仮面ライダーギーツ 48話 創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌 感想

戦わなきゃ幸せを奪わなけきゃ生き残れない? 48話 創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌 感想です。

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感想


次週最終回・・・サブタイトルが1話に繋がっている?

1話が 黎明F:ライダーへの招待状
最終話が 黎明Ⅰ:ここからがハイライトだ!

となるとループするのか、それとも似通った2週目が始まるのか。
ラストでツムリに英寿が撃たれOPのシーンを回収したので・・・英寿が輪廻転生してリガドΩの巻き戻しを無効化。スエルを撃破してここからが幸せになれる世界の始まりだ!デザグラで失った世界を巻き戻してやり直して行こうぜ!的な展開になるのでしょうか。
多分ならない。

不毛な最終回予想は止めて今週の感想。
リガドのスペックを調べていた人は知っていたリガドの固有能力・オーディエンスの願いが力になる設定。
それを無効にした方法はちょっと納得がいかない(既に鞍馬財閥に財閥としての力はないはず)のですがそれはさておき。
オーディエンスがバットエンドを望めば世界を滅ぼす力が行使できるもののそうでなければ力を発揮できないある意味他人任せなリガド。

そのリガドの力を発揮する為に破滅を望むVIPのみを連れてきたはずのスエルの誤算は・・・ギロリでした。

これはなかなか良いサプライズ。
元々ギロリは世界平和望んでましたからね。
例えば15話では・・・
ツムリ「ギーツ抜きで世界は守れるのでしょうか?」
ギロリ「そのために彼らに試練を与え鍛えてきたんだ。やってもらわなければ困る」
的なシーンが。

例え既に滅んだ世界だとしてもジャマトの手から世界を守らなければならないという思い。
その想いは世界を守りたい、というよりもハッピーエンドを望むオーディエンスの期待に応えたい、という思いからだったとしても世界平和を望み、世界の平和を乱す存在を許容してこなかったのは事実。

かつて排除するべき対象は一人願いを独占し続ける英寿でしたが・・・今、排除するべきは一部のVIPのみを優先するスエル。
英寿の時ですらルール無視で排除しようとしたクソ真面目GMが運営に反旗を翻しても全く違和感なかったと思います。
これは本当に良いサプライズ。

個人的にはニラムにも登場してほしかったと思うのですが・・・リアルを優先して過干渉を嫌うニラムも今の事態を許容しないと思うのですが・・・まあ家族水入らず、という事でギロリが選ばれたのだと思いたい。
・・・そもそもGMだけ復活させたっぽいのでプロデューサーは復活させてもらえなかった可能性が?

その辺は不明ですがとにもかくにもスエルの誤算によって英寿対スエルの再戦が決まった訳です。
結果はリガドに時間を巻き戻しされた英寿の敗北にも見えますが・・・果たしてこの事態をどう打開していくのか。

今回お悔やみ申し上げます、でジエンドライダーにされたライダーの1人が「戦わなきゃ、幸せを奪わなきゃ生き残れないからよ!」と言ってはいましたが・・・戦わなければ生き残れないのは事実。

そもそもの話ですが英寿たちの世界はいつか崩壊が決まっている模様(映画参照)。
生き残る為には戦わなきゃいけないんですよね。
ただし未来では戦ったものの敗北し、人類は絶滅したようですが・・・なんにせよ戦い続ける必要はある訳です。

だがしかし。
幸せを奪わなければ生き残れない、というのは間違っていると思われます。
戦いに巻き込まれたライダー達も幸せを奪わなくても生き残る方法はあるはず。その為にホンモノの仮面ライダーが戦っている訳ですから。

生き残る為には戦わなければならない。
ただし幸せを奪わなくとも、誰もが幸せになりたいと願えば幸せになれる世界がくるはず。

他人よりも自分の幸せを望むスエル達が勝利するのか。
それとも皆が幸せになれる世界を望む英寿たちが勝利するのか。
ギーツⅨもリガドΩも人々の願い・思いが力となるライダー。
その戦いの結末の鍵は・・・リアルなオーディエンスの願いとなるのかもしれません。

様々なゲームを繰り広げてきた仮面ライダーギーツ。
バットエンドとなるのか。それともハッピーエンドとなるのか。
気になる 48話 創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌 感想でした。

浮世英寿


英寿「やめろ!なんで仮面ライダー同士戦う⁉」
ライダー「戦わなきゃ・・・幸せを奪わなきゃ生き残れないからよ!」
英寿「何?」
黒ツムリ「これはお互いの幸せを奪い合うデスゲーム。生き残れるのはただ一人」

この「幸せを奪わなきゃい」は英寿への当てつけなのかそれともVIPの望むゲームを行っているのか。
今週の描写を見る限りスエルは現代人を支配する事が出来る模様。ゲイザーの時には使用していなかったのでリガドの固有能力だとは思うのですがリガドの力を使える時点で戦い自体茶番のようなものなんですよね。絶対に勝てるはずなので。
最初から使わなかったのは・・・やっぱりゲームを盛り上げる為でしょうか?
絶対に勝てる勝負で力を小出しにすることで相手側にチャンスがあるように見せかけて実は・・・というのはVIPが喜びそうなシチュエーションな気がします。
どちらにせよ英寿はリガドの能力に対抗しつつなおかつ「誰もが幸せになれる世界」を目指してスエルのゲームを阻止する事に。

英寿「久しぶりの我が家だな」
ツムリ「英寿様。今さらなぜここに?」
英寿「「英寿様」って呼ぶのいい加減やめろよ。俺たち家族だろ。姉さん」
ツムリ「姉さんじゃありません。でも、もう・・・他人の気がしませんね」
英寿「おかえり。きっとここへ帰ってくると思っていたよ。父さん」
ギロリ「運営にあらがうとは相変わらず大胆不敵な男だな」

そして集まる家族。
かつては家族という関係でありながら互いを倒そうとした関係ですが・・・今回は利害の一致と言うか父さんの目的と英寿の目的が一致したからこその共闘。いやあ、なかなか熱い展開だと思います。

しかし他人の気がしない、というのは・・・本当に家族になりつつあるような気もします。
そもそもこの家族関係は英寿が叶えた願いで実現した関係ですからね。創世の女神によって叶えた願いなので本当の家族と言っても過言ではないような気も。
さらに言えばツムリはミツメからデザインされた存在である訳なので家族も同然ですよね。
ただし姉さんというより母さんに近い存在な気がしないでもない。
いやミツメから生まれた存在だから姉さんであっているような・・・でもミツメが創世の女神になった後、つまり英寿が生まれてから生み出された存在であるような気がするので・・・どちらかというと妹な気がしてきました。

英寿「これで終わりだ」
スエル「終わるのはお前だ。お前の時間だけを戻した。お前がこの時代の人間である以上、私の支配からは逃れられない。浮世英寿。お前は最大の過ちを犯した。創世の力を自分の意志で操りたいが故にお前は人間のままであろうとした。その傲慢な願いがお前に最大の不幸をもたらす。死という名の不幸がな」
英寿「ツムリ・・・?」
ツムリ「この時をずっと待っていた。ごめんなさい、英寿」
英寿「やっと呼び捨てにしてくれたな。覚悟はできてるよ」
(銃声)
DGPルール「人々の幸せを決して諦めてはならない」

まあツムリが姉さんなのか母さんなのか妹なのかは置いといて。
OPのシーン回収ですね。
最終回のへの引きがOP回収とかなかなか面白い展開ですが・・・果たして英寿と姉さんはどうスエルを化かすのか。
この時代の人間である以上勝てない。つまり「この時代」「人間」でなければ勝てるはず。
輪廻転生能力でどうにかするのか。それとも創世の神の力を利用するのか。それとも何か他の秘策があるのか。
気になるラストでした。


桜井景和


福男「いやあ、この間の中継見たよ。まさか景和くんが仮面ライダーになって世界を守ってたなんてねえ。すごいよ!」
景和「目指すは世界平和!これからも頑張りますよ」
沙羅「頼もしくなったねえ、うちの弟は」
福男「就職も決まってよかったよ」
沙羅「ん・・・?仮面ライダーって職業なんですか?」
副王「違うの?」
沙羅「多分、違う」
福男「えっ職業仮面ライダー・・・」

職業仮面ライダーは止めといた方が・・・
職業仮面ライダーといえば剣だと思いますが終盤用済みになった瞬間給料を止められてましたし・・・やるなら響鬼さんを目指した方がいい。
響鬼さんが職業仮面ライダーかどうかは微妙ですが世界平和を守っています!といっても誰も給料はくれない。現実は世知辛いものなんですよ・・・。

冗談はさておき。
胸をはって世界平和を目指しています!と言えるようになったのは成長したと言える気がします
1話の時点では・・・

考人「では、もし我が社に入社したらどのようなことを成し遂げたいですか?」
景和「求められれば、なんでもやります!」
考人「ではなくて・・・あなた自身の考えを聞かせてください」
景和「じゃあ・・・世界平和です!」

こんな感じでしたからね。「じゃあ」じゃダメですよね。
今なら「どんなことを成し遂げたいですか?」と聞かれたら「世界平和!」と即答できるに違いない。
・・・やっぱり職業仮面ライダーを目指した方がいいような気がしてきた。


吾妻道長


道長「お前たちの相手は俺だ!」
景和「あっちに!早く逃げて!」
一般市民を逃がす景和
景和「頼んだよ!」
道長「ああ。俺は無敵だからな。イッテ」
景和「反撃しちゃダメだからね!」
道長「うっ・・・ハアーッ!わかったよ!」

道長も変わりましたね・・・
ライダーに対して無敵の力はほぼ残っていないはず。ベロバの時は残ったわずかな力が発動したって感じでしたし。
それにも関わらず「不死身」ではなく「無敵」と言ったのは道長が冗談も言える関係性を構築した、って解釈でいいですよね。
そもそもいざとなれば復活出来るはずのライダー達を倒そうとしないのも成長した証だと言えるのかもしれません。
しかしこのまま良いライダーとして終わってもいいのかもしれませんが個人的には透に関しても触れてほしいところ。
景和の願いで一時的に復活していたはず(世界が戻ったと同時に再度消滅?)なのですが全く触れられなかったですし。
その辺最終回でなにかしら言及がある事を期待しています。


鞍馬祢音


祢音「お父様。私に・・・いえ、私たちにしかできないことがあります」
光聖「わかっている。運営に加担してしまった償いだ。それに・・・私にも守るべき幸せがある」
祢音「はい

スエル「創世の力を手に入れたからといってうぬぼれるなよ、浮世英寿。なぜ動かない・・・⁉」
祢音「あなたの力はオーディエンスの意志に依存している」
スエル「はあ・・・⁉」
祢音「VIPならもういないよ。ゲームの観戦よりも身の安全を選んだから」

回想
光聖「オーディエンスが安全な立場だと思ったら大間違いだ。お前らも元の世界には・・・戻れなくなる」
祢音「私たちに味方するならあなた方の運命は鞍馬財閥が保障します

祢音「もはやあなたのやり方に需要はありません」
スエル「一部のオーディエンスが寝返ったか・・・」

感想1の方でちょっと触れましたが気になる事が。
なぜリガドの力がオーディエンスに依存している事を知っていたのか。
鞍馬財閥の力は残っているのか。
オーディエンスをどうやって脅しているのか。(スポンサーにそんな権限はなかったはず。そもそも現在はスポンサーですらないはず)
尺が足りないのか不明ですがかなり説明不足に感じます。やっている事は今までの経緯からやれなくもなさそうなのですがなんとなく理解は出来るのですが・・・色々気になります。
まあ一番気になるのが完全にフェードアウトしたキューンですが。
最終回にキューンは出てくるのだろうか。
本当の愛を手に入れたから他の愛はいらない、とか言われたらキューン可哀そう。


五十鈴大智


ひまわりジャマトたち「ジャジャ~!ジャッジャッジャッ・・・!」
ゲームマスター「なんだこのジャマトは。ひま・・・ひまわり⁉」
ウィン「ああ?なんだ?こいつら」
大智「人手の多さならこっちも負けてない」
ウィン「出た・・・!」
大智「言わせないよ」
ウィン「こいつはファンキーな助っ人だな」

ファンキー過ぎる・・・。
未だかつてライダーから敵に変化して、その後ライダーに戻らず味方として戦ったライダーがいただろうか・・・
オーズもやってる。ブレイドも該当しそう。サソードもそんな感じだし・・・意外にいますね。
まあ敵の戦闘員のような存在を改造して味方側に引き入れるのは・・・いない事はないような気がしますが珍しいですよね。
個人的には大智には敵側のまま散って欲しかった気もしますがそれだと英寿の目指す世界が実現できない事にもなってしまうので・・・味方化は必然だったのかもしれない。


ギロリ


英寿「排除されるのはお前のほうだ。スエル」
サマス「ギーツ⁉なぜあなたがここに?」
ギロリ「私が案内したからだ」
スエル「通じていたか・・・ギロリ」

サマス「どういうつもり?ギロリ」
ギロリ「デザイアグランプリはいつから一部のVIPのみを楽しませるコンテンツになったのだ」
スエル「全ての原因はギーツだ。ギーツがあらがったことでVIPの反感を買った。ギロリ、お前もギーツを目の敵にしていた口だろ?」
ギロリ「しかし彼は今、世界平和に貢献しようとしている。彼こそが我々が求めていた仮面ライダーのあるべき姿ではないのか⁉」
サマス「いちゲームマスターの分際でスエル様に意見する気?」
ギロリ「私だけではない!正しきデザイアグランプリを望むオーディエンスもいることを忘れるな」
サマス「何が言いたいの?」
英寿「フン。お前の思いどおりにはいかないってことだ」

16話では
ツムリ「ライダー同士が戦うなんてルール違反です!」
ギロリ「世界を守るためにはギーツに代わる救世主が必要だ。これは新たなデザ神を鍛える試練なんだ」

と、英寿を排除しようとしたギロリですが・・・あの時は英寿が運営をぶっ潰そうとしていた疑惑がありますからね。ギロリが排除しようとしたのも仕方ない。
さらに言えばその後、実際に英寿は運営を排除しようとしましたし・・・ギロリの判断は間違っていなかったような気がします。

そもそもギロリは自身の目的の為ならグレアの力を私的に利用するキャラですからね。運営よりも自身の目的を優先するキャラ。
なので運営がギロリの意に反する活動を始めてしまったら・・・そりゃ運営を潰そうとするのも当然な気がします。

しかしそもそもギロリ、そしてデザグラの本当の目的ってなんでしょうかね?


デザイアグランプリ


ウィン「オーディエンスが残酷なゲームを楽しんでいる限り運営はそれに応え続ける」

スエル「他人よりも自分の幸せを望む。それこそが人間の根源的な本能」
サマス「オーディエンスの皆さん。ショーを楽しみましょう」
スエル「さあゲーム再開だ!」

ウィン「人の命をなんだと思ってんだよ!」
ゲームマスター「命など無価値だ!しょせん100年後には存在していない」
ウィン「俺たちは・・・今を必死に生きてんだよ!」

16話
ギロリ「待て!ジャマトは今も成長し続けている。私が仕切らないであいつらとどう対抗するっていうんだ!」

個人的に考えるデザグラの真の目的は・・・地球滅亡を止める為のような気がしてきました。
映画で明かされた情報によると未来では地球は消滅?しており未来人はデータ生命体ような存在である事。
なのでデザグラで奏斗の「人類が滅亡した世界」みたいな危険極まりない願いが受理されたのも納得出来るんですよね。どうせ人類滅ぶなら多少早まっても問題ない、みたいな。
未来人でも世界消滅させてきたメラが指名手配犯ぐらいの軽い扱いだったのも同じような理由だと思われます。
じゃあなんでハッピーエンドを望む層がいるのかと言えば・・・単にそういう話が好きな層がいる、ってだけの話でしょうか?
どこかで地球が滅亡していない世界を望んでいる層がいるような気がします。例えばギロリのように。

ジャマトって世界を滅亡させた種族から生み出された可能性があるらしい、とは映画で言及されていましたが・・・わざわざそいつらを敵として採用しているのは何か理由がある気がします。
地球滅亡させたやつ敵キャラに設定して敗北したらそいつらのエリアにするね、というのは悪趣味過ぎる気がするんですよね。
未来人の多くは現代人を駒としか思っていない節もあるのでそういった層がジャマトを敵として設定した可能性もありますが・・・逆にジャマトに対抗できるようジャマトを敵として設定した、とも考えられないでしょうか?

徐々にジャマトを成長させているのは人間側を強くするため。
最終的にジャマト(の元になった敵を)倒してハッピーエンド、を望んでいる層がいてもおかしくはないと思うんですよね。
で、そんな層からゲームマスターになったのがギロリ。強いデザ神を生み出してジャマト、そして地球滅亡を阻止しよう、と考える未来人がいてもおかしくはないはず。

とはいえVIPのように他者の不幸を望む層がいてもおかしくはない。
そもそも地球が存続してしまったらVIP達の立場が脅かされる可能性すらあります。
現時点で楽しくショーを見られる地位にいるのだから過去の世界が存続しようがしまいがどうでもいい。むしろ滅んでくれて感謝している、と考える層がいてもおかしくはないはず。

そんなVIPたちの楽しみを優先して現在のゲームが行われているようですが・・・それはデザグラの本質なのか。それとも運営していく事を優先して歪んでいってしまったのか。
その辺は不明ですが・・・未来人たちが世界平和を願えば本当に世界は平和になっていくのかもしれません。

いや、未来人だけではなく現代人も同様に願っていけば世界は平和になっていくような気もします。
今を生きているのは現代人だけ。
世界が滅ぶとしたらそれを変えられるのも現代人だけ。

未来人、そして現代人がハッピーエンドを願い続ければ・・・世界の滅亡は避けられるのかもしれません。
そしてそれは幸せになりたいと願い続ける事にもなるはずなので・・・それこそが英寿の叶えたい「誰もが幸せになれる世界」になるのかもしれませんね。

さて人類が願い、そして迎える結末はハッピーエンドかバッドエンドか。
最終回が気になります。

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