映画 老後の資金がありません! 感想

映画 老後の資金がありません!
ネタバレありの感想です。

・感想

不安を煽る内容ではなく、安心して観られるコメディ映画。
この手のお金がない的な映画って人にとってはホラー映画になりかねないと思います。
実際問題老後の資金に不自由していないという家庭は少ないと思いますし、何より劇中で言っていたように実際問題どれぐらいの資金が必要になるかわかったものじゃないですからね。
2000万必要ではなく4000万必要。
というのは本編冒頭で語られた事ですが4000万あったら安心か、という問題でもなく(映画本編でも最後その辺り触れられていますが)実際インフレしていったら4000万じゃ足りない、もっと必要だ!的な方向になっていきますしね。
その辺を言い出したらキリがない、という訳で映画も本編途中で資金についての言及は減り、家族皆で資金について考え直そう、的な展開となっていて良かったと思います。
逆にこれが一度でも預金が0になっていたらもっとギスギスした内容になってましたからね。
資金に余裕のあるうちに家族それぞれが問題を認識して良い方向にもっていく流れ。
さらに言えば邦画だとラスト前に鬱っぽい流れに持っていきがちですがそういった流れもなく例えば…
姑の使い込み問題はほぼ序盤のみ
浮気疑惑は一瞬で解消
理不尽な出来事にはボーリングで疑似的に粉砕(できなかったのもありますが)
と基本的にストレスが観客にかからないような作りになってますしね。
全体的に安心して観られる良い映画だったのではないかと思います。

以下雑記

・後藤章 松重豊

基本的にあまり危機感がない(というかリストラさえされてなければ老後の資金的にはそれほど問題なかったというのもありますが…リストラされてからはちょっと危機感が足りない)旦那がどういう風に変わるのかと思って観ていたのですが…納得。
過程と結果はどうであれ妻と母親が詐欺未遂とかしたらそりゃ目が覚めるっ話ですよね。
というか資金的に危機感が無かったというのは母親の影響が強いような気がします。

・後藤まゆみ 新川優愛

逆に最後まで危機感が無かったのは娘だったような気がします。
いざとなれば旦那の実家に集ればいいや、的な発想に思えるのですが。
自分の実家の資金問題が解決しても自分はフリーターで旦那は年収150万ですよ。
…まあ最終的には旦那実家に泣きつけば就職できそうではありますが。
派手婚、地味婚とかそういった問題ではなかったと思います。
どうでも良い話ですが3歳?の頃かったクマのぬいぐるみが怖かった。

・後藤勇人  瀬戸利樹

姉とは逆に結構しっかりしていてちょっと影が薄かったような。
まあしっかりしているのできっと世界で一番のドクターになれる…番組が違いました。

・松平琢磨 加藤諒

あのバンドで年収150万て逆に凄いような気がしないでもない。
最高年収が150万だった可能性もありますが…いやでも餃子連呼するバンドは需要があるのだろうか?

・神田サツキ 柴田理恵

詐欺云々の話は置いといて80超えた実の父親が失踪したら届を出しましょう。

・桜井志津子 若村麻由美

最終的に母親を引き取る云々の話になったのは意外。
シェアハウスENDだと母親連れていけないってのもあるのですが。
まあ母親の心配は序盤からしていたのでそれほど違和感はないのですが。
浪費癖さえなくなればそれなりにうまくやって行けそうですしね。
逆にお父さんの事は嫌いだった可能性もあるのかもしれない。
葬儀費用全額負担させましたし。

・桜井秀典 石井正則

義父の生活費にかかる諸経費。誤魔化している?とか邪推してしまいましたがそんな事はなかった。
というか母親の年金月6万。父親もそれほど多くはないはずなので…
老人ホーム?月20万で100g2800円だかのお茶を飲む母親にかかる諸経費を賄っていたと考えるとかなり妹夫婦に負担がかかっていたようにも思えます。長男は月9万ですからね。年金+9万で賄いきれるものではない。
いやな感じに描写はされていましたが悪い人ではないというか結構お人好しだった可能性が高い気もします。

・本間 友近

実際の葬儀費用がどうなっているのかは知らないですが葬儀費用って値切り辛そうですよね。世間体的に。
それはともかく最初から見積もりが出来ていた辺り姑とグルだった可能性も?

・レイナ 高橋メアリージュン

最終的にこの子のいるシェアハウスではなく別のシェアハウスを選んだのは警備会社?の先輩に遠慮した(即座に仕事辞めましたし)可能性もありますがそれ以上に浮気疑惑を払拭できていなかった可能性も?
・天馬 哀川翔

独立した時に誘わなかった理由が結構リアルな気もします。
結婚している同僚に生活の保障がされていない賭けに出ろって言いづらいですしね。
その理由を言わなかったのは拗れる原因にもなりましたが…まあ人生すべてがうまく行く訳でもないですし言い出しづらい事ですしね。

・後藤芳乃 草笛光子

和菓子屋の経営に行き詰っている事があったのはこの人の浪費癖があったような気がしないでもない。旦那さんは牡丹餅3つで良い、的な考えだったようですし。
まあそれはともかくこの映画で一番驚愕だったのは400万近くの葬儀費用ではなく2万4000円?の肉。そんな肉がパックで売られているという事実が恐ろしい。

・後藤篤子 天海祐希

10万円の使い道ですが結構あっさりしていて良かったと思います。
使い道自体は分かりやすかったですがもうちょっと迷うかと思ったので。
まあ姑にかかった諸経費はそんなもんではすまない(+詐欺られた100万)のですが…まあその辺言い出したらキリがないので。
気持ちよく使える10万っていいものですよね。

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