「どうする?」ではなく「どうしたい?」 第46話 決意のショウマ 感想です。
感想
ショウマの決意、人間界を一人で守るという決意は幸果たちの皆で幸せになりたい、という決意の前に溶けていった・・・
と、書くといい話だなあ・・・と思ってしまいそうですが大きな問題が。
大統領が強すぎだろう・・・
令和の最強フォームは本当にその世界で最強クラスの事が多いのですがガヴは違った模様。
いや、マスターモードがガヴの世界で最強クラスなのは間違いないと思うのですが大統領だけ頭一つ抜けた強さじゃないですか・・・。何を食ったらあそこまで強くなれるのだろうか。
しかもボッカは全力を出していないようにも見える。
今回明らかになったボッカの能力は「言葉で相手に行動を強制させる」 。
ボッカの「ひれ伏せ」で物理的にショウマがひれ伏せていたのはボッカの能力によるもの。
さらにオーバーモードでもまともにダメージ与えられない防御力にマスターモードの動きを見切るスペック。これはどうしようもないんじゃ・・・。
ただ望みがあるとすればボッカは催眠対策をしていた事。
つまり特殊能力自体は有効なはず。
催眠ではなくとも一瞬のスキを作り出せる能力があればオーバーモードの攻撃でワンチャンあるのかもしれない。
しかしそれが出来そうなニエルブは大統領に脅されショウマと戦う事になりそう。
さらに言えば酸賀さんが使っていた催眠能力がニエルブの手持ちで一番強い能力なのは間違いなかったはず。大統領を倒すチャンスに最大の戦力をぶつけるのは当然なので。ニエルブ兄さんには期待できないのだろうか。
他にはランゴ。
今回は「やつらが 今 ボッカを倒せるなら そのほうが助かるからな」と傍観していましたがニエルブの作戦が失敗した今ならショウマと共闘する可能性はありそう?
ランゴの能力はオートガード。アラモードモードでもボッカの攻撃を一時的にしのぐ事が出来ていたのでランゴ兄さんならボッカの攻撃にある程度対抗する事はできるはず。
問題があるとすればランゴは今すぐにボッカを倒す必要はない事。人間界牧場化計画が進んでもランゴにとって問題はないですしね。ショウマと組むよりボッカを倒す可能性が高い作戦があるのであればランゴはそちらを選択しそう。
という訳で人間側のライダーだけで戦う必要がありそう。
ただニエルブもランゴも「どうしたい?」と思っているかが重要になるのかもしれない。
ニエルブは次回予告では「僕も命が惜しくてね」とショウマと戦うような雰囲気でしたが実は大統領を騙す演技である可能性がありそう?
恐らく大統領にここで死ぬか、それとも協力するか「どうする?」と選択を迫られたはずですがニエルブにも「どうしたい?」という思いがあるはず。
なにせ幼い頃に抱いた「この僕の力でストマック家を盛り立ててやる・・・」という思いが叶う最大のチャンスかもしれない状況。ニエルブが命を懸けて大統領に抗う可能性だってあるはず。
ランゴもニエルブを救いたいという思いがあるのかもしれない。
グロッタの最期を看取った時は「立て直す。ストマック家を なんとしても」 という決意を固めたランゴ。
人格的にはアレなニエルブですがその頭脳はグラニュート界でもトップクラスのはず。ストマック家を立て直すためにもニエルブと組む可能性、つまりショウマと組む可能性だってあるのかもしれない。そもそもの話ランゴ兄さんにも兄弟愛はあるはず。映画の世界でうちの末っ子が世話になったな!と戦ったように。
最終決戦に向かっていくガヴですがその鍵となるのは、それぞれが突きつけられた選択肢に「どうする?」のではなく「どうしたい?」という思いになるのかもしれない、と思った 第46話 決意のショウマ 感想 でした。
以下 8月9日追記 シーンごとの感想・雑記です。
太字は劇中の台詞。太字でない箇所はその台詞についての感想・雑記となっています。
井上生真「いたい・・・俺まだ ここにいたい・・・」
ショウマ「今すぐ人間界にいるアルバイトを全員 戻して扉の間を封鎖して。二度と世界の行き来ができないように」
ニエルブ「わかってるよ。ただし少しずつだ。一度にやるとボッカたちに気づかれるからね」
あっさりバイトを戻すショウマ。
今回は作戦失敗しましたが成功していた場合は全員に「どうする?」していたのだろうか。結構怖い。とはいえ時間が経てば経つほど人間界の被害は増えるのでショウマからしたら当然の選択ですよね。そもそも基本的にはバイト達は人間の敵なので。ラゴーのような例外もいることはいますが・・・まあその手の例外を考えていると被害が広がる一方ですし。この決断力の高さは社長向きなのかもしれない。
ショウマ「まさか また ここに戻ってくるなんて・・・。母さんのふるさと すっごく素敵な世界だったよ。お菓子もおいしくて みんな優しくて・・・母さんの兄さんもいてさ。すっごく楽しい世界で・・・忘れなきゃ。俺はここで やることがあるんだから」
ただショウマの決断力の高さは自身の余裕のなさから来ているのかもしれない。迷えば迷うだけ人間が犠牲になる。自分もやりたいことを忘れてやるべき事をやっているし。なら迷っている時間はない、という感じで。
しかし今回は優は登場しなかったですがガヴも残すところ数話のみ。優さんは物語に絡んでくるのとは思うのですがどのタイミングになることか。令和ライダーは最終回の初期フォームの強化バージョンが出る事が多いですが優(とみちる)が絡んで登場する事になるのかもしれない?
幸果「一人で全部抱え込んでウマショーは幸せ?うちらと別れて大好きな お菓子もある この世界離れて もう帰ってこないつもりだった?ウマショーそんなの幸せ?」
ショウマ「俺は・・・」
幸果「うちはウマショーも幸せなのがいい。でなきゃ うちは はぴぱれの社長 失格だよ」
絆斗「いいのか?お前が一人で あっち行ったら今度こそ社長もついてくぞ」
ラキア「俺をこっちに引きずり込んだ責任も取ってもらわないとな」
幸果「どうしたい?ウマショー」
ショウマ「いたい・・・俺まだ ここにいたい・・・」
「どうする?」ではなく「どうしたい?」
結局ショウマ自身は人間界にいたい、という事でショウマだけが犠牲になる道は避けられましたが最終回前にこれをやるのは結構珍しいような気もする。令和ライダーって大体一人で片を付けようとするし。いや、平成もそうか。
とにかくはぴぱれ関係者が力を合わせて戦う事にはなると思うのですがそれだとはぴぱれ関係で強化フォームは登場しづらい気もするんですよね。最終決戦前にマスターモード初登場回のようなパーティしようぜ!みたいな事になりそうにないし。やっぱり最終回限定フォームが登場するとしたら何かしらお菓子を食べて特別なゴチゾウが誕生する事になるはず。
幸果が作ってもいいとは思うのですが優がショウマの正体を知った上でショウマの、甥っ子のためにお菓子を作った方が特別なゴチゾウが誕生しそうな気がする。それこそ「この世界にいたい」というショウマ自身の「どうしたい?」という気持ちを増幅させることにもなると思うので。
井上みちる「うん。ごめんね・・・」
ショウマ「母さん。いつか一緒に人間の世界に行って一緒にお菓子 食べよう」
みちる「そうだね。あっちで幸せになろうね」
ショウマ「うん」
みちる「うん。ごめんね・・・」
ごめんね、が切ない。
こんな思いをさせてごめんね、といった言い方だとは思うのですが「あっちで幸せにさせる事ができそうになくて」ごめんね、と言っているようにも聞こえる。なにせ父親のブーシュ含めて誰も人間界に帰すつもりはないので。自力で脱出できるなら既にやっているだろうし。この現状を受け入れるしかない、という意味での「ごめんね」に聞こえてしまう。
結局このみちるの「あっちで幸せになろうね」は叶う事がなかったのがさらに切ない。映画の終わり方であればみちるは幸せになったと言えると思いますが・・・ショウマやタオリンの事を考えると映画の世界も完全なハッピーエンドとは言えないですし。
ビターな展開続きのガヴですがやっぱりラストもビターな締めとなるのか。それともなんか「その時不思議な事が起こった」で色々と解決するのか・・・いや、それはないか。とはいえこのシーン含めてビターな展開が多いだけにラストは多少は救われる結末となってほしい。
甘根幸果「どうしたい?ウマショー」
ランゴ「誰だ?」
幸果「やっべえ・・・ああ・・・よしっ!ウマショーの・・・じゃない。ショウマの仲間だよ!」
ランゴ「赤ガヴの?お前が?」
幸果「なんでよ。あいつ あんたの部下なんでしょ?聞かれたことも教えたのに なんでやっちゃうの?」
ランゴ「フッ・・・俺のことを知っていて食ってかかるか」
幸果「な・・・なんか文句あんの?」
幸果が変身できなくて良かったかも、と思ってしまったシーン。さすがに変身していたら即ランゴに撃退されていただろうし。まあこちらでも絆斗たちが間に合わなければやられていた可能性はありそうですが。
とにかく令和ライダーヒロイン勢の中でもトップクラスにメンタルは強そうな社長。変身できなくとも他の令和女性ライダーと渡り合えそうな気がする。
ランゴ「あいつは ただのカモで使い捨ての手駒だ。処遇は俺の一存で決まる。会社とはそういうものだ。まあ お前にはわからんだろうけどな」
幸果「なっ・・・!わかるよ!うち これでも社長だし!ウマショーとか雇ってる社長だし!社長なら お客様と社員の幸せを考える責任があんの!わかってないのは そっちだろうが!」
この辺の考え方は種族の違いもあるような気がする。他の会社に所属しているグラニュートが登場していないので不明ですがグラニュートは社長の命令が絶対で社員は駒扱いされていそう。なんとなく。
とはいえ一般グラニュートであるラキアがボッカの事を評判の悪いおっさん、とか言っていたはずなのでグラニュート界も人間界と大差ないのかもしれない。人間界も社員を駒としか思っていない経営者はいそうだし。
とにかく幸果なりの信念がみえるシーンですね。
幸果「ウマショー!よかった生きてた・・・」
ショウマ「幸果さん・・・ダメだ・・・俺は あっちでやることがあるんだ・・・」
絆斗「バカ もう それどころじゃねえだろ!おい!ショウマ!」
幸果「もう黙って出て行かないって約束した!」
ショウマ「それは・・・ごめん。でも・・・」
書置きはしたから今回は許された・・・。
と思って2話で出て行ったシーンを見返したら2話でも書置きはあった。書置きだけじゃ黙って出て行った扱いなんですね。厳しい。
とはいえ会って話をした時点でショウマが一人で行ける展開になるはずもないですし。ショウマがはぴぱれを黙って出ていくのは社長たちと築いてきた絆も含めて難しいという事で。
ランゴ・ストマック「ニエルブのお手並み拝見といこう」
ランゴ「もめてる暇があったら赤ガヴの幸せでも考えてやるんだな。今頃あいつはニエルブに唆されて大統領を倒す駒にされてるぞ」
グラニュート界への扉を開き去っていくランゴ
ラキア・幸果・絆斗「えっ?」
ランゴ「やつらが今ボッカを倒せるなら そのほうが助かるからな。ニエルブのお手並み拝見といこう」
今ボッカがいなくなれば闇菓子がばら撒きやすい状況になるので闇菓子を使ったストマック家復興がやりやすくなる。
今倒せないとボッカを倒す+ストマック家の再興を闇菓子なしで行う必要があるので今ショウマたちがボッカを倒せるなら「そのほうが助かる」という事ですかね?
結局のところボッカを倒すのにはニエルブたちと組んだ方が成功率が高くなりそうですが・・・実はランゴはニエルブの真の願い「この僕の力でストマック家を盛り立ててやる・・・」 に気づいていたのではないだろうか。ニエルブ曰く「まあ兄さんたちは あんまり信じてくれなかったけど」 とは言っていたけれどもランゴは信じたからこそ、今回協力しなかったのかもしれない。ここでニエルブを助けてもどのみち対立する事になる、ボッカとニエルブの相打ちが一番良い結果だと考えていたのかもしれない。
ニエルブ・ストマック「見てろよ じいさん。この僕の力でストマック家を盛り立ててやる・・・」
ニエルブ「それより まずは・・・」
ショウマ「ボッカを倒すんだろ?作戦・・・考えてるんだよな?」
ニエルブ「これを覚えているかな?」
ショウマ「酸賀さんに人間を操らせていた銃。グラニュートに対しては効果が不安定だったんだけど さらに改良した。ただし効果時間は非常に短い。長くて3分というところだ」
ザル作戦じゃないですか・・・効くか効かないかわからないものを実戦投入するとか。まあ、犠牲になったグラニュートは多数いそうですが。長くて3分、と言っている事から多数の被害者がいたはず。
それにしてもこの銃があれば勝てると思っていたあたり色々計画が甘すぎる。他の作戦は用意していなかったみたいですし。ランゴならもう少し慎重に色々計画を立てそうな気もしますが・・・この辺があまり前線に立たない研究職の弱みなのかもしれない。
というかこの作戦はショウマに断られていたらジープに頼むつもりだったのか。やっぱり色々ザル作戦な気がする。
ニエルブ「ヒトプレスは返したけど すでに作った闇菓子は まだストックがある。ボッカを倒したら次の選挙で闇菓子を使ってショウマを大統領に祭り上げる。ようやく ここまで来た。フフフッ・・・ようやく その時が来た。見てろよ じいさん。この僕の力でストマック家を盛り立ててやる・・・」
野心があるんだかないんだか。
というかこのセリフを見る限りショウマを陥れるつもりはなかった模様。本当に自分の力でストマック家が盛り上がれば社長が誰であろうが関係なかったっぽいですね。それならランゴにもっと協力していれば、と思ってしまうのですが・・・
ニエルブ「ハアハア・・・待って おじいちゃん・・・」
ゾンブ「まったくニエルブ・・・お前は母さんに似て体の弱い・・・なんの役にも立ちそうにないな。ランゴとグロッタを見習え」
ニエルブ「くっ・・・」
ただ、このやり取りがあったからこそランゴやグロッタには協力したくなかったのかもしれない。元々体の強いやつなんぞ知った事ではない、みたいな。そうなるとストマック家がグラニュート界のトップになれなかったのはゾンブのこの脳筋発言のせいだったような気がしないでもない。ゾンブが優しいお爺ちゃんだったらニエルブも兄弟仲良くやれていた可能性はありそう。
しかしようやくブーシュの正妻っぽいグラニュートについて触れられましたがやはり亡くなったのだろうか。体が弱いという事で。幼い双子の誕生会にも登場しなかったという事はその前に亡くなっていそう。ニエルブが「僕の力で」に固執したのは母親が亡くなった事も関係している?
ジープ「なんだか騒がしくない?」
ボッカ「おおリゼルも来ていたのか」
リゼル「パパ!どうしたの?」
ボッカ「うん。ニエルブくんに話があってね」
今回一番怖いシーン。このままニエルブ退場になるかと思われましたがなんとか生存。とはいえまさに崖っぷちの状態ですが。
ニエルブの目的も、作戦も、過去回想も全て回収された現在いつニエルブが退場してもおかしくはないのですが次回ニエルブは退場となってしまうのか。それとも映画のようにランゴ兄さんが駆けつけてくれるのか。
・・・それはなさそうなので次回退場の可能性が高いと思われます。そもそも残っている幹部が多すぎるしそろそろバタバタと幹部が退場していきそう。
ボッカ・ジャルダック「ひれ伏せ」
ボッカ「おっと。君はニエルブくんじゃなくて赤ガヴとやらだったのか。人間は見分けがつきにくくて いけないね。ひれ伏せ」
ショウマ「なんだ?今のは・・・」
なんか見た事ある能力だと思ったのですが・・・あれだ、めだかボックスの都城王土だ。王土も「ひれ伏せ」と言っているシーンあったし。
最近の漫画だとSAKAMOTO DAYSの朝倉 シンが近い?と思ったのですがピクシブ百科事典だと呪術廻戦の狗巻棘に近いと書かれていた・・・その辺はどうでもいいのですが問題はこれボッカが持っていていい能力じゃないですよね。王土はともかくシンも狗巻先輩もフィジカルは作中でそこまで強いキャラじゃないですか。フィジカルで無双できるやつが持っていてよいのだろうか。
令和ライダー内でも主人公ライダーとかなりスペック差があるように思えるボッカ。どうやって倒す事になるのか気になるところです。
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