王様戦隊キングオージャー 第20話 王と王の決闘 感想

ラクレスはなぜ理想を捨て邪知暴虐の王となったのか 第20話 王と王の決闘 感想です。

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感想


ラクレスが邪知暴虐の王となった経緯が気になる20話。

前から何度か書いていますがラクレスが現在の民を軽視する王となった経緯が気になるのですが退場してしまいました。
主人公以外の崖落ちは復帰に時間がかかるので真相解明には時間がかかりそう。
ギラが言っていたように昔のラクレスは優しい兄であり、ギラが理想とする国を作ろうとしていたはず。
そのラクレスが何故こうなってしまったのか・・・
今回明らかになった設定を踏まえて考えてみようと思います。

・ボシマールはカメジムだった。
・ラクレスは内通者が誰であるか知らなかった。
・ラクレスはボシマールは大事に思っていた?

ボシマールがカメジムの変装というか変体である、というのは結構初期から言われていた事。
壁画の情報からすこピの保管場所がゴッカンである、という情報をラクレスが得た直後に8世様が直々に奪いに行っていた事。
シュゴッダムに内通者がいる可能性が高く、ボシマールの名前の由来がテントウムシに擬態するカメムシの名前である可能性がある事・・・などからボシマールはカメジムじゃね?という予想がされてたんですよね。
なのでカメジム正体発覚はそれほど衝撃的なものではなかったのですが・・・ラクレスが一切把握していなかった、というのは結構驚き。

バグナラクに和平交渉を結んだ際にやけにバグナラク側の情報に詳しい(ダイゴーグ復活を餌に交渉していた事とか)のが気になっていたのですが今回の件を見る限りカメジム=ボシマールであるとは知らなかった模様。

となると他の人物からバグナラク側の情報を得ていた可能性が高いのですが・・・スピンオフ見る限り独自の情報源があるっぽいですね。
それが誰かは不明ですが。

それはさておきラクレスは民を軽視しているようですがボシマールの事は大切に思っていた模様。
カメジムに死体になってんじゃね?と言われた時にガチギレしてましたが・・・民を道具と言い放つラクレスにしては意外にも思えます。
ただしスピンオフでは家臣をかばったりするシーンも見られるので・・・ボシマール含めて家臣、配下は大切に思っているのは間違えなさそうです。
ただしそれが道具として有用だからなのか。それとも情から来るものなのかは不明ですが・・・

じゃあなんで民にそれが出来ないのか。
回想のラクレスの思い、誰もが小さな国を持つ、という信念はどこに行ってしまったというのか。
それについて言及したギラに対して「反吐が出る」とは言っていましたが・・・それはかつての自分自身の甘さが何かを引き起こし、それを思い出してしまったから?
理想だけでは国を守れない何かがあったとしたらそれはそれで納得なのですが・・・実際何があったのか。

今回、隠し続けてきた本性を民の前でぶちまけたのかも気になるところ。
ギラがシュゴッダムの王に相応しい実力・人望を兼ね備えたから邪知暴虐の王の演技をしたのか。
それとも演技はなく本心から民は道具だと思っているのか。

真相が気になるところですが・・・しばらく劇中からは退場しそうです。復帰はいつになる事か。
この辺はいつか明らかにはなるとは思いますが・・・それは恐らくギラ自身が理想の国を作る過程で直面する問題ともなりそうです。

というのもラクレスはやたら世界統一を急いでいたんですよね。
同盟を破棄、バグナラクとの和平などやっていましたがが・・・事を必要以上に早急に進めていたようにも見えます。
つまりラクレス自身が抱えていた問題はすぐそばまで迫っている可能性が高いはず。

次回ギラが王となるようですが・・・ギラはかつてラクレスが理想としていた世界を作れるのか。
それとも何かしらの要因でラクレスと同じように邪知暴虐の王となってしまうのか。
色々気になる 第20話 王と王の決闘 感想でした。

ギラ・ハスティー


ギラ「ここじゃなきゃダメなのか⁉」
リタ「お前はまだ反逆者だ。なぜ決闘裁判を仕向けた?あの状況ならば必ず失脚させられた。だがお前のせいでラクレスに猶予を与えた」
ギラ「全てはラクレスをこの手で倒すため!俺様が世界を支配するためよ!」
リタ「ヴァァァーッ・・・!」

リタが怒るのも無理もないギラの独断。
これによってラクレスは政略結婚する時間、オージャクラウンを回収(ギラが戻した?)を確保できてしまい・・・
ただでさえ王様戦隊の為の雑務で忙しいのに新たなラクレス対策と決闘裁判の手続きやらなんやらで超忙しい状況に陥ってしまったリタ。
奇声を発するのもやむを得ない状態ですが・・・

ギラ「今まで貴様が積み重ねてきた邪知暴虐・・・その全てを晒しシュゴッダムの民に謝れ!そうしたら僕は・・・降参する。あなたのことは許せない。でも僕の記憶の中にいるあなたは・・・」
回想 ラクレス「僕はね、王様が国民全員を守る。国民はみんなで手の届く大切な人たちを守る。そんな国にしたい。僕も民も・・・」
ギラ「「僕も民もみんなが小さな国の王様になる」・・・そういうシュゴッダムにしたいと言った。僕は・・・そんな国で生きたい。あなたなら今からだって、できるはずだ。みんなに謝ってあなたの理想の王になってほしい」
リタ「それを伝えるために決闘裁判を仕掛けたのか」

ギラはギラで自身の考えがあった模様。
ラクレスはやりたい放題やってきたけどかつての理想が残っていればまだやり直せる、今からでも遅くはないからやり直してほしい、との考え。
今のギラは邪知暴虐の王としてのラクレスの姿しか知らない訳ですが記憶の中にあるラクレスは誰よりも王に相応しい人物。そして自分にも優しい兄ではあったはず。
だからこそやり直してほしいと願った訳ですが・・・

リタ「ギラ。お前は今からシュゴッダムの王だ」」
ギラ「僕が王様・・・」

結果としてギラはラクレスを打ち倒してシュゴッダムの王になってしまった、というのが今回の話。
戦隊で主要メンバーが崖落ちするのは一時退場と相場が決まっている(例外あり)のでラクレスが復帰する事はほぼ確定ですが・・・それでもシュゴッダムの王様はギラに変わった事は間違いないでしょう。
散々邪悪の王を演じてきたギラが理想の王となれるのか。
そして次回以降のOPのナレーションは変化するのか。気になるところです。


カグラギ・ディボウスキ


カグラギ「まっことめでたい!私は今日という日を永劫忘れぬことでしょう!」
ラクレス「過去は水に流そう。家族同士、助け合おうじゃないか」
カグラギ「ではこれからは「義兄上」と呼んでくださるのですか?」
ラクレス「調子にのるなよ」

スズメの兄だから義兄上なんですね。
まあカグラギもラクレスがそう言ってくれるとは思っていなかった(後で言われましたが)とは思いますが・・・ささやかな意趣返しといったところでしょうか。


カグラギ「これはこれは・・・なんたる想定外。ジェラミー殿に作っていただいたおとりのランスがよもやこんな事態を招くとは」

本当に想定外?
カグラギはシュゴッダムで色々やっていたのでシュゴッダム内部にスパイがいる事は把握していそうな気もします。
前にカメジムがカグラギにすこピを奪わせた際にも違和感があったっぽいですし・・・。
スパイは想定していたけれどもこの場で正体が明かされるとは思っていなかった、という事で「想定外」なんでしょうかね?


カグラギ「ギラ殿、聞こえますか?」
ギラを支持する民衆の声
カグラギ「幾度となく、この手を汚し幾年この時を待ち焦がれたか・・・!必ずやラクレスを仕留めてください!」

幾度となく・・・そう、順調に言っていれば前回ラクレスを失脚に追い込めたのにギラ(とヤンマ)が余計な事をしたばっかりに猶予を与え妹を未亡人にさせてしまう事態に・・・。
とはいえギラのおかげ(ラクレスがそう仕向けた?)でラクレスが完全に失脚したので・・・想定以上の結果になったような気がしないでもない。


ジェラミー・ブラシエリ


ジェラミー「哀れカグラギは妹のためランスを邪知暴虐の王に差し出す決意をするのだった!・・・とさ」
ヤンマ「ベラベラ喋ってよかったのか?それ」
ヒメノ「私がカグラギの立場だったら絶対口止めしてる」
ジェラミー「行間をどう読むかはお前さん方に委ねる」

凄い。ジェラミーが行間を使いこなしている。
情報を漏らしたように見せかけて・・・
ヤンマたちがランスを奪いに来るように仕向ける→その間にカグラギが色々と暗躍→結果としてラクレス失脚+ボシマール正体発覚、となった訳ですね。
まあジェラミーの策ではなくカグラギ発案だとは思いますが。
ジェラミーの行間が行間でない事を逆手に取ったカグラギの周到な罠。
もしジェラミー案だったら・・・すみません。


ラクレス・ハスティー


司祭「ラクレス・ハスティー。シュゴッドの前に永遠の愛を誓いますか?」
ラクレス「誓おう」
司祭「スズメ・ディボウスキ。シュゴッドの前に永遠の愛を誓いますか?」
スズメ「誓います!」
カグラギ「ハハ・・・」
ヤンマ「んのスカポンタヌキ!とんだ裏技かましやがった」
シオカラ「めでたいっすね~」
ヤンマ「んなわけあるか!政略結婚だ。スズメがカグラギの妹。ラクレスは強制的にトウフと同盟結んだようなもんだ。しかも・・・結婚の祝福ムードでラクレスのダメっぷりがうやむやになっちまった。カグラギにすりゃ人質に剣、突きつけられたようなもんだ。ラクレス側に寝返る可能性が高え。面倒くせえことしやがって・・・ギラ」

最初に面倒くせえ事をしたのはヤンマ(とジェラミー)ですが・・・
それはともかく政略結婚したからと言って有耶無耶になるのか疑問。ダイゴーグにンコソパ襲撃させたのはかなりイメージ悪いと思うのですが・・・その後で自身も襲われていたので民も都合よく解釈したのでしょう。多分。


ラクレス「オージャクラウンランスを返してもらおう。ギラの持っていた王冠は戻ってきたがランスは君が持っているはずだ。あれは王の真の力を引き出す槍。それに・・・この城そのものに不可欠な鍵だ」
カグラギ「城の鍵・・・?」
ラクレス「スズメの命は私が握っている。黙って従え。義兄上・・・!」
カグラギ「仰せのとおりに・・・」

ちょっと違和感ある台詞。
なんでわざわざカグラギに鍵の事を伝えたんでしょうかね?
今週ギラとのやり取りでギラに王の座を継がせる決意をしたと思っていたのですが・・・この時点でギラに王の座を渡すつもりだったのでしょうか?
もしくはギラ、ラクレスどちらが王になっても良いように準備していたとか?

ギラ「あなたなら今からだって、できるはずだ。みんなに謝ってあなたの理想の王になってほしい」
ラクレス「わかった・・・決闘の最中だ。甘すぎて、へどが出る!甘い・・・甘い!甘い!甘い‼私がこうべを垂れることなど断じてない!お前の首を・・・私が斬り落とすだけだ‼」

このギラとのやり取りでギラが王に相応しい事になったとラクレスが確信。
わざと民の前で邪知暴虐の王を演じて自身は退いたようにも見えるのですが・・・カグラギとのやり取りをした段階でいつ自身退場してもいいように準備していた可能性の方が高そう?
前回ギラがバグナラクを退けた時点で世論がギラに傾いていたはず。ギラに王座を譲るつもりなら前回でも良かったと思うので・・・
ギラがくれた猶予を使ってギラに王座を譲る準備をしていた、という事なんでしょうかね?

ギラ「まだ戦うのか!バグナラクが・・・」
ラクレス「民は道具!私が国だ!道具は国に仕え、ものを言わず考えない。こき使われ壊れるまで働く。それこそ道具の・・・民の幸せだろう?だから私が・・・私こそが国であり続けなければならないのだ!」
ゴローゲ「ラクレスは極悪人だーっ‼」

この台詞でラクレス派もギラ派になったようですし。
決闘裁判の準備期間、そして決闘裁判を最大限利用してギラが王になる準備をしていた、と予想しておきます。
となると政略結婚もヤンマの言っていた有耶無耶云々の他に何かありそうな気もしますが・・・スズメに何か託したとか?

実際ラクレスの真意がどうなのかは不明ですが個人的にはラクレスは邪知暴虐の王を演じつつギラに王の座を明け渡す準備をしていた、と予想しておきます。
それも1話でギラと再会した時からと予想。いきなりギラに「民は道具」とか言い出したのは不自然としか言いようがない。


デズナラク8世


カメジム「再びの決闘裁判。となればこたびの作戦は・・・」
8世「たわけ!」
カメジム「ああっ・・・!ああっ・・・何を・・・!」
8世「もう小細工には頼らぬ。全戦力を投入する。命を捨てて戦えぬ者には死んでもらう!」
カメジム「承知しました。ギラを殺 してみせます」

小細工しようとしたのはなぜでしょうね。
やはりある程度無傷で手に入れたかったからでしょうかね?
人間は嫌ってますがチキューは壊したくないようですし。
ただ・・・最高戦力のダイゴーグが敗北してからやるのは遅かったようにも思えます。カメジムがスパイでやっていた以上絡め手を使っていた方がまだマシだった気が。
少なくともオージャクラウンを封印しないと勝機は無いと思うのですが・・・まあ総力戦になれば戦力の差で勝てると思っていたんじゃないかと予想。
8世様は見積もりが甘いですし。
なんせなんの確証もないジェラミーが捏造していた予言を信じていたぐらいの脳筋。見積もりが甘い事は確か。


カメジム


ラクレス「お前がスパイだったのか。いつからだ?本当のボシマールは・・・殺 したのか?」
カメジム「とっくに骨になってる頃でしょうかねえ。操られていた気分は最悪でしょう。さあ!皆殺 しです!」

見返してみると1話の時点でカメジム=ボシマールっぽいんですよね。
相当前の話になると思いますが・・・「骨になっている頃」という事は自身が直接やっていないのか。それとも単に挑発しただけか。
もしかするとボシマール生存もあり得る?
オールアップしてないっぽいですし。ちょっと気になります。


ちょっと前にTTFCに投稿した文章を転載しておきます。

今回でボシマール=カメジムが確定したので伏線っぽいものをまとめてみました。

5話
十数年前の回想。
この回想でボシマールは登場している。
つまり幼いギラの事を知っていたはずですが・・・

1話
ギラがコーカサス城に侵入した際にボシマールは無反応。
この時点でカメジムがボシマールと入れ替わっていたはず。
つまり1話以前からボシマール=カメジムだった可能性が非常に高い。

5話
ゴッドスコーピオンの手掛かりをつかんだラクレス。
その事を側近たちに伝えると・・・

カメジムが「虫の知らせ」とゴッドスコーピオンの情報を8世に報告。
シュゴッダムに内通者がいる可能性が高かったのですがボシマール=カメジム経由で情報が漏れていた事が確定。

※カメジムが情報源をぼかしていたのはシュゴッダムにスパイとして潜入している事を8世に知らせていなかったから?
何か思惑があって知らせなかったのか。
それとも8世は任務さえ遂行出来ていれば過程は気にしないから報告していなかったのか?
(カメジムがゴッドスコーピオンをカグラギに奪わせた際も「計算ずくだろう」と咎めなかった事もあるので)

19話
スズメが「城の者が集められ」とカグラギに伝えた際に何故かボシマールがいない。

カメジムがボシマールに変装(擬態?)していたので当然同時には存在できなかった、という事ですね。

他にも・・・
ボシマールの名前の由来はキボシマルウンカの可能性が高い。
ウンカはカメムシ目の昆虫でテントウムシに擬態しているとされる。

笑い方などが似ている。
笑いを抑えられないなど・・・(ボシマールもカメジムも笑うシーンが多い)

伏線っぽいものは色々あったっぽいですね。

スピンオフの話になってしまいますがラクレスはスピンオフのエピソード終了時点で(2話から3話の間)シュゴッダムに内通者がいると推測していたようです。(ボシマールも疑われていた可能性が高い)
なのになぜこの時点まで正体がバレなかったのかは気になります。

スピンオフの怪人、シデジームと違いカメジムは記憶を奪う事はできなかったようですが・・・元々ボシマールがカメジムと似た性格だったのか。
それともラクレスはボシマールがスパイだと確信した上で見逃していたのか。
今週の描写を見る限りボシマール=カメジムだとは確証があった訳ではなさそうですが・・・個人的にはこの辺が気になります。

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