映画 『MERCY/マーシー AI裁判』
ネタバレありの感想です。
ネタバレ注意。
一応 真相部分については若干曖昧な書き方にしておきます。
個人的な事情により後半の記憶が曖昧。
感想の内容がおかしい可能性がありますが92%ぐらいは合っているはず。多分。
感想の前置き
まず前置き。
ほぼ前情報なし、予告すら観ずになんとなく観に行った作品。
前に観た映画のサーチが面白かったので似たような作品なんだろうな、と思い込んでみたけれども・・・これアクション映画だ。
序盤はそうでもないのだけれども中盤以降はアクション満載。
カーチェイスシーンとかはもう完全にアクション映画。
映画・ダークナイトと同じプロデューサーの作品らしいのだけれどもダークナイトよりアクションしていないだろうか。バットマンは出ないのに。
そして場面が切り替わりまくる。
AIで即情報を調べられるため本当に場面が目まぐるしく変わっていく。
映画・サーチは本当にネット画面ばかりでたまに場面が切り替わるのだけれども、この作品はカメラで検索した場面が映るだけではなくマーシーがリアルタイムで映像を生成・・・と言ってよいのか不明だけれども、とにかく裁判所にいながら事件現場が再現されていく。
で、結局何が言いたいのかというと・・・画面酔いした。
中盤以降は酔いとの戦い。終盤に事件の真相が次々と明らかになっていくシーンではもう限界近くヤバかった・・・。おかげで真相がかなり曖昧。
映画でここまで酔ったのは初めてな気がする。少なくともダークナイトでは画面酔いはしなかった。
ネタバレあり感想
まあ真相については適当でいいと思う。
こんなんでAI裁判やっていいの?と思うラストだったし。
要は多少の冤罪があっても被害者が減ればいいと思ったあいつによって冤罪が起こって、その冤罪を晴らすためにあいつが暴走して、暴走したやつの適当極まりない犯行によってAIが勝手にあいつ犯人じゃね?と認定して主人公が冤罪で捕まった、という話だった。はず。
可哀そうなのはあいつですよ・・・被害者の悩みを聞いていたら何故か警察に追いかけられてムカつくから、という理由で捕まった人。
主人公は一応バーで記憶を失うまで暴れまわった、という言い逃れ出来ないシーンがあるので冤罪でも何でもないと思う(結局あれだけ暴れた記憶がなかった理由って説明されていなかったような?)けれども、中盤捕まったあの人は完全に冤罪なのでは・・・。
まあ主人公にバレないようにクラウドに接続されていない携帯電話を使用していた、という事だったので色々アレな事をしていた可能性が無いわけではないと思うのだけれども。
とは言え自白したシーンに関しては嘘はないと思うのでこれまでは何もなかったのだろう。被害者が生きていればまた何かあった可能性はあるけれども、さすがにそれは関係ないし。
そもそもこのマーシー裁判。
最初に裁いた件が冤罪で今回の事件に発展したはず。
しかも少し調べれば即座に冤罪である証拠が出てくるような。
色々と雑過ぎやしないだろうか。
終盤人間もAIも間違うんだ・・・みたいなセリフがあったけれども、冤罪をかけたれた人間にとってはたまったものではない。
さらに言えばこの事件。
犯人がものすごい雑な仕掛けで色々と成功しているのだけれども、それでいいのだろうか。
色々と証拠を調べられるAIを騙すのだから、さぞかし綿密な仕掛けがあるのかと思いきや・・・前日に地下室に忍び込んでいました。地下室のドアを開けたままだったけれども気づかれませんでした。そして気づかれない状態で都合が良い状況が起きたから利用しました、というのは適当極まりないだろうか。
言及されていたか不明(もう終盤は本当に画面見るのがきつかった。字幕版だったし)だけれども主人公が車に隠しておいた酒がなくなっていたのは犯人の仕込みだよね?
で、酒が無い事に気づいた主人公が家に戻って口論。それを犯人が利用した、という事だったと思うのだけれども・・・都合よく主人公が動くとは限らない気がする。
そもそも話、口論が始まるまで地下室に隠れていられるかも微妙だし。
なんか適当に作戦立ててみたら全部うまい事いきました!カメラも全部避けられました!みたいな話だったので・・・やはりこれはミステリーっぽい雰囲気のアクションではないだろうか。
という訳で犯人の行動がとてもAIを騙せるような計画ではなかったのでミステリーとしてはどうかな、と思ったりもしたけれども少し考えさせられることもあった。
マーシー裁判は導入されて2年。裁判を行ったのが19件。
主人公は釈放されたけれども18件は有罪判決。
1件目は冤罪。少なくとも19件中2件は冤罪。それ以外の事件は冤罪かどうか不明だけれども2/19は冤罪だったのは確定。つまり10%ぐらいは冤罪。それ以上かもしれなけれど。
主人公が捕まった時点で犯人の確率90%以上(細かい数字は忘れた)だった訳だけれども・・・100%じゃなくても捕まり、そしてほぼ死刑確定の裁判にかけられてしまう。
冤罪の被害者にとっては理不尽極まりないと思うのだけれども・・・これは人類全体で見たらトータルでプラスと判断されそう。
劇中ではマーシー裁判によって犯罪率が68%に(減った?それとも68%になった?そもそも68%という数字があっているか微妙)なり、それに伴い犯罪処理に関わる諸経費が減った、みたいな話があったはず。
90%ぐらい怪しければ適当に捕まえて裁判かければ冤罪は発生するけれど、それ以上に犯罪に巻き込まれる人が減るからいいよね、とAIが判断しかねない気がする。一人犠牲にして数万の人が助かるなら、どう考えてもそっちの方がいいでしょ?冤罪で処刑された人はごめんなさい、みたいな事が起きかねない。
いや、むしろそういう効果を狙って導入されたのがマーシー裁判かもしれない。
そもそもの話、主人公のいた地域は犯罪率がヤバすぎて司法の手が全く追いついていない状況だったはず。犯罪率減らせるならそれでいいじゃん?何か問題あってもAIのせいに出来るし、という判断が人間側にもあったのかもしれない。
とにかく色々事件の真相は雑な内容だったと思うのだけれども・・・実はそれでもマーシー裁判を導入した人間はそれでよかったのかもしれない。
普段から疑われるような事をするな。犯罪に巻き込まれるようなことはするな。そうすればマーシー裁判にかけられる事はないのだから。
例えマーシー裁判にかけられ多少個人の人権が侵害されたとしても、結果として多くの人間が助かるとすればそれでいいじゃないか・・・みたいな?
実際の社会でも人間が犯罪を裁ききれない事態になったらマーシー裁判のような事が起こるのかもしれない。
そうならない為にも普段の行いに気を付け・・・そしていざマーシー裁判にかけられたとしても画面酔いしないように三半規管を鍛えておかねば、と思った映画 MERCY/マーシー AI裁判の感想でした。

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