映画 劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班 感想

映画 劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班
ネタバレありの感想です。
テレビドラマ版は未視聴です。

・感想

オチはあれで良いのか?
ドラマ版観てないので詳細は不明ですがテレビ版のラストも黒幕とする、的なシーンで終わっている模様。
そもそも元々の脚本は韓国ドラマのものでこれは日本のドラマ版はそれをリメイクしたもの。そちらもきっちり終わっているものではない模様。
だとしたらテレビ版できっちり終わっていないのは原作通りだとは思うのですがオリジナル脚本でやっている(らしい)映画版も全く終わっていないのはファン的にはどうなのでしょうか?

ラストの大山復活はベタだなとは思っていたのですが目の前であっさり消え去るのは予想外というかオチがそれでいいのかと思うのですよ。
原作が終わっていない(アメドラみたいに続編作れるように?)らしく今回の脚本も韓国製作者側の許可を取ってからの制作のようなので完全に解決してはいけない、的な縛りがあったのかもしれないですが大山失踪の未解決事件がさらなる未解決事件に発展して終了、というのは個人的にはあまり好きな展開ではないです。
きっちり終わらせて欲しい。
まあオチの部分は色々と制約があったと思うので他の感想を。

黒幕の青木に関して。
腐敗した警察組織を世間に知らしめるため、そして自身の復讐も兼ねてと犯行の目的自体は理解できます。
が、手段がもう少しどうにかならなかったのか。

テロ事件で使われた毒ガスを使用する、というのはいいと思うのですよ。事件を隠蔽した件と、自身の復讐を同時に果たせるので。
あの部下だか配下だかわからない3人の輩が問題。
マンション?内でところかまわず発砲するわ、わざわざ暗殺対象の主人公の目の前まで血染めのカメラを持ってきて挑発するわ、街中で目撃情報盛りだくさんの中発砲するわ、さらには最後のサブタンク内での戦闘で何回も油断しまくった挙句全滅というなんともプロ意識のない輩を使った事ですよ。

一応今回の事件は警察上部の人間がそんな輩を使った事件でもある、組織の腐敗っぷりを自らアピールする狙いもあったのだと思いますが何度も主人公を殺害する事が出来る状態で遊んでるかの如く油断しまくりで敗北というのは良くないと思うのですよね。
他の登場人物は復活前提であっさり殺される(ドラマ版だと主人公も死んでる模様?)のですが主人公に対してはじわじわ嬲り殺してやるぜ!的な意気込みしか感じられず、腐敗した警察関係者の粛清、といった大義のある青木の配下としては相応しくないと思います。

あの事件の後、青木は逃げる気もなかったようで、サブタンクハッキングの件からあの輩3名も捨て駒同然の扱いだったとは思うのですがそれにしてももうちょっと良い人選があったのではないでしょうか?
とはいえ警察関係者に青木の行動に賛同して、よしじゃあ一般市民も巻き添え上等で作戦遂行しますね!的な危険思想持ったやつがいたらそれはそれで別の意味ヤバイのであの程度の輩を雇うしかなかったと思いますがそれならそれでプロ意識を持って行動して欲しかった。作戦中遊びすぎ。

一応これは主演を血まみれのボロボロにしてやるぜ!的な監督のアイディアから出た色々と都合のよい悪役なんだとは思いますが青木の目的からするとこの配下を使うのはよろしくない、といった感想になってしまいました。
わざわざ危険を冒して自身で毒ガスを受け取ったりもしてるので最後の最後まで自身でやり通すかもう少し青木の行動に賛同している部下や人間を使って欲しかったと思います。

全般的に愚痴だらけになってしまいましたが過去と未来で徐々に事件の真相に迫る、といったこのドラマの基本的な流れは面白いと思いますし犯人を逮捕するだけではなく救うといった流れも良かったと思います。
しかしアクションシーンの為(恐らく)にちょっと脚本が犠牲になっているかなあと思うところは残念でした。

以下雑記

・板垣真二郎(鹿賀丈史)

内閣官房長官。
初登場時から物凄くうさん臭いとは思っていましたがやっぱりうさん臭かった。この手の役凄いはまり役ですよね。
七つの会議の時も非常に良かったです。
一番良かったのが黒幕判明時に自分だけ助かる道はないのかと確かめているシーン。他のモブが慌てふためいているのに冷静に自分だけでも助かろうとしているところは良いですね。ちゃんと一番助かる可能性の高そうな選択肢を選んだのも良い。
そして助かった直後に安堵しているシーン。
単に悪いだけの、冷徹な悪役というだけではなく人間らしいシーンも入れてあると逆にその悪役のキャラが引き立つと思うのですよね。うまく説明できないですが。

・小泉ミチル(奈緒)

記者。
冒頭の記者会見で毒ガスを指摘した事から死ぬかなあと思っていたらあっさり死亡。復活するのはわかりきった展開とは言えなかなか酷い死に方でした。

ところで記者会見のシーン。
毒ガスの件暴露されたのは青木にとって良かったのか悪かったのか。
暴露される→映画の通り
暴露されない→予定通り事件を起こして後に事実関係が発覚
なので別に暴露されてもされなくてもあまり関係なかった気も。どうせ青木はテロ事件未解決、隠ぺいをアピールするつもりだったはずなので。
テロ事件の毒ガスを使う事は既定路線。だからこそあの会見時に認めたはず。
目的が違っていたら他の人間のように(テロ組織残党、毒ガス横流しした研究員)自殺で処理されていたのかもしれない。

結局死に方が変わるだけであの事件に首を突っ込んだ時点で小泉が死亡するのはほぼ確定だったんですね。
しかしあの会見が事件の真相を暴く鍵ともなったはず。あの発言を行わなくとも自身で事件を追って結局口封じに殺されてそうなのであの会見は青木にとってはどっちでも良かったとは言えそうですが小泉にとっては良かったのかもしれない。最終的には復活出来ましたし。

・毒ガス

ヘロン(?)

最終的には下の階で巻かれた事で事なきを得たようですが揮発性が高そうなガスなのでロック解除に時間がかかりすぎていたら結局全員死んでいた可能性が高そうな気もします。
というかあのホテル。後処理大変そうですね。設備総とっかえとかしないと復旧出来なさそうな気もします。

・輩

名前が不明。青木の配下3名。
迂闊な点が多すぎる、遊びすぎなのは上記した通りなのでそれは置いといてアクションシーンは良かったです。
特にバイクで階段駆け上がるシーンとか。
仮面ライダーでも久しくあの手のシーンやらないですからね。映画だとたまにバイクアクションシーンやってますが(近年だとバルキリーがやっていた気が)テレビだとクウガ以降ほぼなくなってますし。色々制約ありますし専用のスタントマン必要になるから敷居が高いんですよね。
アメコミヒーローではちょくちょくバイクアクションシーンありますが日本では結構珍しい部類のアクションシーンをやってくれた、という点では良かったと思います。

しかし黒幕が逮捕される事前提で動いているのにこいつらは何を目的に動いていたのか気になります。金目的だとしたらさっさと目的果たしたと同時に逃げるべきですし(黒幕が捕まる前提で動いているので報酬があるかどうかすら不明)その辺を全く考えていない、快楽殺人者集団だったとしたら納得なのですが。暴力団関係の下っ端とか?
まあそんなのがいる時点で色々問題っちゃ問題なんですけどね。

・ラストシーン

結局あれはどういった意図で入れたシーンなのか。
最大の未解決事件はあの無線機、みたいなオチなのか?
それともあの無線機と同様に他にも歴史に介入できるものが存在してそれによって影響を受けたのか?
ドラマ版観てないので詳しい設定とかは知らないですがあの無線機で記憶操作されない(事実が変化したのを認識できる)のは無線機に関わった人間だけっぽいですよね?
だとすると主人公の目の前で存在しなかったのように消えるのは不自然。それともあの高速で動くトラックに誘拐されたとでもいうのでしょうか?
それはそれで不自然ですが。

まあ上記した通り原作が完全に終わった訳でもないものを勝手に終わらせる事はできなかっただけかもしれないですが。
ドラマ版観ていたファンがどういった感想を持つのか気になります。

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