映画 すずめの戸締まり

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映画 すずめの戸締まりネタバレありの感想

新海誠監督の作品は「天気の子」しか観てません。
パンフレットなどは購入していないので設定を勘違いしていたらすみません。

以下ネタバレありの感想です。

感想


「戸締まり」の物語は面白かった。

入場者特典の冊子
~「すずめの戸締まり」企画書全文より~
によるとこの物語には3つの柱があるとの事。

1つはヒロインすずめの成長物語
2つめはすずめと草太のラブストーリー
3つめは「後ろ戸」というドアを閉めることで防いでいく「戸締まり」の物語

この中の3つ目。「戸締まり」の物語は良かったと思います。
災害などに見舞われ廃墟となり「後ろ戸」が出現した場所を閉じていく「閉じ師」という設定。

ラスト、ミミズ戦での草太の台詞。
うろ覚えですが・・・
生と死は常に隣り合わせにある。生きる者は必ず死ぬ。それでも今生きる人々を生き長らえてほしい。
的なセリフ。

「後ろ戸」は常世と繋がっている訳で封じられているミミズは死者の念とかそういった類の影響があると思われます。
神は気まぐれ、的なセリフもあったので神による特に理由のない戯れなども混じっているとは思うのですが人の遺志による影響もあるはず。

災害によって失った人々の思いなどを受けつつ、それでも現世で生きる人々を守る為に「戸締まり」を続けていく物語はとても良かったと思います。
設定がわかり辛いというか劇中では理解しづらい描写が多々ありましたがそれは本筋ではないので置いといて。
「戸締まり」の物語は良かった。

ただし1の成長物語としては・・・若干描写不足な気がします。
というか劇中の後の話になりそう。

旅の中で人々と出会い成長はしていってはいると思うのですが一番大きな変化は震災の後の記憶を取り戻した時ですよね。
その後成長したすずめがミミズを鎮める切っ掛けとなれば成長物語としてみれるのですが結局はダイジンを再度要石にして鎮めました、という流れだったはず。

要石としての役割を放棄したダイジンが再度要石となったのはすずめの影響もあるとは思うのですが(この辺の設定がよく理解できてない)・・・
常世に行き、死んだも同然だった精神状態から脱して本当の意味で現世で生きていく決意を固めたすすめが真に成長していくのはこれからではないでしょうか?
だからこそのラストの「行ってきます」があると思うのですよね。
成長物語というか成長していくきっかけとなった物語。

ラストの流れは良いとは思うのですが成長物語と言われるとちょっと微妙に感じます。成長物語には間違いないのですがそれがメインだったかと言われると微妙。

2つめのラブストーリーはねえ・・・
いや別に展開的に嫌いじゃないですよ。
ただし・・・そもそも草太がイケメンさんでなければ物語が始まっていなかったかと思うとちょっとモヤモヤする。
イケメンさんでなければきっとすずめは廃墟に入らず要石も抜かなかった。
はず。多分。
やっぱりイケメンは正義ですね!

まあその辺は置いといて最初に書いた通り「戸締まり」の物語としては面白かったと思います。
ただし設定が訳わからないのを除けば。

以下その辺について雑記。

ダイジン


結局ダイジンは誰だったのか。
草太のお爺さんと会話していた事。
お爺さんの知り合いでなおかつ立場が上っぽい事から考えると・・・
草太の違う派閥の閉じ師の偉い人でしょうかね?

結局劇中では要石になれる人材について詳細は明かされせんでしたが恐らく何かしらの資質が必要なんでしょう。
「常世」が見えるかもしくは「後ろ戸」で声が聞こえるとか。
要石に誰でもなれるってのならそれこそ生贄的な人を捧げれば済みそうな話。そもそもミミズを抑え込める力が無ければ無理でしょう。多分。

ただしよくわからないのが・・・
すずめに対しては「好き」
草太に対しては「嫌い」
すずめの「子供になりたかった(台詞うろ覚え)」
これらの描写。

途中ですずめの母親が要石になってそれからダイジンになったのかな、と予想していたのですがそれは違う模様。
そもそも東北の震災で亡くなった(はず)の母親が九州の要石になっているのは不自然ですしね。
常世は時間の概念がないとの事で場所も超越していると考えれば不自然ではないのですが・・・「子供になりたかった」というのは母親の台詞からしたらおかしいですよね。

草太が「神は気まぐれ」的な事を言っていたので要石になった人物が他に人々の遺志、そして神の遺志によって影響を受けて人格に変化があったのだとすれば・・・あり得なくもなさそうですがやっぱりわからない。

そもそも他にも
ダイジンの姿がすずめの精神状態(?)に影響を受けていそうな事もよくわからないですし・・・

すずめが要石になりそうになったシーンがあった。
すずめは常世で過去の自分と会う事が出来た。

という事から常世に取り残されたすずめが何かしらの影響を受けて要石になっていたとか?
・・・うーん、やっぱりよくわからない。

サダイジン

こちらもよくわからない。
描写的には東京の要石が変化した姿だと思うのですが登場が唐突過ぎて。
すずめより環の精神に影響受けてそう(影響を与えていた?)ですしね。

物凄い唐突に出てきて環の内面をぶちまけさせて・・・その後はミミズと戦っただけ。描写が少なすぎる。
ダイジンがサダイジンと呼んでいた事から過去の知り合いでしょうか?それとも単なる俗称(ダイジンは右大臣的なポジションなので対となるこちらはサダイジンと呼んでいたとか)なのかもしれません。

ダイジン以上によくわからない存在。

すずめの椅子


結局足が一本なかったのは何だったのか。

劇中ですずめが
誕生日に母親から貰って大事にすると決めたけれどいつから大事にしなくなったっけ・・・的な台詞があったはず。
大事にしようと思っていたけど足が無くなっても放置していた、つまり大事にしなくなっていたのを表現しただけでしょうかね?

足が1本無くなっていた事自体には大きな意味はなく単に粗末にしてましたよ的な描写?

すずめ


すずめの能力もよくわからない。
常世(あとミミズ)を見れるのは単なる才能?
それとも一度常世に入っているから?

常世に入ってしまい、その時の精神が常世に留まっているから常世が見れるような気がする。
となると最後の「行ってきます」の後は常世は見れなくなっていそうですが・・・。
要石になりかけていた事からも何かしらの能力はもっていそうですがこれも常世が見れる条件と一緒な気がしますし・・・

その辺はわからないですが一つだけ確かな事が。
体力が異常。
最初の町の時点で結構離れた、しかも坂が多い街を自転車で爆走。
その後もダイジンを追いかけて走りまくり、飛びまくり。
ラストは20㎞を走ると言い出す(そこは環が頑張ってましたが・・・自転車とは言えさび付いたママチャリ二人乗りを40台にさせてはいけない)。
部活に入っているかは不明ですが間違いなく体力オバケ。
環もかなり健脚だったので多分遺伝ですね。

ポテトサラダ


深夜一時過ぎに焼うどんに目玉焼きのせてポテトサラダを食うのはマジで太りそうですが試してはみたい。

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