王様戦隊キングオージャー 第26話 新王国の誕生 感想

宇蟲王の狙いが気になる 第26話 新王国の誕生 感想です。

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感想


人間とバグナラクの争いは全て仕組まれた事だった?

唐突に事の真相を語り始め、あっさり散っていったカメジム。
全てを仕組んだ黒幕ともいうべき敵にしてはやけにあっさりした退場だと思ったのですが・・・東映公式HPで公開されたビジュアルを見て納得。
こいつ宇蟲王の配下じゃなねえか・・・
そりゃあっさり真相をペラペラしゃべるしあっさり散って(いくようにみせた)いったのも納得。
要は自分の仕事が終わったからとりあえず退場しますよ、という事ですよね。
逆に言えば仕込みは終わったとも言えそうですが・・・それが何かが気になります。

あと余談ですが同ビジュアルにキョウリュウレッドっぽいのがいるのが非常に気になりますが・・・本題とはあまり関係なさそうなのでおいといて。

で、カメジムは何の目的でバグナラクと人類の争いの種をまいたのかが気になります。
チキューを征服するだけだったら2000年以上前に直接乗り込めば済む話のはず。
カメジムの最期(ではなさそうですが)の言葉が「しかと見届け2000年。人類の完全勝利」。

つまりカメジムはシュゴッドという力をチキューに持ち込みその力を取り込んだバグナラクとその力と共闘した人類。そのどちらが勝つかを見定めていたという可能性が高そうですね。

そしてその勝利した方の力を取り込もうとしていた可能性がありそう?
シュゴッドを兵器として利用した方が勝利した。
シュゴッドを取り込むと代償が発生してしまうしやっぱり兵器として扱うべき、的な事を見定めていたのかもしれません。

ただ宇蟲王は既にシュゴッドの力を取り込んでいるような生命体にも見えますし・・・その場合は結論が出ているはず。
もしかしたら自分たちは勝利したけどシュゴッドを兵器として運用する道もあるかもね、的な発想でチキューを実験場にしていただけなのかもしれない。

敵組織の狙いが何であるかは不明ですが・・・「巨大な危機が迫っている」が迫っている事は確か。
バグナラクが正式な国として認められ5王国から6王国となったチキュー。
果たしてこの危機をどのように打開していくのか。
新章も気になる 第26話 新王国の誕生 感想 でした。

ギラ・ハスティー


ギラ「先に手を出したら悪とか勝ったら正義とか全部間違ってる!本当に大切なのは・・・どっちが先に謝れるかだ。ごめんなさい」
8世「ふざけるなーっ‼」
ジェラミー「聞け!彼の言葉を・・・!」
ギラ「最初に僕たちを攻撃したのはバグナラクだ。滅茶苦茶にされた。それは許せない。でも・・・僕たちもバグナラクを倒してきた」
8世「情けか哀れみか・・・下等生物ごときがなめるな!」
ギラ「人間をなめるな!たとえバグナラクが勝っても人は必ず立ち上がる。何千年かけてでも復讐する。バグナラクも人間も同じなんだ。それが何万年もただ繰り返すだけだ。だから・・・ここで終わらせる。ごめんなさい」

謝罪したからと言って即座に問題が解決する訳ではないのですが国の王が謝罪するって大事ですよね。個人ではなく国として謝罪するという事になるので。
そのあたりを考えて謝罪したギラは・・・考えていたのか、それとも個人として謝りたかったのかはちょっと曖昧。まだ王になって日が浅いですし。
とはいえ和平を望むのであれば何かしらの手段を取る必要性はあるのでここで謝罪という形をとれたギラは無事に王になった男だと言えると思います。
国のトップが何も意思表明せず対症療法的な態度をとっていると泥沼化するだけですしね。王の決断、バグナラクに謝罪するを民衆が支持するか否かは別の問題。


カグラギ・ディボウスキ


カグラギ「我らがお守りいたします。ギラ殿。見返りはのちほど」

これこそカグラギ。
デズナラクを倒すのは待ってくれ、と言い出したのはジェラミーなのに隙あらば恩を売ろうとするのはカグラギならでは。
まあジェラミーの意志を尊重する事で国に被害が出る可能性があるのでその被害を抑えて見返りを求めよう、というのはなしではないのですが・・・他の王が言い出さないシーンで1人だけ言い出したのは非常にカグラギらしいシーンだと思います。
逆に言えば自分なら言い出しても不自然ではない、安心してギラを送り出そう、という意志にも見えなくもないのですが・・・。


リタ・カニスカ


ギラ「まさかバグナラクの国に行くのか?」
リタ「この隙にシュゴッダムが襲われたら終わりだ。私が見張ろう。帰る」
ジェラミー「お前さんは見届け人だろう?・・・怖いのかい?」
リタ「ヴァァァーッ・・・!」

ハーカバーカで可愛く揺らぎまくってましたからね。
そりゃ怖いってもんですよ。今回はモルフォーニャもいない事だし。
しかし裁判長としての資質はあるとは思うのですが・・・それ以上に国の王としては色々向いてない性質があるような気がします。本人も自覚してはいますが。
しかしリタは立場もあって人前では揺らげないですね・・・叫びはしますが。


ジェラミー・ブラシエリ


ジェラミー「バグナラクの未来を考えてくれないか?」
8世「それになんの価値がある。私は光を知らぬ・・・!」
ジェラミー「俺がバグナラクに光をもたらす!地帝国の王を決める戦いをしよう。明日ふさわしい舞台で会おう。それまで預かってくれ」
8世「なめたまねを・・・」
ジェラミー「デズナラク。俺は・・・お前さんを信じる」

前回命を背負う覚悟をしたジェラミーですが・・・それでもデズナラクを信じたかった模様。
明日決闘をせずとも打ち倒して王を継ぐ、と宣言すればバグナラクの民はついていくとは思いますし。

ジェラミー「許されざる身勝手、謹んでおわびする。5王国の王よ。願いを聞いてほしい。俺が王となった暁にはバグナラクをチキューの6つ目の王国として認めてほしい」
ギラ「僕は必要なことだと思う。これ以上戦わないために」
リタ「簡単ではない。国として認めるには国土、国民、そして国王が必要。加えて5王国の承認は必須だ」

そして自分の意志を他の王にも表明。
最近行間を使わないのは今までやって来た自身の行間で引き起こした事態を憂いたのかそれとも成長した証なのか。

リタ「国土と国民は確認した。あとはお前が王になるだけだ」
ジェラミー「・・・ああ」

行間を今後使うかどうかは別として。
自分自身は王になる覚悟を、そして命を背負う覚悟を決めた模様。

ジェラミー「太陽はまぶしいだろう?目を覚ませデズナラク!俺がバグナラクの王だ」
8世「殺 せ・・・我らは無限にして無欠」
ジェラミー「いいや、お前さんは生きて憎しみと戦いから解放された新たなバグナラクの民となるんだ」
8世「生かすなら殺 す。何も変わらぬ」
ジェラミー「そうか・・・俺はもう覚悟はできてる!」

最後までデズナラクを信じたいとは思っていたもののそれでもダメであればデズナラクの亡骸を背負って自身がバグナラクの王となる事を決めていたようですね。

リタ「ジェラミー。宣言をしろ
ジェラミー「狭間の国バグナラクの王ジェラミー・イドモナラク・ネ・ブラシエリだ。以後お見知りおきを。今すぐ受け入れてくれとは言わない。傷は深くすぐには癒えない。でも一つだけお願いがある。人とバグナラクは仲直りできたと語り継いでほしい。子供たちに憎しみの種を植えたくはない。罪は犯したその人のみが負えばいい。そして次の世代へと受け継いで永久に近い時をかけてもいつか人とバグナラクが手を取り合う日が来ることを願ってる」
ジェラミー<拍手も祝福もない。だが今はそれでいい。2000年かけてできた狭間は同じく2000年かけて埋める覚悟はできている。こうして人類とバグナラクの戦いは終わった。だが・・・宇宙の片隅の惑星チキュー6つの王国が治めるこの星に巨大な危機が迫っている>

結局カメジムの横やりもあり、デズナラクを救う事は出来なかったもののバグナラクの王となったジェラミー。
例え世界全てを滅ぼうそうとした王であってもその命を奪って王になろうとした事実は変わらない。その罪は自分の代で終わらせ禍根を残す事がないように次世代に語り継いでいってほしい、というジェラミーの思い。
こうして人間とバグナラクとの戦いに区切りはついたとは言えると思います。いきなり仲良く、という訳にはいかないとは思いますがこれで和平となった訳ですが・・・次の敵組織は完全にチキューを滅ぼしに来てる模様?
まだ目的が不明ですが和解の道はなさそうな敵相手に6王国の王はどう立ち向かうのか。

ジェラミー「さあ新しい物語を始めようか」
ゲロウ「はい。あっ・・・」
ジェラミー「今夜は明るいね」
ゲロウ「きれい・・・」
ジェラミーとデズナラク8世が開けた穴を見上げて

次回以降の話はさておき。
ジェラミーとデズナラクが開いた道はバグナラクの国、そして民を明るく照らしているようにも見える印象的なラストでした。


デズナラク8世


ギラ「本当に戦いたいのか?終わらせたくないのか⁉」
8世「2000年前、お前たちに着せられた侵略の罪を、我らの汚名をすすぐ!敗者が罪を背負うならばお前たちが死に絶えるまで殺 し尽くすだけだ!」
ギラ「その先に何がある!」
8世「何も・・・!」

終始このように皆殺 しを宣言し他に何を考えているかさっぱりわからなかったデズナラク8世ですが・・・

ジェラミー「俺が勝って王であることを示すことが大事なんだ。きっとデズナラクもそれを望んでいる」
ギラ「だからどうしてデズナラクを信じられるんだよ」
ジェラミー「その辺りから声が聞こえないかい?そいつは何百年もここにいる。食べられる前に助けてやりたいんだがどうしてか離れようとしない。お前さんに理由を聞いてほしかったんだ」
ギラ「どうしてここにいるの?危ないよ。「ずっと・・・デズナラクが守ってくれてた」って」
ジェラミー「やっぱりそうか・・・あいつの根っこは・・・優しさなんだよ。シュゴッドを食べたくなんかなくて共に生きたかったのかもしれない。でもバグナラクの憎しみと戦いの連鎖が奈落王デズナラク8世を作ったんだ・・・」

根っこは優しかった、との事。
・・・うーん。納得できるような出来ないような。
今まで殺 すとは散々言ってきたものの全く殺 す事はなかった、というのは事実なんですよね。
9話で各王を各個撃破した時もトドメは刺さなかったですし。その後側近たちは瀕死にさせられていましたが・・・
思えば最初から力押しではなく予言に従って世界をひっくり返そうとしたのも優しさの表れだったとも言えなくもなくもない・・・のですがやっぱりちょっと唐突な感じはします。
いや、急に「実は優しいやつだったんだよ!」とか言われてもねえ。前回チキュー全部滅ぼしてやる!とか言い出さなかったら別だったのですが・・・
まあ本心はともかくバグナラクを取り巻く環境が奈落王という怪物を作り出したと思っておきます。

土下座し、謝罪するギラ
8世「これで・・・こんなことで・・・終わるのか・・・」
ジェラミー「そして始まるんだよ。お前さんも本当は望んでいたはずだ!」
8世「ううっ・・・私は・・・ぐっ・・・ああっ・・・!」
カメジム「いけませんいけません。最後まで戦っていただかなくては」

8世「光の届かぬ奈落の底。人が忌み、恐れ、嫌う場所で我らは生きている」
ジェラミー「しおらしくするなデズナラク!」
8世「だが木と水と大地と同じ森羅万象と共に我らは生きている。お前が王となり認めさせてみせろ。バグナラクはここにいると・・・!」
ジェラミー「お前さんも一緒だ・・・!」
8世「明るい・・・うわあーっ‼」
光に貫かれ消滅するデズナラク8世

そんな奈落王の最期は側近のカメジムの手にかかり・・・。
和解する手段はあったけれども時すでに遅し、といった感じでした。
なんにせよデズナラクの本当の目的は全てを滅ぼすのではなくバグナラクの汚名をすすぎ、認めさせる事。
自身が叶わなかった思いをジェラミーに託して逝ってしまいました。
彼が残した思いは次世代に繋がっていくのか。
そして人間とバグナラクを敵対させていた黒幕にチキューは対抗できるのか。
デズナラクの王としての評価は今回ではなく最終回まで持ち越しとなりそうです。


バグナラク


ジェラミー「見てほしいものがある。バグナラクは何者なのか」

ヒメノ「バグナラクの遺伝子情報はかなり人間に近い」
ギラ「えっ・・・元々は人間・・・?」
ヒメノ「それはない。ただ元は人に近い存在だったのにどうしてこんなふうに進化したのかしら?」

カグラギ「これは・・・」
ヒメノ「まさか全部神の怒りを起こした・・・」
ジェラミー「それだけじゃない。こいつはバグナラクがチキュー中から集めてきたシュゴッドたちの墓場だ」
ギラ「みんなボロボロだ・・・まさかバグナラクが食ったのか⁉」
ジェラミー「恐らくバグナラクは2000年以上前にシュゴッドを食べて力を取り込んであの姿になった」
ギラ「どうしてこんなこと・・・」
リタ「人類と戦うためか」
ジェラミー「逆に人類はシュゴッドと手を組んだ。シュゴッドたちも自分たちを守るために手を貸したのさ。そしてバグナラクは敗北した。以来バグナラクはより強くなるために戦い続け、相手を食らい生き残った者を王としてきた。俺が勝つことでしかバグナラクの王にはなれない」

バグナラクはほぼ人間と同じ種族との事。
シュゴットを食らい、そしてシュゴットを取り込んだ同胞たちを食っていく事で完全に人間とは別の生物となってしまった、との事。
カメジムの話から推測するとこれはカメジムが所属する組織が仕組んだ計画のようですが・・・果たして何の目的でこのような事を仕組んだのか。
色々気になる事はありますが・・・それは次章明らかになると思われます。


ゲロウジーム


ヒメノ「えっ・・・あなたも一度巨大化したでしょ?」
ゲロウ「私はどこにもいるしどこにもいないかげろう。ですから生きていながら恐らくもう死んでいます」
ヒメノ「ちょっと何を言っているのかわからないんだけど?」
ゲロウ「まあつまりただの幻ってことですぅー・・・」

・・・ちょっと何言ってるのかさっぱりわからない。
結局生きているのか死んでいるのか。
関さんはいつまで東映にこき使われるのか。
次章の幹部に関さんが演じる敵幹部がいたような気がするけれども気のせいなのか。
考えても不毛なのでやめておきます。


カメジム


カメジム「いけませんいけません。最後まで戦っていただかなくては」
ギラ「カメジム・・・!」
カメジム「喧嘩両成敗。引き分け。痛み分け。吐き気がするほどつまらない!私が丁寧にお膳立てした戦いを台なしにはさせません」
ジェラミー「お前さんが何をしたって・・・?」
カメジム「2000年よりさらに前。人類とバグナラクに憎しみの種をまき戦いの火をつけ地獄の業火に燃え上がらせたのですよ。この私が」
8世「全て・・・お前が仕組んだのか・・・?」
カメジム「死と滅亡は戦いの華。敗残の虫けらにはそれにふさわしい惨めな死を!」

カメジム「王でありながら戦いを捨てるなどくだらない!永遠に憎しみ合い戦うのでっす!」
シュゴッドソウルを食らい巨大化するカメジム
ジェラミー「これが本当の最後だ」

2000年以上前にカメジムはバグナラクにシュゴッドを食らわせ、そして人類にはシュゴッドを手を組むように仕向けたって事?
それとも単に憎しみの種をまいただけ?
シュゴッドの力の使い方が違うのはカメジムが意図した事ではなく偶然なっただけ?

カメジム「しかと見届け2000年!人類の完全勝利!」

どこまでが計画だったのかは不明ですが人類とバグナラクの戦いを見届ける事がカメジムの本来の任務だった模様。
以前こんな所で死ねない、と言っていたのは戦いを見届ける事が必要だった、という訳っぽいですね。
しかし・・・

ゲロウ「ですがジェラミー。バグナラクはシュゴッドソウルの力を取り込み巨大化する代償に・・・その命を失う。デズナラクはいつ死んでもおかしくありません」

巨大化して散っていたカメジムですが・・・次章の敵組織の幹部にカメジムがいるのですが。
これはカメジムが量産型で複数存在(宇宙に散らばる星に争いの種をまき見届けるのがカメジム達の任務とか?)するのか。
量産型ではなく同一個体だとすると・・・次の組織の敵はシュゴッドソウルを取り込んでも死なない事を示していそうです。
もしかしたら人間とバグナラクが同じような種族だった、という話がありましたが次の組織の敵とシュゴットが同じような関係なのかもしれない?近い存在なら力を取り込んでも大丈夫的な。
真偽は不明ですが・・・カメジムの戦いはまだ終わそうにはないですね。

余談。
どこかでギラがシュゴッドと意思疎通できるのはクワゴンのシュゴッドソウルをレインボージュルリラとして食べたんじゃないか、という予想を見た事がありますが・・・バグナラクでも代償があるのにギラは大丈夫なのでしょうかね?
いや、その予想が正しいのかどうかすら不明ですが。
なんにせよクワゴンのシュゴッドソウルがない謎、ギラの謎については次章以降に解明される事を期待しています。

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