仮面ライダーギーツ 38話 慕情F:九尾の白狐! 感想

エースのパパの事をもう少し話に絡めて欲しいと思った 38話 慕情F:九尾の白狐! 感想です。

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感想


ミツメの出番これで終了?

ちょっと残念。
ただそれ以上にほとんど触れられないお父さんが可哀そう。

いやだってミツメが一人で生んだ訳じゃないじゃないですか。
デザ神の父親とミツメとの間に生まれた奇跡の子がエースじゃないですか。

確かにミツメと英寿のシーンは良かったと思うのですが・・・お父さんの影が薄すぎる。
ミツメの台詞でさらっと登場してその後何もなし。

今までも異常に影が薄かったのでてっきり自分はエースの父親がエースに転生してミツメを探している、的な伏線かと思っていたのですがそんな事は全くなかった。

忘れられる以前にエースに認知されているか怪しいエースパパはさておき。
ミツメから創世の力を受け継いだエース、英寿が誕生させたギーツ最終フォーム、ギーツⅨ。

破壊と再生の力を司る、という事で仮面ライダーではオーマジオー(階段を降りてくるシーンはエグゼイドのクリエーターゲーマーっぽかったですが)を思いださせるライダーですが・・・違うのはその力の使い道。

オーマジオーはその力を使って世界を創り直し、その世界の力を未来をそれぞれの世界の人物に委ねる、といったラストでした。
ジオウはレジェンドライダー登場作品という事でそれぞれの未来はそれぞれの世界に住む人が決めていく、という展開になってしまったのはある意味当然の流れ。

対してギーツは自身の力を使って未来を創っていく事を選択した模様。
それは自分たちの幸せを願った結果、多くの人を不幸にしてしまったミツメの意思を汲む為でもありますが・・・それ以上に2000年以上生きてきた、誰よりも不幸を味わってきたエースが他人を幸せにしてあげたいと願ったからではないでしょうか。

破壊と創造の力を駆使し、スエルを撃退し、自身の世界を創り上げた英寿。
慕情から生まれた力は最終章・創世へと繋がっていく。
最終章がどういった結末を迎えるのかは気になりますが納得のいく展開をみせてほしいと願っています。

しかし最後には歴史から抹消されたらしいエースパパの出番も創世してほしいと思う 38話 慕情F:九尾の白狐! 感想でした。

浮世英寿


スエル「ギーツ・・・まさか創世の力を継承していたのか?だがその力は自らの力で操れるものではない忌まわしき力」

スエルが言っている事が正しいと仮定すると創世の力は継承可能。(ツムリを後継者として育てていた事からもほぼ確定)しかし創世の力は自身の力で制御できない力。そして忌まわしいもの。
制御出来ないから忌まわしい力なのか。それとも何か他の要因があって忌まわしき力なのかわかりませんが・・・とにかく英寿は創世の力を受け継ぎブーストマークⅢを誕生させた模様。

「お前が望んだ力とはなんだ?全てを破壊する、その力では何者も救うことなどできない。母を奪った運営を憎み全てを破壊する・・・それがお前の理想の世界か?2000年かけてお前が成し得たことなど何一つない。母を救うことも、母に会うことさえも・・・答えろ。お前が願う世界を。破壊を願うのか⁉」
英寿「違う。俺の願いは・・・全てを破壊してつくり変えることだ。俺の理想の世界に」
「フッ・・・破壊と創造。それがお前の願いか?」
英寿「ああ」
「フッ・・・ハハハハッ!創世の女神と同じ罪を繰り返すとは・・・愚かな男だ」

そんな英寿の本当の願いは破壊ではなく破壊と再生。
それも運営が乱した世界を元通りにするのではなく自身が理想とする世界を創る為に破壊と再生を行うとの事。
それだけ聞けば自身の目的の為に他人の幸せを操作してきた運営と何も違わないのですが・・・

ジーン「だけど残された時間はあと少ししかないよ。最期に会えるといいね」
英寿「会えるさ。強く願えば・・・理想はかなう」

違うのは自分の幸福を叶える為に願い続けた事。
他者を犠牲にするのではなく自身の幸福を願い続けた事。
それも母親に会いたい。そのささやかな願いを叶える為に。

ミツメ「エース・・・」
英寿「母さん・・・母さん!やっと会えた」
ミツメ「忘れてと言ったのに・・・どうして?」
英寿「その言葉を思い出す度に忘れられなかった・・・忘れたくなかった。何度死んでも何度生まれ変わっても・・・」
ミツメ「あなたがそう祈ったから身につけてしまったのね。生まれ変わっても前世の記憶を忘れない力を・・・」

願いを叶えたい。その一心で身につけてしまった前世の記憶を忘れない力。いや忘れられない力。

英寿「どうやら俺と母さんが願う幸せは正反対だったみたいだ」
ミツメ「フフッ・・・不思議ね。お互いのことを思っているのに」

「忘れて」と願った母に対して息子は「会いたい」と願った。
二人の願う幸せは正反対だった。だが間違いなく二人の幸せ、理想は叶った。
これは必ずしも他者の不幸の上に幸福が成り立つわけではない、という事ですが・・・

英寿「うん」
ミツメ「エース・・・ごめんなさい・・・あなたに過酷な運命を背負わせてしまって・・・」
英寿「母さんのせいじゃない」
ミツメ「それでも私は取り返しのつかないことを・・・多くの人々を不幸にしてしまった」
英寿「違う・・・」

デザグラで叶えてきた世界は他者の不幸の上に成り立つ幸福の世界。
ミツメが他者の不幸を望んだ訳ではないけれども、それでも今の世界は他者の不幸の上に成り立ってしまっている世界

ミツメ「ううっ・・・」
英寿「母さん⁉」
ミツメ「もう残された時間はない・・・」
英寿「嫌だ。せっかく会えたんだ!離れたくない!」
ミツメ「あなたが生まれた時、お父さんも私も本当に幸せだった・・・」
英寿「父さんも・・・母さんも・・・」
ミツメ「それでも私がやってしまったことへの償いはしなければ。だからエース・・・あなただけは生きて。幸せになって。それが私の幸せでもあるから・・・」
英寿「母さん・・・俺は信じるよ。俺が2人の願いで生まれてきたって・・・誰かの幸せが誰かの不幸の上に成り立っているわけじゃないって」
ミツメ「離れていても私はあなたが生きてるだけで幸せだった。ずっと幸せだった」
英寿「わかったよ母さん。2人からもらったこの命と力で俺がつくってみせる。誰もが幸せになれる世界を」
ミツメ「エース・・・愛してる」

他者の不幸の上に成り立つ幸せな世界を破壊したい。
幸せの上に成り立つ、誰もが幸せになれる世界を創造したい。
そんなエース、英寿の思いが・・・

と、ここまで書いてきたのですがこれだけは言わせてほしい。

お父さんの存在が希薄!
いや、いいシーンだと思うんですけどね。英寿は言われるまでお父さんの存在を意識した事があったのだろうか?
今まで謎の金貨が歴代エースの元に転がり込んできたのはお父さんの必至なアピールだったのでは?
お母さんの事は忘れないかもしれないけれどもたまにはお父さんの事も思い出してほしいな、的なアピール。エースさんは思い出すも何も記憶がなかったようで、思い出せるわけもなかったのですが。

まあ歴史から抹消(幽閉?)されたようなので仕方ない面もありますが・・・今後はお父さんの事をお母さんと同様に思い出してほしい。

スエル「デザイアグランプリ。これにて終幕。ん・・・?」
英寿「この世界は終わらない」
スエル「ギーツ・・・⁉」
英寿「お前の思いどおりにはさせない」
スエル「グランドエンドは完了したはず。創世の力であらがったか・・・」
英寿「俺は忘れない・・・この世界の全てを。変身!俺は俺の手でかなえてみせる。理想の世界を。お前が壊した世界は俺がつくり変える!」

まあそんなお父さんの思いが届いたのかどうか不明ですが運営がぶち壊した世界を破壊し、作り変える事が出来た英寿。
果たして英寿の願う「誰もが幸せになれる世界」は創る事ができるのでしょうか。

あとちょっと気になるのが「幸せな世界」ではなく「幸せになれる世界」。
幸せになろうと思えばなれるけど最初から幸せではないよ、的な世界に聞こえるのですが・・・この辺は幸せを願い続けてきた英寿らしい世界だと思います。


ブーストマークⅢ


ニラム「空間をつくり変えたのか・・・⁉」

空間をつくりかえながら攻撃できる、というのはかなりのチートライダーなのですが・・・Ⅸは破壊と創造を繰り返しながら戦えるライダーっぽいのでⅢの出番は今後なさそうですかね?使う理由もなさそうですし。
マークⅡの出番はそこそこあったのに・・・ちょっと残念。


桜井景和


景和「犠牲になった人は一人残らず救ってみせる。このまま終わらせるなんて許さない」

結局運営は何一つ責任を取らないままこの世界を去った(次回ゲームマスターが送り込まれるっぽいですが)のですが英寿が叶えた「誰もが幸せになれる世界」で景和は何を願うのか。
ジーンとキューンは別の次元に旅立ったようですがケケラとベロバは存在しているようですし・・・景和がどうなっていくのか。楽しみです。


吾妻道長


道長「俺の手で・・・終わらせるまでだ」

結局道長は自身の手で終わらせる事はできませんでした。
しかし自身が積極的にライダー狩りをする事で救われた命もある事は確か。
その道長が英寿の理想の世界で何を願うのか。気になるところです。


キューン

キューン「祢音・・・!」
ベン「お嬢様に近づくな!」
キューン「思い出せ!君は仮面ライダーナーゴなんだ!」
祢音「仮面ライダーって・・・なんのことですか?」
キューン「君が言ったんだ!もし忘れても本当の君を思い出させてくれと!あれは・・・!こんな形で終わってしまうなんて・・・」
ジョン「行きましょうお嬢様!」
キューン「忘れるな祢音・・・本当の君を!」

キューン・・・呼びかけただけじゃ記憶は戻らないんですよ。
それとも窮地の祢音を救った自分なら記憶を取り戻せると思ったのか。若干考えが甘かったような気がしないでもない。恋愛映画なら・・・いや忘れたままってのが結構あるような気がする。特に最近は。
もちろん記憶を取り戻す展開もあるにはあるのですが。

まあその辺のどうでもいい事はおいといてキューンってゲート通ったんですよね。
このまま退場してしまうのか。それとも何らかの形で再登場するのか。まあ再登場するとは思いますがどういった展開で祢音と再会するのか。
恋愛映画以上の展開を期待しています。


ニラム


ニラム「スエル・・・あなたのやり方はリアルと言えるのですか?」
スエル「ん?」
ニラム「一人の女性の真実の愛を女神という虚像に変えフィクションをつくり上げた。揚げ句の果てツムリを後継者にするなど・・・」
スエル「私に意見する気か?」
ニラム「フィクションの上に成り立つデザイアグランプリに価値があるとは思えない!」
(銃声)
ニラム「うっ・・・!サマス・・・!」
サマス「しょせんエンターテイメントなんて虚構そのものでは?あなたの後任は私が」
スエル「使命に情熱を持ちすぎるとはらしくない。お前もこの世界の影響を受けたか」

ここでニラムは退場っぽい?
東映公式HPだとオールアップしているっぽいですし。
スエルの台詞からするとリアルに対する情熱は持ち合わせていたけれども仕事に私情を挟むような人間ではない、という認識だったようですが・・・。
いや退場した道長を見逃した辺りから、もっと言えばギーツにコマンドを送ったあたりからかなり私情を挟んでいたキャラにも見えます。
そもそも光聖に失った娘さんを取り戻す事もできますよ、と進言するキャラでしたし。
とはいえ長年プロデューサーやっていたっぽいので今回のデザグラの前からフィクションよりもリアルを追求する兆候はあったんでしょうね。

ニラム「長年この世界を見てきたが君のような男は初めてだった。フフフフッ・・・浮世英寿・・・最期まで見届けたかったよ。悠久の時を超えた君のリアルを」

そして今回の英寿を真相を知り、スエルのフィクションを否定するに至ってしまったと。
仕事ならフィクションもありかな、と妥協してしまっていたけれどもその心情を上回るリアルへの情熱が彼を変えてしまったんですね。きっと。
ある意味ジーンと同じく英寿に変えられた人間と言えそうですが・・・ここで退場するのはちょっと残念。いいキャラでした。


スエル


ニラム「スエル。女神の後継者とはなんのことですか?創世の女神は唯一無二の存在なのでは?」
スエル「今まではな」
サマス「スエル様が成功させたんです。女神の力をデザインし再現することを」
ニラム「サマス・・・なぜ君がそんなことを知っている?」
サマス「ミツメと同じ力を宿した存在をデザインし幾度となくナビゲーターを務めさせた。そしてついに彼女は力を開花させた」
ツムリ「なんのことですか?」
サマス「心当たりがあるでしょう?あなたが祈り、かなえた奇跡を。あなたがかなえたのよ。浮世英寿の復活を」
スエル「後継者が育った以上、ミツメはもはや用済みだ。ミツメのおかげで我々は力を手に入れた。世界を意のままにつくり変える力をね」
ツムリ「ひどい・・・純粋なミツメさんの思いをそんな風に利用していたなんて・・・!」
サマス「次はあなたが生け贄となるのよ」

創世の女神が生まれたのは単なる偶然?それとも前例があった?
それまでのデザグラが名誉だけの戦いだったという事を考えると創世の女神はミツメが初とも思えますが・・・未来人の創り方は創世の女神ありきに思えるんですよね。
自分の理想の姿をデザインできる。姿どこから寿命から家族まで。
未来人にそんな技術力があるのであれば創世の女神を創り出す必要はないと思うのですが・・・未来人を創る技術はあるけれども「創世」を行えるのは女神だけ、という事?

その辺は不明ですがスエルの本当の目的は「世界を意のままにつくり変える力」を手にする事だった模様。
ミツメ、創世の女神を操作する権限は与えられたけれども創世の女神の力は有限。なら創世の女神を創り出す事が出来れば文字通り「世界は君の思い通り!」状態な訳ですよね。
で、結局ツムリが覚醒し、勝ち切ってみせたスエルですが・・・次回以降何を目的に現代に干渉してくるのか。
・・・というよりツムリはゲート通ってないですね。現代にいるなら作戦失敗。勝ち切ってない。当然奪還しにくる訳ですが・・・
その任務を果たす為にやってくるゲームマスターが可哀そう。最高戦力のゲイザーでも歯が立たない、それに加えて創世の力を保有するライダーにどう立ち向かうというのか。
スエルのブラック上司っぷりが楽しみです?

スエル「お前がつくり変える世界がユートピアとなるかディストピアとなるか見ものだな」

そういえば前にもギーツが復活した際に
スエル「ギーツの復活は世界の奇跡か、あるいは絶望か・・・」的な事を言っていましたが・・・この上から目線が気になります。
世界を作り変える力をもってしても他者の幸せを成り立たせるのは難しいよ、なぜなら俺らが色々やって試してみたから、的な台詞?
スエルの最終的な目的というか目標がいまいち不明(力を手に入れた後どうしたいのか)なのでその辺が気になりますね。

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