仮面ライダーガッチャード 第29話 この村は泣いている 感想

誰もが幸せになれる世界をつくるため 第29話 この村は泣いている 感想です。

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感想


可哀そうなグリオン様・・・
アトロポスはグリオン様の復活のために動いていると思ったのにまったくそんなことはなかったぜ・・・

いや、一応ガッチャードライバーが成長すれば暗黒の扉を開きやすくする効果もあると思うので宝太郎とマルガムを戦わせるのはありっちゃありなんですよ・・・
ただそれ以上にアトロポスは他の目的があるように思えてしまう。

その目的はおそらくお友達のりんねに会うこと。
グリオン様曰く、三姉妹というか人形たちはある程度性格を設定されて創られた存在の模様。
クロトーに対して「そうだな。お前はそういうふうに作った人形だ」と言っていたことからもそれが明らか。

じゃあアトロポスはどういう風に作られたのかと言われれば恐らく主人に忠実な人形として作ったのでしょう。
お兄様がたが話聞かない凶悪すぎる性格のやつになってしまったため、うまいことケミストリーができなかったのでしょう。
で、三姉妹のまとめ役+自分の命令に忠実な人形を作った。それがアトロポスじゃないかと思われます。

で、その命令に忠実に作ったばっかりにグリオン様がいなくなったら何をしていいのかわからなくなってしまった。
グリオン様が謎の手にガッチャ!されたときに「まだ終わりじゃないよ」と言っていたことから何かしようとしているとは思うのですが・・・具体的にどうしたらいいかわかっていない、といった状況じゃないかと推測。

元々仲間に頼っていなかったアトロポス。
じゃあ誰を頼りにするかと言われれば・・・そうだね。命を救ってくれた(ケルベロスマルガム戦)お友達のりんねだね。
ということでりんねに後をおっかけてきたのではないかと推測します。

そしてお友達に「何を思って生きてるの?」と聞いてみたら思った以上にしっかりした答えが返ってきてしまった。
自分と同類、いや甘やかされている分、自分以下の存在でお友達になってあげよう、と上から目線のお友達だと思っていた存在が思った以上に成長してしまった。

前にも助けてくれたしちょっとは自分に助力してくれるかな、と思っていたら「罪を償って」とか言ってくるし・・・ちょっと複雑な心境になってしまって、撤退してしまったんじゃないかと思われます。

主人を失ったら主人に忠実に作った人形は当然主人を助けてくれるよね、とグリオン様は想定していたのかもしれませんが・・・それ以上に大切なものがアトロポスにはできてしまったっぽい?

まあ以上は全部妄想なので違う可能性もありますが・・・今回はっきりした事実が。
お狐様はグリオン様が一生懸命作ったドレッド参式より強いという事実・・・。舐めプしていたお狐様の方が参式より圧倒的にプラチナガッチャードを押していた・・・やっぱり可哀そうなグリオン様。
まあグリオン様って義体の風雅にすら奇襲しないと勝てない程度の強さですからね。野良ケミーの方が強くてもなんらおかしくはない。

幸せになりたいと願い続けて事件を、そして村の過疎化を打開する力を貸してもらえた蓮華たちと違って人を不幸にしてもかまわない世界を願ってしまったグリオン様は思った以上に可哀そうな存在になり果ててしまったのかもしれないと思ってしまった 第29話 この村は泣いている 感想でした。


以下 4月6日追記 シーンごとの感想・雑記です。
太字は劇中の台詞。太字でない箇所はその台詞についての感想・雑記となっています。

脚本


蓮華「これまで犠牲者が倒れてたんはこの場所。そしてみんなある方向を指してた。その中心にあるんは・・・」
宝太郎「もっと上ってこと?」
蓮華「うん」
宝太郎「ここはスチームライナー・・・いやテンライナーで行こう!」
りんね「ダメだよ。ケミーが・・・」
宝太郎「かわいそう?」
りんね「うん」
宝太郎「わかった・・・」
りんね「頑張ろう」
蓮華「頑張ろう」
宝太郎「ああ!頑張ろう」

蓮華「ちっちゃい頃、上ってたんやからいけるわ」
りんね「ホントですか?この量を?」
蓮華「余裕やわ、こんなん」
りんね「さすが先輩」

今回の脚本・・・なんというか非常に個性的ですね。
このシーン。指差し以降のセリフは全部カットしても全く問題ない気も。いろいろ突き詰めれば今回の話、1話で終わらせられたんじゃないかと思えてきてしまいます。
序盤は1話で詰めるだけ詰めてやる、的な話が多かったのにズキュンパイアとかこの話はものすごく緩いというかなんというか・・・
まあレギュラーキャラのわりに出番が少な目だった蓮華の回だと思えば2話ぐらいあってもいいような気もするのですがそれだったら蓮華1話の錆丸1話をやってほしかった。
恐らくあと2話ぐらい緩い話をやってから強敵登場。そこから最終フォーム登場への布石回となっていって物語は徐々にシリアスになりそう。
ということで今回緩かったのだと思うのですが・・・
最近の仮面ライダーにしてはかなりまったり進行な回、そして脚本だったと思います。

一ノ瀬宝太郎


宝太郎「加治木・・・おい!そんな・・・加治木ーっ!」
りんね「ねえ。気を失っているだけだよ」
蓮華「とりあえずケミーは回収させてもらおう」
宝太郎「一体・・・一体誰がこんなひどいことを・・・お前にまだなんもできてねえよ・・・」

このシーン。最初は「お前まだなんもできてねえよ」に聞こえてしまい宝太郎ひどいな、と思ってしまったのですが全くそんな事はなかった。
加治木が親友ポジションだったはずなのに最近は全く絡みがないことは・・・もう少し加治木は頑張ってほしい。
しかしこのシーンだけではなく毎回毎回冷静に脈をとるりんねが冷静すぎて怖い。

九堂りんね


アトロポス「りんねちゃん」
りんね「アトロポス・・・!あなたがベロソルとケアリーをマルガムに変えたの?」
アトロポス「そうかもね」
りんね「この一連の事件も?」
アトロポス「事件?何?それ。ねえ、りんねちゃん。君は何を思って生きてるの?」
りんね「えっ?」
アトロポス「みんなに甘やかされてる君の頭の中が知りたいんだ」
りんね「私は・・・あなたが過去を償って人として生きていくことはできないのかなって、そう考えてるよ」
アトロポス「やっぱり嫌いだな、君のこと」

今回井上亜樹子先生脚本ですが井上先生の時にりんねとアトロポスの話をやっている印象。ムーンケルベロス登場回も井上先生脚本回だったから?
しかし感想の項目で色々書いてしまいましたがセリフを見返しながらもう一度考えてみると・・・本当にアトロポスは意味もなくケミーをマルガム化させたように思えてしまう。目的はりんねと話すこと?
グリオン様いなくなった。それはともかくりんねちゃん追いかけてきたらケミーが出現していた。人間って醜いからマルガム化して暴れまわるのがお似合いだね。グリオン様の遺したキューブも試したいからマルガム化させてみよう。事件?何それ?
といった感じでやったように見える。
で、マルガムも撃破されたしりんねちゃんに話しかけたら人として生きていけ、とか言われてしまった。あんな醜い存在になりたくないのに。そもそも償うも何も人間が悪いのだから自分は何も悪くない・・・
ぐらいのことを考えていそう。
元々アトロポスはりんねが自分と同類だと思っていたからお友達になりたいと思っていた気がするんですよね。しかし話してみればみるほどなんか違う気がする。そして上から目線で優等生的なセリフを言ってくる・・・
といった感じで「やっぱり嫌いだな」と言っているように聞こえます。
もしくはお互いルールに縛られて生きているはずなのに自分独自のルールを作って思うように生きているりんねを羨んで「嫌いだ」と言っている?
実際どうなのかは不明ですがりんねとアトロポスの関係がどうなっていくのかは気になります。

銀杏蓮華


蓮華「誰か知らんけどこの村の平和を乱すやつは絶対許さへん」
宝太郎「ここが本当に大切なんですね」
蓮華「そうや。子供の頃からうちはこの村と優しいおばあちゃんが大好きなんよ。だから絶対守りたいんや」
宝太郎「それが蓮華お姉さんのガッチャか」

いい話だなあ・・・と思わなくもないのですが蓮華って実家があまり裕福じゃないから家計を助けるために錬金術始めたって設定じゃなかったでしたっけ?このままだと本編でそちらに触れられずにおばあちゃん大好きっ子で終わってしまうような。
まあ母親も大事。おばあちゃんも大事。両方ガッチャしていく、というのはありだとは思うのですがお母さんの方も本編で触れてほしい。このままだと初期設定なのに裏設定のような扱いになってしまう。

蓮華「こ・・・この化け物!あんたなんか怖くないで!おばあちゃんに手、出してみ!うちが許さんから!」
民子「蓮華ちゃん!ああっ・・・」
蓮華「ケミーが・・・⁉頼む!うちに力を貸して!うちがおばあちゃんを守るんや!」

これが「光の力、お借りします!」か・・・
まあジャグラーさんが借りた光の力を又借りしたような感じになってしまってはいますがそれはさておき。
これで蓮華姉さんも今後戦闘で活躍・・・できるのかどうか。
プラチナガッチャードが有り余るケミーカードを独占的に使いまくるのはどうかと思うので錆丸や蓮華にも相性のよさそうなカードを使ってほしいと思ってしまう。
どうせレベルナンバー10を持て余しているのでユーフォーエックスは錆丸先輩に。蓮華姉さんはコズミック系の10だと・・・ガイアード?その辺使わせてもいいんじゃないかと思ってしまったり。

キュウビマルガム


りんね「えっ?ケミーが宿っていたのは人じゃなくて・・・」
蓮華「お狐さま?まさかそんなことあるん?」
(地響き)
りんね「温泉?あっあの予言・・・!「地獄への扉」って温泉に繋がる道のことだったんだ」
蓮華「確かに温泉が地獄に例えられることはあるけど大げさすぎひん?」
ナインテイル「ナイン・・・」
宝太郎「ナインテイル。狙いはこれだったのか!」
ナインテイル「テイル」
蓮華「そうか。この下には温泉が眠ってた。それでお狐さまはナインテイルの力を借りて村の人たちを襲ったりしたんや」
宝太郎「仮面ライダーのキックなら温泉を掘り当てることができる。だから自分が悪役になって・・・」
民子「これがあればきっとこの村にもたくさんの人が来てくれる。そうすれば村の未来も変えられるかもしれない」
蓮華「おばあちゃんの言うとおり、この村をずっと見守ってくれとったんやな」

ナインテイルは直接言ってほしい。
ライダーキックさせるのはまだしも村長を犬神家状態にさせたのはやりすぎ。別にあの人悪いことしていのでは・・・。
地上げ屋とインチキ霊媒師たちは自業自得。
それとも何か。村長は若干諦めかけていたから見せしめのためにやったというのだろうか・・・創世の神マジでヤバいっすね。
まあ英寿ってそういうところありますよね。願いがあるだけじゃダメ。あきらめずに願い続けなければ叶えてやらん、的なところが。
まあ自身が2000年も母親追いかけ続けてきたし、そもそも創世の力は有限だし・・・いつの間にかギーツの話になってしまった。
お狐様と英寿は関係なかったですね。すみません。
とはいえ少しぐらい関連性がありそうだとは思ってしまいました。

加治木亮


蓮華「地上げ屋⁉なんで?」
加治木「呪われし村で起こる連続殺 人事件・・・一つ言わせてほしい。犯人は・・・この中にいる」
りんね「だから気を失っているだけだって・・・」
加治木「姿がわからない敵・・・相手はまた妖怪の類いかもしれない。となれば・・・みんなは星野様の霊力にすがりつく」
星野「俺?」
加治木「それこそがあなたの狙いなのでは?」
星野「えっ何言ってんの?」
加治木「つまり・・・全てはこの村を支配するためのパフォーマンス。つまり犯人はスターシャイン星野・・・あなただ!」
星野「バーカ!お前は私の弟子だろ!」
加治木「すみません。オカルト好きは得てしてミステリー好きでして」
星野「お前何言ってんの?」

本当にお前何言ってんの・・・
本編ですっかり影が薄くなってしまったからといって主人公の妨害をひたすらし続けるのが親友ポジションのあるべき姿だというのだろうか。
とはいえ元々加治木ってこういう性格だったとは思いますが。初期の頃もオカルト話しまくっていて宝太郎から若干無視というか・・・ああ、いつもの話ね、でスルーされていたように思えますし。今回の話だけだったらそれほど問題はないと思います。

星野「目が覚めたら我が霊力は消えていた!私は一体これからどうすればいいんだ・・・」
加治木「あっあの・・・オカルト探偵なんていうのはどうでしょうか?僕、自分の中に潜む名探偵の素質に気づいちゃったっていうかなんていうか・・・」
星野「するってえと私はシャーロック星野かい?」
加治木「となれば私はワトソン加治木ですね?」
星野「行こう!私たちの事件を求めて」
加治木「それでは皆さん、またとこかで・・・」
宝太郎「加治木大丈夫かな?変なほう、いかないといいけど・・・」
りんね「大丈夫でしょ」

今回の話だけで終われば、の話ですが。
このまま変なほうへ突き進んでいきそうなので戻ってきてほしい。
少なくとも最終決戦時にはガッチャードに向かって「頑張れ宝太郎」的なセリフをいってほしい。
それはともかく事件を解決したわけでもないのに「名探偵の素質」。そして名探偵なのに「ワトソン」。
加治木はもう少し自分の言動を振り返ったほうがいいと思う。

スターシャイン星野


民子「インチキだったの⁉さっきの怪物にもワンパンでやられてたし・・・」
星野「はあ?生きてるだけすげえだろ!」

本当にこの人はフィジカルだけはすごいですよね。霊能力が皆無な代わりにフィジギフもらっていそう。
前回の回想でも昭和の怪人が爆発四散しそうな高さから落とされて目立った外傷なし。今回もワンパンされたけれども気絶しただけ。耐久力だけなら怪人以上・・・いや宇宙人並みですよね

村長

民子「村長・・・」
蓮華「死 んでるん?」
りんね「気を失っているだけです」
宝太郎「でもマルガムを倒したのに一体誰が・・・?」
加治木「あっ・・・村長に恨みを持つ者が・・・?」
村人「そんな人いる?」

村長「どうもありがとう!君たちが温泉を見つけてくれたこと聞きました!これをきっかけに元気な村にします!なあみんな!頑張ろうぜ!」
村人たち「おーっ!」

前回の感想では村長悪い奴じゃ?と予想してしまったのですが全くそんなことはなかった。村人から普通に慕われていました。
ラストシーンも村人と一致団結して村を盛り上げていこう、という気概がみえますし・・・本当にお狐様はなぜこの人を犬神家状態にしたのだろうか。


以下、書き起こしたけれども感想・雑記に使わなかったシーン

宝太郎「お前(キュウビマルガム)なんなんだ?」
りんね「一ノ瀬。どうしたの?」
宝太郎「やっぱりこのマルガム。ただのマルガムとは違う感じがするんだ」

民子「いくつになっても私にとって蓮華ちゃんはあの頃のまま。だから蓮華ちゃんは私が守ってあげなきゃ」
りんね「銀杏先輩とおばあちゃんはずっと仲良しだったんですね」
民子「ええ。そりゃあもう!」

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