拍手も、祝福もない。だが、今はそれでいい 第29話 王様失格 感想です。
感想
ジェラミー・・・
26話でバグナラク編が終わってからチキューでバグナラクが受け入れられるのが早いな、と思ってたのですが伏線だったとは。
今回の事態を収めるためにわかりやすい悪役が必要だったんですね。
他の国が同じ事をしても意味はないはず。
なにせシュゴッダムは工業。ンコソパはテクノロジーと電力。イシャバーナは医術。トウフは食料・・・と、どれも切り捨てる事はできない存在。
どこか一国が滅びれば他の国も同様に滅びの道を歩んでしまう事になってしまう。
だからこそ王様たちは自身が悪役になって事を収めようとした訳ですが・・・結局はジェラミーが自身がわかりやすい悪役となる事で王様たちを守りチキュー滅亡の危機を防いだ、という展開。
しかし今回も回想で流れたようにこれまで2000年かけて人類とバグナラクの和平を望んできたジェラミー。
2年前にようやくバグナラクが国と認められ、そして徐々に受け入れらてきた状況での苦渋の決断。
その想いたるや・・・
一応王様たちに、そして民衆のごく一部にも自身の狙い、思いは伝わったようですがそれでも、もの悲しい結末となってしまった回でした。
とはいえちょっと思うところがない訳でもないのでその辺を。
ゴーマもそうですがヒルビルも作戦の途中でチキューに戻ってくるんですよね。最後まで同士討ちさせていればいいのに。
こいつらが全ての元凶だった、という展開にもできそうではあるのですが・・・まあ戻らない可能性もあるので仕方ないところもあるとは思いますが。
シンケンジャーの外道衆では毒まき散らしてから三途の川に引きこもったまさに外道な怪人とかいましたし・・・ヒルビルが戻ってきたのは偶然って事だったと思っておきます。
そしてもう一つ言いたい事が。
側近の攻撃で一週間寝込むってのはどうなのかなと思います。
王様たちはデズナラク8世に瀕死にさせられた時も一週間は寝込んでいなかったような。
まあ側近だから油断していたと思っておきます。
もしくは超強化されていたとか。
あともう一つ。
ジェラミー王率いるバグナラクが民を襲うはずがない、とまでされていた評価が完全に覆ってしまったのはちょっと違和感。コガネとかは気が付いてはいたようですが・・・もう少し信頼関係結べているとは思ってしまいました。
まあゴローゲは常時手のひら回転しまくりなので仕方ないとは思いますが・・・。
まあその辺はどうでもいい事はおいといて。
ジェラミーの行間のない発言を受けた王様たちが行間しかない拍手と祝福で答えたシーンは非常に良かったと思います。
レジェンドキングオージャー、ゴッドキングオージャー回以上に思いのこもっていたように思える変身シーン。
この思いが民に伝わり、そしてバグナラクが真に受け入れられる日が来ると思いたい 第29話 王様失格 感想でした。
余談。
宇蟲王が来てからロボ戦ないのですが・・・意図的に避けているっぽい？
基本的に戦隊はロボ戦入れるのが財団Bとのお約束だったような気がするのですがキングオージャーから変わったのだろうか。
まあ今回に限らず前からちょくちょくロボ戦ない回があった気もしますが。
以下雑記
ギラ・ハスティー
ドゥーガ「私が漏れ聞く限りではこの1週間で６王国間の国交は完全に断絶しました・・・」
ギラ「たった一週間で・・・？」
王は意識不明。
そして側近たちは投獄されている状態で国交を断絶できるのか・・・とも思いますが政治的に断絶ではなく物理的に断絶してそうですね。各国に繋がるルート封鎖的な？
そもそも電力止まった時点で移動するのは厳しいような気もしますが前回ゴッカンとンコソパは歩いて行ける場所（歩いて行ってはいけない）だと判明しているので・・・国境を封鎖的な感じですかね？
ギラ「ジェラミーとは連絡がつかないけどこのまま進める。６王国平和会議を開きたい」
どう断絶しているかはどうでもいい話なので置いといて。
事態を重く見たギラは各国の王を集めて会議を開くとの事。
ギラが王様っぽい・・・王様でしたね。
戴冠式を済ませ、2年他の王達のやりたい放題に付き合った結果がこの王らしい振る舞い。
・・・いいのか悪いのかわからなくなってはきましたがとにかく世界を纏められる王になった事は確かな模様。
ギラ「これからのことを王たちで話し合った」
ヤンマ「俺ら王はバカの王様になる。そういう筋書きにすんだよ」
ヒメノ「王たちは身勝手なワガママでチキューの富を独り占めしようとした」
リタ「しかし側近たちはその野望に気づき民を救うべく剣を振るった」
カグラギ「あなた方は国を救った英雄となる」
ギラ「民をチキューを守るためだ」
ドゥーガ「民に必要なのは他でもないギラ様なんですよ！」
ギラ「決定事項だ。あとを頼む」
ドゥーガ「ギラ様・・・ギラ様‼」
そしてギラを中心に各王達が出した結論が自分達を悪役にする事。
・・・あまり変わっていないような気がする。
まあラクレスが王の時に邪悪の王と宣言したのとギラが王である今、邪悪の王であると宣言するのでは意味合いが違ってきますが・・・なんにせよ自分達を悪役とすることで事態を収めようとした模様。
ギラの選択はありだとは思うのですがちょっと残念。
というのは18話でラクレスと・・・
ギラ「情けない。それで王とは笑わせる！不可能を可能にできずに何が王か！幻想も現実にできずして何が王か！民のためなら世の理も超越する。それが王だ！玉座を明け渡せ、小童！」
こんなやり取りしているんですよね。
しかし今回は自身が、王が犠牲となって事態を収めようとした。
今回のギラの選択が間違っているとかではなく過去にラクレスに対してこう宣言している以上、もう少し他の選択肢を選んでほしかったとも思ってしまいます。
ギラが成長し、現実を知ったからこそ今回の選択をしたとは思うのですが・・・なかなか理想の王となる事は難しいですね。
ヤンマ・ガスト
ヤンマ「何、勝手に電力切ってんだ！国際問題って言葉知ってっか？ああ⁉」
アッカ「あんたを・・・ンコソパを守るためなんだよ」
ヤンマ「てめえら・・・」
さすが国際問題を起こし続けてきた、そしてウルトラPC開発の為に全世界の電力を独占しようとした王の言葉は説得力がありますね・・・
冗談はさておき。
天上天下唯我独尊を開発した時は多少電力独占しても世界は大丈夫だろう、という判断で独占したはず。
今電力切ったら確実に死人が出ますからね。さすがの総長もその辺の判断はきっちりやっているんですよね。
・・・多分。
なんにせよやはりンコソパの総長はヤンマ君以外ありえないという事で。
カグラギ・ディボウスキ
カグラギ「各国が互いに制裁措置を？よもや・・・トウフは食料を制限したとは言いますまいな⁉」
カグラギの先代のイロキは神の怒りの際に食料を独占したんでしたっけ？
今回はその時を思い出させるような状況になってしまったはず。そりゃカグラギからしたら黙っていられない状況ですよね。
そういえば次回は神の怒りの犯人、五道化の最後（カメジムに次いで2番目？）が出るっぽいですが・・・イロキと何かしら関係があるのだろうか。
映画の時、カグラギはイロキに対して権力者に取り入るのが上手い的な話をしていたのですが・・・イロキは五道化と繋がっていたのか。それともダグデドに取り入ろうとしていたのか。次回その辺触れてくれるとうれしいのですが多分関係なさそう。
ジェラミー・ブラシエリ
ジェラミー「お前さんがこの大騒ぎの火付け役かい？」
ヒルビル「キュッポ～ン！あーただけやり損なっちゃったから来たんだけど・・・キュフフフフッ・・・！狭間の国ってこれだけ？」
ゲロウ「ああ、ああっ・・・ああ・・・！」
横たわる多数のサナギム
ジェラミー「王鎧武装」
おしゃべり大好きジェラミーが無言の変身。
それだけジェラミーの怒りが強いという事でもあると思いますが・・・これこそ行間ではないかと思います。
散々行間を読んでくれ、と言っていたジェラミーですが何も言わず変身だけ行うのは立派な行間だと思うんですよね。
そういえば最近ジェラミーの台詞に行間を読んでくれ、的なシーンがないですしジェラミーもギラと同様成長しているようですね。
ジェラミー「ゲロウジーム・・・チキューは好きか？」
ゲロウ「えっ・・・？大好きです」
ジェラミー「じゃあ決まりだな。力を貸してくれるかい？」
ゲロウ「私はいつもいつでもジェラミーのおそばにいます」
ジェラミー「母様・・・ごめんね」
そして成長したジェラミーは側近であり、初の国民であるゲロウジームの力を使ってある計画を思い付くのですが・・・
ギラ「王様戦隊キングオージャーから大切な話がある。まずは僕たちに起こった王様戦隊暗殺未遂事件。その真実は・・・んっ・・・！」
ジェラミー「全ての黒幕は・・・俺だよ」
ゲロウ「まんまと翻弄されてくれましたね。私の幻に。私はかげろう。お前たちの王を斬ったのは全て私だったのです」
ジェラミー「お前さんたちはまんまとだまされたってわけさ。俺の筋書きどおり民も王もバラバラのガッタガタ。ハハッ・・・傑作だね！全ては俺がチキューを支配するためさ！俺はジェラミー・ブラシエリ！糸に繋がれ舞い踊れ！巣に捕まったら、もうおしまい。俺が全てを統べる王だ！さあ・・・来るがいい。玉座を渡してもらおうか！」
ゴローゲ「悪いのはバグナラクだったのだ！いけーギラ様！いけ！」
ブーン「絶対違う！」
コガネ「でもどうして・・・？」
それはギラ以上の邪悪の王を演じ、悪役となる事でした。
こちらも行間が印象的。
ヒルビルに対しては無言での変身。
そしてこちらは流暢に自分の計画を暴露する。
話している内容自体は全てウソ、本意ではないのですが・・・それだけにジェラミーの意図が行間から湧き出ているかのよう。
王と極一部の人間にはその意図が理解できるのですが・・・わかる人だけにわかればいい。そんな行間が込められた一連のシーンだったと思います。
それともう一つ印象的なのが正式名称であるジェラミー・イドモナラク・ネ・ブラシエリを名乗っていない事。
これも汚名を被る際に本当の名ではなくジェラミー・ブラシエリと名乗った事がジェラミーの表現したい行間のように思えるのですが・・・ちょっと考えすぎですかね？
ジェラミー「ふう・・・あとはお前さん方が悪者の俺を倒しておしまいだ。裁判長。バグナラクの民はゴッカンの地下にいる。受け入れてもらえると助かる」
リタ「お前の戦いが無駄になる」
ジェラミー「地球が滅びたら全部ご破算だ」
ギラ「僕はできない・・・できるわけないだろ！」
ジェラミー「夢ばっかり見てちゃいけない！今がなくちゃあいつかもない。乗り越えて必ず宇蟲王を倒すぞ」
なんにせよその自身と国を犠牲にするのはダグデドを倒すため。
人の言いなりになって右往左往していたジェラミーが自身発言と行動で事を収める。
ギラと同様ジェラミーも成長している事がわかるシーンですね。
ヒルビル「狭間の国なんて潰す価値もないしょっぼい国だけきれいにしちゃうなんて最悪！」
拍手し始める5王国の王達
＜拍手も祝福もない。だが今はそれでいい＞
ヒルビル「なーにー？ありがとう～。ありがとう～」
ギラ「お前にじゃない」
拍手も祝福もない建国の宣言から2年。
2年をかけて人々の信頼を得てきたジェラミーとバグナラクですがその2年を捨て去ってでもなすべきことがあった。
決して大多数の国民からは拍手も祝福も得られない今回の選択。
しかしここにその自己犠牲の精神に拍手で応える王達の姿が。
祝福は得られないのですが・・・
ゲロウ「後悔していませんか？」
ジェラミー「するもんか。安らかな寝顔を守れた。それより大切なものはない。2000年待ったんだ。気長にやるさ」
ギラ「ありがとう・・・」（寝息）
ジェラミー「いい夢を」
その選択に後悔はない。
何故ならそれ以上に大切なものを守れたから。
国を守るという王としては失格なのかもしれませんが・・・それ以上に大切な選択をしたと思います。
ヒルビル・リッチ
ジェラミー「何がどうしてこうなったんだい？」
ゲロウ「はい・・・ジェラミーを追ってイシャバーナへ来たところ・・・」
ヒルビル「キュッポ！ギラを斬って」
ゲロウ「はっ・・・！」
ゲロウ「そこからの記憶はありません・・・」
ジェラミー「そいつの力だろう。命令を聞かせる能力か？」
ヒルビル「人聞きの悪いこと言わないで～。あーしのお願いをみんなが聞いてくれちゃうだけ」
ヒルビルの能力は洗脳？
人聞きの悪いことは、という事は「命令を聞かせる能力」で間違っていないともいえそうですが・・・
ヒルビル「あーしのこと、いじめないで」
ジェラミー「はっ・・・！」
ゲロウ「今です！」
寸止めしてしまうジェラミー
ジェラミー「うっ・・・！」
ヒルビル「優しい～」
ジェラミー「くっ・・・！お前さんとだけは仲良くなれなさそうだ！」
確かにジェラミーは意図せず行動を封じられてしまった模様。
この能力があるのは間違いなさそう。
ただし・・・
ヒルビル「あーしは胸の奥にある疑念や不安をくすぐっただけ～」
ヒルビル「あいつが悪い。やらなきゃやられる。やばいやばーい！怖い怖ーい！「やばーい」と「怖ーい」は「殺 せ」に変わる。あとは勝手に殺 し合い～チキューはおーしまい！」
これはなんでしょうかね？別系統の能力？
「命令を聞かせる能力」は強制力が弱くある程度抵抗出来る（ジェラミーが戦闘自体は行えているように）。しかし本人が思っていない行動もとらせる事が出来る。
対して「胸の奥にある疑念や不安をくすぐった」はその人自身の気持ちを増幅させるから強制力が強い、的な2種類の能力持ちなんでしょうかね？
後者の能力は記憶も飛ぶっぽいですし若干違う能力な気もします。
まあ五道化は複数能力持ちだとは思われます。
根拠が・・・
ダグデド・ドゥジャルダン
敗退するヒルビル
ヒルビル「いや～ん・・・」
ダグデド「おい。次はもっと楽しいことしてくれるよな？」
ヒルビル「キョピッ・・・！お任せあれ～・・・キュッ・・・キュルリルリルリル・・・」
宇蟲王がわざわざ一種類しかない能力持ちをスカウトするか、といった点。
目的は楽しくお片付けなので多種多様な能力持ちの方が重宝されるはず。一種類の能力で延々と楽しませられるなら別ですがダグデドってワガママっぽいし趣向をかえていかないと消されそうな気もするんですよね。
五道化はそれなりに多彩な能力持ちだと予想してみます。
もしくは単一能力者をその都度スカウトして使い捨てている可能性もありそう。
逆に言えばダグデドって洗脳系の能力はない可能性もありそう。
ゼンカイジャーの神は問答無用の洗脳能力を持ってはいましたが・・・こちらは宇宙の王ですからね。
破壊に関しては神クラスだけれども他の能力はそれなりな感じがします。
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