きっと未来の幸せは分け合えば膨らむ 最終話 目指せ!おいしい未来! 感想です。
感想
まさか「まぶしくて戻らない瞬間 もう誰にも奪わせない」がランゴ兄さんにもかかっている歌詞だったとは・・・
ランゴ兄さんもショウマと同じく戻らない瞬間を奪わせないように、自分の幸せをつかもうとしていただけだったのか。
ランゴとショウマの違いは奪わせないためにランゴは変わらなかった事。ショウマは変わった事。そしてランゴは幸せを分け合おうと、分かち合おうとしなかった事。
どちらも自分の幸せを求めての行動でしたがランゴがひたすら他人を障害物のように排除してきたのと違ってショウマは他人を助けようとしてきた。例え闇菓子作りに関わってきたとしても。
この差がラストの決着に、そして人間界の未来に繋がったのではないかと思われます。
やっぱり幸せは分け合えば膨らむ・・・のだろうか。
ラキアは人間界への「だる」い思いを抱きながらグラニュート界に落ちていったように。
ジープはリゼルを守りたいと願う気持ちを抱きながら「これで また一緒だ」と散っていったように。
ラキアもジープもリゼルも幸せになろうと変わり、人のために戦おうとしたけれども結局自分の望む幸せをつかめたと言いづらい展開。
二人とも自分の行いに満足してはいたものの もっと違う道もあったんじゃないかと思えてくるラスト。
やっぱり幸せを分け合おうとしても世界は必ずしも幸せになっていくとは限らない、とも思えてきてしまう。
ただショウマのやってきた事が無駄とは思えない。
ショウマ自身が幸せを掴もうとしたからこそ人間界は守られ幸せを奪われなかった人がたくさんいたはず。
ショウマが助けた人たちが自分の幸せを求め、そしてその幸せを分け合おうとしていけば・・・「きっと」未来の幸せは分け合えば膨らむ と、思えてくる 仮面ライダーガヴ最終回の感想でした。
以下 9月6日追記 シーンごとの感想・雑記です。
太字は劇中の台詞。太字でない箇所はその台詞についての感想・雑記となっています。
井上生真「目指せ 幸せの お菓子屋さん!」
ショウマ「そっか・・・ランゴ兄さんも俺と同じだったんだ」
ランゴ「何?」
ショウマ「おじいちゃんと お父さんの被害者で幸せになろうと必死にもがく一人のグラニュートなんだ」
↓
ショウマ「ランゴ兄さん。最後に もう一度だけ聞く。どうする?二度と人間に関わらないか それとも この場で俺に倒されるか!」
ランゴ「お前が俺に倒されるんだ!」
最後にもう一度だけ聞いたのはランゴ兄さんのもがく姿が見えた・・なんだろうか。
基本的にショウマは一度しか「どうする?」しないですよね。しかしランゴ兄さんだけは二度「どうする?」した。単に兄弟だから、というのも違う気がする。シータもグロッタも一度倒すと決めた後はきっちりトドメ(グロッタを倒したのはラキアですが)を刺しているので。
よくわからない、単に人の人生を否定する嫌な兄だと思っていたら想像以上に自分と同じところがあったからこそ、もう一度「どうする?」したのでしょうかね?
まあそもそもマスター・オーバーモードの必殺技を受けたにも関わらず生きているランゴが異常というのもありそうですが・・・それ以上にショウマの決心が揺らぐことだったんでしょうね。ランゴの抱えていたものが。
「ホッピングミ」
「フィニッシュ!」
ランゴ「うわあっ!」
意外にあっさりなフィニッシュ。
令和ライダーの最終決戦は初期フォームの強化フォームで倒す事が多い(リアライジング、オールマイティーセイバー、アルティマスチームホッパー)ですが今回は基本フォームのホッピングミのままのはず。
ちょっと他の人の感想を調べてみたら・・・
ランゴ兄さんはそもそも瀕死だった(オートガードはボッカ戦から不使用)
ランゴ兄さんは生身で戦っていたけれどもショウマはアーマーを装着し直して戦っている状態。必殺技を食らう前から俺の体はボロボロだ!だった。
ランゴ兄さん一日戦っていて疲れていた
ランゴ兄さん翼を生やすので精一杯だった
ショウマの基本スペックが向上していた
などなど。
どれも大体当てはまっているような気はするのですが・・・ランゴ兄さんがそれまでの攻撃でダメージが蓄積しているか視聴者的にはわかり辛かったので個人的にはショウマ自身のスペックが上がっていたとが主な要因だと思っておきます。
もちろんランゴ兄さんの体はボロボロだ!というのもありそうですがそれ以上にショウマのスペックが上がっていたのではないかと。
アメイジングミ登場時に小石ごとグミを食べてますし。これまでの戦いで培った経験がショウマのグラニュートとしての力を目覚めさせてもおかしくはないはず。ガヴはライダーとしてのスペックは設定されていますがグラニュートと違ってアーマーを装着しているようなものですしね。ショウマの基本スペックが高まれば仮面ライダーとしてのスペックが向上しているはず。
ただしこのシーン。ランゴが爆散した直後にショウマが意外そうな顔をしているように見えるんですよね。あれ?もう終わり?みたいな。
恐らくショウマ的にはこれまでの戦闘でランゴを倒せるだろうと思ってはいたはず。それで「どうする?」したと思うのですがショウマの想像以上にランゴが弱っていた、というのもありそうで・・・
とにかくランゴ兄さんが弱っていた事は確かだと思うのですがそれ以上にショウマが強くなっていた、という解釈でいいのかな?という事にしておきます。
絆斗「最近あいつ しょっちゅう お菓子作ってるな」
幸果「闇菓子ならぬ光菓子 作りたいんだって」
絆斗「光菓子?」
幸果「あっちの世界に帰れなくなったグラニュートも きっとたくさんいるでしょ?グラニュートと人間 どっちが食べても おいしくて幸せになれるお菓子 作って配りたいんだって」
絆斗「・・・ったくラキアの野郎が余計なことすっからなあ」
光菓子。やっている事はいいと思うのですがネーミングが・・・。
まあバイト君たちにもわかりやすくていいのか。そもそも幸果のネーミングセンスが独特過ぎるのでショウマが似たような事をやっていてもおかしくはない。
幸果は記憶喪失の倒れている人を発見したからタオリンと名付けよう、とか考えるし。闇菓子から救うなら光菓子だよね、とショウマが考えてもおかしくはない。
幸果「ハンティも頑張るよね」
絆斗「闇菓子のこと記事にして発表するとこまでやんねえと俺の戦いは終わんねえ気がすっから。おいグラニュートからだ!」
ショウマ「よかった!あのサイト見て連絡くれたんだ!」
幸果「うん。もとバイトでストマック社がなくなって身の振り方 相談したいって」
ショウマ「わかった。俺 会いに行ってくる!これ食べてくれるかな?目指せ 幸せの お菓子屋さん!」
1話のラストシーンと似たようなシーン。
1話では「目指せ 俺の新天地へ!」 でしたが最終回は「目指せ 幸せの お菓子屋さん!」 で締め。
いいラストシーンだったなあ・・・とは思うのですが光菓子を食ってくれない場合は「どうする?」するのか気になってしまう。
まあバイト君たちもバイト処刑人のショウマに相談するぐらいだから問題はないと思うのですが・・・
どうでもいい話はさておき。新天地を見つけるために、自分の幸せを叶える為に走り出したショウマが人の幸せを叶える為に走り出す。きっと未来の幸せは願うほど膨らむ・・・いいラストシーンでした。
井上優「うん待ってる」
優「お菓子の好きな お母さんだったんだね。僕の妹と同じだ。お母さんの名前 知ってる?」
幸果「さあ?ウマショー帰ってきたら聞いてみてください」
↓
優「うん!うーん・・・僕は前のほうが好きかな」
ショウマ「えーっ?みんなが好きなお菓子って難しいな。うーん・・・みちるさんは どんなのが好きかな?」
優「どうだろうね・・・ショウマくんが作ったものだったら なんでも おいしいって言うんじゃないかな?」
ショウマ「えっ?」
優「君が とても一生懸命だから」
ショウマ「そっか・・・でもやっぱり俺たくさんの人が幸せになれる お菓子にしたいな!」
優「うん」
ショウマ「ありがとう優さん。また来るね!」
優「うん待ってる」
結局ショウマは言えず終い。ただし優さんはショウマの正体を知っている状態。
ショウマが「みちるさん」と、あくまで優さんの妹としてみちるの事を言っているのでショウマ自身は伝えられていないはず。
最終決戦から数か月後という事で優さん的には気持ちの整理がついたところなんでしょうかね?妹が亡くなった事を知った。ショウマが自分の甥だと知った。ただショウマは自分に言ってこない。ショウマはみちるに似て優しい子だから自分の事を気遣っていってきてくれないのだろう。自分から切り出すのではなくショウマ自身が言い出すまで待とう。
そういった意味も含めての「うん待ってる」なんだと思われます。
スピンオフが制作されるようですがその時にショウマは自分の事を伝えられるのか。それともこのままの関係が続くのか。気になるところです。
辛木田絆斗「こんなの もう繰り返さなくてもいいじゃねえか」
絆斗「お前らさあ このままグラニュートの世界に帰れ!」
リゼル「何 言ってるの?命乞い?」
絆斗「俺には守りたいもんがあんだよ。だから向かってこられたら お前らを倒さなきゃなんねえ。ジープ。お前も そいつを守りたいんだろ?こんなの もう繰り返さなくてもいいじゃねえか」
ジープ「そうね。でも・・・それはリゼルの望みを果たしたあと」
二郎「ううっ・・・」
一郎「しんどいわ こんなん・・・」
結局リゼルにトドメを刺せなかった絆斗。
恐らく絆斗はラゴーが処刑された末路もなんとなく察しているはず。そういった意味も含めて色々と「しんどい」のでしょうね。そもそも自分が10年以上復讐のために生きてきた、というのもあるとは思うのですが。
スピンオフは絆斗が主役で作られるようですがこのリゼルを逃した判断がどう響くのか。リゼル自身が改心するのは難しいと思われますが・・・「しんどい」判断をした絆斗がさらにしんどい思いをするのか。それともハッピーエンドで終わるのか。気になるところです。
ラキア・アマルガ「人間の世界も悪くなかった。じゃあな」
ラキア「おい絆斗!ハア・・・今頃ショウマと人間界か。じゃあ今のうちだな。扉を全部ぶっ壊す。これ以上グラニュートがあっちの世界に行けないようにな。ストマックに手を貸した者としての罪滅ぼしだ。短い間だが世話になったな。人間の世界も悪くなかった。じゃあな」
意外にあっさりグラニュート界に残ったラキア。
ショウマが扉の間を封印する、と聞いた時からこれを考えていたんでしょうね。ショウマには人間界しかない。だったらグラニュートの自分がやろう。それが罪滅ぼしになる・・・みたいな?
ラキア《しくじった・・・まあコメルに会えるなら悪くない》
人間界の思い出を思い出すラキア
ラキア《ハハッ・・・》
ラキア「だる」
ただショウマほどではないにしろラキアにも「だる」い思い出はあった模様。スピンオフが作られるようですがラキアはグラニュート界にいるままなのか。それとも人間界に来るのか。その場合は人間界とグラニュート界どちらを選ぶのか。
「だる」い行いをしてきたラキアだからこそラキアも「だる」くない結末を迎えてほしいと思ってしまいます。
ランゴ・ストマック「お前の力を見切った。ここからが本番だ!」
ランゴ「フンッ・・・」
ショウマ「翼!?」
ゴチポッド内のゴチゾウたちが昇天しマスターモードの変身が解除される
ショウマ「ああっ・・・!」
ランゴ「お前の力を見切った。ここからが本番だ!」
初見じゃよくわからなかったのですがこれってマスターモード特効武器みたいな感じなんですね。ゴチポッドを破壊するのは難しい。だったら音波で中のゴチゾウを倒してやろう、という考えのはず。
という事は少なくとも無策でショウマに勝てるとは思っていなかったという事。色々酷いことを言ってはいましたが実力的にはショウマの事を認めていたんですね。
いや、認めていたからこそ口でメンタル面を攻めてきた、とも?
そういえばランゴ兄さんって映画だとシータとジープがやられたからミューター達と戦ったはず。なんだかんだ言って兄弟の事を認めているグラニュートだったんでしょうね。色々拗れたのは全部ブーシュのせい。これは間違いない。
リゼル・ジャルダック「私ね こんなことになって初めて あなたの気持ちがわかったの」
リゼル「私ね こんなことになって初めて あなたの気持ちがわかったの」
ジープ「リゼル・・・」
リゼル「手を貸してジープ。私にパパのかたきを倒させて」
ジープ「わかった」
結局かたきが増えたリゼル。ボッカもジープも失ったリゼルがこのまま大人しくしている訳もないのですが・・・
ただし少なくとも最終決戦後、数か月は大人しくしていたはず。何を思ってリゼルは戦うのか・・・戦うのかだろうか?
リゼルがスピンオフの物語にどう絡み「どうする?」のかも気になります。
ジープ・シータ「これで また一緒だ」
シータ「何やってんだよジープ。せっかく守ってやったのに」
ジープ「シータ・・・私シータの気持ち やっとわかった・・・」
シータ・ジープ「これで また一緒だ」
離れ離れになったけれども最終的にはまた一緒になれたシータとジープ。
ランゴはともかくグロッタもシータもジープもそれなりに満足して逝ったのでしょうかね・・・
ニエルブ兄さんの散り際あっさり過ぎやしないでしょうか?
それはともかくシータとジープはショウマとケーキを分け合えていたら違った結末になっていたはず。自分たち以外は全て敵と認識してしまったが故の末路だったとは思うのですが・・・ただジープは最後にリゼルの為に散ったんですよね。
悪役とは言え印象的な最期でした。
ニエルブ兄さんは悪い意味で印象的でした。なんか生き残っていてスピンオフに再登場しないかな?
ブーシュ・ストマック
ショウマ「子供の頃から俺 兄さんが楽しそうな顔してるの見たことない。人間の幸せと命を奪って闇菓子を食べたグラニュートを食い物にして それで兄さんは幸せなの?」
ランゴ「お前が それを言うか!恵まれた家に生まれたはずだった。だが・・・じいさんの後を継いだのは あのボンクラおやじ。手にするはずだったものが少しずつ こぼれ落ちていった!俺がつかむはずだった輝かしい未来・・・この手で取り戻すしかないだろう!」
ショウマ「じゃあ父さんが死んだのは・・・」
ランゴ「邪魔者は全て排除する。俺の未来は その先にしかない」
最後まで全くフォローされなかったブーシュ。
令和ライダーは比較的父親との関係が良好(ゼロワンは事故死?セイバー不明。リバイスは良好。ギーツはほとんど触れられず。ガッチャードは母と息子を置いて一人で冒険)。
・・・あんまり良好じゃなかった。
とはいえ劇中ほぼ全ての人に嫌われていた父親は珍しい気がする。妻を失ったブーシュがどうしたのか。みちるを妻にした理由。ランゴに会社を引き継がなかった理由・・・などなど。どれか一つでも説明されていれば違っていたと思うのに。ショウマのためを思って色々やったみたいですが実際にやったのはデンテだし・・・。
少なくともランゴたちの母親をどう思っていたか判明すれば印象が違ったのかもしれないですが・・・ここまでフォローされない主人公の父親って珍しい気がしてきた。
万津莫「でも大丈夫。慣れてるから。あとは任せて」
ショウマ「ああっ・・・大丈夫ですか?」
莫「ああ・・・人を助けると こういう目に遭うんだ」
ショウマ「どういうこと?」
莫「でも大丈夫。慣れてるから。あとは任せて」
人を助ける事と酷い目に遭うのはどういう因果関係があるのだろうか。
ゼッツドライバーの副作用?それとも電王の良太郎のような体質?ただ良太郎は不幸なだけであって人を助けても酷い目にあう事はなかったのですが・・・
しかし映画の印象と違って結構軽そうな主人公。この主人公がどう活躍していくのかはゼッツをお楽しみということですね。
個人的に気になる事
とりあえず思い出せる範囲で
2話でシータが「おやじも死 んだし あの女も もういない」 と言っていましたがあの女はみちる?
恐らく母親はかなり前に亡くなっているはず。ゾンブから体弱いとか言われていたし。このシーンでわざわざ言う必要はない。そもそも恐らく双子は母親を慕っていそう。もしかしたら記憶はあまりないのかもしれないですが。
という訳で恐らくみちるの事を「あの女」と言っていたと思うのですが、みちるの生存ってあまり会社に関わってこないと思うのですが何故このシーンで言ったのだろうか。ちょっと気になります。
ブーシュ妻
名前すら登場していないよ・・・
ゾンブ「まったくニエルブ・・・お前は母さんに似て体の弱い・・・なんの役にも立ちそうにないな」と言ったシーンぐらいでしか登場していない。
双子の誕生日会にも登場していないので、その時には既に亡くなっていそうですが。もしかしたら妻を亡くしたことでみちるを攫う気になったのかもしれないですが・・・実際どうなんでしょうね。
幸果の実家について
結局ほとんど触れられずに終わってしまった。恐らく結構な資産家だったとは思うのですが。幸果には気持ちわかんないよね、とか言われていたはず。
幸果がどうやって会社を立ち上げたのか気になりますが・・・まあ、それをやる尺をやるならブーシュの事に触れるか。
幸果は幸果なりの幸せを求めた結果、はぴぱれを始めたと思っておきます。

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