機界戦隊ゼンカイジャー 41~最終話 感想

機界戦隊ゼンカイジャー 41~最終話 感想です

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第41カイ! 推しメン沼はつるつる深い!

先週からの流れが凄すぎる。
先週のドシリアスな展開から麺対決という完全コメディな流れになると見せかけて実際は親子の大切な時間を描いてしまった脚本が凄い。
イジルデに誘拐され、ハカイザーに改造されていた功と息子である介人のつかの間の休息。
…になったのかならなかったのか、それは当事者同士にしかわからない事。
介人の機転でパスタ派に全てを責務を負わせるというパスタ派以外からは納得の決着をつけた戦いだったのですが…敵がタケノコワルドだったら危なかった。キノコワルド派とタケノコワルド派で血で血を洗う戦いは避けられなかったと思われるので。
それはともかく見事うどん派、蕎麦派の戦いを丸く収めた介人。
介人と話す時間こそ短かったけれども直接話すよりも介人の成長を実感できた功。
自身の子供に人を介けて(たすけて)欲しい、人の間に入って介助できる人間になって欲しいと願った息子が想像以上の成長していた。
「何年も会えなかった親としてこんなうれしいことあるか!」
短い時間ではあったのですが本当に良い親子の時間を過ごせたと思います。
そして親子の時間は終わり、次回からはそれぞれの目的に為に別れる事となりました。
父、功はいまだ消息不明の母親を求めて並行世界へ。
息子、介人はいまだ終わらぬトジテンドの襲撃に備えながらステイシーを助ける為に。
それぞれが、それぞれにしか出来ない事を行うために。
そしてそれは互いに大人として認め合ったからこそ出来る事。
それぞれの目的をそれぞれが全力全開で達成する為にそれぞれの道を往く。
次回年明け。果たして美都子博士とステイシーは…なんか次回戦隊がフライングで出張ってきているのですが…果たしてドンさんはどんな暴れ太郎っぷりを発揮するのか。
色々気になる第41カイ 推しメン沼はつるつる深い!感想でした。

・介人

「俺ステイシーからたった一人の仲間取り上げちゃったんだよね」

実の父親が攫われていたにも関わらずステイシーを恨むことなく逆にステイシーの心配をする介人。ステイシーの境遇を知ってるからこそ(母親は死亡。孤立無援の状態)の台詞だとは思うのですが…人間が出来すぎていてちょっと怖い。
基本的に卑劣な行動は敵味方問わず(特にゾックスに対して)怒りをみせる介人ですがステイシーに対してはかなり同情的なんですよね。ただ単に相手に対して感情をぶつけるのではなくその過程を考慮しているって事ですよね。多分。

「あのメンワルド。実はパスタ派だって!このままじゃ世界がパスタ派の天下だよ!」

そしてそんな介人が敵ワルドに対してはこの仕打ち。ワルドに対しては本当に容赦ないですよね介人って。まあ今まで散々侵略行為をされてきましたし仕方ない面もありますが…バカンスワルドぐらいですかね?同情的だったのは。
それはともかく今回の話、とてもいい話だったとは思うのですがパスタ派に怒られない内にパスタ派優遇回を作った方がいいと思います。

・ジュラン

「なあ介人。せっかく親父さん帰ってきたのにあれでいいのか?親父さんぶっちゃけ介人たちより俺らや界賊のあんちゃんたちといる時間長くねえか?」

ジュランって家族が行方不明になってるんですよね。だからこそ介人に対しても親子の時間を大切にして欲しいと思っての発言なんだと思うのですが…ジュランも家族と再会できる日が来ますように。今までジュラン単独回ってなかった気もするので最終回前にメイン回を、家族との再会シーンが欲しいと思います。
ただ戦隊だとフラッシュマンも行方不明だった家族(というか攫われたのは戦隊メンバーですが)もイエロー以外ほぼ判明していないんですよね。ジュランの家族についてまったく触れられない可能性もありますが…さすがに令和の戦隊ならその辺はやってくれると信じたい。

・功

功「ごめん介人。俺充電しなきゃ…」
セッちゃん「改造されておいらより面倒になったチュン」

改造された結果、改造人間の孤独を描く…のはライダーに任せておいてこちらは若干コミカルに。充電さえすれば睡眠はいらないのでしょうかね?セッちゃんより面倒って事は充電+睡眠が必要そうですが…一人旅は危険な気もします。

功「みんな急にどうしたんだ?」
介人「きっとワルドの仕業だ。ワルドを倒せば元に戻るよ」
功「これがトジルギアの力か…」

新鮮な反応。トジルギア知らないとそういうリアクションしますよね。恐らくゼンカイジャー世界の住人は慣れっこだと思いますが。
で、この台詞。怖いのが介人が「きっと」って言っている事なんですよね。ワルド関係なしにそばうどん対決が始まってもおかしくない。そんな世界観にもなっていると思います。トジテンドの支配がなくなってもその影響力は残っていそうで怖いですね。

功「みんなそれぞれ面白くていい仲間じゃないか。そんな彼らに介人は信頼されている。何年も会えなかった親としてこんなうれしいことあるか!」

息子と直接話す以上に息子の事を知る事が出来たというエピソード。
麺対決という戦隊では訳の分からないエピソードでこの綺麗な流れに持っていくのはさすがだと思います。

功「覚えてない人のことを仲間だとは思えないから…。ただ…介人がその彼のことを一人にしたくないんだってことはわかった。だったら俺じゃなくて介人がどうにかしろ。本気出せるのは介人、お前だ」

実際覚えていたらどう行動したのかは気になりますが…それでも介人に任せたんじゃないでしょうかね?介人以上にステイシーの事を思っている人間はいない、という事を理解したと思いますし。
久々の親子の交流で息子の事を一人の大人として認めつつ、その息子が迷った時はより良いと思える選択肢を提示する。なかなかにいい父親ですよね。高い高いで息子落としてますが。

介人「うん!父ちゃんも母ちゃん捜し頑張ってね」
ブルーン「並行世界間ゲートというのはこんな短期間に作れるものなんですか?」
フリント「いや功がすげえんだよ。マジビビった」

ちょっと見ただけで技術パクってきたフリントがビビるほどの天才博士功。そりゃイジルデも攫ってデータ収集して改造するって話ですよ。戦隊って技術系の話を一部の天才に投げっぱなしにする傾向がありますがその中でもトップクラスの天才じゃないでしょうか?出てもいない次の戦隊のギア作るし…。

・ゼンカイジャー

「5人そろって…。機界戦隊ゼンカイジャー!

後ろに浮かぶメンが全員違う。種類はラーメン蕎麦うどんと3種類なのですが誰一人として同じものを思い浮かべていない。これほどバックが揃っていない戦隊名乗りは初めて…でもないか。全員揃って全員揃ってない名乗りはゼンカイジャーのお約束。

・ブルーン

「大体「わんこそば」の「わんこ」は犬のことではありません!」

ブルーンらしい台詞。ちなみにわんこそばのわんこは”わんこ(お椀)”からのようです。まあたぬきもきつねもその動物の肉使っている訳でもないのですが…意味合い的にはわんこそばは犬ではないという事で。

ジュラン「いやいやうちのブルーンの頭ん中にはうめえうどんの作り方が詰まってんのよ!」
ブルーン「いろんな本を読みました。やるのは初めて!」

やるのは初めて!と正直に宣言するブルーン可愛い。
まあ敵方のゾックスも漫画の知識だけで十割そば打とうとしているので敵味方ともに初心者なのですが。
で、結局美味しそうなうどんが完成したのは…ブルーンがそれだけ凄いって事ですよね。多分。蕎麦派はガオーンがいましたし。

・センタイギア

セッちゃん「イエローオウルといえばトマトチュン!」

麺系の話でジェットマン。という事はつまりヌードルジゲンに関連したブルースワローが出てくると思ったのですが…騙された。
しかしさすがに詳細は覚えていないのですがイエローオウルは敵に自分の(自分のとは限らないですが)トマト投げつける人間でしたっけ?

・オイル型占い

前にボッコワウス様のオイル圧が上がる、的な描写があったのですがキカイトピア住人は全員血ではなくオイルが流れているんですね。
…ステイシーは何が流れているのか気になる。母親と同じく血なんだろうか。
…前に博士から血液移植されていたような気がするので血ですね。血液型どうなのか気になるところですが。

・ゾックス

カッタナー「うわあ…。十割は難しいんじゃないか?」
ゾックス「いや、痛快なそばといえば十割だ。マンガで読んだ!」

ゾックス漫画好きですよね。マンガの知識だけでテニスやってましたし。しかしあの表紙だと元ネタが何かわかり辛い。料理マンガって星の数ほどありますしねえ…。ゾックスが本格的なそば漫画を読んでいるところが想像できないのでソーマ辺りっぽいですが…十傑のそば対決は十割蕎麦じゃなかったはずなので…味っ子でしょうか?味っ子は十割そばだった気もしますがそば対決は具材で勝敗が決まっていた(というか評価は同等だったけれども相手方が蕎麦は庶民が食べる云々で負けを認めていたはず)気がする。

ゾックス「天ぷらそばのパワー。サクサクヨホホイ!ツーカイザー!」

味っ子説を上げるのはこのシーンからも。食いづらいですよね。そう、食いづらい事が欠点でシーフードカレー対決で敗北(こちらも自身で負けを認めた。マンガとアニメだと結果が違っていた気もしますが)した下仲フランス料理部主任を思い出させるてんぷらそば。
マンガだと後半蟹料理で蟹そのまま食わせる(ソフトシェルクラブ)もあったり…話が脱線してしまったのでこの辺で止めときます。
で、マンガを持っているシーン。
一時停止してみたらゾックスの持っている漫画は今日から俺はのパロディっぽい気がする。三橋っぽいのが相手の妨害をして勝利していく料理バトルマンガですねきっと。

・ステイシー

ボッコワウス「何!?ハカイジュウオーの敗北はステイシーの仕業だと!?」
イジルデ「裏切り者の存在なしにボッコワウス様の作戦が敗れるなどありえませんから」
ステイシー「何を言っているイジルデ!何を根拠に…!」
イジルデ「うるさいステイシー!こやつはバラシタラの息子ゆえ小生が手柄をあげることに我慢ならなくなったのでしょう。思わず父親のために小生のデータをコソッと盗んだに違いありません」
ステイシー「違う!お前のためなんかじゃない!」
ボッコワウス「ということはやはり貴様の仕業なのだな!」

今まで散々自分の立場を利用してきたツケが…。
といっても今までバレなかったのは上司があまり気にしていなかったのとゲゲが意図的に誤魔化していたから。ゲゲは先週不穏な動きがあり、これ以上ステイシーを庇う事は無くなる(というより今回の状況にステイシーを追い込むのが目的?)以上ステイシーが大ピンチな訳ですが…介人はどう動くのでしょうかね?
しかしさすがに2連続主人公の知人を改造する、という流れにはなりそうもないのですが果たして。

第42カイ! 新ヒーローにゃ! おコタの密会!!

暴太郎戦隊が霞む暴れっぷりなジュラン回。
記憶違いでなければジュラン単独回って初めてのはずですよね?
ジュランは基本的にお父さんポジションのためか単独での活躍は少なく思い返してみてもスシワルド回(介人とジュラン回)、トウメイワルド回(マジーヌとジュラン回)などなど単独回がないんですよね。
メンバーの単独回が少ないゼンカイジャーなのですが他のメンバーは基本的に加入回とメイン回の最低2回はある(ガオーンは多め、ブルーンはレンアイ回、マジーヌは…他とセットが多い?(トウメイとダイコン?))んですよね。
それに対してジュランは単独回なし。加入回ですら介人とセットのように扱われてきました。
成熟した大人である以上成長回を書きづらい、というか他のメンバーの成長を見守るポジションとなってしまった感があったのですが終盤の42回でようやくメイン回ですよ。
…でよりによってコタツ。
いやコタツが悪い訳ではないのですがジュランってもっと重要な要素あるじゃないですか。
今回メンバーにお父さんと言われて照れていましたが実際には家族がいるはず。(スシワルド回で家族が行方不明と言っている)
行方不明になっていた家族と再会できる回があると信じて…いや思い返せばボンワルド回でお爺さんと再会していたような…あれはなんか違う。
可愛い息子(恐らく)がいてその息子と再会すると思っていたのですよ。
そう予想していたのに…実際はコタツで汗だく回。
汗だくで奮闘するお父さんはカッコ良かったものの何か違うと思ってしまった回でした。
しかしその分暴れっぷりが酷い。(誉め言葉)
どれぐらい酷いかというと暴太郎戦隊さんのドンさんが霞むぐらいの暴れっぷり。ドンさんが(ドンさんというとゴーカイグリーンっぽいですが)普通の人に見えてくるぐらいの酷さ。
次回戦隊の存在意義を奪い取ってしまうぐらいの酷いパイセンっぷり。ドンさんは自分の戦隊以上に暴れるゼンカイジャーに抗議していいと思います。
(井上大先生の脚本なのでゼンカイジャー以上の暴れる可能性はありますが)
まあとにかくジュランのメイン回としてはちょっとどうかなという感じはしましたが仲間には人一倍優しい(そして後輩に対してはちょっと嫌味な先輩ぷり)ジュランらしさを発揮した良い回だったのではないかと思います。
そして願わくばジュランのメイン回をもう一度、もしくはエピローグでいいので家族とジュランが再会できる事を祈りたい、そんな第42カイ! 新ヒーローにゃ! おコタの密会!!感想でした。

・ジュラン

「いくら魔力がすごくてもこたつ合わないやつには効果は薄いみてえだな」

たまにあるワルドの能力が効かない、もしくは効果が薄いキャラ(カブトムシの時は介人が、レトロの時は介人以外の4人など)。今回はジュランでした。
汗っかきだから効果が薄いというのは戦隊史上でも稀な気がするのですが多分調べれば類似例はある気がするのでこの件に関してはあまり追求しないでおきます。
そもそも今回の敵はコタツから出れない(+眠気)だけでそれほど強くはなかった印象。

ジュラン「さてもうひと踏ん張りか。待ってな。ぜってえみんなを助けてやるからな!」
ブルーン「ジュニャン!」

ジュランお父さんのカッコいいシーンからのジュニャン!
まるでお父さんの受難みたいじゃないですか。
それはともかくジュランが関わる回はジュランが一人奮闘する回(トウメイワルド回とか)が多い気がする。
普通の戦隊(ゼンカイジャーも普通でしょうか?)は個人回って個人が奮闘する回が多いのですがゼンカイジャーってあまりそんな回ないですからね。基本的に全員やられて全員奮闘する回が多い。

・ガオーン

「眠いせいかニャ…僕らにお父ニャンがいたらあんな感じだったのかニャ?」

そういえばジュラン以外の家族関係の話って出てこないですね。ジュランもお爺ちゃん(ひいおじいちゃん?)以外不明ですが。
トジテンドは行方不明者が多いという話ですがもしかしたらジュラン以外のメンバーも全員似たような境遇なのかもしれない。

・ブルーン

「こたつ…一体どのような…少しだけ…やややっなるほど、こういう仕組みなのですね」

ブルーンは今回の戦犯みたいな感じで落ち込んでましたがそんな事はないですよね。むしろ成長している。マンガワルドの時なんか被害ガン無視で漫画集めてましたからね。若干躊躇しただけで成長していると思います。
…まあ隙を作ったのはブルーンで間違いないのですが。しかし興味あるものを調べないのは冒険魂…じゃないブルーン的に間違っている気もするので今後もらしさを発揮して欲しいと思います。

・センタイギア
パトレンU号

東映公式HPによると今回のセンタイギアで全戦隊コンプらしいです。パトレンも使っていた記憶があるのですが…いやあれはゼンリョクゼンカイキャノンだったか。(サカサマワルド回)
しかしパトレンジャーの皆さんもコタツの合体に使われるとは夢にも…いやパトレンならありそうな気がしないでもない。鮭とかキツツキとかエアロビとか結構なネタ回ありますしね…。

・ドンモモタロウ

介人「誰ニャン?」
ドン「名前を尋ねたか?よーし。これでお前と縁ができたな。さあ楽しもうぜ!」
ラスト
ジュラン「結局誰なの?あいつ」

結局名前言わずに去って行った時期レッドさん。彼にとっては縁は重要であって名前は重要ではないのでしょうか?
というかこの手の先行お披露目回で視聴者にすら名前を言わずに(他の戦隊に言わずに去っていくパターンはありますが。ゴーカイジャーとか)去っていく戦隊は初めてじゃないでしょうか?

ドン「悪縁は断ち切るに限るぜ」

ドンさんは縁に拘るようですね。暴太郎戦隊はオニシスターもいるらしいのでその辺も縁が関係しているのでしょうか?
しかし井上先生脚本だとオニシスター関係で人間関係がごちゃごちゃしそうな気もする。

・ステイシー

ステイシー「まさかイジルデに陥れやれるとは…でも、まあ…自業自得か」

よかった…。一応自身の行動がやばいと認識してたんですね。
事の発端はハカイジュウオー戦ですがその前から散々介人側で行動してますからね。今まで粛清されなかったのはボッコワウス様の気まぐれ(+ゲゲの目論見)でしたし。
とはいえステイシーの出生を考えると自業自得というのはちょっと可哀そうですが…。果たしてステイシーはどうなってしまうのでしょうか?
介人が功博士から力になってやれ、と言われているので全く救いのないラストにはならないと思いますが…。
追加戦士ってちょくちょく死んでますからねえ(2代目キレンジャー、ドラゴンレンジャー(そもそも死んでた)、タイムファイヤー、アバレキラーなどなど)。仲間になっても油断ができない。
ただしゼンカイジャーだと死んだとしてもボントピアで楽しくやっていそうな気もする。

・ゲゲ

ゲゲ「やあステイシー。調子はどうだい?」
ステイシー「何しに来た?笑いに来たのか?」
ゲゲ「ゲゲゲゲ…。…うん。この体も悪くないね」

ゲゲはボディチェンジ持ちでしょうか?
今まで使ってこなかったのは条件があるのかそれとも入れ替えても(入れ替えなのか乗っ取りなのか不明)問題ないシチュエーションになるまで待っていたのか。この辺りは来週判明しそうですが…ボッコワウス様の体を乗っ取らない辺り条件がありそうですね。
しかし「この体”も”悪くない」と言っている事から何度か同様の行為を繰り返しているのでしょうかね?
トジテンド、というかキカイトピア出身ではなく他のトピアからきた生命体な気がします。

・コタツワルド

アナウンサー「コタツワルドのこたつで眠り続けると…」
セッちゃん「完全にネコになってしまうチュン!」

コタツの拡大解釈が過ぎる…。猫はこたつで丸くなるのではなくこたつで眠ると猫になるのはどうかと思います。まあダイコンワルドがゴミ使いだったのもどうかと思いますが。

・バラシタラ

「最近イジルデとステイシーのせいでだいぶ不愉快な思いをされていたようでありますから小生からボッコワウス様に贈り物をと考えているであります」

よく考えて。介人の世界には普通の猫がごまんといる訳で等身大の可愛くないネコをいくら集めても(ガオーンとかは可愛いですが)ボッコワウス様は喜ばないと思うの。
しかし来週置物状態になった(もしくはステイシーが入っている)ゲゲを見てボッコワウス様が何を思うのか気になります。

第43カイ! 風見鶏の頭は風の真向かい!

ゲゲの真意が気になる。
最終盤に来てようやくゲゲの企みが判明。
…したのでしょうか?
どうやらゲゲは条件を満たした人物の意識を乗っ取る事が可能な様子。
しかも複数体に。
鳥型ロボットのゲゲが本体なのか、それとも隠された本体がいるのか。ゲゲに意識を奪われた(と思われる)ステイシーの意思はどこに…といった謎も出てきましたがそれは置いといて。
ゲゲの本当の狙いについて考察してみようと思います。
その前にゲゲという名前について。恐らくゲゲが本体の名ではなさそう(トジテンド出身ではない可能性が高い。トジテンドごと破壊しようとしている節があるので)なのですが便宜上ゲゲとしておきます。
で、そのゲゲの狙いですがトジテンド、そしてボッコワウス打倒が目的のようです。
そういった前提でこれまでのストーリーを振り返ってみると伏線が散りばめられていましたしね。
そもそも最初にキカイトピアと介人の世界が融合した時。トジルギアで世界を閉じ込めず最後の一つぐらいは侵略しようぜ!と言い出したのはゲゲでした。
恐らくですが侵略完了してしまうとボッコワウスに対抗できる人材、組織がいなくなってしまう為だと思われます。
逆に考えればゲゲはボッコワウスを倒す事が出来ない(そして乗っ取る事が出来ない)事にもなりますが…それ以上に重要なのは恐らくキカイトピアと介人の世界が融合したのはゲゲの仕業である、という事ですね。
初期の予想では介人両親が何か仕組んでキカイトピアと介人の世界を融合させ、容易に侵略させないようにした、と予想していたのですが囚われていた状況を鑑みるとその可能性は低いと思われます。
何せ10年間意識がない状態でしたからね。つまり何か仕組むのは難しい状態。
となると一番怪しいのはゲゲ。
ゲゲがキカイトピアではなく第三勢力であれば侵略の邪魔をする必然性があります。
世界の融合が完全に偶然の産物でなければゲゲが仕組んだ事である可能性はあり得そうです。
そしてこれまでのトジテンド侵略作戦でステイシーが何をしようと見逃してきた理由も判明。
侵略作戦の邪魔をされようが、ボッコワウスが作戦の邪魔をしようが、ステイシーがテニスをしようが我関せず、いやむしろ推奨しているかの如く振舞っていたのはそもそもトジテンドの破壊を目的としていた為。
いやもっと大きな目標があるのかもしれませんが…とりあえずゲゲはトジテンドを潰す事を目的としているようです。
何故そんな事に思い至ったのかは不明ですが…それはこれからの話で明らかとなりそうですね。
ただ一つ、ヒントになりそうな台詞が今週ありました。
「やっぱりこっち(ゼンカイジャー)の方が面白そう」。
つまり世界の行く末などはどうでもよく楽しめればいいじゃん、的な考え方で動いているようなのです。
それは自身の持つ特性(不特定多数の体を乗っ取れる?)のためか。
または別の理由があるのか。
もし自身の持つ特性ゆえに楽しめればいい、と考えているとなると…非常に厄介ですね。本体倒さない限り永久に同様の行為を繰り返す可能性が高い訳ですから。
方向性は若干違うのですが…なんとなくゲキレンジャーのロンを思い出しました。
世界を破壊する力はある。でも普通にやったらつまらないから世界を破壊するものを育て上げて世界が滅ぶさまを見届けよう、的な目的。
あれも自身の不死性(に加え強さ的にも)故の壮大な暇つぶしでしたが…果たしてゲゲの真意は。
そしてそのゲゲの目的の為に犠牲となってしまった(?)ステイシーの運命は。
色々と気になる第43カイ! 風見鶏の頭は風の真向かい!感想でした。

・介人

ゲゲ「わかってくれたかな?僕が君たちの味方だって」
介人「やっぱりわかんない。お前は俺の知ってるステイシーじゃない。ステイシーならバラシタラと戦う時、あんな感じじゃないと思う。もっとピリピリして譲れなくて、手を出すなとか、これは僕の戦いだとか言うはずだもん。ステイシーのバラシタラへの思いはあんなものじゃない」

ゲゲが入ったステイシー(ゲゲの初対面と書くと違ったシーンになってしまうのでややこしい)と初対面の時からなにか怪しいとは感づいていたようですがバラシタラとのやり取りで確信する介人。
ジュランも怪しいとは思っていたようですが介人はきちんとなにが怪しいと指摘できるぐらいステイシーの事を理解していたようです。
さすがお父さんに一番力になってやれると言われただけの事はありますね。
しかしこの件、正体がわかっても分離させる方法がさっぱりわからないのですが介人はどう対応していくのか。介人の主人公力が問われそうな気がします。単純な入れ替わりじゃなさそうですしねえ…。

・ゼンカイジャー

ジュラン「なあステイシーの野郎ぶっちゃけあれ本気だと思うか?」
ブルーン「うーん…!どうでしょう!?」
ガオーン「でもヤツデだけじゃなくて功ちゅわんを助けるのも手伝ってくれたんだよ?」
マジーヌ「さっきもムカイカゼワルドと戦って自分ら助けてくれたし…!」
ブルーン「しかしステイシーは味方のふりをしてゾックスを騙し打ちしようとしたこともありますからね!」
ガオーン「なんで!?介人の気持ちが届いたんだよ!嬉しくないの!?」
介人「嬉しいよ!もしそうなんだったら…全開で嬉しい。けど…何か違う気もする…!俺と話すステイシーはあんなんじゃない!あいつはもっとこうなんか…。そう…この向かい風みたいな感じだった!」

それぞれの感じ方が違うのが良いですね。
ジュランは何か怪しい点がある。なにかはわからないが怪しい以上(前例もあるし)疑ってかかるべきである、とこれはジュランらしい。
ブルーンは前例があるから怪しいと認識。完全に疑っているのがブルーンというのはちょっと意外でしたが…彼もまた愛を知り成長したのですね。そう、人の心は心変わりするという事実を知った事で。
ガオーンは平常運転。ガオーンは基本的に人間ちゅわんに甘い。
マジーヌは結構純粋に信じてはいますが…正体知ったら一番キレそう。
とそれぞれ違う考え方を示したのはいい流れ。
そもそもステイシーって(本心はともかく)スタンスがあやふやですからね。他のメンバーから疑われるのは仕方ない事だと思います。

・セッちゃん

「レッドレーサーとゴーオンレッドチュン!ああーーーっ‼おいらとしたことが後ろ向きで間違えたチュン!」

後ろ姿だったら仕方ない。強化フォームならまだしもレッドはねえ…。
しかし今回の作戦(後ろ向きに前進)ゴーオンジャーもカーレンジャーも同様の対策で突破しそうな戦隊ですね。
いやカーレンジャーはもっとこうなんか違う戦法を取りそうな気がする。偏差値の高いホームランでも打ちそうな、そんなよくわからない方法で突破しそうな気がします。何をどうするかと具体的な方法が全く思いつかないのが怖い。雷怖いグリーンが電気ウナギ食って克服したりしてますしね。カーレンジャーは予想が全くつかない。

・ゾックス

ゾックス「信じてほしけりゃ俺の望みを叶えろ。俺をトジテンドパレスに連れていけ」
ゲゲ「ああ…そういえば君たちは何かトジルギアを探しているんだったね」

ここでトジルギアを要求しないのがゾックスらしい。
ステイシー(ゲゲ)の事を疑ってかかってますしそもそもステイシーの事すら完全に信頼はしてないですしね。危険度は直接トジテンドに行く方が高いと思われるのですがそれでもSDトジルギアと言い出さない辺りゾックスの性格が表れている気がします。
でも次回SDワルド出るんですよね。何故バレたのかは…兄弟からゲゲが推測でしょうかね?

・ゲゲ

ムカイカゼ「ステイシー!お前どうしてこの俺の邪魔を…!?ええい!上に報告してやるムカイカゼ!」
ゲゲ「好きにしなよ」

このやり取りからトジテンドに戻る必要背はないと思っている模様。ただしゲゲ本体?はいまだトジテンドにいる訳で…意識を共有しているのならば戻る必要背は全くないですね。この辺どうなっているのだろうか。

介人「ステイシー!えっとまず…父ちゃん助ける時手伝ってくれて本当にありがとう!」
(ステイシーの記憶を覗いたような描写)
ゲゲ「どういたしまして」

ゲゲが厄介なのはこれですね。いや乗っ取りも厄介なのですが記憶も除ける以上相手の信用を得やすい事になります。
しかし性格的には把握していなかった(というより恐らく興味がなかった)のでバレた訳ですが…。ただ楽しみたいようにも見える(怪しまれた時にも全く動揺していない)のが厄介。いざとなればステイシーの体を人質代わりにもできそうですし。

ゾックス「お前何たくらんでるんだ?」
ゲゲ「たくらんでなんかいないよ。僕はただ純粋にトジテンドを消したいって思っただけさ」

これは恐らく本心じゃないかなあと思います。トジテンドも遊び場ぐらいにしか考えていない気がします。侵略する気があるならもっと積極的に戦っていたはずなので。むしろ邪魔して(作戦失敗で激怒のボッコワウスの機嫌取りばかりしていた)侵略を遅らせてきた感があるので…果たして本心は。

ゲゲ「僕が何者だろうとトジテンドを消そうと思ってることは本当さ。つまり僕は君たちの味方だよ」

「消そうと思っている事は本当」の可能性は高そうです。
しかし味方というのは完全に嘘ですね。単なる第三勢力にしか見えない。もしくは世界の破壊者。お前は一体何者なんだ。

・バラシタラ

バラシタラ「ステイシー。本当にトジテンドに歯向かうつもりのようであるな」
ゲゲ「フフッ…お前も僕を倒しにきたのか?」
バラシタラ「まずは褒めてやるのである。お前にこんな度胸があったとはな!」

リセの時にもそんな雰囲気がありましたが今回で確信。バラシタラって強気の人間が好みっぽいですね。
ステイシーって介人も言っていましたが基本的に(状況的に仕方のない面もありますが)ピリピリして神経質なんですよね。
もしかしたら最初からステイシーがバラシタラに真っ向勝負を挑んでいたら違った親子関係を築けていたのかもしれません。

第44カイ! SD=スモール+デッカい?!

ツイカー一家最後の大活躍。
とはならないと思いますが…それについては後述。
今回の見せ場はなんと言ってもツイカー一家の長としての責務を果たそうとするゾックスの大立ち回り。
かつてゾックスの父親、もとツイカー一家の長は家族を守る為に散った模様。
ボンワルド回のご先祖様の時はその考えは古いと一蹴していましたが父親から受け継いだ長としての役目は自分が背負わなければならないと思っていた模様。そもそもご先祖様に反発したのは一家を乗っ取られそうになったからで…。
しかしそんな思いも他に人間には届かず…いや他人ではなく仲間だからこそ、そんなゾックスの思いを踏まえた上での全力全開の加勢。
決してゾックスに力が無いと言っている訳ではなく、一家を守るゾックスの事が本当の仲間だと思っているからの行動。
ゾックス加入直後は海賊行為ですったもんだありましたが非常に良い関係性になりましたね。
非常に熱い展開…であると同時に非常に残念な展開ともなってしまいました。
初期と心境の変化があったとは言えゾックスの目的はSDトピアで兄弟の呪いを解く事。
それを後回しにしてまで介人たちの手助けをする事はなかったようでSDトピアへと旅立っていってしまいました。
しかもゲゲによって海賊トピアも解放。つまりツイカー一家が介人たちの世界に留まる理由は完全になくなってしまった訳です。
しかしこれは逆にゾックスが戻るきっかけとなりそうな予感もしますが。
前回、そして今回ステイシー(ゲゲ)の事は完全に疑っていたゾックス。
ゲゲがSDトジルギアの事に感づいたのと同様にゾックスもまたゲゲの真意に気が付いた、そんな展開を期待しています。
恐らくですがゲゲの今の目的はゼンカイジャーを孤立させる事。その為のSDトピア解放からの海賊トピア解放だったと思われます。
ツイカー一家を完全に排除したいとの思惑からの作戦だとは思うのですが逆に海賊トピア解放によってゾックスのステイシーへの疑いは完全に確信に変わったのではないでしょうか?
人の記憶を読み取る事は出来ても思考を読み取る事はできないゲゲ。
果たしてゾックスは呪いを解いた後、海賊トピアに戻ってしまうのか。
それとも今回の件の借りを返しにくるのか。
初期のゾックスなら目的を果たした事で介人と関わる事はなくなっていたでしょう。つまりゲゲの目論見通りという事になりますが…。
しかし今のゾックスならゼンカイジャーのピンチに駆けつけてくれる確信があります。
ヒーローのピンチに駆けつける、そんな追加戦士で一番美味しい展開。
ベタと言えばベタですが今までのストーリーでそのベタな展開を熱く思える伏線は張りまくってきました。
海賊は海賊。世界のヒーローには未だなっていないのかもしれません。
しかし仲間のピンチに駆けつけてくる。そんな存在にはなっている事は間違いありません。
最終決戦での一番美味しいポジションでの再登場を期待したい、第44カイ SD=スモール+デッカい?!感想でした。

・介人

介人「ゾックス!俺最初に言ったよな。お前は好きにすればいい俺達はお前の分もみんなを守るって…だからゾックス。お前は勝手にしろよ!俺達は皆を助けるために戦いに来たんだから」
ゾックス「ずるい言い方しやがって…」

この前の会話でゾックスに功を助けた礼がしたいのなら黙って見てろ、と言われた介人がこの返し。
確かに功の件ではゾックスに(一番はステイシーですが)借りがありその事を言われると介人は言い返せない、つまりずるい言い方だったのですが…介人も成長したものですね。
あくまで介人としてはゾックスを助けにきたのではなく皆を助けに来たという建前で行動してるんですよね。結果的にそれがゾックスの助けになろうとも仕方ないという…まあ実質ゾックスを助けにきたのですがそれに対してゾックスは言い返せない訳です。
以前からずっとゼンカイジャーとツイカー一家はこういったスタンスで共同戦線を取ってきた訳なので今更それを覆すのはツイカー一家の信頼、さらに言えば誇りを傷つけるのと同等の行為。おいそれと介人を追い返すわけにはいかないという訳ですね。
以前だったら単純にゾックスを助けたいから来たと言っていた可能性もありますがそれはそれで後々ちょっとした蟠りが残りそうな展開。ゾックスから「ずるい」言い方をされた返しでゾックスに対して「ずるい」言い方をすることで対等な立場である事を示す事が出来た訳です。なおかつ貸し借りの問題ではなく双方やりたい事をやっているだけ、という流れに出来た訳でこれなら後々拗れにくい、非常に良い流れ。
以前の介人には出来ない、そしてゾックスとの信頼関係を築いてきた現在の介人だからこそ出来る説得方法だったと思います。

・ゼンカイジャー

ゾックス「介人!お前手ぇ出すなって…!」
ジュラン「あんちゃん残念!俺らもいるんだわ」
マジーヌ「SDワルドはお前だけの敵じゃないんだが!」
ガオーン「そうだそうだ!」
ブルーン「私たちも街の皆さんも被害者ですから!」
ゾックス「その街のやつらほっといていいのかよ!危ねえんだろ!」
ガオーン「ヤツデたちに頼んできたから大丈夫!」

今回ゾックスを助けるにあたりネックだったのは街の人達の安否。
他ならぬゼンカイジャーはリサイクルワルド回のように人々が操られているような状況をほっとけない訳です。SDワルドを先に倒すという選択肢もあるけれどもそれはゼンカイジャーらしからぬやり方。
じゃあどうするか、と言われた返しがこの流れ。今回は被害を受けた人々が暴れているという状況ではないので街の人達も助けになれるという訳ですね。
ゼンカイジャー達だけがトジテンドの侵略に対して戦うのではなく街の皆も出来る事はやる。ゼンカイジャーらしいよい流れだったと思います。

・ブルーン

「ややっ?ということはこれでゾックスさんたちとはお別れということですか⁉なんと急展開!ねえガオーン」

…いやそれぐらいは気づいて欲しい。急展開!ではない。
逆に言えばブルーンはトジテンドの危機が去るまでゾックスたちはいると思っていたのでしょうか?
まだまだ人間の想い、感情には疎いところがあるって事ですね。もう少し成長を…いやもう終盤なので頑張って欲しい。

・ゾックス

ゾックス「お前らは来るな」
カッタナー「なんでだよ兄貴。俺達だって戦う!」
リッキー「俺らがこの体になったのは俺らのせいなんだぜ⁉」
ゾックス「さっきのでわかったろ。お前らがいると俺が本気を出せねえ。これはゴールドツイカー一家を率いる長の仕事だ。誰の手出しも無用だ」

長としての立場というよりは一家の身を案じての台詞に聞こえますね。
というか今までのストーリーから考えるとそう考えるのが自然ですが。
それに加えて一家の不始末は長である自分でケリをつける必要がある。とも思える台詞。

介人「ねえ!なんでそんな一人でやろうとするの?俺のことはすっごい助けてくれたじゃん!」
ゾックス「俺らの親父は俺を守って死んだんだ。海賊トピアじゃよくある争いだ。その親父から俺は家族を守る役目を引き継いだ。これは俺の誇りであり、けじめなんだよ!」
介人「理屈じゃないってこと?」
ゾックス「功を助けた礼のつもりなら手を出さずに黙って見てろ!」
介人「ずるいだろそんな言い方!」

ただし長としての立場というのもあったのかもしれませんが父親の件も関係あるのかもしれません。
この台詞から推測すると父親は一家を守る為ではなくゾックス個人を守って死んだ模様。そのことに対しての責任を負い目を感じていた可能性もありますね。けじめと言ってますし。
だからこそ一人でSDワルドを倒したかったのだし、介人にも邪魔をされたくなくて「ずるい」言い方をしてしまったゾックス。
ゾックスも気負い過ぎていたところがあったとは思うのですが…。

ゾックス「あ~あ…。誰も俺の言うこと聞きゃしねえ!世界海賊ゴールドツイカー一家の長としちゃまだまだだな!」

結果全員言う事を聞いてくれない事態に。いや本人的にはある意味満足な結果だったと思うのですが。
海賊は長が決めた事は絶対。その代わり全員の責任は自分が負うというのが海賊トピアの流儀だったようですが一家が全員が全員の為に戦う今回のような戦いも悪くないと感じたのではないでしょうか?
一家の長としてはまだまだ(ゾックスがいうとテニスネタに聞こえる)と感じる面もあったようですがそれ以上に得るものが大きかったと思える今回。果たしてSDトピアの呪いを解いた後どう行動するのか。気になるところ…というか絶対美味しい場面で再登場してくれると信じてます。

ゾックス「いいか、今のステイシーを信用すんなよ」
介人「ありがとう…。わかってるつもり」

”今の”という事は最近のステイシー自体は信用していたという事。前に騙された事も(正確にはフリですが)あるのですが…ゾックスもかわったものですね。きっとテニスを通じて何か思うところがあったのでしょう。
それはともかく介人の”つもり”が怖いですね。
信用はしていないつもりだけれども絶対とは言い切れない心境。それに加えて今回のゲゲ本体(?)の描写を見る限り中身を切り替える事はできる様子。もし本来のステイシーの人格で現れ途中ゲゲと切り替わってしまったら…恐らく介人がピンチでゾックスが美味しい場面を攫って行く展開になってしまいますね。
完全に余談ですが油断していてネタバレを見てしまったのです。詳しくは書きませんが…許すまじネタバレ広告。
最近のニュース系は本人の興味がありそうなネタを(恐らく検索結果から抽出しているのだと思いますが)勝手にネタバレしやがるので避けようがないのですよ。
避ける為にはネットを完全に遮断するか特撮関係は一切検索しない覚悟が必要。・・・いや無理なんでせめてネタバレするのはやめて欲しいです。というか玩具ネタバレは仕方ないにしても展開ネタバレするのはやめて欲しい。介人がまさか〇〇されるとは…。

・ツイカー一家

ジュラン「なあお前らどうなの?このままなんもしねえでいいのか?」
リッキー・カッタナー「よくねえよ!でも…」
フリント「兄貴が手ぇ出すなっつったら絶対だし…」
マジーヌ「本当あいつマジのマジではちゃめちゃ頑固っすよね」
フリント「それが私らの好きな兄貴なんだ」
カッタナー「本当に実力あるし…なんだかんだ一人でなんとかしちゃうんだ」
ジュラン「でもよぶっちゃけ寂しいんじゃね?」
フリント「だからって戦いの足引っ張りたくねえし…」
ジュラン「武器持って暴れるだけが戦いじゃねえんだなあ」

今回メイン登場人物全員良かったですがツイカー一家の面々も非常に良かったです。
長であるゾックスを好きであり、尊敬もしている。だからこそ足を引っ張りたくない、という気持ちもあるのですが…それ以上に助けになりたいと思ったからこその行動が光りましたね。
それはともかくそれとなく助言するジュランはマジで良いお父さん。

・フリント

フリント「ちっちゃいギアダリンガーに合わせてちーっちゃいギア作ってやった!それでチェンジできるだろ!私がやられたら兄貴がしくった時にフォローできるやついなくなるからな!今日はこれぐらいの手出しにしといてやんよ!ヘヘッ!」

まあぶっちゃけツイカー一家で一番怖いのはフリントですよね。功博士も大概でしたがこちらも敵に合わせた改造をバンバンしてくるので…。
個人的には兄貴は前線で戦う一兵士でフリントがボスっぽく感じます。

・センタイギア

セッちゃん「介人!五星戦隊ダイレンジャーのギアチュン!シシレンジャーの技!幻相鉄線チュン!」

前にキバレンジャーで窮地を脱した事もありますが今回はシシレンジャー。セッちゃんはピンチになるとダイレンジャー系のギアを使っているようなイメージがあります。
劇中結構苦戦してた描写が多い気がするのでセッちゃんも咄嗟の時にはダインレジャー使いたがるんでしょうかね?
…まあ苦戦していたと思わせる一番の要因は大神龍だと思いますが。敵味方問わず逃げ回っていた存在って戦隊では他に類をみないと思う。
ところで今回使ったのは幻総武線か幻山手線の亜種だと思うのですがwikiに書いてある情報が違ってないですかね?幻山手線は47話使用になってますが確認できたのは23話(陽炎頭巾戦)。47話はそもそもロボ戦ないですし…。

・ゲゲ

ゾックス「お前がSDワルドをよこしたのか?」
フリント「なんで⁉SDトジルギアのことはお前に言ってねえぞ!」
ゲゲ「簡単な推理さ。海賊トピアには人間しかいない。なのに弟くんたちがその体ということはSDトピアと何か関連があるはずだ。確かあの世界にはあらゆるものをSD化するという呪いが生まれたと聞いている。ここまできたら想像できると思わない?」
マジーヌ「他の世界のことはちゃめちゃ詳しい…」

今回のボッコワウスの描写からみるとゲゲは複数の体を持っている可能性が高そうです。
詳しいというより各トピアにそれぞれゲゲ用の体があるというオチじゃないでしょうかね?SDトピアの事は噂程度しか知らないという事は全ての並行世界に存在している訳ではなさそうですが…。
もし複数の体があるとすれば絶対に倒しきれないある意味戦隊史上でも一番厄介な(ダイレンジャーやカクレンジャーのように絶対倒せない存在は除いて)相手じゃないでしょうか?
現在ラスボス不明ですがゲゲがラスボスだと仮定したら恐らく功博士がなんとかしそうな予感。並行世界色々回ってみたらなんかそれっぽいやついたから一か所に纏めてみた!的な解決と予想。

ゲゲ「バイバイ界賊くん。あるべき場所にお帰り」
(海賊トピア解放)

感想の方でも書きましたがゲゲの現在の狙いは介人を孤立させる事の模様。その目的はなんなのか…と言いたいところですがネタバレ見てしまったので予想も何もない。許すまじネタバレ。

ボッコワウス「征服は進まん、反逆する者まで現れる…。怒りを通り越して萎えてしまうわ」
ゲゲ「確かにな」
ボッコワウス「お前も最近甘えてくれんし…」
ゲゲ「ゲッ?そうか?」
ゲゲ?「ねえボッコワウス。じゃあ甘えてもいいかなあ?」
ボッコワウス「おっ?おお…なんだなんだ?なんでも言ってみろ」
ゲゲ?「僕、使ってみたいトジルギアがあるんだ」

途中から人格が入れ替わっていた模様。つまり切り替え出来るという事ですよね。その間他の体はどうなっているのか気になりますが…まあそれはともかくゲゲに乗っ取られる前の人格があるっぽいのが気になります。
公式HPでゲゲの口調について触れてましたが甘え声で話しているのがゲゲ(ゲゲとステイシーを乗っ取っているものの人格)という事で良いのでしょうか?ややこしい。

・ダイSDワルド

でっかいビーム! スモール光線

ネコ型ロボットに怒られる前にしまっておいてください。
前に前フリ無く光の巨人の必殺技を撃ったやつがいましたがそれ以上に危険なのでやめて。

「最期に言っておく!SDとはスーパーデフォルメの略称だSD!」

最初に言ってほしかった。いや恐らくそれだと能力に制限がかかる(ワルドの能力はなんとなくで使っている気がする。語感とかで。きっちり定義すると能力が失われそうな)ので出来ないと思うのですが…。
それはともかく「最期に言っておく!」だとゼロノスっぽいのでやめて欲しい。そんなにみんなの記憶に残りたいのでしょうか?
余談ですがゼロノスのあれは設定を考えると寂しい決め台詞ですね。最初に言っておく理由が多すぎるし切なすぎる。

第45カイ! 超大凶って運勢最下位?!

ようやくゲゲの正体が明らかになりました…なりました?
特撮の自称神ってろくでもないやつばっかりですし果たしてゲゲ(ゲゲではないのですが神だとわかり辛い為ゲゲとしておきます)の正体は。
オミクジトピアを完全に消滅(?)させたっぽいのは神の御業と言えるのかもしれませんがそれ以外には能力に制限がありそう。
例えば前回のSDトピアの件。
呪いについては知っていましたが呪いが生まれたらしい、と自分が関与していないような台詞を。
海賊トピアに人間以外は存在しないと断定していたので…恐らく本当に知らなかった事。
さらに今回は並行世界間ゲートを弄り、キカイトピアの人間をキカイトピアに(恐らく)に戻していましたが…自身の力には限界がある模様。
他者を乗っ取るのにも制限があるようですしね。
あくまで能力的には世界を創造そしてその世界の消滅だけに限られるのかもしれません。(加えて洗脳?)
…いや十分に強力なのですが。
戦隊で直近の神と言えばリュウソウジャーのエラスですがあれも創造主であり似たような存在と言えそうですが…ただし目的は違っていそうです。
風見鶏回のゲゲ
「やっぱりこっち(ゼンカイジャー)の方が面白そう」
と発言しています。
特に壮大な目的もなく単に楽しいから他人を乗っ取って遊んでいるだけに見えますね。
オミクジトピアもちょっと勿体ないけど目的(遊ぶ為?ゼンカイジャーが敗北すると遊べなくなるから?)の為なら破壊してしまおう、そんな感じで消滅させたようにもみえます。
目的としては暇つぶし、もしくは楽しいから…というと前の感想でも書きましたがゲキレンジャーのロンが近そう?
他者の体を乗っ取る事が出来るというある意味不死の体を持つゲゲ。
ロンと同様に世界に飽き飽きしていたのかもしれません。
数多の世界を作りだしたけれどもそれでは飽き足らす、いや世界を自在に作り出せるが故に世界の行く末に興味が持てず、その世界に住む人々を弄んでいるのではないでしょうか?
それこそ不死ゆえの暇つぶしの為に。
果たしてゲゲの本当の目的は。
そしてそんな神のような存在をどうやって倒すのか?
(敵によっては和解ENDもありえる介人の性格ですが人々を弄ぶ系の敵は許さないと思うので)
物語も最終盤。ゼンカイジャーは世界全快させる事が出来るのか。気になる超大凶って運勢最下位?!感想でした。
話しかわって対オミクジワルドに関して。
運勢関連の敵という事で最初はボウケンジャーギアの開運フォーム使うのかなあと予想していたのですがキュウレンジャーギアもありかなあと思っていたのですよ。
ラッキーの性格、超ポジティブシンキングでアンラッキーもラッキーととらえる的な。
結果的には…ある意味そう遠くもなかった?
キュウレンジャーギアこそ不発でしたが実質的にマジーヌ行動はラッキー的な行動と言ってもよい展開。
自分の占いは絶対外れるから超大凶は超大吉だと。
そこから全員で投げる展開になるとは思いもよりません(しかもマジレンジャーっぽい決め技)でしたが…大きく予想は外れていなかったのではないかと思います。
…まさかその後神が関与してくるとは思いもよりませんでしたが。ちょっと反則過ぎる。

・ブルーン

マジーヌ「おみくじ!?そんな素敵世界あるんすか~?」
ブルーン「興味を奪われている場合じゃありません。大変なことが起こりますよ!」
マジーヌ「うわっ説得力すご…」

ですよね。今まで散々敵の能力に興味を奪われてきた(コタツワルドとか。マンガワルドは途中で戦線離脱したり)ブルーンがいうと説得力が凄い。
そして今回ブルーンが無反応だったのは自分の行動を反省してのものじゃなく単に興味が薄かったからだと思います。

・マジーヌ

マジーヌ「ヌヌヌマジーヌヌヌヌマジーヌ…あっ!超大凶…自分の占いは外れるんだ!超大凶が出たってことは、はちゃめちゃ大吉なんじゃーい!。はちゃめちゃ大吉の自分がお前なんかに負けるかー!」
ガオーン「うん、マジーヌの占い僕も信じるよ!」
ジュラン「ああ、あんなインチキおみくじ野郎より断然マジーヌ指示するっしょ!」
ブルーン「私たちは超大吉です。必ず勝てます!」
介人「ありがとうマジーヌ。はちゃめちゃ勇気もらった!」

インチキおみくじのオミクジワルドよりマジーヌの占いを信じる。
過去に超運勢が悪くなったヒーローと言えばボウケンレッドがいますが今回のケースと似たような展開だったんですよね。
不運になって戦意喪失しかけるけれども仲間の思いで奮起。不運は継続中でも諦めず戦い続ける事で勝機をつかむ。非常に良い流れ。
ただしマジーヌの占いを信じる(絶対外れる!)というのは…ゼンカイジャーらしいというかなんというか。
最終回に何か大当たりして欲しい。もしくは外すなら外すで占いでキカイトピアと介人の世界が分離する、的な占いが出るけど結局外れて皆一緒、的な展開を望みます。

マジーヌ「人を苦しめるために占いを使うやつは滅びろーっ!桃色の鮮烈!ファイヤーッ‼チェックメイト!」

ゼンカイジャーだと珍しく個別の必殺技で敵を撃破。
恐らく元はマジレンジャーのレッドファイヤーフェニックスだと思うのですが…元のシーンが探してもみつからない。17話って記述を見つけたのですが17話別の魔法(レッドファイヤースクリューアタック)使ってるんですよね。
それはともかく今回レジェンド戦隊要素多めで(一部嫌な使われ方をしてましたが)良かったです。

・ヤツデ

介人「ねえヤッちゃん。サトシ、どう?」
ジュラン「ぶっちゃけなんか前と違うとかない?」
ヤツデ「そうだね、前はもっとこう…寂しさみたいなもの感じてたけど、そういう陰がなくなったかね。でもさ人間ってのはちょっとしたきっかけで変わるってことあるじゃない。マジちゃん見てよ。ほら、明るくなったでしょ?」

人が変わってきたのを見てきたからこそステイシーの事を受け入れてるんですよね。陰があるより明るくなっている方が好ましいですし。マジーヌも明るく…というか今回一番ポジティブでしたしね。
これで中身が入れ替わってさえいなければ…なのですが。

・ゼンカイジャー

ジュラン「おいおいもしかしてこれゼンカイジャー最大のピンチなんじゃねえのか?」

確かに今回ピンチでしたが…一番ではないですよ?
一番はバカンスワルド。最大のピンチ…ピンチだったかどうかは不明。侵略完了寸前ではありましたが。
そもそも他のワルドも敗北一歩手前というのが多かったので最大のピンチというのはどうなのかなと思います。そもそもワルドが基本的に強すぎる。相対的にオミクジワルドが理不尽な敵に見えないのが怖い。普通の戦隊の敵なら最強クラスで間違いないと思うのですが。

・センタイギア

セッちゃん「介人!キュウレンジャーのギアを使ってラッキーを呼び寄せるチュン!」

ラッキーって別に宇宙一ラッキーという訳でもないのですが…。
今回の話。次回予告観た時はキュウレンジャーのギアを使ってポジティブ思考で対応するのかと思っていましたが…当たらずとも遠からずでしょうかね?
センタイギアに頼らず自体打開出来たのはゼンカイジャーの成長の表れという事ですよね。きっと。

・殉職者

セッちゃん「そ…その3人は!」
ブルーン「なんのくくりでしょう?」
セッちゃん「取り返しのつかない不幸に見舞われたヒーローチュン!」
(バトルコサック。キレンジャー。イエローフォー)

こうしてみると昭和の戦隊だけですね。ただ平成も平成でゴセイジャーのマジスとかシンケンジャーの先代たちとか殉職者はいないという訳でもないのですが…(あと先代リュウソウジャーとか)
ただし今回の回で言える事は…ゾックスいなくて逆にラッキーじゃないですかね?下手にゾックスがセンタイギア使っていたら3人どころでない人数が爆発していた可能性が。一番死に際がやばそうなのはアバレキラーとか?地球だと危険すぎて最後宇宙空間まで行ってましたし…。

・ステイシー

ステイシー「そうだ…。僕はトジテンドから逃げたのか…。もう会わないって決めてたのに…」

ゲゲ含めて神に操られていた時の記憶は残っている模様。そして怖いのがなんとなく自分でやってしまったかな、と認識している事ですね。これは操られている事に気が付きづらい。
果たしてステイシーは神に抗う事ができるのでしょうか?

・オミクジワルド

ガオーン「きっと一度技を食らったら何かを開けたり出したりする度に勝手におみくじ引いちゃうんだよ」
介人「えっ!?じゃあどんどん運悪くなってっちゃうじゃん!」

能力的には最強はバカンスワルドで間違いないと思いますがそれでも強敵。
敵には自動できつくなるデバフをかけ続け、味方にもバフをかけられる珍しい敵。
東映公式HPによると最強の(そしてゼンカイジャーのラスト怪人)ワルドを目指して作ったとの事で納得の強さですね。やや耐久面で劣る(マジーヌの必殺技で即死)のが難点ですが…戦闘面では最強クラスに間違いないと思います。
まあバカンスワルドの足元にも及ばない(能力発動=侵略完了)のですが。

・ゲゲ

ボッコワウス「ゼンカイジャーを倒す絶好の機会かもしれん。なあ?ゲゲ」
ゲゲ「目障りな界賊もいなくなったようだしな」
ボッコワウス「フフフフ…うむ、ゲゲが作ったワルドのおかげだな」
ゲゲ「俺の?」
(ノイズ)
ゲゲ「ゲ…。そうかもしれんな」

ステイシーの時もそうなんですが自分がやったかも、と認識してしまっているんですよね。今まで複数の人格があるような状態だったのですがゲゲがそう認識していなかった(できなかった)というのは本当に怖い能力。
もしかしたらゲゲやステイシー以外にも神に操られている人がいる可能性も?

・神(名称不明なので神と呼称します。ゲゲ?だとわかり辛いですし)

バラシタラ「あいつ(ゲゲ)…もしや並行世界間ゲートの設定をいじっているのであるか?ステイシーの脱走を手引きしたのもやつだとしたら、一体何をたくらんでいるのである?」

見る限りキカイトピアの人間をキカイトピアに送り返しているようですが…目的はなんでしょうかね?
神と言っても現在のところできそうなのは世界を創る事、世界を壊す事、他人を乗っ取る事が出来る、ぐらいしかわかりませんが…目的が何かわからないとなんの為に行動しているのかわかり辛い。とにかく介人の世界にキカイトピアの住人がいるのは不都合がある模様。

神?「仕方ないね…(オミクジトピア消滅?)」

仕方ない、という事は望んだ結果ではないという事。
神としても創った世界を壊すのは望んでいないのでしょう。ただちょっと惜しいかな、程度で破壊しているようにも思えますし…何が目的なのか本当にわからない。
これまでの行動を見る限り単に自分が楽しみたいから、ぐらい思いで行動しているように見えます。
この台詞に関しても砂場でつくった城を壊すのはもったいない、ぐらいでやっている気がする。

神「やれやれ…白状するしかないか。実は僕…全ての世界をつくった神様なんだよね」

今までのように誤魔化す事は出来そうでしたけど…もう隠す必要性もなくなってきたという事でしょうかね?
全ての世界をつくったとは言っていますが果たしてどこまで本当なのか。言っている事が本当だとしたらアギトのテオスぐらいのマジな神様になってしまいますが…。
いや特撮って自称神多いですし。戦隊だと全能の神とかいましたしね。まったく全能じゃなかったですが。果たして神は本当に神様なのか?

第46カイ! ゲゲっと飛び出た神のちょっかい!

神の神意…じゃない真意は?
ゲゲことステイ神(東映HP参照)こと神がいよいよ本格的に行動を開始しました。
さてさて神出鬼没、その意向まさに神のみぞ知る、といった感じですが…やっぱり愉快犯にしか見えない。
まず今回神から打倒ボッコワウスを提案されました。
曰く「トジテンドって酷すぎると思わない?キカイトピアだけじゃなく他の世界も蹂躙しようってところがいただけないよね。せっかく僕が色んな世界を創ったというのに。滅茶苦茶にされたくないなあって」
しかし1話を見返してみるとゲゲではなく神が「ね~えボッコワウス。このしぶとい世界はトジルギアにせずにストレートに侵略したらどう?領地も増やせると思うんだ」と言っているのですよね。
つまり今の侵略は神自身の意向。
世界の蹂躙とかどうでもよいと思っている証拠です。
(自分自身でも世界(オミクジトピア)を破壊してますしね)
さらに言えば無差別に意識乗っ取りが出来る事が判明(何か条件があるのかも?現時点では無差別にしか見えない)。
つまりやろうと思えばボッコワウス自身を乗っ取って侵略を止める事も可能。出来ない理由もあるのかもしれませんが恐らくこいつはできると思われます。
何故自身の手でボッコワウスを無効化する方法があるのにやらないのか?
それに関して根拠がある訳ではないのですが…ヒントとなりそうなのが43話の神の台詞「やっぱりこっち(ゼンカイジャー)の方が面白そう」
ゲゲ側で侵略するよりもステイシーの体を使って侵略に対抗する方が面白そうとの発言。もう完全に遊び感覚。
以上の事から神の目的は単に楽しみたい、遊びたいからだと推測します。
ただし一つ気になる点が。
それはキカイトピアの人間をキカイトピアに帰している事。
世界を創るのは簡単(無数の世界を創っている)。
世界を壊すのも簡単(オミクジトピア)
ならば何故キカイトピアにわざわざ人を帰して(しかも一人一人)いるのか?
一度完全に破壊して再生すればいいだけの話。何故それを行わないのか?
融合している世界だから(介人の世界とキカイトピアが融合した理由はいまだ不明)神も手出しできないのか?
この点は完全に疑問です。
前にSDトピアに関して呪いが発生した”らしい”と言っていた事から世界を創る事は出来てもその全てを把握しているようではないのですが…キカイトピアを消滅させるわけにはいかない理由があるのでしょうか?
さてこの辺の神意はこれから明らかになると思いたいのでそれは次回以降のお楽しみ。
正直ゲキレンジャーのロンのように理解不能な楽しみ方をする敵もいますし神も恐らく同種の存在。人間には計り知れない思惑があるのかも…しれません。
ただ一つだけ言える事。
絶対介人は神に対してブチ切れている事。
今までの回を振り返ってみても(特にギュウニュウ回が顕著?)人の記憶、想いなどを弄ぶ系のワルドには完全にブチ切れていた介人。
神はそんなワルドですら足元にも及ばないような完全に人を玩具扱いにしている存在なのは間違いない。
つまりボッコワウス戦の結果がどうあれ介人と神の衝突は避けられないと思われます。
と言う訳で最終決戦は神対ゼンカイジャーという図式になりそう。
ただし神は実体はない模様。
つまり誰かの体を使用しないといけない訳で…現時点での最有力候補はボッコワウスの体だと思われます。
組織のトップの体を乗っ取って戦う精神体のラスボスと言えば…ハリケンジャーの邪悪なる意思ですね。
最終決戦は完全態となったボッコワウスを乗っ取る神対ゼンカイジャーだと予想してみます。
人の体、意識を使う事になんら躊躇いもない、まさに邪悪なる意思の神。ありそうな展開じゃないでしょうか?
(キュウレンジャーのドンアルマゲも乗っ取り型のラスボスですが…とりあえず置いときます。あれもある意味邪悪なる意思ですし)
まあそんな些細な事よりも一番大事なのはハッピーエンドになるのかどうかですが。
キカイトピアと介人の世界は分離してしまうのか。それとも融合したままなのか。そしてステイシーの運命は。
どうせ神を倒す(改心させる、といった展開もありそうですがそれはモモタロウさんたちがやりそうですし)のならば救いのない未来ではなく希望ある未来を予感させてほしい。そんな事を思う第46カイ!ゲゲっと飛び出た神のちょっかい!感想でした。

・介人

介人「あんたがステイシーの体使ってるってことは、その間ステイシーはどうなってるんだよ!」
神「ちょっと意識にお休みしてもらってるだけさ」
介人「ステイシーがいいって言ったのか?」
神「許可がいるのか?僕は神なのに」
介人「人の体勝手に乗っ取るようなやつ、信じていいって思えない。俺達と話したいなら俺の体使えよ!」

洗脳系の敵って介人は大嫌いですからね。その最上級の能力の持ち主の神に対して激おこなのは当然の流れ。
…いや本当の最上級は解除されてもなお仲間みたいな流れだったバカンスワルドなのですが。真の詐欺師は騙したと思わせない云々の話を思い出しました。なんだかんだで一番奴がヤバイ。
それはともかく神なんだから勝手に体を使っていいでしょ?的な考えの神様に対する介人の心境を考えると…

神(ブルーン)「これからは君たちの体を順番に借りるよ」
介人「ああ。一緒にトジテンド倒しに行こう」

この最後の台詞が怖い。笑顔で神様潰しそうな勢い。
ストーリーの流れ的に神様がラスボスですよね。
最終局面で神様に対して見せる介人の姿に注目したいと思います。

介人「あいつ(サトシ)うちに呼んでもいいかな?詳しいことは言えないんだけど、あいつ一人でずっと苦しんでていろんなこと信じられなくなってて…でもヤッちゃんのことはまだ変わらず好きだと思うんだ。だから…」

ステイシーの事を全力で救いたいと思っているからこその台詞。
功博士が言っていましたがやっぱりステイシーを救えるのはヤツデとステイシーを思う介人ですね。
ただステイシーの母、リセも死んだままってのもなんだし…神様の力でなんとかならないでしょうかね?最後の罪滅ぼし的な感じで。いや一応ボントピアいけばリセもいそうな気がしますがそれはなんか違う気がする。
それ以前にラストはジュウオウジャーのラストじゃないですが全世界融合する可能性もありそうですし…ゼンカイジャーはなんでもありすぎてラストが予想しづらい。

・マジーヌ ブルーン

マジーヌ「じ…自分も!」
ブルーン「私のもどうぞ!」
ガオーン「いやいや…2人は半分好奇心で言っているよね!」
マジーヌ「ぬあ…バレた」
ブルーン「正直ブルンブルンです!」

この2人ある意味凄い。この期に及んで自分の好奇心を優先している…。
まあマジーヌは仕方ないにしてもブルーンはちょっと自重した方がいい。前回せっかくオミクジワルドをさっさと倒そう!的な事を言っていたのに…。
やっぱり好奇心のエンジンには勝てないのでしょうか?

・ゾックス

ゾックス「いや…。ここにきて急にSDトピアと立て続けだなって…」

やっぱり神様は余計な事をしたと思うのですよね。ゾックスが何かしらの意図を察しない訳がない。
とはいえ神様的にはあるべき場所にお帰り、と言っているのでただ単にゾックスを海賊トピアに帰したかっただけかもしれませんが…。
とにかくカイゾクトピア解放が神様の敗因となりそうです。

・ステイシー

ステイシー「なんだったんだろうな。僕はただバラシタラを超えたかっただけなのに…悩んで考えて進めば進むほど迷走してこのざまだ。フッ…もう疲れた。僕みたいなやつは神とやらの傀儡になっているのがお似合いってことかな」
介人「そんなことない!ステイシー、俺たちのとこ来いよ!一緒にトジテンド倒そう!いいじゃんもう…あんな苦しいとこで無理に頑張らなくてもいいよ。だってステイシー優しいじゃん!」
ステイシー「やめろ!僕のことはもう放っておいてくれ」

バラシタラを超える。ただそれだけが目的だったはずなのに介人に会い、ヤツデに会い、そしてヤツデの為に心揺れ動いたばかりに…。
迷走してきたのは事実ですがそもそものきっかけが母親を亡くした事に起因しているのでステイシーには幸せになって欲しい。だってステイシー優しいですし。

・神

神「この体は借り物さ。神である僕が君たちと話すためのね」

という事は体はないのか、それとも神が住まう世界があってそこにいるのか?
ラストバトルはボッコワウスの体を使った神となりそうですが神様自体はどうするのか気になります。神様本体を倒すなら功博士が何かやってくれそうですが。

ジュラン「おい。もし本当にお前が世界をつくったすげえ神様だったとしてだ。なんでわざわざこんなことしてんだ?」
神「だってトジテンドってひどすぎると思わない?キカイトピアだけじゃなく他の世界も蹂躙しようってとこがいただけないよね。せっかく僕がいろんな世界をつくったのにめちゃくちゃにされたくないなあって…」

神自体が遊んでいる事もあってわかり辛いのですが神様の真の目的というか神のやりたいことは世界をあるべき姿に戻したって事なんでしょうかね?そのためにキカイトピアの住民を元の世界に戻しているようですし。(ゾックスもその流れ?)
ただせっかく作った世界を自分で消滅(オミクジトピア)させているようにそれほど強い拘りもなさそうですが。
自分でやるのはいいけれども他の人間に壊されたくない、という考えでしょうかね?

神「僕が君たちをトジテンドパレスに連れていってあげるからさ、ボッコワウスを倒しちゃってよ」

これも気になる点。倒そうと思えば自分でボッコワウスを倒せる、というか乗っ取れるはずなのですが…目的(ボッコワウス打倒)自体は簡単に達成できるけどどうせやるなら楽しくやりたい、的な考えなのでしょうかね?

・ニンジンワルド

瞬殺。これは名前があってなおかつ再生怪人を除くと最速の退場ではないでしょうか?登場時間がダイワルド含めて3分ない。これが3分クッキングか…。
といってもサファイアワルドも同じぐらいの時間で退場しているので世界最速かどうか不明。
ただしネームド怪人で一番登場が短かったのは残念ながらこいつらではないと思います。恐らく最速はキラメイジャーのネアンデルタールジン邪面。冒頭の時点で死んでいる敵怪人はこいつ以外いないのではないでしょうか?

・サファイアワルド

サファイア「そんな!俺まだ大したことしてないサファイア!」
介人「してるだろ洗脳!」

やっぱり介人ってこの手の洗脳系の敵嫌いますよね。その洗脳の極致の神様に対してどう対抗するのか。気になりますね。

ダイサファイアワルド「輝くためにめぐり逢ったと思ったのに…!」

傷つき磨き上げる前に爆散してしまったダイサファイアワルドに涙。
キラメイジャーの怪人だったら…いやサファイアワルド邪面なんて絶対クランチュラが作らないか。色々残念な怪人でした。

・コウモリワルド

セッちゃん「科学戦隊ダイナマンの技、フィードバックセミシグレチュン」
コウモリ「なぜ俺の攻撃を予測できたコウモリ!」
セッちゃん「コウモリワルドが使いそうな技を考えてあらかじめ対策を決めておいたチュン」

ピンポイントで対策される可哀そうなコウモリ。
恐らくニンジンやサファイヤよりも能力的に強いと思うのですが…順番が悪かった。
ある意味神様の犠牲となった可哀そうなコウモリワルド。

第47カイ! パレス突入! ボスの前でも頭が高い!

シリアス&ステイシーメイン回。
敵の本拠地に攻め入る最終局面。
(と言っても戦隊だと意外に敵の本拠地で最終決戦やらないんですが。敵が攻めてくるのを迎撃する形になるのが多い、はず)
ひたすら、ひたすら全力でシリアス回を回避してきた(父ちゃん奪回ぐらい?この回ですらパネル合戦とかやってましたし)ゼンカイジャーですら否応なしにシリアスモードに突入しています。
そんな中、神から解放されたステイシーは1人カラフルへ。
母を亡くし孤独となったステイシー。
介人の世界を放浪していたのは一縷の望みに賭け母の行方を追っていたのか。
それとも母親の住む世界に自分の居場所を探そうとしていたのか。
ステイシーの本当の想いはわかりません。
しかし介人たちと出会い、そしてヤツデと出会ってしまいました。
バラシタラを超える事。
居場所を無くし、自分を見失い、それでも一人戦ってこれたのは実の父親でもありながら自分と母を捨てた父親を超える為。
呪いにも似た願いがステイシーを動かす原動力となっていた、なってしまっていたのです。
そんな願い、バラシタラを超える事もヤツデと会う事で揺れ動く事となりました。
バラシタラを超える為、トジテンドにいる必要はあるのか?
カラフルにいてもいいのではないか?
いや、自分はヤツデの孫である介人と戦ってしまっていた。
彼を憎んでしまっていた。
自分には持っていないもの全てを持っている介人を。
さらに仲間となったハカイザーは憎き介人の父親。
そして同時にヤツデの息子。
仲間を得たと同時に、それは自身が最も憎んだ父親と同様の行為をしていると気が付いてしまったステイシー。
複雑な人間関係の中で彼はさらに孤立を深めてしまう結果に。
そして神に自身の傀儡として操られてしまうステイシー…。
しかし彼は神から解放される事に。
それは神の気まぐれか。それともハーフであるステイシーは神にとってどうでもよい(あるべき場所がない?)存在だったのか。
神のみぞ知る事ですが…解放された切っ掛けは他でもない介人の行動によるもの。
そんな介人の想いに答え、一度は断ち切ったヤツデへの想いを胸にステイシーは1人カラフルへ…。
といった流れでステイシーは真に自分の居場所を探し当てる事が出来たという訳ですね。これまでの経緯を振り返ると涙なしには見られない、まごうことなきステイシーのメイン回でした。
といった感じで素晴らしい神(ゼンカイジャーの神ではない)回でしたがちょっと残念なのがイジルデの扱い。
初回から登場し、介人の因縁の相手であったイジルデですが結構あっさり退場となってしまいました。
個人的には幹部の退場回はそれなりに拘って欲しいとは思っているのですが…まあイジルデって行動力のある科学者幹部であった、それ以上でもそれ以下でもない幹部だったので致し方ない。
バラシタラの退場(そしてステイシーの更なるメイン回)に期待したい…あれもう残り2話?
後2話でバラシタラをバラシて、ボッコワウスをぶっ壊して。
そして神であるかみ(未だ名称不明でモヤモヤする)をバラバラに。
毎回毎回全力全開のゼンカイジャーでも残り2話で片付けるのはこれまで以上の全力が求められる気がするのですが…期待して、いや期待以上の完結編を待っています。

・ゼンカイジャー

介人「拾ってくれてありがとう。ここからは…俺たちがやる!」
キカイノイド「ゼンカイジャー頑張れ!」
キカイノイド「応援してるよ!」

敵本拠地に攻め入るのも結構珍しい気もしますが市民のみんなが応援してくれるって展開も最近あまりみないような。リュウソウジャーとか全世界の人寝てましたしね…応援しようがない。
この手の展開好きなのですがあまりないのが残念。特に好きなのがそれまで助けてくれた人が応援してくれるシーン。劇場版Wのエターナル戦、メガレンジャーのグランネジロス戦とか。ヒーローに反発する人間もいる中ヒーローを信じて応援してくれるという展開大好きです。(若干シチュエーションは違うのですがパワーレンジャーのマジレンジャー、ンマ様戦とか)
今回はキカイノイドだけでしたが最終的には融合した世界の人間、もしくは解放したトピアの人間が応援してくれるシーンを期待したいものです。

・ゾックス

ゾックス「俺らカイゾクお宝求めて海から海へ」
フリントたち「俺らカイゾク自由求めて世界から世界へ」

前は俺”は”だった気が。
歌詞の変化はSDワルド回で自身が一家の長としてはまだまだという事を認識した事。さらには1人ではなく一家全員で戦う決意をしたという意思表明もあるのでしょうか?
なんにせよ一家全員で参戦してくれるのは嬉しいところ。ただし一瞬で神に乗っ取られてしまいましたが結果は如何に。

・敵本拠地

クダイター「たたた…大変です!ゼンカイジャーがトジテンドパレスに侵入しました!」

敵の本拠地襲撃って結構珍しいような。最近の作品では。
撮影の関係もあると思うのですが敵が攻めてきて最終決戦って事が多いんですよね。前作のキラメイジャーも敵本拠地まで行きはしましたが結局人間界でラストバトル。
リュウソウジャーは…そもそもドルイドンって本拠地ないですしエラスはある意味地球全体が本拠地みたいなものなので…ラスボスを本拠地で倒したのって数えるぐらいしか記憶にないです。
完全に敵本拠地で戦っていたのはキョウリュウジャー(ただし複数の場所で戦闘が行われていた)だった気が。トッキュウジャーはどこだったか。
とにかくそこそこ珍しい展開と言えなくもないのですが…そもそもボッコワウス様来週で死にそう。そしてラスボスは神になりそうなので…その場合は本拠地があるのかどうかすらわからない展開となりかねない気も。

・ステイシー

ステイシー「あなたに…謝らなくてはいけないことがあります。僕の名前はサトシじゃない。本当の名前は…ステイシーです」
ヤツデ「ステイシーってあのトジテンドの!?」

ステイシー「はい…。あなたの孫…五色田介人の命を狙っていました。僕の父はトジテンドの幹部で、本当にひどいやつで…。最初はただ憎いあいつより偉くなってやる。そのために手柄を立てたい、それだけでした。そのうち介人のことがうらやましくなりました。真っすぐに親を信じていられてこんなにあたたかい場所を持っているあいつが…。僕の勝手な嫉妬で介人を…倒そうとしていました。本当にすいませんでした」
ちゃんと自分の過去の行いを認識し、反省して、そして謝罪する。
敵キャラが味方化する展開って結構ありますがここまで自身の行動を省みた上できちんと謝罪をしたキャラって珍しいですよね。たいていやった事有耶無耶にしてなんとなく共闘しているのが多い…気がする。
キラメイジャーのクランチュラって仲間化はしてないですが共闘に近い関係性でなおかつ生き残った敵キャラ。ですが自身の行動を反省はしていなかったんですよね。侵略の為に自身の力を使うのは嫌だ、と言う訳でヨドン皇帝に反旗を翻しただけなので。(一応断っておきますがクランチュラのキャラ自体は好きです。自身の行動を省みるキャラでもないですしむしろ完全に謝罪して仲間化したらそちらの方が違和感)
リュウソウジャーのクレオンとワイズルーも似たような状況。(プリシャスまで生き残るとは思いませんでしたが…まあ共闘した訳でもないですし)
長々書いてしまいましたがとにかく珍しい例。

ステイシー「僕はずっとトジテンドの常識で動いてきた。今ここで寝返ったからって罪滅ぼしにならないのかもしれない。でも…今度は胸を張ってカラフルに行きたいから」
ブルーン「もう全然大丈夫ですよ!私も元トジテンドですがカラフルに住んでますから」
ステイシー「えっ…?お前トジテンドだったのか?」
ブルーン「はい」
ステイシー「フッ…。なんだよそれ…。悩んでた僕がバカみたいじゃないか」
ブルーン「えっ悩んでたんですか!?」
介人「でも俺そういうステイシーの真面目なとこ好きだよ」
ステイシー「僕はお前のそういうところが嫌いだ」
セッちゃん「素直じゃないチュン」
介人「これが終わったら一緒にカラフル帰ろう」
ステイシー「ああ。そのつもりで来た」

そして過去の清算をし、自身の居場所を見つけたステイシー。
…やばい死亡フラグに見える。過去の清算が済んだ上で一緒に帰ろうって台詞は完全に死亡フラグですよね。井上先生脚本なら確実に死んでる。小林先生でも危うい。(タイムファイヤーとか。ただし滝沢直人が死んだのは役者さんの希望もあったとか)
とはいえ香村先生はその手の展開やらないと思うので(ルパパトはメイン人物の関係者全員生存。ただし皮を剥がされた人は恐らく死亡。ジュウオウジャーも操の脳内にいたジューマンは助けられず)是非とも最終回はカラフルで楽しく過ごすステイシーの姿をみたいものです。

・神様

介人「あっ…あれ?そういえば神様どこ行った?」
神「フフ…今のうちにどんどん片付けなきゃ。あるべき場所へお帰り」

結局これ、あるべき場所に帰すのが神の目的なのでしょうかね?
神と言う割に地道な作業を繰り返してはいますが…こいつ凄いのか凄くないのかよくわからない。
敵としたら間違いなく最強クラス(無条件での乗っ取りとか。ゴーバスターズのエンターとかヒロムの体内にバックアップがあるというだけで大苦戦したのに)なのですが…果たして本当に神なのか、帰した後の目的は…等々気になる点が多いんですよね。

神「やれやれ界賊たちは元の世界に帰ったと思ったのに。せっかくだからこの頭脳利用させてもらおうか」

頭脳的にもフリントを使わないと出来ない事があるっぽいですし。神であるか疑わしい点があるんですよね。
ただしフリントが神クラスの頭脳があるという事に異論はないですが。軽くみただけで技術盗めるってかなりチートですよね。

・ボッコワウス

ガオーン「僕たちがボッコボコのボッコボコワウスにして…」
ボッコワウス「来るのが早いわ!」

遅かったじゃないか、と話すラスボスは多いような気がするのですが来るのが早いと追い返すボスってあまり記憶にない。戦隊だとよく来たな、的な台詞が多い気がしますし。(多分昭和の首領ぐらいしか言ってない気もしますが)
今回の展開は結構珍しい展開続きな気がします。この最終盤でラスボス確定していないのも珍しい…いやこれは去年ラスボス皇帝じゃなくてヨドンナもあり得る?的な予想をしてただけで(全くの外れでしたが)勝手に自分が思っているだけに違いない。
と言う訳で前座ボスのボッコワウス様がボッコボコワウスにされる様を楽しみにしています。

・バラシタラ

バラシタラ「2匹見つけたのである。貴様らとはもっと遊びたかったがボッコワウス様がキレてしまっては仕方ないのである。ここで仕留めさせてもらうのである」

バラシタラの一番の汚点はもちろんバカンスワルドを倒してしまった事ですがそれ以外にも色々やらかしてはいるんですよね。
何せボッコワウス様は怒りはするもののゲゲさえいれば機嫌いいので全力でゼンカイジャー倒しにきてなかったんですよね。たまに参戦してたぐらい。洗脳系のワルドと共闘していれば結構楽にゼンカイジャーを全滅させられていたはず。
ただし侵略地としては介人の世界が最後であり、戦闘を楽しむのはこれが最後と考えるとバラシタラの遊びたい気分もわからないでもないですが。
結局全力全開で戦い続けてきたゼンカイジャーに対して遊び気分で戦っていた故に巻ける展開となりそうです。
…いや戦うのはゼンカイジャーではなく界賊と息子ですが。

・イジルデ

イジルデ「貴様ら…いつもいつも我が輩の邪魔しおって!」
介人「邪魔してるのはそっちだ!父ちゃん母ちゃんさらってギアの技術奪って!他の世界閉じ込めてその力ひどいことに使って!父ちゃん改造して洗脳して!みんなの平和邪魔しまくってるだろ!」

結構あっさり目に倒していた気もしますが(そもそもステイシーで尺取られてイジルデパートは短めだったのですが)介人が言いたい事は全て言ってくれてました。
そして父ちゃん関連の話自体は終わっているのである意味もう死んでいたキャラなんですよね。イジルデって。ハカイジュウオー倒した時点で存在意義はほぼ無くしていた感もあります。
むしろあの時点で退場していた方が盛り上がったような気がしないでもない。今回ステイシー以外の敵幹部はあまり魅力を感じない…というか怪人の方に全力全開で尺を割いていた気がするので仕方ない面もあるのかもしれないですが。(香村先生脚本だとジュウオウジャーのクバル、ルパパトのザミーゴとか好き。今回はステイシーは好きですが純粋な敵幹部キャラじゃないですしね)

第48カイ! 天網恢々、王朝崩壊!

閉じられた世界をゼンリョク全開する事を期待したい 第48カイ!「天網恢々、王朝崩壊!」感想です。

・感想

ラスボスは神。
今回のラスト、そして次回予告から判断すると神の狙いは介人たち以外の世界を閉じる事にあったようです。
その目的は…世界をあるべき姿に戻すとかそんな感じなのでしょうかね?
神は以前SDトピアでSD化の呪いが発生したらしい、と神である自身が知らない事があると言っていました。
これは自身が全知全能ではないと言っているの同時にもう一つの事実を言っているようにも思えます。
それは他世界への影響。
SDトピアであればもちろん世界はSDなのでSD化の呪いなんて発生する訳がありません。SDワルドがSD化したものをSD化できなかった以上SDトピアの世界だけであればSD化の呪いは存在しない訳です。
つまり他世界からの介入がなければ発生しなかった問題。
そしてこれはSDトピアだけの問題だけではないのかもしれません。並行世界間ゲートで並行世界に干渉できるようになった現状、あるべき姿であるその世界の姿が他の世界に影響を及ぼしてしまう可能性があるのではないでしょうか?
ゾックスたちもSDトピアではなくキカイトピアに長く滞在していればキカイノイドになっていた可能性も…これは仮定の話ですがあり得なくはないのかもしれません。
神である神は(ややこしい。最終話までには名前判明してほしかった)その現状を憂いたのかもしれません。
せっかく自分が創った世界。ある程度自分が遊ぶ分にはいいけれども他の影響で混沌としていくのは許せない、的な。
そう、この神様。現状に心痛める神ではなく現状を楽しんでいたんですよね。そもそも1話の時点で力による侵略を言い出したのは他でもないこの神なので。
世界が混ざり合う状況も楽しかったけれども取り返しのつかないところまでいきそうだからリセットしよう。そんな思いが透けて見えます。
そもそもちょっと躊躇したぐらいでオミクジトピアを消滅させた神。各世界に関してそれほど強い思い入れはないようですしね。
ではそんな神に対してゼンカイジャーがどう戦うのか。
次回予告を観る限り超ゼンカイジャーとなった神が介人たちと戦う事になる模様。
つまり神自体に体は無く精神体である事は間違いなさそうです。
特撮でも神と戦う作品は数多あれども…今回の神に近い存在と言えば仮面ライダーアギトのテオスでしょうか?
世界そのものを創った神との決着は…人間の可能性をみせる事で人間の行く末を見守らせる事とした…でしたっけ?
肉体は滅ぼせても神であるテオスを消滅させる事には至らず結局のところある意味和解ENDとなったアギト。
ゼンカイジャーの神も現状倒せそうな存在には思えません。
となるとつまり必要となってくるのは神への説得、もしくは可能性を見せつける事。
世界を閉じておくよりも、世界を解放させた方が神にとって面白い。
そんな状況を神に見せる事ができれば神との和解も出来るのではないでしょうか?
鍵となりそうなのはやはりゼンカイジャー、いやゾックス、ステイシーをあわせた全員の絆。
他の世界に閉じられた状態でどうやって絆をみせつけるのかは疑問であり、同時に見せ場でもあると思うのですが…それは次回のお楽しみ。
世界を閉じられてしまった介人たちが。
世界を全開するのを祈って。
次週、間違いなく神回となる(色んな意味で)ゼンカイジャー最終回を期待しています。

・ゼンカイジャー

介人「俺たちはきっと世界初じゃない…。だからこそ…諦めない!」
ジュラン「そうだ…。他の世界のスーパー戦隊もきっとお前らトジテンドみたいなのと戦って世界を守ったはずなんだ!」
ガオーン「そんな大事な世界をトジルギアなんかにして…!」
マジーヌ「世界侵略に利用するなんて…はちゃめちゃにひどい!」
ブルーン「そんな悪い使い方、断じて許すわけにはいきません!」

世界初をやりたがっていた介人が世界初ではないからこそ奮起するシーン。
ゼンカイジャーの物語は介人のモラトリアム期間でもあった、というのは東映公式HPに記述されていますが…。
仲間が出来、父を取り戻し、そして世界をも取り戻そうとする介人にとって父を超えるという願い、世界初に拘る必要はなくなっているのかもしれませんね。
誰かがやったから価値がないのではなく先輩たちの積み重ねが世界を創り、そして先輩たちの想いが世界を守っていく。
そしてその力を受け継いだ自分達が世界のヒーローに。他の誰でもない、自分たちの世界のヒーロー。
世界初ではなくても決してそれは価値のないものではない。唯一無二の介人たちの世界のヒーロー。
ベタと言えばベタなシーンですがゼンカイジャーというレジェンド戦隊が出る作品、そして介人の成長の物語としてみると…とてもいいシーンですよね。

ガオーン「見て!僕らのギアが!」
マジーヌ「ぬぬぬ…直ってく!ってかなんか新しくなっとる!」
ブルーン「一体何が起こっているのですか!?」
介人「そっか…。トジルギアにされたスーパー戦隊の世界が力を貸してくれたんだ…」
ジュラン「閉じ込められてるってのに…パイセンたちさすがだわ」
介人「ここまでされたらもう絶対負けない!」

新しいギアになったなら追加武装も欲しかった気もします。せっかくボッコワウスが使った武装があるので。
ただ基本的にボッコワウスが使った武装は多人数で使う(ボウケンジャーとマジレンジャーは違う?)ので単体だと使いづらいってのはあると思いますが…。
トジテンドハリケーンが印象凄い悪いので(後述します)その辺のイメージ払拭してほしかった。

・ゾックス

バラシタラ「界賊なんぞがわざわざ戻ってくるからである。他の世界でお宝あさりでもしていればいいものを」
ゾックス「奪うだけがお宝じゃねえんだよ…。最初から持ってるもの…。気づいたら増えてるもの…。守りてえもんも全部お宝だ!俺のお宝、傷つけるやつは誰だろうが許さねえ!それが…世界海賊ゾックス・ゴールドツイカー様だ!」

守りたいものが全てお宝。ある意味海賊らしい豪快な想いですね。
ゾックスの元になったゴーカイジャーは海賊の皮をかぶったヒーロー。
ゾックスはヒーローに扮した海賊。
海賊である事は変わりないのですが…大切な、守りたいものが出来た海賊は世界が平和になった後何を思うのか。最終回に期待しています。

・ステイシー

「なんとでも言え…!お前のことは憎いがこれは敵討ちじゃない!俺がこれから生きる場所を守る!そのための戦いだ!」

生きる場所を守るための戦い。考えてみれば介人たちゼンカイジャーは全てこのスタンスで戦ってきましたよね。侵略される世界を、自分たちの居場所を守るための戦い。ステイシーも父を超える戦いから自身の居場所を守る為の戦いへと変わりました。
これでステイシーも名実ともにゼンカイジャーの一員…となれるのか?最終回が気になるところです。

ゾックス「テニス以外も強えじゃねえか」
ステイシー「当然だ!守りたいものができた。お前と同じだ!」

ゾックスさんこの場面でテニスネタぶっこむの止めて下さい。シリアスシーンなのに笑ってしまう。
本編と関係ないのですがゾックスのMVが解禁。界賊の美学らしいのですが…これも全てテニスネタに聞こえてしまう。テニスワルドが残した爪痕は重い。

・セッちゃん

セッちゃん「こうなったら侍戦隊シンケンジャーのギアを使うチュン!シンケンジャーの皆さんよろしくお願いします!おいらだって戦うチュン!」

そういえばシンケンジャーのギアって直接折神を巨大化させてましたっけね。言われてみればミニサイズのものが巨大化して合体って珍しいような。ゼンカイジャーもある意味同様に巨大化していますが…まあ例外ですね。
他はゴーオンジャーとか巨大化させていたような気がしますが…セッちゃんはシンケンジャー好きという事で。

・美都子

ヤツデ「っていうかあんたどうしたんだい?この格好」
美都子「スシトピアで暮らしていたの」
功「俺さっきまで他の世界探していたらさ急にひらめいてスシトピアに行ったらもうドンピシャ。ああ…。これはもう神のお導きだよ」

結局マジーヌの占いは外れてしまった(美都子探索回でレトロワルドと占っていた)のが残念。
とはいえスシワルド回は介人、そしてジュランの家族の話だったので飛ばされた世界としてはぴったりなのですが。
しかしこれどう考えても神が介入していますよね。元の世界にいない人物は特定できるのでしょうか?凄いんだか凄くないのかよくわからない。基本的に並行世界への干渉はゲート頼りですしね。

・神

「もう少し助けたほうがよさそうだね。ゼンカイジャー。ボッコワウスは背中が弱いよ」

前に神がボッコワウスを許せない、的な発言をしていたのですが本当だった模様。他の人間は元に戻したうえでトジルギアで閉じ込めているのでボッコワウスも同様の処置をしても良かったのではないかと思うのですが…並行世界侵略は許せなかったようです。
並行世界を侵略するボッコワウスを倒し、介人の世界以外全て閉じてしまった神の真意は…。
そして何故介人の世界だけが残したのか。最終回、気になるところだらけですが…そもそもどうやって神と対峙するのか。物凄く気になる最終回です。

・ボッコワウス

ボッコワウス「懲りずに戻ってきおったか!」

一度ならず二度までも敵を追い返そうとする首領…。
前回はトジルギアの力を制御できていないという理由がありましたが今回は何故かさっぱりわからない。
とはいえボッコワウスは情緒不安定なところもあるので…あまり気にしたら負けかもしれません。

ボッコワウス「おお…どうしたゲゲ…。なぜ急にわしを裏切るようなまねを…!」
神「ゼンカイジャーのほうが面白いと思ったからかなあ。」
ボッコワウス「なんだと!?」
ゲゲ「ゲッ…!」(ボッコワウスによりゲゲ破壊)
ボッコワウス「おお…なんということだ…。わしのかわいいゲゲがこんな姿に…」

ラスボス(でもないのですが)に粛清される幹部って結構いますが…ちょっとゲゲが可哀そう。
ガオレンジャーの幹部のようにボッコワウスの崩壊に巻き込まれて破壊される展開じゃダメだったのでしょうか?
とは言え全体的にいまいち影の薄いボッコワウスだったのでこういった描写も悪くはないと思います

ボッコワウス「我が王族は先代からの亡きがらを代々受け継ぎ力を蓄える。そうしてトジテンド王朝を守ってきたのだ。今の我が身には全てのトジルギアの力もある」

能力吸収がボッコワウス(一族の)能力って事ですかね?
ラスボスで多数の能力使いと言えば香村先生脚本のルパパト、ドグラニオが思い浮かびますが…あっちの方が倒し方好きですね。
ただボッコワウスはそもそもラスボスではないので…果たして神はどうやって打倒するのか。香村先生のラスボス戦だいつも良いので(大和の野生大解放のジュウオウジャー、ルパン、パトレン双方あってこそドグラニオを捕獲できたルパパト)今回も期待しています。

ボッコワウス「バンバラバンバンバン!バンバラバンバンバン!トジテンドハリケーン家族!」

ゴレンジャーってしっかり観ていないのですが…ハリケーンって敵の弱点を突く攻撃ですよね。介人の弱点が家族というのはどうかと…と思ったのですがよく考えたらトジテンドハリケーンか。単に攻撃力の高い攻撃を嫌がらせでやっているだけに見えてきました。それだったら納得。
それはそうと各戦隊の歌(の一部)を歌いながら攻撃してくるボッコワウス様にほっこり。

・ゲゲ

ゲゲ「そうはさせん!ボッコワウスは俺が守る!」

…あれゲゲってそういうキャラでしたっけ?
公式HPだとゲゲがボッコワウスの事をペット扱いされている、的な記述があったのですがあれは神の事だったのでしょうか?
そもそもゲゲって台詞の半分ぐらい神が喋っていたので…ゲゲの性格とか結局よくわかりませんでした。
しかし主人を守ろうとして即破壊されるゲゲは可哀そう。

・バラシタラ

バラシタラ「母の敵討ちに来た子供は貴様だけではない!片っ端から返り討ちにしてやった!別の方法で俺様にぶつかってくる貴様を一時は面白いと思ったが結局はこれである!しかも1人でかかってくる気概もない!実に情けないのである!」

ステイシーがバラシタラの893番目の子供でしたっけ?
そりゃかたき討ちしようとする子供も多数でますよって話なのですが。
しかしバラシタラ。結局のところただの戦闘狂だったのは残念。神に憑依されたゲゲの行動を訝しんだりそれなりに知将っぽいところもあったのですが…ゼンカイジャーは全体的にワルドが目立ちすぎていて幹部勢のキャラが薄い印象があります。
いや十分に濃いとは思うのですがワルドが濃すぎて相対的に薄く感じる。

最終カイ! 俺の世界、みんなのセカイ

ゼンカイジャー全体のストーリーの感想は…後で書きます。長くなりそうなので。
という訳で今週の介人と神のやり取りについて。
神の目的はお片付け。
世界を創る、そして消す事しか出来ない神でしたが…その整理の為。
これまでのストーリーからしてもあまり全能感のなかった神ですが本当に世界の創造神でしかなかったようです(それだけでも凄いですが)
創る事は出来る。消す事も出来る。作った世界の人間に干渉する事はできる。しかし他の事はできない。
楽しいから世界を創っていた。しかし想定上に創ってしまった。せっかく創ったのに消すのはもったいない。
二つ候補が残ったからその二つを戦わせて面白そうな世界だけ残そう。
…という非常に子供っぽい理由でした。
いや子供っぽいというか…非人間的な考えですね。
以前何故自分が創った世界の人間を操ってはいけないの?と言っているシーンがありましたがそもそも価値観が人間とは違うんですね。
人を生物として認識していない。あくまで自分が創った創造物でしかないと言っているようです。
(実世界でもいそうですが…話が逸れるので置いときます)
そしてあくまで彼は個々の世界には思い入れはあるようですが(オミクジのように世界ごと消した例はありますが)そこに住む人間には大した思い入れがなかった模様。
並行世界に同じような人間が存在していたように世界観だけを創り替えて生物はコピーして使っていたようなので…生物に対して思入れは無いのも当然とも言えます。自分で一から創った訳でもないので。
なので物事を世界ごとで考えてしまう。
キカイトピアは他世界を侵略するから悪い世界。そこに住む人間も大体悪い人間。なぜなら世界が悪いから。
対して介人は世界ではなくそこに住む人について考える事が出来ました。
実際に他の世界とゼンカイ世界が融合し新しい出会いがあったから。
良い人間もいれば悪い人間もいる。
人の世界を侵略しようとする人間もいればそれを阻止する人間もいる。
そして保存するだけではもったいない、神をも楽しませてくれる人間も存在する。
世界を保管してコレクションとするよりも世界を広げていった方が楽しい。そんな可能性を神に見せつける事が出来た。
神に対しても全力全開でぶつかっていくことが出来たからこその結末であり、世界全開するに至った…いやこれまでにない世界を創る全開以上の結果をもたらす事が出来た訳です。
勝負の方法も非常に介人らしいジャンケン。
本来であれば相手の精神を乗っ取る事の出来る神なのでジャンケンでは勝ち目がないはずなのですが…そこは神も介人の可能性に賭けたかったのでしょう。
パーとグーでの決着も良いですね。
グーでは相手を殴る事しかできませんがパーならば握手を、手を取り合う事も出来る。
他の世界の人間と手と手をとりあって物語を紡いできた介人にぴったりな決着方法だったと思えます。
そんな訳で世界は解放、そして融合し新たな可能性を広げていく訳ですが…残念ながらゼンカイジャーのお話はおしまい。(Vシネはあるようですが)
しかしゼンカイジャーはゼンカイトピアだけではなく戦隊の新たな可能性を示してくれました。
同じく記念作品であった仮面ライダーディケイドの本当の目的は消えゆく世界を人々の記憶にとどめる為。
ゼンカイジャーも記念作品に相応しく過去の、閉じられていく世界の記憶を人々の記憶にとどめる事が出来たと思います。
そして戦隊のさらなる可能性をみせてくれたと思います。
ゼンカイジャーは毎回全力全開でやってきたから…
いやゼンカイジャーだけではなく全ての戦隊が全力全開でその世界観を創ってきたからこその45周年。
今まで創ってきたものをコレクションするだけよりも。
新しいものを、新しい世界を見せてくれる方が楽しいですよね。
そんな事を思う最終カイ! 俺の世界、みんなのセカイ 感想でした。

・介人

介人「俺は父ちゃん母ちゃんみたいに世界初の何かでっかいことがしたいだけで…」

1話とほぼ同じシーン、同じ台詞。
違うのは父ちゃん母ちゃんという台詞。
介人が世界初に拘ったのは世界初の偉業を成し遂げた両親を超えたいという思いの表れ。
介人が自身で記憶を取り戻したのは世界初の偉業(全世界解放)を成し遂げた後にこんな行動をとろうとした違和感があった事にもよるのかもしれないですね。

介人「お前が気まぐれにつくった世界でも、もうそこで生きてる人がいるんだよ!」
神「でも他の世界があるから君の両親はさらわれた。他の世界に侵略までされたんだよ」
介人「それは世界が悪いんじゃない。そういう人もいるってだけだ!」

確かにキカイトピアには侵略されましたが同時にキカイトピアの仲間が出来た介人。世界には悪い人もいる、しかしその世界に住む全ての人が悪い訳じゃない。
あまりに簡単に世界を作れる神にとって世界は一つの生命体のような存在だったのかもしれません(だからこそ一人一人世界に戻してあるべき姿に戻そうとしていた?コレクション的な意味合いもあったかもしれませんが)。
対して多くのワルド、つまり世界に侵略はされたもののその世界に住む人間が全てが悪い人間ではない事を知った介人にとっては世界そのものに善悪がないと理解していた。
だからこその世界そのものを解放する事を願ったのでしょうね。

神「その姿は…!?そうか、君の心にいる仲間の力か…面白いね君は!」

最終決戦でレッド一人(介人はレッドじゃないですが)でラスボス倒す事は時々ありますが(ダイレンジャーとかキョウリュウジャーとか)最終決戦を完全に一人でやったのは世界初ですね。
いや仲間がいたからこそ戦えた訳で完全に一人で倒した訳でもないのですが…とにかく非常に珍しい展開。

神「僕たち、君の中で永遠に争うのかい?」
介人「だったら…最後の勝負だ!」
神「いいとも」
介人「最初はグーで一回勝負な!」
神「は?えっ待って。世界の命運を?じゃんけんで?」
介人「これで負けたら俺も諦める」
神「フフ…。ハハハハ…ハハハハ…!本当に面白いな君。いいよじゃんけんだ」

東映公式HPによるとこのラストバトルを思い付いたのはガクエンワルド回でジャンケンし始めたことによるものだそうですが…。
非常にゼンカイジャーらしい選択ですね。
介人個人で考えると負けた場合は他の方法を模索しようとするしそうな気もしますが…。
何にせよ戦隊とラスボスが双方納得の形で勝負にジャンケンが選ばれたのは非常にゼンカイジャーらしいと思います。

美都子「介人みたいな子がずっとうちにいたの私たちがいなくなったからでしょ?」
ヤツデ「私を置いていきたくなかったんだよね。ありがとね」
介人「ヤッちゃん…違う!俺も父ちゃん母ちゃんのこと待ちたくて…」

家にいたのは待ちたかったというのもあると思いますが探し出す方法も思いつかなかったからとも思えます。
スシワルド回に両親を探す事優先してしまったように初期の介人であれば何かあれば我を忘れて両親探しに行ったと思うんですよね。
成長し、仲間ができた。状況もかわった。今だからこそ…

ヤツデ「介人、あんたはいつでも…。全力全開!…だろ!」
介人「うん!」

全力全開で自身のやりたい事が出来るはずです。
両親を探すのも全開。人を救うのも全開。さらに自分のやりたい事にも全開。
両親を超えたいからではなく。自分自身が、仲間と共にやりたい事を全力全開。ゼンカイジャーの本当の冒険はこれから始まるのかもしれませんね。

・神

神「すごいね君。世界初だよ。自分で記憶を取り戻したのは」

もしかしたら既にこの神何度か記憶操作してるのでしょうか?
お片付け自体は初めてなのかもしれませんが他世界に迷い込んだ人間の記憶を操作して戻すといった事はやっていたのかもしれません。
ただし記憶を取り戻したのは介人が初なのかどうかは微妙。それについては後述。

神「思いつくままに世界をつくっていたら増えすぎちゃってね。僕には世界をつくるか消すかどちらかしかできない。せっかくつくったのに消すのはもったいないなあって思っていたら…イジルデが世界を丸ごと閉じ込める仕組みを研究していることに気がついたんだ。あれを使えば世界を完全に消さずに記念として残せる。だから僕はトジテンドに手を貸すことにしたんだ」
介人「じゃあなんで俺たちを手伝ったんだよ!」
神「君たちの世界だけ閉じられなかったからさ。ギアの技術がある世界同士くっついたのか反発したのか」
神「君たちの世界とキカイトピア面白そうなほうをどちらか一つ残そうと思ってしばらく迷った結果君たちの世界が選ばれたんだよ」

あまり万能感のなかった神ですが本当に世界を創る、消すしかできなかった模様。人間に憑依する、記憶を操作するといった事ができたようですが…。まあガチな全知全能の神とかどうしようもないですしね。
で、結局1話から気になっていた世界くっ付いた理由については不明でした。介人両親が何かしてたから閉じられなかったという予想をしていたのですが…残念。
しかし公式HPにも書かれていましたが神(というかゲゲ)の不審な行動はしばらく迷っていたから、でした。最初から神がラスボスだったかは不明(神の存在自体は設定していた模様)ですがうまいこと理由付けしたものだと思います。

神「あーあ、負けちゃった。でも僕も本当は片付けたくなかったからね。その気持ちが出ちゃったのかも」
介人「ありがとう」
神「これからは今までつくった世界一つ一つを大切にするよ」
介人「「これからつくる世界も」だろ?どんどんつくって全部大切にしてよ。そのほうが楽しい」

本当は片付けなくなかった、というのは本音でしょうね。
ただしトジテンドのように他世界を侵略する世界が出来てしまったので仕方なく、といった印象が残りました。
この神、楽しいかどうかが重要っぽいですしね。
自分が創った世界が他の世界を蹂躙してしまうのは見逃せない、せっかくだし整理してみるか、ぐらいで行動していたように思えます。
何にせよ戦隊だと非常に珍しいパターンのラスボスですよね。決して絶対的な悪的な存在ではないのですが人間の味方でもないという。
リュウソウジャーのエラスも創造主ではあるのですがあれは自分の作ったものを失敗作だとして消そうとしていた存在ですし。
ゲームのsaga1の神みたいな存在かとも予想していたのですがこれも違いましたし…本当に珍しいラスボスかつゼンカイジャーに相応しいラスボスでした。

・ゼンカイジャー

ジュラン「なあ介人。ゼンカイジャーってのは敵を倒すためだけに集まったんじゃねえ。ぶっちゃけみんなお前のことが好きで集まった仲間だ。だからこれからも末永くよろしこ!」

確かに全員戦う為に集まったのではなく自分の居場所を守る為、そして介人の考えに共感したからこそ集まった訳で…ラスボスの神と同様こちらも非常に珍しい存在というか戦隊。
だからこそ戦い終わった後に全員集まって共に行動するというラスト。シンケンジャーのように一人一人別れを告げ去っていくラストも良かったのですが戦い終わっても皆一緒のラストもいいものですね

セッちゃん「それではおいらの新機能並行世界間ゲートオープンチュン!」
介人「目指せ世界初!全部の世界に行っちゃう戦隊だ!全力全開!」

戦隊だと間違いなく世界初ですね。
…ライダーだと10年以上前に先輩がいますが。おのれディケイド。
しかしディケイドや電王のように後輩戦隊にちょくちょく登場するような戦隊になるのでしょうか?

・ブルーン

介人「キカイトピア、新しく学校も始まったんだよね?」
ステイシー「ああ、ブルーンが持ってきてくれる本がわかりやすいと教師たちが言っていた」

ブルーンは先生にはならないのでしょうか?
まあ今はゼンカイジャーとして活躍する方が楽しいというか知的好奇心が揺さぶられるのだと思いますが。
後日談(センパイジャー?)では教師をやっているブルーンも見てみたい。

・マジーヌ

ジュラン「そういやマジーヌも時々そっち行ってんだって?」
ステイシー「どうやら学校になじめない子供たちの話し相手をしてくれてるらしい」

思い返してみればメンバーで一番成長したのはマジーヌだったような気がします。マジーヌ回多かったですしね。というか他のメンバーの個別回が非常に少なかった気もしますが。
コオリワルドで加入。トウメイワルドで仲間の為を思い行動。そしてダイコンワルドでかつての自分のような存在の為に行動。
やっぱりマジーヌが一番成長した気がします。最強クラスのオミクジ倒したのもマジーヌのおかげですしね。

・ステイシー

ジュラン「どうよ?最近、あっちの様子は」
ステイシー「すぐにどうこうなるもんじゃない。僕も含めて少しずつ変わっていくしかない」

少しずつでも変わっていけるラストで良かったと思います。
最初の頃はいつ退場するか心配だった捨て石…じゃないステイシーも良い結末を迎えられたと思います。
心変わりした幹部が組織を再編するというのはちょいちょいありますが(マジレンジャーのスフィンクスやナイとメア。キラメイジャーのクランチュラとか)外様幹部扱いだった幹部が組織を再編するってのは珍しい気もしますね。

ヤツデ「あのさ、この前も言ったんだけどうちに住んでくれてもいいんだけど?」
ステイシー「介人たちと一緒に暮らすのはちょっと…冗談だ。ここが大切だからこそ息抜きの場にしておきたいんです。あっちでやりたいこともできたし」

大切な場所だからこそ息抜きの場にしたい。
中盤のステイシーってカラフルをある意味逃げ場としてしまっていましたからね。物理的にも精神的にも。
結果的にそれが良かったとは思いますがそれだけじゃ進歩ないですしね。少しずつ変わっていき、少しずつ大切な場所やものを増やしていく。
自身の楽しみのためにだけに他者を蹂躙していた父親を反面教師としてみんなの大切な場所を作っていってほしいと思います。

キカイノイド「ステイシーさん。やっぱり新しい王にはなってくれないんですか?」
ステイシー「説明しただろ。君たちを助けたのは僕じゃない」

公式HPで書かれていましたがこのキカイノイドはサカサマワルド回でステイシー(の姿をした介人)が助けた人達のようですね。あの時は何かの伏線になるかなと思っていましたが…最終回で拾ってくるとは思いませんでした。

ステイシー「考えたんだ。僕は王にはなれないが君たちと一緒に新しい世界をつくっていくことはできるって」

別に今すぐに新しい王になる必要はないですしね。
みんなと一緒に新しい世界をつくり、新しい居場所を作り、そして必要であれば新しい王になってほしいと思います。
人間も世界も少しずつしか変わっていく事はできないかもしれませんが、少しずつでも変わっていく事はできるのですから。

・ツイカー一家

ジュラン「まさかこの土産またどっかから奪ってきたんじゃ…」
ゾックス「まあ奪ったのは確かだが…」
フリント「私ら弱いもんから取るのはやめたんだよな」
セッちゃん「改心したチュン?」
ゾックス「いや、そういうんじゃねえけど。なんか単純に面白くねえなって。ゴールドツイカー一家のモットーは…」
フリントたち「面白そうなことには頭から突っ込め!」
ゾックス「だからな」

結局海賊は完全なヒーローにはなれなかったですが…かといって完全な悪でもなくなったようです。
考えてみればルパンレンジャーも怪盗であり、人々の完全な味方だった訳でもないのですが立派なヒーローでしたしね。
逆に完全な正義の味方になった…と言われても違和感ありますし良い落としどころだったんじゃないかと思います。

・警備員

「あなたまた来たんですか?出禁ですよ」

神様はこの警備員と早めに接触した方がよい。
特に強い何かがあった訳でもなさそうなのに自力で記憶を取り戻しかけているので…介人以上の逸材になる可能性があるのかもしれません。
…というか本当に何故この人は記憶をとりもどしかけたのでしょうか?介人の影響?

・ゼンカイトピア

アナウンサー「今回の条約により我がゼンカイトピアと公式ゲートで繋がった並行世界は100となり、ますます世界交流が盛んになりそうです」

介人の世界はゼンカイトピアとなりました。
まあ言われてみればそれ以外にない名称ですよね。ただ他の戦隊の世界はなんと呼ばれているのかは気になりますが。
それはともかく今後もゼンカイトピアは再登場しそうですね。50周年記念作品には絶対出る。と思いたいです。

追記 ゼンカイジャー感想
・感想

スタッフ・キャストの全力全開っぷりが伝わってくる作品でした。
それも毎回。
まず世界観が全力。
毎週登場するワルドが創り出す新たな世界。
ギュウニュウやダイコンの世界など他の戦隊では絶対(ラーメン怪人とかはいましたが)登場しないような敵キャラがわんさか。
しかもどいつもこいつも個性的に。キャラ被りしているワルドはいなかったように思えます(ダイコンとニンジンのようにリサイクル怪人ですら完全に別個体)
そんなスタッフの愛が込められた敵に対してキャストも全力。
今年は人間一人にキカイノイド4人とある意味新人が少ないキャストでしたがアドリブを入れまくるベテランに負けじとどんどん余計な…じゃないキャラの個性を活かしたアドリブを入れまくり全力で自身のキャラや世界観を演出していたように思えます。
そしてそんなスタッフとキャスト全員が創り出した世界がゼンカイジャー、そしてゼンカイトピアとなっていったように思えます。
ゴーカイジャーのようにレジェンド作品ではありますがレジェンド作品に頼り切りとなる訳ではなく、レジェンドたちに負けない、レジェンドたちが作り上げた世界を全力で上回ってやるぜ!的な意気込みが感じられたとても良い作品だと思いました。
…ただちょっとだけ思うところがあるのでそれについて。
ワルドの世界観は毎回毎回凄いと思うのですがそれに反比例してかゼンカイジャーの個別エピソードが薄かったように思えます。
特に気になったのがジュラン。
人生のパイセンっぷりを発揮してゼンカイジャーのお父さん的なポジションに収まっていたジュラン。
しかしジュランもただ単に人生経験が豊富というだけではなく過去に家族を失った悲しい記憶持ちのキャラなんですよね。
個人的にはジュランの家族に関してやってほしかったなあと(お爺さんは出ましたが)思うところ。
他のメンバーももう少し個別回を観たかった(他はガオーンも後半良いお兄さんポジションで収まってしまった感が)と思いました。
基本的に5人揃ってゼンカイジャー!なので5人揃って事態を打開する話が多かったんですよね。敵が強かったのもあるのですが。
しかし惜しい、もっと見たいと思える作品はよい作品だと思っています。
スタッフのやりたい事、やってみたい事は全力で伝わってきました。
ゼンカイジャーだけではなくこれからの戦隊もそのようなスタッフ愛に溢れた作品になる事を期待しています。

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