛を失ったら人は幸せになれない

現時点では自身の理想の世界を叶える為に全人類の記憶を手に入れたい大智の願いによって沙羅が不幸になって景和が不幸になって道長が不幸になって・・・そして英寿は幸せになれない。

ただしこれは英寿の願っていた世界でもあると思うんですよね。
それぞれが自身が幸せになれる世界を目指して戦ってきた結果、全人類が不幸になりかけている状態。

英寿は誰かを不幸にするやつを排除するとか言っていますが・・・結局それは現時点では無理な話。
全ての幸せが不幸上に成り立っているとは思えませんが不幸に上に成り立っている幸せが多い現状、英寿の理想の世界の実現は難しそうです。

英寿がその人だけが幸せになれる願いを選別して叶えると言うのであれば・・・それはもはや世界征服となんら変わりないと思うのですがその辺はどう考えているのでしょうか?

英寿の事はさておき。
英寿の創った世界で景和が不幸になってしまい、その景和が願いを叶える為に女神の力を利用してタイクーンブジンソードに変身。

道長から変わったな・・・とは言われていましたが景和は自身は何も変わっていないと返していました。

景和の願いは世界平和。
それは単純に世界が平和になればいい、といった考えではなく一人残った家族の沙羅が安心して暮らせる世界を創りたかった、という願い。

その愛する家族の沙羅を失った景和が沙羅を取り戻そうとするのはごく自然な流れなのではないでしょうか。

ただし・・・その手段がかわったように思えます。
景和が忍者バックルを手に入れた際はニンジャバックルの忍びの心、自分を犠牲にしても他者を助けるという心が景和と共鳴したから。

対して現在の景和が他者を犠牲にしてでも自分の大切なものを守りたい、と願っているように思えます。
これはニンジャからブジンに心境が変化したという事なのか。
それとも元々ブジンの心が景和には備わっていたのか。

現時点ではそれはわかりませんが・・・次回タイトルは「女神完成 闇の刃」
景和が願う世界が来るのか。
そして英寿が願う世界は来るのか。
気になる 41話 創世Ⅲ:漆黒の将軍 感想でした。

浮世英寿


祢音「沙羅さんが・・・?」
英寿「・・・ああ」
祢音「ウソ・・・あっ・・・私のこと化かしてるんでしょ?」
英寿「俺もツムリから聞いたんだが・・・やったのはバッファらしい。倒したジャマトの正体が彼女だったとは知らずにな・・・」
祢音「沙羅さん・・・どうしてこんなことに」
英寿「心配なのはタイクーンだ。あいつにとって沙羅さんはたった一人の家族だったからな」

創世の力があれば復活できそう。
そもそも沙羅含めステージ2以降の重病者を見る限り死んだ訳ではなくジャマトベイビーの為の肥やし的なものになっているっぽいので他の方法で復活は出来そう。
なんにせよ復活できない事はないようなので英寿はそれほど焦っていないようにも思えますが・・・

英寿「まだ力をつかいこなせてないが、誰もが幸せになれる世界を目指して俺のデザグラをつくるって決めたんだ」
祢音「英寿のデザグラ・・・?」
英寿「誰かを不幸にするやつを排除する。そのために俺たちライダーは戦うんだ」
祢音「英寿にそう言われると諦めちゃダメって気持ちになるね」

英寿は創世の力を使って誰もが幸せになれる世界を目指している模様。
仮面ライダーは誰かを不幸にするやつを排除する為に戦う、との事ですが・・・感想の項目で書いた通りその排除する対象の選び方次第では世界征服しているのと変わらない気もするんですよね。
その辺の匙加減次第は難しいと思いますが・・・ゼロワンの滅のような存在だと思えばあり?
行き過ぎた悪意を排除する、という考え方。
とはいえあれも考え方次第では仮面ライダーの考えにそぐわない存在を排除しますよ、という考えにもみえますし・・・難しいところな気もします。

ジット「いくらお前に創世の力が宿ろうとも、この世界はお前のものにはならない。より強い願いを持つ者がこの世界を支配するのさ」

しかし英寿の考えがどうであれ、英寿がいくら創世の力を使いこなしても結局はより強い願いを持つ者が世界を支配してしまう、英寿の望む世界にはならないと言われてしまっており・・・最終的に英寿の望む世界で誰が何を叶えるのか。
誰もが幸せになれる世界は本当に来るのか。今後の展開が気になるところです。


桜井景和


ケケラ「世界平和を願う良い子ちゃんはどこ行った?」
景和「姉ちゃんのためだったんだ・・・たった一人の家族の・・・姉ちゃんがいなきゃ・・・世界平和を願う意味なんて・・・」
ケケラ「ふ~ん。他の人間はどうなってもいいってか。とんだ偽善者だな」
景和「いいから出て行け!」
ケケラ「ハハハハッ!そう悲観するな。お前の理想の世界をかなえればいい話だろ」
景和「もう俺のことはほっといてくれ・・・」
ケケラ「仮面ライダーなら諦めんな!方法ならある」

未だにケケラがここまで景和を推す理由がわからない。
世界平和を願う良い子ちゃんが他人を蹴落としていく姿が見たかったのか。
それとも誰よりも強い願いを持つ=ケケラの定義する”仮面ライダー”に相応しい人物だと思ったのか。
その辺がまだよくはわからないのですが・・・景和はケケラが願う理想のライダーになりつつある模様。

景和「一つ、聞きたかったんだけどさ。なんでまだライダーに協力してくれるの?」
ツムリ「英寿様が目指す誰もが幸せになれる世界のために私にもできることがあると信じたくて・・・」
景和「そっか・・・」
ツムリ「沙羅様の件。本当になんと言っていいか・・・」
景和「俺は結局無力だった・・・姉ちゃん一人守れなくて・・・この先どうやって生きていけばいいか・・・」
ツムリ「えっ・・・」
景和「もうわからないんだ・・・」
ツムリ「あるはずです。あなただって幸せになれる世界がきっと・・・!」
景和「本当・・・?そう信じてくれる・・・?」
ツムリ「・・・はい」
景和「そこまで言うなら俺に力をくれよ!誰にも負けない力を・・・世界を守れる力を!君の力が必要なんだ」
ツムリ「私の・・・力・・・?」
景和「君が祈ってくれたら俺はまだ戦える気がするんだ。だから・・・!」
ツムリ「・・・はい」

今までの景和は自分の願いの為に他者の願いを利用する事はあまりなかったですよね。
缶蹴りゲームで沙羅が捕らわれた時、沙羅を助ける為に他ライダーに共闘を持ちかけましたが・・・結局拒否され、自分で囮になる事を選択。
その自己犠牲の精神がニンジャバックルと共鳴して景和はニンジャバックルを使うようになったのですが・・・今の景和はニンジャバックルから拒絶されそうな気がします。
完全に自分の願いの為に他者を利用していますからね。
しかも他者の不幸を利用して願いを叶える、かつて自分が否定した創世の力を使って。
ここで沙羅の復活ではなくかたき討ちをするための力を選択したのはケケラがそう仕向けたのか、それとも景和自身の選択なのか。
その辺は不明ですが・・・

景和「姉ちゃんだけに飽き足らず、また誰かを犠牲にする気か」
道長「どうせ元の人間に戻れないなら他に方法はないだろ」
景和「姉ちゃんの命を奪ったことさえも正当化する気か」
道長「戦わなきゃ犠牲者が増え続けるだけだろ!」
景和「犠牲者を出しているのはお前だろ!」

その力の切っ先は被害者を生み出している大智ではなく沙羅を倒す事になってしまった道長に向けられた模様。
世界平和を願う景和らしくないように見えますが・・・結局景和が世界平和を願うのは世界の為ではなくたった一人残った沙羅の為。
沙羅を失った以上、沙羅の仇を取りたいと願うのはある意味景和らしいのかもしれません。

景和「姉ちゃんの仇だ」
道長「なんだ?それは・・・」
景和「かなえさせたんだよ。女神の力でな」
ブジンソードに変身する景和
景和「この力でかなえてやるよ。俺の理想の世界を」

道長「変わったな。お人よしのタイクーンはどこに行った?」
景和「何も変わってないよ。俺は俺だ」

ブジンソードに変身し、自分の理想の世界の為に力を利用する景和。
景和は変わったのか。それともこれが元々の景和の性格なのか。
そして今の景和の理想の世界はどういったものなのか。
次回が気になります。


吾妻道長


沙羅「また命を奪ったの?誰かを守るために戦うのが仮面ライダーじゃないの?」
道長「俺は・・・」
ベロバ「アハハハハハハハッ・・・!あんたには不幸が似合うわね」
道長「黙れ!犠牲を払ってでも終わらせるしかないんだよ!」
ベロバ「フフフ・・・ライダーになった苦しみを味わいなさい」

沙羅「あなたはなんで戦ってるの?あなたは誰を守れたの?」
道長「黙れ・・・!」

沙羅の亡霊?が見えている模様。
まあこれは実際に沙羅が言っているのではなく道長が自問自答している問題が沙羅の姿になって表れているだけだとは思いますが・・・
元々は親友の透が退場させられてしまった理不尽な世界に抵抗する為にライダーになったはずの道長。
果たして今の道長は何の為に戦い、そして誰かを守れたのか。
現状では道長に救いが無さすぎるのですが・・・道長も幸せになれる世界を英寿は創る事ができるのでしょうか?


鞍馬祢音


祢音「大丈夫ですか?」
光聖「もう少しだった・・・お前が・・・デザ神になってキューンと結ばれていれば・・・未来の力で鞍馬財閥は変われるはずだった・・・なのになぜだ・・・財閥の連中は誰一人として面会に来ない・・・私は総帥だぞ!」
祢音「そうする価値があなたにはなくなったってことじゃないでしょうか」
光聖「ならばお前は・・・?私に会いに来たことになんの価値がある?」
祢音「もしかしたらあなたなら私をもう一度仮面ライダーにしてくれるかもって・・・」
光聖「・・・無理だ。今の私にはもう・・・何も残っていない。祢音・・・頼りになるのはお前だけだ・・・私をここから出せ!」
祢音「かわいそうな人・・・11年前、あかりさんを失っていなければこんなことには・・・」
光聖「い・・・言うな・・・」
祢音「愛を失ったら・・・人はもう幸せになれない・・・」

愛を失ったら人はもう幸せになれない。
光聖が愛を失った事で生まれた祢音が「本当の愛が欲しい」と願い、そして現在この結論に達してしまったんは・・・皮肉というかなんというか。
とはいえ祢音は本来だったら生まれていなかった存在。
その存在が他者に愛を与えている、少なくとも母親は祢音に対して愛情を抱いているようですが・・・果たして本当に愛を失ったら人はもう2度と幸せになれないのか。
他ライダーと同様、祢音も最後は幸せになれる世界が来るのか。気になるところです。


ツムリ


英寿「ツムリ。君の願いはなんだ?運営側につくことを望むか?」
ツムリ「私は運営にデザインされた存在です。でも正直・・・もう私は・・・私は・・・英寿様に協力したいです」
英寿「君がそう願うなら一緒にかなえるだけだな」

誰もが幸せになれる世界を目指す英寿の為の力になりたいと願うツムリ。
そのツムリが叶えた願いが自分だけの理想の世界を願う現在の景和というのも・・・皮肉っぽい。
しかしツムリはツムリで自分の理想の世界はないのでしょうかね?
運営にデザインされ、デザ神が理想の世界を叶える世界をナビゲートし続けてきたせいか、他者の理想が叶う事を願うようになっているようですが・・・ツムリが願う自身の幸せがあるのか。気になるところです。


ジット


ジット「パラサイトゲームか。古代人の中にも面白いゲームを仕掛けるやつがいるもんだな」
ケケラ「ああ。俺たちは推しのライダーを楽しめればそれでいい」
ベロバ「そっちは抜かりないんでしょうね?」
ジット「ああ。第2の女神はじきに完成する」
ベロバ「フフフフ・・・なら安心」

英寿「ずいぶん乱暴なゲームマスターだな」
ジット「あいにく俺は世界平和もオーディエンスの数字も興味ないんでね」

ジットは何の為に戦っているのか。
ギロリは世界平和のため。チラミはオーディエンスの数字だったようですが・・・そもそもの話、ゲームマスターってなんの為にゲームマスターやっているのか不明ですしね。
ただしその辺を突き詰めていくと未来人は誰がデザインしてなんの為に生まれてきたのか考えないといけない気がするので・・・とりあえず保留。

とりあえずジットもパラサイトゲームを面白いゲームとしか考えていないように現代人をゲームの駒としか見ていない事は確か。
グランドエンドを実行するのがジットの目的のようですが・・・グランドエンド実行後、ジットが何を願うのか。これも気になるところです。


デザグラ運営


ウィン「お前が創世の女神の力を手に入れたのでそれに対抗するためだろう。この世界を破壊でもする気か」

そういえば運営って世界を破壊しようとはしないですよね。
基本的にはデザ神の願いだけを残して後は何もなかったように処理をして帰っていくだけ。
未来人なので今の世界を滅ぼすのは影響が出るはずなのでやらないだけかもしれませんが・・・だったらそもそもデザ神の願いもリセットすればいいような気もします。未来に影響出そうですし。
運営、というかスエルが創世の力を使って何をしようとしているのか。これも気になるところです。


ジャマト


大智「ステージ2。複数のジャマトに寄生された重症者は二度と人間には戻れなくなる!」
英寿「ステージ2・・・」
祢音「英寿!あのジャマト。沙羅さんと同じだよ。もう元の人には・・・」
英寿「救う手立てが見つかるまでは手が出せないな。いったん引くぞ」

エグゼイドのパンデミックを思い出す状況。
あの敵を無双するだけの為に創られたハイパー無敵な無敵ゲーマーが何もできなかった状況に近い気がします。
あの時はポッピーが犠牲となる事でパンデミックを収束させましたが創世の力をもつギーツはどのように人間のジャマト化に対抗していくのか。そしてステージ3以降はあるのか。
これも気になる・・・今回の感想。ほぼ全部の項目を気になるで締めていますがそれもちょっと気になる感想でした。

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