映画 聖闘士星矢 The Beginning 感想

映画 聖闘士星矢 The Beginning
ネタバレありの感想です。

漫画本編は読んでましたが細かい部分は覚えていません。
感想とは関係ありませんが私はしし座です。

以下ネタバレありの感想です

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感想


キミは、小宇宙(コスモ)を感じたことがあるのか!?

少なくとも私はこの作品では小宇宙を感じる事は出来ませんでした。
聖闘士星矢ってもっと魅力的なキャラ達がそれぞれ背負ったバックボーンから小宇宙を燃やして背景付きド派手な見開き必殺技をぶっぱするマンガだと思っているんですよ。

多少展開に無理があろうがなかろうがそれを上回る勢いのカッコいい戦闘シーンを見せてほしいんですよ。
聖衣もカッコいいのを期待しているんですよ。

それがこの映画では・・・あまり感じられませんでした。
Wikipediaみた限り聖衣はかなり拘って造っていたようですが・・・カッコいいかは疑問が残る出来。

それに拘って造っていたのであればきちんと装着シーンを描いてほしいところ。
マリンさんとの修行で覚醒しかけて装着したシーンはありましたが・・・その後の一番盛り上がる場面で装着シーンカットとはどういった了見か。
フェニックスはあったのに・・・。

まあ聖衣はまあそれなりに拘っていたとは思います。
ですが・・・戦闘シーンはもっと聖闘士星矢らしいのを見せて、いや魅せてほしい。一番重要なシーンじゃないですか。

まともな聖闘士同士のバトルはペガサス対フェニックスのみ。
他バトル、アクションシーンは多いけれども多くは雑兵(鋼鉄聖闘士?)とのバトルシーン。
なんなら脇役のマイロックの方がバトルシーン多かった印象まであります。

そしてその聖闘士戦は流星拳っぽいのをぺちぺち飛ばして結局引き分け状態。
もっと派手にやり合ってなんなら最初は苦戦したけれども聖闘士には二度同じ技は通用しない!的なシーンがあってもよかったと思うのですが・・・
色々と残念な出来でした。

ストーリーも・・・セイヤメインではあるものの終盤はアテネとその家族関係に焦点が置かれていたような印象すらあります。
まあアテネとセイヤの話を中心にやるのはいいのですが・・・このペースだと一生終わらん。ハーデスはおろかポセイドンすら出番なさそう。
教皇編がラスト・・・もしくは謎のオリジナル神と戦って終わりそう。
・・・なんなら序章で終わってもおかしくはない出来。

まあそんな訳で色々と残念な出来ではあったのですが・・・個人的にはこんなものかなと予想はしていました。
予告の時点で今回ぐらいの出来にはなりそうだとは思ったので。

・・・実際のところ実写版ドラゴンボールぐらいの出来になるかな、と期待して観に行ったのでそういった意味ではある意味肩透かしでした。
もう少し原作完全無視のオリジナルでやってくれるかと期待していたのですがそれなりに原作リスペクトはあった・・・ような気がする。
とは言え人にはオススメできない作品だと思いました。
少なくともこの作品では小宇宙は感じられないし燃やせもしない。

以下雑記


カシオス


名前覚えあるけど誰だったか・・・と思ったら原作最初のライバル?ですね。最初のライバルは邪武かもしれませんが。

そういえばこの作品でいいと思ったところ何点かありますがそれがこのカシオスとの決着シーン。
ちゃんと瞬殺してくれて良かったと思います。
敵が少ない作品って雑魚相手にもグダグダ戦ってパワーアップした感じがしない事が多い(ワンダーウーマン1984はラストの戦闘は圧勝しても良いと思う)のですがこちらはちゃんと瞬殺。

ペガサスの聖衣を纏い、強化された感が表現されていてとても良かった・・・とは思うのですがその後のフェニックス戦を見るとここできちんと流星拳使ってもよかった気がします。
いや・・・あんなに必殺技が弱そうに見えるとは思わなかったので。

とはいえこのシーンは良かったと思います。
瀕死にさせられ、他にも色々因縁がある相手ではあるのですが私情を挟まず瞬殺。
アテネの為に戦う聖闘士に覚醒した感があったので。

マイロック


・・・あなたセイヤより強くないですかね?
武装したとは言え鋼鉄聖闘士?っぽい敵相手に善戦。なんなら数人撃破。
グラードはこいつを研究して量産するべきだった?

ただですね。聖闘士星矢を観に来ているお客さんは生身の超人が無双するシーンを観に来ている訳じゃないと思うのですよ(ドラゴン紫龍ファン除く)。
サブキャラの戦闘シーン増やすなら聖闘士同士のバトルを増やしてほしかったとは思います。

アルマン・キド


・・・自爆する必要あった?
まあ自爆しなかったらセイヤが殺されていた可能性はありますがあの爆発で死ななかったのは単なる偶然だと思いますし・・・。
カシオスとグラードと相打ち狙いを失敗してやけくそで自爆しただけにしか見えない。

それはともかく・・・小宇宙遮断装置作るぐらいなら最初から全部覆っておいておいた方が良かったかなあとは思います。
あの装置間に合わなかったからどうするのか。
そもそも幼いセイヤが放った小さい小宇宙を感知(小さい小宇宙はなんか変な表現ですが)出来る組織相手にあの程度の障壁で探知妨害できるのか・・・とか色々思うところはありますがその辺突っ込むのはやめときます。

しかし必要とは言え小宇宙を覚醒させたセイヤを拉致同然に攫って行くのはどうかと思います・・・と言いたかったのですが原作漫画版に当たるキャラに比べたらどうって事はなかった。

グラード


シエナを謎の装置につける直前。
色々やり取りがあったので止めるのかなあと思ってしまったのですが・・・まさか本当に止めるとは。
自分の腕の為に小宇宙抜き取って使い捨てる外道ですが親の心はあったんですね・・・とあまり感動的なシーンには見えなかった。

しかし最終的にはアテネの小宇宙で腕再生していましたが・・・小宇宙凄いですね。

ネロ フェニックス


予告編以外全く観ずに行ったのでこいつなんの聖闘士だと思っていたら・・・まさかのフェニックスだった。

とするとあの尋問シーン。
あれは鳳凰幻魔拳って事ですよね。
ムカデっぽいのが出てきたのでムカデ関係の星座?そんなのいたっけ?
もしかしたらスペクター?とか思ってしまったのですがフェニックスなら納得。そりゃムカデぐらい出てきますよ。これは原作リスペクトの良い演出。
さらに言えば鳳凰幻魔拳を使うのが無駄に遅いのも原作リスペクトに感じられるのが良いですね。
最初から使っておけばもっと早く隠れ家を見つけられた・・・と突っ込みたくはなりますがこれは戦況が佳境に入ってきから突如登場しておいしいところを搔っ攫っていく一輝リスペクトに違いない。

しかし結局セイヤとは決着つかず、しかもサジタリウスの聖衣?を奪って目的を達成してはいたようですが・・・次回作以降もレギュラーなんだろうか。
ただ今回は単なる嫌味な敵キャラで終わってしまったので次回作以降でこいつが増援で出てきても盛り上がりはしなさそう。
フェニックスは青銅最強の聖衣を使っているから人気がある訳じゃないんですよ。一輝がカッコよくてさらに無駄に強いから人気あるんですよ。
次回作があるのならその辺を意識してほしい・・・ような気がする。


シエナ アテネ


謎の機械で死にそうになってはいましたが・・・あんなもんで本当に倒せるのか疑問になるぐらい強かった。
とはいえ基本的に聖闘士星矢ってアテネ最強なので間違っていはいない。
神クラスに対抗できるのは黄金聖闘士最強クラスですら不可能。
アテネと神衣つけられる聖闘士ぐらいですからね。

しかしバイクに乗ったり原作と比べて活動的ですね。
原作漫画版なんて邪武を馬にするぐらいだったのに。
・・・原作キャラって時代もありますが結構あれですね。


セイヤ


結局戦闘中に踊ってんなよ、的な表現に大きな意味があったのかは不明。
原作のバトルシーン再現なのかもしれませんが・・・あまりカッコよくはなかった。
聖衣を現代風にリメイクするならアクションシーンも現代風にアレンジしてもいいのでは、と思わないでもない。

あと最後にこれだけは言わせてほしい。
ラストのアテネとの対話シーン。
パンツ丈夫ですね。聖衣吹き飛んでいるのに。
・・・もしかしたら原作のドラゴン紫龍リスペクトだったのかもしれない。

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