仮面ライダーゼッツ Case3 蝕む 感想

夢主の深層心理にも現実にも居場所がなさそうなナイトメアがちょっと可哀そうな Case3 蝕む 感想です。

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感想

ボムナイトメアの狙いがよくわからない。

心の扉を全て開け、肉体を乗っ取った。
じゃあ現実世界で自爆してやる!
・・・あまりにもボマー過ぎる。
俺を倒そうとしたら丸ごと自爆してやるぜ、どうせそれが目的だしな!みたいな敵は嫌だ・・・。

ノクス曰く「ゆがんだこの世界をぶち壊そう」
というのが目的っぽいですがナイトメアは単に現実世界をぶち壊してやるぜ、みたいな行動原理なのだろうか。
それとも富士見さんの願いが自分を認めない警察を、世界を爆破してやるという願いだったから現実世界でも自分ごと爆破してやるぜ、という考えだったのだろうか。

ゆがんだ世界をぶち壊そうとした結果、夢も現実も全部爆破しようとするのは如何なものだろうか。
ノクスは恐らく夢主の心のどこかで望んでいる悪夢を叶えさせてやろう、としているのだとは思うのですが現実世界も爆破するのはよくわからない。現実世界で不幸が起きればそれを起点にしてさらに悪夢が増える、みたいな事をやっている?
それだとしても肉体を乗っ取った瞬間に自爆させられそうになるボムナイトメアがちょっと可哀そう。まあ本人は喜んで自爆しようとしていましたが。

あとはボムナイトメアが実体化した際、ボムナイトメアを倒した後などに蝶が出現していましたがあれは胡蝶の夢の蝶なのだろうか。
ナイトメアが実体化すると蝶が出現し、どんどん夢と現実世界の境目がなくなっていく・・・とか?

現実世界は深層心理、本人が本当に望んでいる事が叶えられないゆがんだ世界。
じゃあ現実世界をぶち壊して人が本当に望んでいる世界にしよう、という事なんだと思うのですが・・・ただその世界を叶える為のナイトメアは使い捨ても同然、というのが気になってしまう。
同族意識はなく単にノクスの駒という事なんだろうか。

この辺はノクスがどういった存在なのかが判明しないとはっきりしなさそうですが夢主の中にも現実世界にもナイトメアの居場所はなさそうでちょっと可哀そう。
ただボムナイトメア以外のナイトメアだったら現実で生き延びそうな気はするけれども・・・結局は悪夢を生み出した現実世界を破壊しようとするのだろうか。
この辺は今後のナイトメアの動向が気になる。

という訳で莫やゼロの目的は判明したけれども、それ以上にナイトメアの存在がちょっと可哀そうに思えてきた Case3 蝕む 感想でした。


以下 9月27日追記 シーンごとの感想・雑記です。

太字は劇中の台詞。太字でない箇所はその台詞についての感想・雑記となっています。

万津莫「させない。ストップ ザ ボマー。ミッションを遂行する。アイム オン イット。変身!」

莫<俺は万津莫。極秘防衛機関 CODEに所属し この世の悪を撲滅するエージェント・・・という夢を見ている普通の好青年だ>

毎回ナレーションに好青年を入れる莫。毎回といっても2回目ですが。
前回の感想にも書きましたが好青年は自分を好青年とは言わないのですよ・・・
ただこれだけ莫が好青年に拘るのは好青年でありたい、しかし人を助けると不運に見舞われる。だから夢の中(のような存在のナレーションぐらい)好青年でいさせてくれ、という願いなのかもしれない。

ゼロ「その先に 夢主の深層心理の世界がある。ナイトメアが全ての心の扉を開けた時 夢主は二度と悪夢から目覚めなくなる。もう猶予はない。心の扉の在りかを突き止めナイトメアを止めろ。それができるのはゼッツだけだ」
莫「ゼッツ・・・」

「お前を止められるのはただ一人!俺だ!」 ってやつですね・・・違う仮面ライダーだった。とはいえまさしくゼッツにしかできない任務。
それはともかく一度ナイトメアに体を乗っ取られても復活できる事は確定した訳でゼロが言っている事も色々と怪しいところはあるんですよね。ただそもそもゼロの存在自体があやふや。獏の深層心理から作られた存在なのか。それとも莫の夢を通じて何者かがコンタクトを取っているのかすら不明なので多少言動が怪しくてもおかしくはない・・・のかもしれない。
とにかく力だけではどうしようもない悪夢による侵略を防ぐ事ができる存在なのは間違いないはず。

莫《藤見さん あなたが願う悪夢ってなんなんですか・・・》
すぐに入眠し、いびきをかきはじめる莫

のび太並みの入眠の早さ。とはいえのび太はやろうと思えば立ったまま眠れたはずなのでのび太には勝てないか・・・なんの話をしているのだろうか。
のび太はともかく眠ろうと思えば即寝れるというのはゼッツに必要な資質なのかもしれない。2話で眠れなかったシーンがあったけれども・・・まあ人間そういう時もあるよね。

莫「させない。ストップ ザ ボマー。ミッションを遂行する。アイム オン イット。変身!」

現実世界で変身するとネイティブ発音ではなく日本人が話す英語になるのか。結構細かい。
逆に言えばこれが伏線になるのかもしれない。夢の世界で戦っていたと思ったら実は現実世界でした、みたいな。

莫「あいにく 爆発物の処理はエージェントのたしなみでね」

・・・英語の発音の話がちょっと怪しくなってきた。現実世界ではエージェントのスキルは発揮できない気もするのだけれども。
ゼッツに変身している時は別。もしくは夢の影響を受けて現実世界でも成長していいく、みたいな設定があるのかもしれないし、単に勢いで刺してみたら成功しただけなのかもしれない。勢いで人間を刺した事になるので、それはそれで嫌ですが。

司令官ゼロ「紅茶風の燃料さ」

ゼロ「うーん!グッドモーニング セブン」
莫「ああ~紅茶。ロボットなのに飲めるんですね」
ゼロ「紅茶風の燃料さ」
莫「それ紅茶である必要ないでしょ」

紅茶である必要はないし紅茶風の燃料に空気を混ぜるような入れ方をする必要はない・・・のだけれども、そもそもゼロの存在自体が現実世界のものなのか、それとも夢の中でしか存在できないのか怪しいので。
バイク形態は人間世界でも使える。司令官モードは夢の中でしか存在できない、みたいな設定があったりする?

南雲なすか「わかりませんよ・・・」

富士見「何が起きているんだ?」
なすか「わかりませんよ・・・」

富士見さんの悪夢が解決したと思ったら現実世界で悪夢を見るなすか。
怪事課に着任しました→即、怪事課が解体→そして警察署が爆破。これは間違いなく悪夢。ついでに言うとほぼ解体が確定していた部署に飛ばされた時点で・・・悪夢は連鎖していく。
これは近いうちになすかの夢に入る話があるはず。

富士見鉄也 莫「これが富士見さんの無意識に望んでいた悪夢・・・富士見さんの願いは・・・警察の壊滅・・・!」

富士見「失礼します。部長 お呼びでしょうか?」
東堂 司「ああ君がいる怪事課だが解体することが決定した」
富士見「解体・・・?どういうことですか!?」
東堂「前部長から引き継いだ時から怪事課の存在意義については疑問視していたんだが もはや税金の無駄遣いだ」

前部長は何を思って怪事課を立ち上げたのだろうか・・・いや、前部長が立ち上げた訳ではないのか。多分。
しかしアギトの時のアンノウンは不可能犯罪として警察がきっちり捜査していましたがゼッツは切ないですね。税金の無駄遣いというのは。まあ、夢で怪人が暴れているので現実世界でブラックケースが発生している!とか立証できないし・・・

莫「これが富士見さんの無意識に望んでいた悪夢・・・富士見さんの願いは・・・警察の壊滅・・・!」

という訳でこんな感じに願うのもわからないでもない。
ただしこれは警察自体を憎んでいた訳ではなく自分の仕事、使命を認めてくれない現実を爆破したいと願っていた・・・というより心の奥底でそんな事を思う気持ちも少しはあった。その悪夢をナイトメアに利用された、という事ですよね。

ボムナイトメア「こいつは自分の使命を信じない無責任な警察という組織に失望していた。こいつ自身の深層心理が悪夢を生み出したのさ!」
莫「違う!富士見さんは そんなこと望んでいなかった。富士見さんは苦しみながら自分の使命を貫いていたのに・・・悪夢なんて この世からなくなればいい。だから・・・お前を倒す」

ちょっと気になるのが富士見が怪事課に所属していた理由。一般事件を追っていたらブラックケースに出くわした。普通の捜査では解明できないから怪事課を立ち上げた、という話なのか。それとも前任者がいてそれを引き継いだのか。他の部署でも警察の使命を果たす事は出来ると思うのだけれども・・・どうやって怪事課で自分の使命を貫くことを決めたのか気になります。

ねむ「警察官は市民の安全を守ってくれる尊い仕事だって知ったから。私にとっては富士見さんも大切な市民です」

莫「俺は・・・!藤見さんの夢を守りたい。協力してほしい」
牢屋の鍵を開錠する ねむ
莫「ねむちゃん・・・」
ねむ「警察官は市民の安全を守ってくれる尊い仕事だって知ったから。私にとっては富士見さんも大切な市民です」
莫「よく言った 一日署長!」

ねむは夢主に求められる演技をし続ける訳ではなさそう?
この夢の主は富士見。富士見に警察署長であることを求められたはずなのに莫の味方をしているように見える。富士見の意思には反しているように見えますが・・・ねむは単に演技をしているだけではなさそう。
というより
莫「まあな。ええーっ!?ここが夢だって わかってたのか?」
ねむ「はい。でも そういう世界観なんだと思って迫真の演技を心がけました」
というシーンも2話にあったので演技をしているのもねむ自身の意思。夢主の理想に添うように演技しつつ色々と考えているっぽいですね。
・・・いや、それはそれで怖いのですが。夢に干渉している、もしくは出来る存在っぽいですが正体はいかに。

ボムナイトメア「無駄だ。俺の体は爆弾そのもの!いくら攻撃を続けても最期は爆破あるのみ!」

ボムナイトメア「さあ集大成だ。夢主の体ごと自爆し悪夢は完結するーっ!」
ボムナイトメア「無駄だ。俺の体は爆弾そのもの!いくら攻撃を続けても最期は爆破あるのみ!」

感想の方で色々書きましたがやっぱり可哀そう。どっちにしろ爆破するんじゃないか。
ただナイトメアがどんな存在なのかいまいちわからないんですよね。夢主を自爆させたけどナイトメア本体はまた別の人間の悪夢に侵入できますよ、という設定であれば別に可哀そうではない。
ただガンナイトメアとボムナイトメアは別個体のようなので実際にはやっぱり使い捨てなんだろうか。それともライダーに撃破されると完全に消滅するとか?

ノクス「さあ世界よ。悪夢に目覚めろ」

ノクス「人間の深層心理は誰にもわからない。夢を見ている本人でさえ・・・」
ノクス「さあ世界よ。悪夢に目覚めろ」
ノクス「楽しみだ。ゆがんだ この世界を ぶち壊そう。次に悪夢を叶えるのは誰だ?」

ノクスのやりたい事はなんだろうか。
ボムナイトメアが現実世界に誕生した際にノクスも現実世界に干渉していたように見えるのでナイトメアが悪夢を叶える度に世界が悪夢に入れ替わっていく。その悪夢に目覚めた世界を楽しもうぜ!みたいな事をしたいのだろうか。
ノクスがどういった経緯で誕生したのかは不明ですが・・・よっぽど現実世界が嫌いな人間の悪夢から生まれたんだろうな、と思えてしまう。

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