映画 身代わり忠臣蔵
ネタバレありの感想です。ネタバレ注意。
原作小説は未読です。
以下ネタバレありの感想です。
感想
ムロツヨシ好きには良い作品なのかなと思います。
逆にムロツヨシが苦手な人は絶対に見てはいけない。
映画の90%はムロツヨシが画面を独占している。
90%は言い過ぎですが前半はほぼ全てムロツヨシ劇場。
ストーリーの本筋自体は面白いと思うんですよね。
吉良家と浅野家の塩を巡った対立。
その塩を巡った両家の諍いもあったものの最終的には塩を効果的に活かした・・・いやあれで保存はどうかなと思うのですがそれはともかく。
塩をめぐって対立した両家が塩で和解・・・とまでは至らなかったものの最悪の結末は避けられました、というラスト。
結局赤穂浪士たちは切腹という結末は史実と変わらなかったもののそれに至る過程までが描かれていて良かったと思うのですが・・・ムロツヨシが暴れすぎている。
前半のお犬様に追い立てられ川に落ちるムロツヨシ。
出家した家に集りに行って暴れまくるムロツヨシ。
鯉の餌を貪り食うムロツヨシ。
黄金水をまき散らすムロツヨシ。
兄上を心臓マッサージしてついうっかり止めを刺してしまうムロツヨシ。
家臣に演技指導をされて熱が入り過ぎるムロツヨシ。
つけホクロを落としてしまい土下座して誤魔化すムロツヨシ。
兄上の色々とまさぐっていた事を知って色々いきり立つムロツヨシ・・・
・・・長くなるので省略。これでもまだ書き足りない。半分も書いていない。
などなど前半はムロツヨシの独壇場。
討ち入りシーンではさすがにシリアスになるかと思いきや・・・何故か始まるラグビー。
ちょっとコメディ色が強いというかムロツヨシ色が強すぎた。
好きな人にはいいと思うのですが苦手な人はやめておいた方がいい。絶対に。
同じ原作者の超高速参勤交代の映画は個人的に好きなのですが(リターンズはいまいち)あれはコメディとシリアスのバランスが良かったと思うので。
この作品も大石と考証の交流、そしてラストの切ない別れは良かったと思うのですが・・・ちょっとバランスがムロツヨシ一色だったと思います。
個人的には楽しめたけれども人によってはまったく向かないと思う。そんな映画でした。
余談。
死体の保管場所。
塩漬けにするのはわからんでもない。
さすがに塩漬けにしても腐りそうですが・・・その辺はさておき。
なぜ吊るしておいたのか。床に置いておくのではダメだったのか。
そもそも食料とか保存してある場所に死体を置いておくのはどうなのかと・・・思ったりもしましたが急にラグビーが始まった事に比べれば些細な事。
シリアスシーンかと思いきや急にホイッスルがなったのは・・・個人的には好きですがなかなか酷い展開。
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