魔進戦隊キラメイジャー 41~最終話 感想

魔進戦隊キラメイジャー 41~最終話 感想です。

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エピソード41「ありのままでいたい」

小夜さんも瀬奈も(クランチュラとは違った方向性で)とても良かったのですがクランチュラがそれ以上に良かった。
この手の幹部離脱回って凄い好きなんですよね。
毎回毎回やるのはどうかと思いますが一人ぐらいこの手の離反があった方が好みです。

リュウソウジャーは…エラスさんって全く人望なかったから。プリシャスとヤバソード以外全員エラスの意志に沿っていない。
ある意味珍しい創造主な気がします。アギトのエルロードはテオスに従順でしたしね。

・感想

この手の敵側の内乱というか敵幹部が反旗を翻す展開大好きです。
前作のリュウソウジャーもクレオンの反逆とか好きなのですがクレオンってそもそもよそ者(よそ者というか地球の創造主エラス対創造主が生み出した生命体から外れた完全な部外者)ですしそれ以前にエラスは自分の生み出した生命のほぼ全てから反旗を翻されたようなものですしちょっと違うんですよね。
あれはあれで好きですしなんとなく生きてたプリシャスが連行されていったのは笑いましたが方向性がちょっと違います。

どちらかと言うとゴーオンジャーの3大臣(終盤は2大臣でしたが)が近いですね。自分たちの理想の世界を創ろうとしていた3大臣と自分の思い通りになる世界を創ろうとした総裏が対立したような。
例え上司であり、決して勝てない相手とわかっていても、それでも自身を曲げずに信念を優先する。
単にヒーローに倒される敵ではなく、悪役自身の思いがあり、その思いに反する事であればたとえ自身の組織を裏切ってでも自分の思いを優先する。そんなキャラクターの生き様が好きなんですよ。

で、今回はクランチュラ。
ヨドン軍一筋で地球侵略作戦の大部分を担ってきました彼ですがそんな彼が反旗を翻しました。
ちょっと急な展開と言えば急ですが伏線は張ってきました。
大規模作戦だというのに自身の美学に従い結局爆発できなかったバクダン邪面などそれぞれ自身の美学を持ち、作戦よりも美学を優先する各邪面師。
そんな邪面師たちを指揮し、作戦よりもそれぞれの美学を優先する事をむしろ誇りに思っていた節があります。

自身が出撃する時もルールに自身のルールに則り戦うクランチュラ(ダルマさんがヨドンだ等)。
ラップ勝負の時は自身の美学に反しラップ勝負で敗北(実質勝利でしたが)した後ロボ戦を仕掛けてきましたが…あれは1/5のクランチュラ。
むしろヨドン軍に忠誠を誓い自身の美学よりも作戦を優先するクランチュラはあの時彼の中から消滅していたのです。

1/5とは言え1/5の影響がどれほど大きいかは”せな1/5”で証明済み。
出番自体は他幹部より少なかった彼ですが今回の反旗を翻す行動に関しては伏線は張られていたと考えて良いでしょう。
自身の渾身の作品が無意味、無駄な物だと言われるよりも、楽しく自由にありのままの姿を発揮できる場所が欲しい。
そんなクランチュラの思いが伝わってきた回でした。

これまでの経緯を考えると最終決戦後にクランチュラが生存する可能性は高くはないと思います。
しかしこの最終局面。彼はガルザの思惑によって生き残りました。
作戦遂行しか価値を見出されないヨドン軍よりありのままでいられる自分自身の道を見つけたクランチュラ。
彼の生き様は最終決戦でどのような道を辿るのか。
ありのままでいたい彼の見せる姿に注目していきたいと思います。

・猫小夜さんと猫瀬奈さん

クランチュラは最後に(死んでないですが)いい仕事をしてくれましたね。グッジョブ!

・充瑠

「いや…自由に、ただ楽しむだけに描いてる、創ってる。俺…クランチュラとあんなに楽しく過ごしたんだ。皆も同じ気持ちになれればいいのに」

一応クランチュラと和解するフラグは立ったと思うのですがこれまでの経緯を考えると生存は…どうでしょうかね?今回もそうですが結構街を破壊してますし。
一応大量虐殺を行ったがほとんどお咎めなかったボーゾックとかはいますがあれはカーレンジャーなので。
怪人もしくは巨大化担当幹部で生き残ったやつっていたかどうか。
敵幹部の安易な生存は好きではないのですがそれなりの理由があれば生き残る展開も好きなんですよね。
クランチュラは…死にそうな気がします。ただ充瑠の力で転生する、的な展開があってもいい気がします。

・時雨

猫小夜さんにじゃれつかれ、満更でもない様子でしたが実際はどうなんでしょう。見合い話の時に結構ショック受けていましたが。

・為朝

逆に為朝は瀬奈の事はあまり気にしてない様子。
一番のお気に入りは巫女さんですしね!

・ヨドンナ

「くだらない事言ってんねえ。楽しいとか面白いとかまったく訳わかんないね。全てはヨドン皇帝の役に立つか立たないかだよ」

そういえばヨドンナは結局何なのか。
シャドンは消滅しましたがそれと同時にヨドン皇帝の仮面も割れました。
という事はシャドン、ヨドンナはヨドン皇帝の元々の人格ではなく外付けの人格な気がします。
ヨドンナは人間な気がしますが(充瑠と対になっている気がする)…最終章で明らかになるのかどうか。

でもシャドンは明らかにシャドン自身の感情を持っていたと思うのですがヨドンナは上記の台詞の通り面白い、楽しいといった感情が理解できないんですよね。
元人間だとして元々そういった感情がないからヨドン皇帝の地球活動用の人格とされたのか、それとも強制的に操られている為に感情を失ってしまったのか。気になります。

・ガルザ

ガルザ「やつが変わったのは1/5を失ってから…」
クランチュラ「皇帝に用済みと言われた私を助けたのか?」
ガルザ「俺の為にやってもらいたい事がある」

十中八九ガルザの目的は皇帝の力の乗っ取り。次週失ったシャドンの仮面の変わりに自身がなり、その後どうにかして奪うと予想できますが…まあこちらも十中八九失敗しますよね。
戦隊だとラスボスの力を奪ってラスボス化した敵って何かいたか思い出してみたのですが

フラッシュマンのリー・ケフレン?(記憶が曖昧)
ジェットマンのラディゲ(組織のボスは中盤で死亡。そもそも幹部達が組織のトップの座を争う形なので微妙?)
ダイレンジャーのシャダム(個人的に黒幕は道士だと思っていますがそれは個人的な感想なので。一応条件には該当しそう)
メガレンジャーのDrヒネラー(多分ヒネラーがガルザに一番近い気がします)
ハリケンジャーの邪悪なる意思(奪った、というか姿を借りただけな気がしますが。タウザントは等身大のサンダールに瞬殺される雑魚だし)
ゴセイジャーのブラジラ(ラスボスというか各組織の力を奪いラスボス化)
ゴーバスターズのエンター(奪った、と言ってもエンターは元々メサイアのアバターだったはずなので微妙?)

ぐらいでしょうか。半分ぐらいしか観てないのでまだいそうな気はしますが。
見直してみると大体の作品がその敵対組織の首領がラスボスやってますね。
上でも書きましたがヒネラーが一番ガルザに近いでしょうか?と言ってもヒネラーはジャメンタルに相当する精神は持ってそうですがそもそもの話自身の娘が死んでる事が切っ掛けですしね。
完全な嫉妬と逆恨みで裏切ったガルザは…やっぱりラスボスには相応しくないような。

そして自身でも気が付かない内に力を使い果たして死んでいった(さらにはメガレンジャーに姿を見せなかった影の薄い組織のボス)影の薄いジャビウスはともかくヨドン皇帝は圧倒的存在感。最後まで謝りそうにない声もしてますしラスボスに相応しい。

やっぱりラスボスはヨドン皇帝。
と見せかけてヨドン皇帝を倒した後にその自身に残った力でラスボス化に一票。ヨドン皇帝の力と自身のジャメンタルを掛け合わせてなんか凄いパワーを発揮できるようになりました。しかし相手の力に嫉妬し奪った力より相手の良いところを見つけ、高めあってきたキラメイジャーの結集した力(マブシーナがやりそう)には勝てませんでした、的な展開を予想しておきます。

・クランチュラ

「私は忠誠よりも、侵略よりも、大事にしなければならないものがある。それは私という邪面使いの誇りだ!」
ヨドンナ「誇り?まーたくだらない事言い出した。あんた本当におかしくなっちゃったね」
クランチュラ「残念ながらそれは違う。私は研ぎ澄まされ、より純粋になったのだ。作り手として!」

自分の誇りを取り戻したクランチュラ。でも大きな要因は分裂して出撃したやつが消滅した事なんですよね。それを引き起こしたのがヨドンナというのは皮肉というかなんというか。
でもよく考えたら恐らくヨドンに忠誠を誓っているクランチュラが出撃したんですよね。そりゃ真っ先に出るってものですよね。恐らく忠誠心の塊のような性格してるでしょうし。現在の状態はなるべくしてなった状態かもしれない。

・邪面師・邪面獣

放送時期的にもストーリー的にもどちらも最終の可能性が高そうですね。
つまりキラメイジャーのラスト怪人はマネキネコ&ネコカン。
招き猫はともかくネコカンモチーフの怪獣はいないでしょう。結構個性的ですねクランチュラは。
でもジェットマンのヌードルジゲンとかガオレンジャーの炭火焼オルグとかいる事はいるので自分が知らないだけでネコカンモチーフの怪人もいるのかもしれない。

エピソード42「仁義なき戦い」

ラスボスは一体誰になるのか。
今回、何の伏線もない(はず)クランチュラの超兵器でヨドン皇帝の肉体乗っ取に成功したガルザですが…予告的に次週ガルザ戦決着ですよね。
ライダーならまだしも戦隊で4週にわたって同じ敵と戦い続けるというのは記憶にないですし。ライダーでもあまり思いつかない。(エボルトが一番長い気がしますがあれは形態変化し続けてましたし。同じ形態と戦い続けるってのは記憶にない)
という訳で次週はロードガルザとの決着。そして最終決戦へ。

となる訳ですがここに来てラスボスがヨドンナの可能性も浮上してきました。
まず今回のガルザですがシャドンに代わりに自身の体をヨドン皇帝に取り込ませました。
となるとやはりヨドンナも誰か(恐らく人間)を取り込んだ結果、ヨドン皇帝の一つの人格として扱われている可能性が高いでしょう。
そしてそのヨドン皇帝の体は精神的に一番強いものが主人格となれるようです。(電王のライナーフォーム、ジオウのトリニティフォーム的な?)

つまりガルザが消滅し、ヨドン皇帝の精神が復活しなければ、いやもしかしたらヨドン皇帝の精神が消滅したとしたら残ったヨドンナが主人格となる可能性もある訳です。
その場合はヨドンナの元々の人格によって戦い方が違ってきそうですね。

ヨドンナは現在元々の記憶がない(恐らく)状態です。
人類に幻滅し、ヨドン配下に志願したのか?
それともガルザのように力を求め志願したのか?
それともヨドン皇帝に気に入られ取り込まれたのか?
ヨドンナ自身の描写がないため現時点では判断できないわけですがもし取り込まれていた場合ヨドンナを救い出す、と言った流れが予想されます。

いや仮に自身で志願した場合でもその原因を解明して助け出そう、的な流れになる可能性もあります。
今回わざわざ充瑠、宝路、そしてネタにされがちな為朝の女性関係に触れていました。これは為朝とヨドンナの関係性に触れ、ヨドンナを助け出す流れになる可能性もあるのではないでしょうか?
その場合為朝、イエローが最終的にメインとなってしまいますがフラッシュマンでは最終決戦時他のメンバー差し置いてイエローの家族関係のみ着目されていました。前例がある以上為朝がメインとなっても何らおかしくはありません。

残り3話。
ただ単にガルザと決着をつけ、その後ヨドン皇帝を倒す流れにする可能性は十分にあります。しかしこれまで全くヨドンナ自身の内面に触れてこなかった事が気になります。
敵となるのか。それとも助け出す展開となるのか。

残念ながらガルザは次週で退場となりそうですが果たしてその後の展開は。そしてただ単にガルザに手を貸すわけもないクランチュラの真意は?
殆ど敵の事しか書いてないですがもちろんキラメイジャーのメンバーも気になる展開となってきました(特に他の男性メンバーと違い女性関係に全く触れられていない時雨兄貴とか)
果たしてキラメイジャーの結末はどのような輝きを魅せるのか。
残り僅か。絶対に見逃せないですね。

・キラメイジャー

宝路「ワンダーグレートなコンサートだったぜ」
為朝「俺はジンクスを大事にするタイプなんだよ」
時雨「初恋は実らない…か」
小夜さん「まだ巫女さんヨドンナ引きずってたの?」

冒頭の充瑠のリア充っぷりもそうですがこの最終盤に女性関係を一気に出してきたのは単に脚本の人の好みなのかそれとも全員きっちり決着をつけるつもりなのか。
そして全くその話に乗れない時雨兄貴はどうなるのか?
兄貴は結構一般市民にはモテるのですが。(ミュージック邪面回とか銭湯の話とか)
死神に恋してるの時の女優さんとかどうなったんでしょうね?

・オラディン

「いざとなれば私のとっておきの技で対抗するしかないな」

結局ジャメンタルを磨き続けた弟には全く抵抗できず何の役にも立ちませんでした。
これが多忙な日々でキラメンタルを消耗していた人間と戦いの中で邪メタルを磨き続けてきた弟との差か。
今までオラディンが引きこもっていたのは対皇帝用の準備と好意的に解釈してきましたが本当にただ単に引きこもっていた可能性もありそうです。

・瑞希

「みたか私のズルパワフル」

全くズルでもないドっ直球なデートのお誘いですが…まあ相手が充瑠ですしね。というかこの子きっとキラメンタル増大していそう。ベチャット化はしていましたが。

・ガルザ

幼ガルザ「トルネードスクリュークラッシュ!この技でクリスタリアを守るんだ。」
ガルザ「ひらめきは世界を救う?そんなことは戯言だ」

これはひらめきで世界を救えなかったという事でしょうか?
でもガルザってクリスタリアの英雄って言われているんですよね。守る事には成功しているのにひらめきで世界を救うというのは戯言だ、という考え。
もしかしたら兄であるオラディンが激務で死にそうだったという事を嘆いたのか。
それともひらめきではなく力がなければ世界は守れないと考えているとかでしょうか?
ヨドン皇帝もある程度他者の精神に干渉出来るような気がするのでガルザに芽生えた小さな感情をヨドン皇帝が増幅させていたという可能性もあり?

冒頭
充瑠「なんで今また、王様の夢を見たんだろう」
ラスト
ガルザ「何故貴様がそのことを知っているのか知らんがこの技を考えてのは俺だ」

幼い頃に考えた技を必殺技に昇華するガルザは実は純粋な人間?なのでは。
特撮好きなら全員自分の好きな必殺技を作った事はあると思いますがそれを大人になっても使える人間は極わずか。つまりガルザは重度のオタクの可能性が。

戯言はともかく何故、そしてガルザが意図していない状態で充瑠が夢に見たのか。今までオラディンが見せた夢は恐らくオラディンが意図的に見せた夢。
でもよく考えてみれば偶然見てしまっていた夢もあったような気が。
オラディンは精神干渉能力する事が出来る能力で充瑠は精神に共鳴してしまう能力とか?来週(というか今日の放送で)明らかになるのでしょうか?

皇帝「我が意識の一つになるというのか」「人格を宿してやっている」

つまりヨドン皇帝は生まれつきの多重人格ではなく他人の人格を宿す事が出来る人物という事ですかね?電王の良太郎とか。
とすればやはりヨドンナは後付けの人格なのですが…ヨドンナ自身は特例が多い気がします。それについては下記。

・ヨドンナ

ヨドンナ「そうなんだ。僕教えて貰ってなかった」

何故か教えてもらっていないヨドンナ。自身で志願した訳でもなさそうですしそもそも感情自体が欠落している人物。戦闘能力がそれほど高い訳でもなくただ命令に忠実な部下というだけ。
しかし以前からかなりの自由行動を許されていたヨドンナ。
(クランチュラは謀反の疑いで粛清されかけた。地球侵略作戦を途中でボイコットや人体実験を優先していたヨドンナはおとがめなし。それどころかシャドンは見捨てられたのにヨドンナはピンチの際にガルザに救出させに行った。などなど)

実の娘、とかいう線もありそうですがどう見てもヨドン軍に属する人物ではなく地球の人間。
恐らく都合の良い地球人をヨドン皇帝が強制的に支配下に置いていると思われますがその理由は…なんでしょうかね?
充瑠と同様にヨドンナにも特殊な能力がありそうな気がします。
もしくは突き抜けたジャメンタルの素質があるとか。

・クランチュラ

「ヨドン皇帝を乗っ取る。面白いじゃないか」
「皇帝の意識を弱体化させる特殊爆弾を作り。私が起爆させよう」

急に作成した超兵器で弱体化させたわけですが…真の狙いはなんでしょうか?
流石にガルザの策に完全に乗った訳でもなさそうですが忠誠心の欠片も無くなった自由人のクランチュラだと本当に面白そう、で作戦実行しかねないのが怖いところ。
瀬奈も1/5いなくなったら暴走してましたし。

・ロードガルザ

ヨドン皇帝より弱そう。いや使っている体はヨドン皇帝のものなのですが。
でも皇帝初登場の時より現時点では被害が少ないですし弱そうに見える不思議。
まあそもそも皇帝次回予告でいましたし当然死んでないので来週あたり本気の皇帝が見れそうな気はしますが。

エピソード43「汚れた英雄」

ガルザ裏切りの真相は意外にシンプルなものでした。
昨今のライダーもそうですが戦隊ですもっと込み入った事情がある場合が多いですからね。リュウソウジャーのナダとか。
裏切ったキャラにはそれなりの信念があった方が個人的に好きなのですが…ガルザはただただ皇帝が悪いで終わってしまったのはちょっと残念。

でも本当にそれだけだったのかは疑問ですが。ガルザは以前弟というだけで兄に王座を奪われてしまった、と言っていた事がありましたがそういった気持ちも少しはあったと思うのですよ。
幼ガルザのお絵かきで自身が敵を倒す事ばかり書いてるんですよね。兄上と協力して、ではなく自身の必殺技で敵を倒す。
兄を疎ましく思っていた、まではいかなかったと思いますが兄を超えたかったというのは本心であったのかもしれません。

ただそれは幼い頃の純粋な気持ち。
仲の良い兄を蹴落としてまで英雄となりたかった、という考えに至ったのは間違いなくヨドン皇帝の仕業です。

シンプルな真相だからこそ逆にヨドン皇帝の非道な行いが際立ちますね。
ジャメンタルが神髄のヨドン帝国の皇帝としては相応しい振る舞いと言えるのでしょうが。

ガルザの話は置いといて今度はヨドンナについて。
今回ヨドン皇帝には精神干渉能力がある事が判明しました。
何故ガルザを狙ったかと言えばオラディンとガルザがクリスタリア侵攻の最大の障害となるから。
同じことがヨドンナにも言えるのではないでしょうか?
外見上ヨドンナは地球の人間である可能性が高いと言えます。
つまりヨドンナは人間であり、地球侵攻の邪魔になるから自身の精神内に閉じ込め利用している可能性があるのではないでしょうか?

殺さないでおいているのはガルザ同様自軍の戦力として有用なため?
しかし戦力的にはガルザでも十分ではあります。
そもそもヨドンナ自身は作戦よりも人体実験優先していましたしね。

となると逆に殺す、もしくは窮地に陥らせるとヨドン皇帝に不利益が発生する、という事はないでしょうか?以前わざわざピンチに陥ったヨドンナをガルザに救出させに行った経緯があります。
なら前線に出さなければいいじゃないか、という理論もありますが…この辺りは次週当たり何か判明する気がします。

もっとシンプルに単に皇帝のお気に入りだから自分の人格、体として使ってみたい、的なジャメンタルによるものかもしれませんが。
ラスボスとしてそれはどうかと思うので納得のいく説明があって欲しいものです。
キラメイジャーも残り2話。
ガルザが爆散し、充瑠が転落し行方不明になる状況で本来の力を発揮した皇帝とのまさに最終局面。
悲壮な展開が続く状況ですが最高に煌めける最終回を期待しています。

・充瑠

オラディン「ゴッドバードアルファズム」
充瑠「え、あの絵。さっき俺が出した技」

結局この事に対して説明がなくてよくわからないシーン。
今回の記憶の件はオラディンの関与はなさそう(それどころじゃない状況だったので)。つまりこれは充瑠の能力。
前回の感想で充瑠は共感する能力云々って書きましたがある一定以上のキラメに反応してその記憶を体験できる能力?書いててよくわからない。
ガルザがひらめキーングしていた、と言っていた事からひらめキーング可能になるまでキラメンタルが高まるとそのひらめきを垣間見る事ができるとかでしょうか?

でもそうなると充瑠のひらめキーングは一部他の人間の影響を受けていた可能性も。
でも一人のひらめきより他者に触発されてからのひらめきの方がひらめきが高まる可能性もありそうですよね。
今回ガルザはひらめきが凄い、伝説になれる存在であった。
対して充瑠はマブシーナからキラメキで何かを変えてくれる方です、と言われてました。

ひらめきとキラメキの明確な違いがわかりませんが他のキラメイジャーがそれぞれの個性を輝かせてキラメンタルとして持っているように充瑠はひらめきをキラメキにまで昇華できる存在だという事でしょうか?他者のひらめきを自身の力として集約。ひらめきをキラメキに変える存在。
ひらめキーングもキング+ひらめきでキラメキとかそういった意味合いもあったりするのかもしれないですね。
今回行方不明になってしまった充瑠ですが他のメンバーのキラメキ、ひらめきに反応して復活という展開もあり得そうな気がします。

「俺は本当はお前を倒したくない。お前は敵だけどお前のその姿や必殺技。俺に言わせれば神絵師だ。めちゃくちゃワクワクしちゃうんだ!」
「だから本当は一緒に絵を描きたい!」

充瑠ってこういうところありますよね。あまり善悪に対して頓着がない。瑞希もズルパワフルって評価してますし。
ハリガネ邪面の時はガチギレしてましたが人の心を弄ぶような存在は許せないのかもしれない。そうなるとヨドン皇帝は絶対に許せない存在となるのですが。

・小夜さん

「私ヨドンヘイム初体験」

何名かはヨドンヘイム(過去)に行ってるんですよね。ヌマージョの件で。
そして2月20日にはヌマージョの妹のミンジョが出る劇場版が公開。
つまりこの発言は自身は初めて、でも他のメンバーは何人か行っているからその回を見直して劇場版を観に行ってね、という小夜さんからの隠れたメッセージの可能性が高いですね。きっと。

・オラディン

ガルザ「兄上は僕を馬鹿にする。憎い!」

これは別に本心からいった事ではないという事は判明してはいますがオラディンって口調が軽いからジャメンタルに支配された状況だと馬鹿にしているように聞こえなくもない気が。皆様も普段の口調には気を付けましょう。
他にもオラディンって結構重要な場面でもはぐらかしている事あるんですよね。魔進として復活した際に宝路を完全に無視して飛び去ったのは今でも忘れない。

・ガルザ

「キラメイレッドだ。やつのキラメキは俺をこの上なく苛立たせる!」

この苛立ちって充瑠が昔の自分を思い出させていたからでしょうかね?
純粋だった、たた絵を大好きな兄上と一緒に書いていたころの、しかし消された記憶。それを思い出させる(しかし思い出せない)為にガルザを苛立たせていた可能性が高そうです。
今回で爆散してしまったガルザですが最終回で復興したクリスタリアで充瑠と一緒に、もしかしたらクランチュラも一緒にお絵かきしているシーンがありそうな気がします。

「そう、イメージする力に優れ、クリスタリアの伝説の英雄になる素質があった」「ひらめきの力を持つ正しきものが悪しき攪乱者たちを倒し世界を救う!」

初期にガルザがクリスタリアの英雄って呼ばれていたのは英雄になる素質があった、という事でいいんでしょうかね?
ヨドン軍以外に敵がいたか不明。小さい頃から洗脳されていた事を考えると他の勢力と戦って武勲を上げたとは考えにくいですし。
何にせよガルザが純粋なまま成長すると皇帝にとっては厄介だった、という事実だけでガルザはかなり優秀だったというのはわかります。
何故ガルザが英雄になれる素質があるのか、なぜその伝説を皇帝が知っていたのかは不明。
もしかしたらヨドンナのような存在が昔にもいて皇帝自ら調査していた可能性もあるのかも。それならヨドンナの存在理由も説明できそうな気がします。

・クランチュラ

「おう、充瑠の頼みなら良いよ」
「こいつとはクリエイター同士通じ合ったからなー」

もうクランチュラは自身のクリエイター魂を刺激される出来事にしか興味を持てなくなったのかもしれない。
充瑠も善悪に対してそれほど拘らないですがクランチュラは全く拘っていないかもしれないですね。
前回爆弾を作ったのも楽しそうな展開になりそうだったから、という意図以外なかった可能性もありそうです。

「私は危ない橋を渡る気はない。達者でなあー」

前回爆弾を作った時これが私の最後の作品になるかもしれない、と言ってはいましたがそれでも生き残ってクリエイター活動をしたいようです。
まあ根は悪いやつではない(消えた1/5がジャメンタル部分の大部分を担っていた可能性が高いですが)のですが。
達者で、言っている事から一応心配はしてるようですしね。
しかしガルザはほぼ復活する展開だと思いますがクランチュラはどうなるのか。カナエマストーンでクリスタリア、地球侵略をリセットできれば生存ルートも?

・ヨドン皇帝

「我が消したガルザの記憶をお前は蘇らせてしまった」

現在までに判明した皇帝の能力。
精神干渉。他者の人格を取り込む。記憶操作。でしょうか?
となるとやっぱりヨドンナは色々消されている状態で取り込まれている可能性が高い気がします。

「お前はクリスタリアを滅ぼすのに尽力し、我が地球に降り立つためのジャメンタルをまんまと蓄えてくれた」

つまりガルザはクリスタリア侵攻に役立つからわざわざジャメンタルを植え付けた。
皇帝は強い事は強いと思われますがその強さに反比例して活動時間に制限があるようですし色々と不便なんでしょうね。その為の他人格。

・ヨドンナ

次回予告で皇帝がヨドンナを見下しているカットが
ここでヨドンナを支配下に置いた理由が判明しそうですね。
何のためにヨドンナを支配下に置いたのか。記憶はおろか(恐らく)感情も消した状態で何をしたかったのか。
そしてそれを知ったヨドンナの反応は。
次回が気になります。

エピソード44「友よ、静かに眠れ」

キラメイジャーの物語を盛り上げてきた3幹部のそれぞれの見せ場があった最終回直前回。
死を覚悟し、それでも充瑠達を信じ、カナエマストーンを盗み出したクランチュラ。
自身の生きた意味を生み出す為に、決死の覚悟で充瑠に未来を託して逝ったガルザ。
自身の意志で皇帝に使え、自身の意志で働き、しかし意に沿わない形で笑えず散って行ったヨドンナ。
為朝の作戦もヨドン皇帝の卑劣な作戦によって功を奏せず一度は絶体絶命のピンチに陥るキラメイジャー。

しかしそれぞれの幹部達の思惑、そして協力もあり、全員揃っての最終決戦に挑むことに。
クランチュラが託したカナエマストーン・イリュージョア。
ガルザが充瑠に託したスモッグジョーキー。
そして生き延びていたヨドンナは感情を失った心で何を思い、何を託すのか。

次週エピソードファイナル。
キラメイジャー、ガルザ、クランチュラ、ヨドンナ。
それぞれの輝きが集まり、一体どんなキラメキを魅せるのか。
最終回、絶対に見逃せないですね。

・ファイア

「充瑠が戻ってこっちは力も夢も勇気もでっかくなったんだ!創ってやろうぜ!新しい歴史!」

失ったと思った仲間が戻ってきて奮起する展開大好きです。
この手の展開で一番好きなのがマジレンジャー(展開若干違うけどパワーレンジャー版マジレンジャーも好き)。あの最終回は凄く良かったと同時に若干ン・マ様が可哀そうにも。
果たしてヨドン皇帝の運命は如何に。
と言ってもヨドン皇帝ってン・マ様じゃなくてジニスっぽい気はしますが。

・充瑠

オラディン「充瑠君は幼い頃のガルザと意識がシンクロしたと言ってくれた。それは偏に彼の純粋さ故だろう。嬉しかったよ。」

結局あの記憶はこの台詞で終了なのでしょうか?
充瑠が純粋だったから見れた記憶。
個人的にはドリームストーンが関わっているんじゃないかと予想してたのですが…最終回の尺的に説明はなさそうな予感がします。
それはそうと今回ラストの「これが最後の決戦だ!」がカッコいい。充瑠だけでなく役者さんも色んな演技経験して成長しましたね。

・為朝

未だに瀬奈からヨドンナ関連について弄られる為朝。
ヨドンナ自身にも謎(と自分は思ってる点がいくつか。ヨドンナの項で後述)がある上に次回予告で出ていた事からワンチャン生き延びる可能性もあり、為朝とどうなるかは…最終回の展開次第ですね。
為朝と瀬奈とヨドンナ関係の関係は一体どうなるのか?

・時雨

シリアスな回の兄貴はカッコいい。
と言ってもラスト、充瑠と再会した兄貴の泣き顔は非常に兄貴らしい。
次週ラスト。弱い自分を曝け出し続けてきた兄貴に最高にカッコいいキラメキを期待しています!

・瀬奈

「今から作戦を言うよ。為朝君が!」

1/5の出来るOLの瀬奈は何処に。いやあの子できるOL風だったのですが。
結局ほぼ全ての作戦は他人任せで自身は迷わず突っ走るのみだった瀬奈ですがだからこそ倒せた敵も多数あり(百人一首とか瀬奈以外無理でしたし)
瀬奈だけでなくキラメイジャー全員キャラがぶれないっていいですよね。たまにキャラがブレブレなのとかいますし。具体的なキャラ名は置いとくとしてあれはブレているのがそのキャラの個性だって事で解決してましたがああいったのはあまり好きではない。

・小夜

「そうよね。今やらなきゃいけない事は地球を守る事。涙はその後。」

泣き虫だった小夜さんが成長…というか子供の頃は泣き虫だったけれども劇中1話の時点でメンタル超強かったですしね。その為か敵の攻撃は幼児化やネコ化など精神面を弱体化させる敵が多かった印象。
色んなカノンちゃん…じゃない小夜さんが見られてマコト兄ちゃんもさぞかし満足な一年だったに違いない。

・宝路

最終決戦後宝路はどうなるのか?
他のメンバーは地球での生活があるのですが宝路は再興したクリスタリアで尽力するのか。それとも地球でまだ見ぬお宝を探し続けるのか。
果て無き冒険魂、のように宇宙に行って帰ってくるのか。メンバーの中で一番気になります。

・オラディン

「このタイミングなら封印できる」

弱体化する前にエネルギア使い切ったうっかりさん。
結局王様っていう事はいい事言ってる風だったけれどもそれほど良い事は言っていなかった雰囲気だけの人物と認識しています。
劇場版で変な動きをして(ガルザにさせられて?)いましたがあれが素だと思っています。

・カナエマストーン

エネルギア 王様が無駄使い
リバーシア 恐らく使い切った
デストリア 使う寸前に吹っ飛ばされた
イリュージョア 未使用

一度使うと充電期間が必要な以上現時点で使えるのはデストリアとイリュージョアのみ。
最終決戦はロボ戦からの等身大になるようなのでデストリアはロボ戦で使い切りそうな予感。イリュージョアは…どう使うのか不明。
ヨドン皇帝には効きそうにないですし逆にキラメイジャーの深層心理から最大級のキラメキを出すために使われる、といった展開もあったりするのでしょうか?

・遊園地のチケット

結局ガルザが回収してくれなかったチケットの運命や如何に。

・ガルザ

為朝「そもそもなんであの状況で助かったんだ」
充瑠「それは…ガルザが助けてくれたんだ。」
充瑠「ガルザは自分の体を捨ててジョーキーに意識を飛ばしたんだ」

かなり前の感想(マバユイネ回)の時に最終決戦時マブシーナがピンチ!でもマブシーナが意識を飛ばして無事でした、的な展開があると予想していたのですが…まさかガルザが使うとは。ガルザも王族って事をすっかり忘れていましたよ。
しかしこれは良い使い方ですね。マバユイネの伏線があり、使い方も納得。幼少期からヨドン皇帝の思うがままに操られていた人生ですが…操られるだけではなく生きる自身で作り出した。
願わくばクリスタリア再興とともにガルザも復活しますように。

・クランチュラ

クランチュラ「ガルザも死んだか。ヨドン皇帝に逆らって生き延びられたものはいない。だが私は違う。あれさえあれば。」
クランチュラ「ヨドン皇帝に逆らって生き延びられたものはいない。これまではな!だがお前らなら新しい歴史を創れるかもしれない。」

凄い良い事言ってるようで実際はキラメイジャーに託して逃亡する気満々のクランチュラが良いキャラしてる。
充瑠とは意気投合したものの戦闘手伝う気はないようですしね。前回も逃亡してるし。
でも最終回でちょっとだけ活躍して美味しいポジションになりそうな気がします。そもそも地球侵略に積極的だった敵キャラが(1/5失ったとは言え)無事生存できるだけでもかなりいい待遇なんですけどね。最終回どうなるのか?

・ヨドン皇帝

「よもや、貴様が狙われ、我を窮地に陥れるとは。」

そういったデメリットを承知で今までヨドンナを自身の中に置いておいた説明はされるのか。そもそも皇帝の本来の人格というのは存在するのか。

瀬奈「何か弱点ないの?」
ザビューン「見えた!弱点は邪面の下の本当の顔だ!」
ザビューン「ヨドン皇帝の邪面は宇宙で最強の硬さ!破壊する方法は…存在しない!」

つまり本体は顔の下という事ですよね。
邪面師は戦闘員のベチャットが邪面を被って進化した存在。
ベチャットはヘドロから生み出された存在。
そしてヨドン皇帝の再生時はヘドロのような液体状になってから再生する。
もしかしたらヨドン皇帝はベチャットの最上級版?
皇帝はジニス(ジュウオウジャー)っぽいって書きましたがジニスって戦闘員の集合体なんですよね。
もしジニス同様にベチャットの集合体だとしたら元々一人の人格は存在しない。存在しないが故に他者の人格が必要。さらには取り込む事が出来る。
といった説明もできそうなのですが。

最終回にヨドンナとのシーン。さらには仮面の下が暴かれる展開は確実にあるのでそこで何が判明するのか。期待しています。
そして最終回なので是非ともヨドンナに謝って欲しい。声的に。

・ヨドンナ

「ガルザ…愚かなやつ。ま、僕みたいに愛されてないからしょうがないか。」
「僕は…愛されてなかった?」

結局ヨドンナはヨドン皇帝にとってどういった存在だったのか。考察してみたいと思います。
まず前提としてヨドン皇帝の能力について。
他者の人格の取り込み(ヨドンナ、シャドン、ガルザ)
他者の感情を操作(幼少期ガルザ)
他者の感情の削除?(ヨドンナ?)
他者の記憶の封印(幼少期ガルザ、ヨドンナ?)
他者を石板に封印できる(オラディン)
巨神を寄せ付けないパワーや再生能力は置いといて(最終回で判明しそうなものもあるため)精神干渉能力を有している事は確実。

ではその能力を何に使ったのか。
まずクリスタリア侵攻時にはガルザに対して使っています。
目的はオラディン、ガルザの保有するクリスタリアの伝説の英雄になれる能力を恐れたため。
皇帝のパワーをもってすればオラディンとガルザの両者を相手にしても全く問題なかったように見えますが淀みが非常に少ないクリスタリアでは自身の力を完全に発揮する事は難しいと考えていた可能性は高そうです。
自身の力は強大であっても燃費が非常に悪い。これは皇帝の明確な弱点でありますがそれを懸念しての事だったと思われます。

全盛期のフルパワーオラディン(侵攻時のオラディンは衰弱死寸前)だったのならもしかしたらオラディンと皇帝の力は同等だった可能性もありますが。

では何故地球侵攻時にヨドンナの人格、体を使ったのか?
ヨドンナは恐らく地球人。以下理由。

ヨドン軍が全員純粋なヨドン人(と書いて良いのかすら不明。ガルザは当然除外)だとして女性型はヌマージョとミンジョの2名のみ。地球人タイプの人間ではないわけです。(ミンジョは人間体があるがヌマージョは無し。ヌミンジョの人間体がどういった経緯で変化しているのかも不明)
対してヨドンナは完全に見た目が地球人。
ミンジョが道具なしに怪人に変身した(戻った?)のに対してヨドンナは泥団子から創ったヨドンチェンジャーを使用しなければ変身できません。
つまりは純粋な地球人をヨドン皇帝の能力で洗脳し、自身の人格の一部として使用している可能性が高い訳です。
何故皇帝はヨドンナの人格を使い、さらには窮地に陥った際にはガルザに救出に(34話)に行かせるほど大事にしていたのでしょうか?(同じ人格の一部のシャドンは見捨てた)

ここで注目したいのはヨドンナには人間の感情がなく、実験によって感情、特に負の感情を引き出そうとしていた事についてです。
時にはクランチュラの侵攻作戦すら無為にするほどの行動を、皇帝が見逃してきたのは偏にヨドン皇帝に利する事があったからではないでしょうか?
皇帝は遅々として進まないクランチュラの侵攻作戦に業を煮やし、自身でも侵攻作戦を練っていた、その為に効率よく闇エナジーを集められるための準備段階として人間の情報収集を行っていたのではないでしょうか?
そしてその為に必要だったのが人間世界でも動ける体、それこそがヨドンナだったのではないでしょうか?

以前救出したのにも関わらず今回切り捨てたのは作戦が最終局面に入ったから。ロードガルザにより淀みが充満し、自身が地球で活動できるようになった。
つまりもう人間の感情を理解する必要もなく自身で地球文明を破壊する段階に至ったため、ヨドンナを切り捨てた、と言うのが今回のヨドンナの人格の削除の真相ではないかと思っています。

ヨドンナ「ここは泣くところであってるかな…?」
ヨドン「此処こそが笑うところだ。我の訳にたって死ぬのだからな。」
ヨドンナ「僕は…む、無理です…。」

果たしてヨドンナは消滅してしまったのか。
それとも生存しており、最終回では心の底から笑う事が出来るのか。
非常に気になるところです。

エピソードFINAL「君たちがいて輝いた」

最終回感想更新。
キャラ個別の感想は後で書きます。
が、これだけは言わせてほしい。兄貴の回想の際に真っ先にマンリキ、続いてMVビデオを流すスタッフは最高でした。

結局充瑠がオラディン、ガルザとシンクロした理由は素敵な偶然という事でした。しかしただシンクロしたから奇跡が生まれ、ヨドン皇帝を倒す事が出来たのか。
それは違いますよね。輝く人がいたからではなく輝く人達、キラメイジャーが傷つき磨き上げてきたからこその奇跡であり、結果としてヨドン皇帝を倒す事が出来たのです。

ヨドン皇帝は孤高の存在。しかしいつしか仲間を求め自身の中に新たな人格を宿す事に。
しかしヨドン皇帝にとっては仲間は弱さの象徴。自身一人が唯一無二の存在と思うが故の強さであり、同時にそれがヨドン皇帝の限界だった訳です。

キラメイジャーは仲間たち、時にはヨドン軍たちと傷つき、磨き続けた結果最高に煌めく6人のキラメイジャーとして孤高の、そして孤立したヨドン皇帝を凌駕する事が出来たと思います。
始まりは充瑠の起こした単なる小さな、ただの偶然。
しかしマブシーナが、仲間たちが、その小さなただの偶然を奇跡へと昇華させる事となった。
人が輝くとき、そこに奇跡が生まれる。

1年を通し小さな偶然から生まれた絆を磨き上げ続けてきた、その結果から生まれた大きな奇跡。
キラメイジャーのこれまでの戦いを集大成となったエピソードFINAL。
キラメイジャーの良さが溢れた良い最終回でした。

良いところはもちろんあったのですが不満点が多かったのでそれについて色々と。
内容が内容なのでTTFCに投稿せずここだけの文章にしておきます。

まず前置き。
最終回だけに限った話ではなく本編全てにおいての話ですがキラメイジャー各メンバーについては良かったと思っています。

特に時雨。
この手のキャラ大好きなので。橘さんとか753などを彷彿とさせるキャラ好きなんですよね。
基本的にはネタキャラですが決めるときはカッコよく決める。方向性は違いますが555の三原とかジュウオウジャーの操とかも好き。ギャップが良いというか。
そういった意味で時雨兄貴はマンリキから始まり個人回はほぼ全てネタに溢れ最終的には番組内でMVを披露するネタキャラっぷり。
でも戦闘面ではカッコいい。戦闘面では真面目にカッコいいアクションをやってくれるキャラ。
これが戦闘面もネタっぽいキャラだったら違ったのですが兄貴はそのメリハリがきっちりしていて非常に良かった。

他のキャラも兄貴程ではないですがそれぞれ個性的でなおかつそれが最後までぶれなかった。
本編通してキャラの魅力を引き出し、それこそ煌めかせていたと思います。

以下不満点。
で、それが最終回に活かせていなかった。
と言うと書き方が悪いのですが最終回には最終回なりに盛り上げて欲しかった。むしろ前回の話の方が盛り上がった感じがあります。
最終回までに用意してあった要素をそのまま出された印象。
最終回なのでそれまでの伏線を掛け合わせてもっと盛り上げて欲しいと思うのですよ。
悪くはないのですがもっと熱い展開に出来たんじゃないかというのがあります。

それを一番感じたのが戦闘シーン。
アクションはカッコ良かった。カッコよかったのですがシチュエーションが不満。

まずロボ戦。
皇帝が仮面を外す、と聞いた瞬間視聴者全員がひらめキーングしたぐらい普通の作戦。今までのひらめキーングはそれなりに捻ってある、充瑠以外ではなかなか考え付かない作戦が多かったと思うのですが今回の作戦は瀬奈でも思いつきそう(失礼)な普通の作戦。
そしてその作戦に皇帝が普通に引っかかり弱体化。
でもロボ戦はまだ良かったです。

そこから先は不満点ばかり。
ゴーキラメイジャーは無し
仲間を、自身の人格を切り捨てたはずの皇帝が中途半端な強さのエンペラーベチャット召喚
魔進達は見てるだけ
マブシーナも見てるだけ
キラメイジャーの連携もいつもとそれほど変わらず
そして弱体化したとは言え皇帝があまり強くない

ロボ戦が実質最終決戦でその後はエピローグの一部だと思えばある意味納得は出来るのですが最終回の最終決戦なのだからもっと双方ギリギリの戦いを見たいのですよ。
例えば弱体化してもそれでもマブシーナで強化した魔進達とゴーキラメイジャーの限界(限界は超えない為にある、のゴーキラメイジャーですが最終回なので限界まで使って欲しかった)とそれと対等以上に戦うヨドン皇帝、という構図が観たかったのです。

皇帝一人で全員を相手取るのも良かったと思います。
雑魚を出すにしても強いのか弱いのか微妙なランクのエンペラーベチャットなど召喚するのではなく邪面獣を召喚(闇エナジー保険とかやっていたので皇帝単体でも召喚する事はできたはず)してそれを各魔進が抑える。
その間に皇帝対ゴーキラメイジャー、という構図でも良かった。

とにかくキラメイジャー側が全力出し切ってない感じがあるんですよね。
本当に弱体化以降はエピローグだと言わんばかりの内容。
もっと皇帝を強く、そしてそれを全員の力を合わせて上回るキラメイジャー、という展開が観たかったと思っています。
不満点を色々書いてしまいましたが逆に言えばこれまでのキラメイジャー各キャラの描写が良かったから。
その魅力的なキャラの魅力を最大限に引き出し、もっと最終決戦を盛り上げる事が出来たんじゃないか、という不満です。

・素敵な偶然

ドリームストーン関連かと思いましたが全くの見当違いでした。ガルザの記憶を覗いた時。最初は充瑠が居眠りしていた状態で観ていたの対してガルザと一緒に除いた時は寝てなかったですしね。ドリームストーンの可能性はあり得なかった訳です。
でもルパパトの最終回でジャックポットストライカーが出てきたようにドリームストーンも本編で絡んでくるかと思ったのですが。ちょっと残念。
素敵な偶然、という考え方自体は好きですよ。
完全の個々の能力だけで説明つける必要もないですしね。重要なのは各個人のキラメキが充瑠の起こした小さな偶然を奇跡へと昇華出来た事だと思いますし。

・ヨドンナ

「あなたにとって、僕は何だったのですか?」
「弱さだ」
中略
「そうか、僕がいなくなれば皇帝は絶対的な強者になるのですね。良かった」

予想は完全に外れましたがヨドンナが納得し笑顔になれたのならまだ救いはあったのでしょうか?
感情があったシャドンに対して感情なく生まれた理由とかあった方が好みだったのですがそもそも寂しい皇帝の生み出した別人格ですしね。あまり細かいところは気にしない方がよさそうです。
お前はマジレンジャーのナイとメアかとツッコミたいところではありますが。いやどっちかと言うとジュウオウジャーの操の脳内にいたジューマンの方が近い気も。

それはともかく自身の存在が本人格の皇帝にとって邪魔であった、のではなく孤高の存在であり、絶対的強者になる為に必要な過程として生まれそして散って行った。そういった意味合いで存在した意味はあった。
そうヨドンナ自身が判断し、納得出来たのならそれはそれはヨドンナ自身にとって「良かった」結果なんでしょうね。ちょっと寂しい気もしますが。

・ヨドン皇帝

「我はそもそも淀みの海に生まれた蛇の化身。大した戦士ではなかった。ある時我は天啓を受け、最初の邪面を作った。それを被ると無敵になった気がした。そして倒した相手の屍を食らう事を重ね、我はより強く、より巨大になったのだ。そんな我の脳内に貴様とシャドンは生まれた。我は気づかぬ内に、もっとも忌み嫌う仲間を求めたのだ。それはすなわち我の心の生んだ弱さの象徴。それがある間は真の強き者ではない」

天啓はともかく(ゼンカイジャーとのVSでその天啓を授けた存在がでるのでしょうか?キョウリュウジャーの黒幕がVSに出たように。でもゼンカイジャーだと他の戦隊も総出演しそうな気がするのでスルーされそう)宇宙最高の硬度を誇る邪面を普通に作り出した皇帝は戦士よりも邪面師としての才能があったのではないでしょうか?
キラメンタルも極めれば芸術家としての面があるようにジャメンタルも極めれば同様に芸術家としての側面もあるのかもしれないですね。方向性は真逆ですが。

・最終決戦

もう少しキラメイジャー側の全力が観たかった気もします。ゴーキラメイジャーなしですしね

と言っても
自身から生み出した人格を弱さの象徴して切り捨てた、弱い自分を切り捨て自身の限界を超えようとした皇帝

に対して
限界は超えない為にある、のゴーキラメイジャーすら敢えて使わず全員のキラメキを掛け合わせる事でそれぞれの限界以上の力を発揮したキラメイジャー
と対比してみる事ができるのかもしれません。

構成的にロボ戦以降はエピローグとして見ても良さそうですしね。
仮面を無くし弱体化した皇帝と素顔の輝く戦士たち、という構図もあったため意図的にフルパワーで戦わなかった可能性もあります。
でも個人的には映画版のショベローのように他の魔進含めた全員で戦う姿も観たかったですが。

・ベチャット

画伯含むキラメイジャーに比べ絵がうますぎやしないだろうか
ラップの時、乱入してきたファイアに対して喝采していた事からベチャットって結構素直で、なおかつ芸術関連を理解できる存在なのかもしれない。元はヘドロなのに。

・時雨兄貴

皆の回想シーン。
他のメンバーは比較的カッコいいシーンから映っているのに対して兄貴の回想の最初がマンリキというのはどうなのでしょうか?
もしかしたらあれがクリスタリアではカッコいいのかもしれない。
いや兄貴は兄貴でカッコ良いですよ。色々振り切ってからぶっている事が多いだけ

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