魔進戦隊キラメイジャー 31~40話 感想


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エピソード39「皇帝はスナイパー」

まだ個人回をやってくれるようで良かったです。
物語が佳境に入ると敵幹部との激戦で個人が無くなる事が多いですからね。終盤に入ってそれぞれの力を合わせて幹部を撃破するのもいいですが成長した各個人が強敵を倒していく回も好みです。
それにしても今回の話はどうしてもマジレンジャーのサイクロプス回を思い出します。

個人的にサイクロプス回好きなんですよね。というかマジレンジャーは終盤の冥府神戦はほぼ全部死闘でだいたい好きなのですが。
サイクロプス回で良かったのはそれまでピンチになる→成長したマジレンジャーが新たな魔法を習得。そして敵を撃破という流れが多いのですがサイクロプス回は新たな魔法を習得したにも関わらずマジグリーン敗北、からのマジレンジャー全滅寸前まで追い込まれているんですよね。
でもマジグリーンや他の兄弟の犠牲を無駄にしたわけではなくそこから突破口を開くという流れ。
マジレンジャーの必勝パターンを破り冥府神の強さをアピール。そしてそれを打ち破るイエローと納得の展開でした。

今回は1話(サイクロプス回は2話)構成だったのでそこまで複雑な展開をしてはいなかったですがシャドンの皇帝の別人格に相応しい強さ、為朝のeスポーツトッププレイヤーとしての実力。マブシーナの成長とそれぞれの描写もありこちらも良かったです。

ちょっと難点を言わせてもらえばシャドンは最初に一人泥団子にしておくべき(別に牽制せず最初に一人泥団子にしても全員集まったと思います)だと思いますし影を嫌って開けた場所に出た時点でそこを狙い撃ちしておくべき(と言っても為朝にスコープを破壊されていたので仕方ない面はありますが予備のスコープ持っておいた方が良かった。仮にも皇帝なんだし)ですがそれ以外は良かったと思います。
サイクロプスもタイマンになるとそれほど強くはなかった(多分トードと並んで冥府神最弱)ですし全能なスナイパーより一点特化の敵の方が個性的で好きです。
隙のない強さ、というのはヨドン皇帝に任せればいいですしね。

恐らく全員の力(マブシーナ、博多南含め)を合わせてた高く事になるであろうヨドン皇帝戦。今から期待しています。

・宝路

「社員割りでよろしく」

一応宝石宝飾ブランド『ココナッツベイ』の社員扱いだったんですね。仕事しているようには見えませんでしたが恐らく役員扱い。
それにしては給料が微妙なのかそれともアラフィフにもなると削れる出費は削れる経済観念の持ち主なのか。それとも実質役員報酬は雀の涙なのか。何にせよ大事な妹のお祝いに気兼ねなく宝石買ってあげられるだけの報酬を弟は支払ってもいいと思います。
ロボ戦で一番体張っているの宝路ですしね。

・為朝

ショベロー「為朝は本当に撃つのが得意じゃのう」
為朝「まあな。女の子のハート以外なんでも射貫くぜ・・・ってオイ!」

ヨドン皇帝の人格の内2つと関わったというのは意図したのかただの偶然か。まあシャドンはともかくヨドンナと為朝はもう少し何かあって欲しいような。
カナエマストーン・イリュージョアは深層心理にあるものが現れる、という事ですが為朝に使ったらどうなるのか。ヨドンナが出てくるのかそれとも理想の巫女さんが出てくるのか。ちょっと気になる。
それはともかくそういえば為朝ってこんな感じの弄られキャラでしたね。最近は普通にカッコいい役ばかりで忘れてました。

・マブシーナ

「サイズもぴったりです」

・・・マブシーナは手袋(軍手?)っぽいのをしてるような気がしますがそれは素手なのでしょうか?他のクリスタリアの住人は王族以外滅多に出ないのでよくわからない。

「私が何もできないからヨドンにそこを付け込まれたんですね」

多分シャイニーブレイカーを装備すれば普通に戦力になると思います。前回の話で宝路は剣使っても強いと判明したのでシャイニーブレイカーはマブシーナが使えばいいのでは?
まあそれは冗談にせよ全体バフをかけられるってのは便利ですよね。最終回ではキラメイジャー、魔進全員煌めきそうな予感。

・キババスラ

邪面獣ってヨドンになく地球にあるものでは・・・と思いましたがそれは邪面師の設定だったか。ハンマーバスラとかいましたし邪面獣は別にそういった縛りはないっぽいですね。

・シャドン

ヨドン皇帝「よくもわが分身シャドンを・・・」

分身、というのは他の人格を比喩で分身といっているのかそれとも別の意味の分身なのか。まだ完全に多重人格と決定した訳ではないですしね。
仮面(?)が今回壊れてましたがあれは使い捨てなのか、それともキン肉マンのアシュラマンが腕とっかえひっかえできるようにヨドン皇帝の仮面も変更可能なのでしょうか?
その場合は多重人格ではなく別に生命体の魂か何かを借りているという事になりそうですが。
最終決戦時片方の仮面だけ外れているという状況は考えづらいので普通に付け替えしてきそうですけどね。

エピソード40「痛む人」

人間の心が闇で満たされた瞬間カナエマストーンを使えば新たなアーク様が生まれる、ではなく邪面獣が生まれる。
キラメイジャーだと珍しい展開だと思ったのですが今回特撮初脚本の方が執筆されていたんですね。
成功体験がほぼ無く自身の狭い範囲でしか誇れるものがない人間にとって今回の話は心に響く展開。
しかし成功しかしていない人間がいないように人間だれしも失敗を積み重ねて成長していくものです。
純粋な心を利用した邪面師は許しがたい存在ではありました。

しかし今回の事件をきっかけに自身にとって本当に大事なものを見つめなおし、その大事なものをさらに煌めかせるきっかけとなったようです。
といった感じで話自体は良かったと思うのですがちょっと時間経過が気になります。

クランチュラがカナエマストーンの研究を重ね、そこから邪面獣の候補を探す。他の邪面獣候補を探しつつ八太さんを追い込む準備。事件後、八太の漫画が採用され連載決定。
何か月単位の話だったのか非常に気になります。基本的に戦隊って1年しか経過しないですし。
まあそこは些細な点なので置いといてキラメイジャーには珍しい展開でしたが話は良かったと思います。珍しく完全にブチ切れる充瑠君も見れましたしその経緯も納得。

あまりクランチュラの美学が感じられない作戦だとは思いましたが(ミュージック仮面回とか除いて基本的に地球にある物を使って人間を蹂躙し、闇エナジーを集める。今回闇エナジーを集める必要はなかったので作戦の方向性自体違うのは当然なのですが)次回はそのクランチュラの美学が詰まった作戦が・・・何これ。
恐らく展開的にも残りの話数的にも最後の邪面師になる可能性が高い招き猫?邪面。クランチュラの美学の到達点と全員の猫耳姿が登場する次回も見逃せないですね

・小夜

宝路「さっきビスケット何枚食べた?」
小夜「2枚。あれ…3枚だったかな?」
ヘリコ「えー、7枚でしょ?ヘリコ数えてたよ」

医者って脳に糖分が必要だから…。必要時以外は出来る限り脳細胞を休めておく必要があるから…。
まあ5枚ぐらい食べたと思っていたならともかく2,3枚と思っていたのは言い訳できないですね。きっと小夜さん疲れてたんですよ。医者は当直とかあるし。
そんな些細な事より擽り隊と小夜さんが可愛かったので上記は何も問題ない。むしろもっとやって。

・博多南

この緊急時に紛らわしい事をするのはどうかと。
というかオラディンみたいに連絡取りづらい訳でもないのでサイン会ぐらい行かせてあげれば良い気がします。キラメイジャーって個人活動に寛容ですしね。
司令塔が必要ならそれこそオラディンでも座らせとけばいいと思います。

・充瑠

「八太さんって絵もうまくてアニメもたくさん知ってる。その上ゲームも強い。ほんと八太さんって凄いよ。天才」
「人の純粋な心を利用して…許さない!」

基本的に充瑠ってスキルに関しては優劣つけないですよね。
他のメンバーがそれぞれ特化した才能を持っているからかもしれないですが才能自体は素直に評価する。
前に柿原さんの事をズルパワフルと評価していた事からも才能に対しては優劣なく評価。
それに対して他人を貶める、今回のハリガネのような敵に対しては本気で怒りを見せるんですよね。
ぼっちだったからこそ心の痛みに敏感、さらに意図的に傷つけようとする人間や敵に対して怒りを見せる。
前向きなキャラが多いレッドにしては珍しい性格だとは思いますが人の良いところは素直に評価できる充瑠もとても良いレッド。
あまり関係ないですがジュウオウジャーの門藤操と一番仲良くできそうなレッドですよね。
操って釣りめんこランニング等々自分一人で出来る事に関しては異常に凄いですし。そして充瑠も掛け値なしに評価しそう。大和よりも相性がいい気がしてきました。

・宝路

「俺がやるしかねえ!(ジイシキシェルガに穴を開ける)」

キラメイジャーで良かった。セイバーだったら八太さんが苦しんでる、で充瑠が止めに入ってグダグダになるところだった。
それはともかくきちんと自分の役割を理解して最小限の被害に抑えようとする宝路はいい働きしてますね。さすが年長者。

・ランドメイジ

かなり久々に登場?さらにはジイシキシェルガに止め。(ザビューン使ったとはいえ)
能力的に強い必要は無いジイシキシェルガだったとは言えこの終盤に初期ロボで敵を倒すって珍しいですよね。
八太さん救出の為にスカイメイジ分離。からのランドメイジで締め。
流れるような、それでいて無理のない活躍で良かったです。

・ハリガネ邪面

仮面ライダーに出演していたら危なかった。
セイバーのなら仲間割れで剣士の一人か二人ぐらい倒せてたと可能性が。
他にも555の草加が似たような事を何度かやってますがあれで結局草加のせいで(劇場版だとスマートレディ)巧と木場が最後まですれ違い繰り返し複数人の死人が出る羽目になってますし。
でも序盤非常に仲が悪かったブレイド勢はティターン戦で逆にティターンを嵌めたりして…まあ結局その状況次第ですよね。

戦隊だとコピー回は結構ありますが死人が出たような記憶がない。というかそもそも戦隊はライダーに戦死者少ないですしあまり比較にならないですね。

ハリガネ邪面「騙されるな、そいつは偽物。今回の邪面師は自由に姿を変えられるんだ」

話しは変わって本編の台詞。結構有効なんですよね。この後基地には侵入してないですが勝手に疑心暗鬼になって仲間割れ寸前でしたし。
それ以前に1/5が欠けている様子の瀬奈と特に何も考えていなかった宝路に時雨兄貴が倒されそうになっている事。さらに計画通りに人間を邪面獣に変えている時点で結構優秀な邪面師ですよね。
というか話し方が人間っぽくて(さらには性格も踏まえて真似できる)邪面師としてはある意味異質な存在。

ハリガネ邪面?「ねえ少年ダッシュって知ってる?八太さん応募したんだって」
八太「カロリー君が薦めてくれたんだ」

いつから邪面師にすり替わっていた(というか最初から邪面師だった?)のか知りませんが八太さんの漫画が酷評される事を理解して作戦実行したのだとしたらハリガネ邪面は間違いなく漫画に精通している。少女漫画の続きが気になって基地爆破諦めたラッキューロときっと仲良くできそうな逸材。

・邪面獣

クランチュラ「わざわざゲートを開いて送り込まずとも地球上で邪面獣を作り出せる」

闇エナジーが高まった時に1個しかないカナエマストーン(しかもチャージタイムが超長いほぼ使い捨て。クランチュラは知らなかったですが)を人間に使用、って手間を考えたら普通にゲートを開いて送り込んだ方が効率良さそう。

・少年ダッシュ

新人賞取った特別読み切りが表紙を飾るってそうそうないと思いますが。
そもそも今回の話。この後日談はちょっと雑な気がするんですよね。ちょっと子供だましというか。
絵柄も含めて酷評されていた漫画がほぼそのまま(充瑠が間違いないと言っているので絵柄自体は大きな変化がないはず)で新人賞獲得。以前から住んでいた、と同学年の人が話していた通り昔から住んでいた家を急に引っ越しした件についての詳細は言及なし。
分かり易い展開にしたかったのかもしれないですがちょっと雑に感じます。本編の八太さんの扱い、それに対する充瑠の思いについては文句ないのですがこの後日談はもう少し現実味が欲しかった。
ちょっと成長して前向きになった八太さんと再会では駄目だったのでしょうか?
と言っても後日談自体は尺がなさすぎるのでその辺りの兼ね合いもあったと思いますが。
ハリガネ邪面倒すまでの話は凄い良かっただけにこの後日談はちょっと残念です。

・次回予告

最強の邪面師。そしてキラメイジャーは2月で終了。
駄目だクランチュラが退場する未来しか見えない。
そして(恐らく)最後の邪面師が招き猫って…まあクランチュラらしいですが。前にムシバ邪面が最終か?と思ってましたが招き猫とどっちがいいのだろうか。
虫歯と招き猫のどちらが上かわからないので歯医者を嫌がる小夜さんか猫耳小夜さんのどちらが可愛いかで判断する事にしてみます。

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