仮面ライダーギーツ 44話 創世Ⅵ:ネオン、かがやく 感想

祢音は「誰もが」幸せになれる世界のネオンとなるのか 44話 創世Ⅵ:ネオン、かがやく 感想です。

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感想


幸せってなんでしょうね、と思う回。
いや最近のギーツは毎回思うのですが。

今回のメインはもちろん祢音ちゃん。
探し求めていた本当の幸せは実は近くに・・・というのは予想通りの展開ではあったのですが「本当の愛」を手に入れ、幸せになる過程が良かったと思います。

家族、特に母親からは愛されているのに家出を繰り返す祢音は単なるワガママではなく出生に複雑な過程があったから。
母親が過保護なのも父親が他人行儀だったのも全てはあかりが誘拐され、そして創世の女神によって祢音が生まれたから。

娘を失った事実に耐えられず祢音を創り出した光聖の気持ちもわからなくもなく、それで事情が複雑にはなったと思いますが・・・しかし結果として家族全員に「本当の愛が」芽生えた展開。
祢音ちゃん関連は綺麗にまとまったと思います。

・・・キューンがあまり関係なかったのは残念ですが。
とはいえキューンがいなかったら誘拐時間の真相を知った祢音が立ち直れなかったのも事実であり、キューンも「本当の愛」に関連していなくはないのですが・・・今回全く関わっていないですしね。

で、最近気になるのは未来人の幸せについて。
キューンはもちろんジーンもベロバもケケラも自分自身で幸せになれていないと思うんですよね。
自らをデザインして(事実かどうかは不明)生まれてきて理想の人生を歩めているはずなのにそれでは満足できずデザグラというショーを見て満足しようとしている未来人。

ジーンは英寿を失うかも、という強い喪失感で考えがかわったようですが・・・他の未来人はかわらず他者の姿の行動で幸せ・不幸せを感じている模様。

今回ベロバが「誰よりも不幸に見える」と言われていましたが・・・本質的には未来人では幸せではないから他者に幸せを依存しているように見えます。

結局理想の自分をデザインしたからと言って幸せになれるようではない模様。
英寿の言う「誰もが幸せ」になれる世界に未来人が含まれているのかは不明ですが・・・本当に英寿が未来永劫誰もが幸せになれる世界を目指そうというのであれば未来人も含めて幸せになれる世界を構築していくべきではないでしょうか?

とは言え未来人ではないものの創世の女神によって「理想の娘」としてデザインされた祢音ちゃんが「本当の愛」を求め、そして「本当の愛」と幸せを手にいれる事が出来たのだから・・・未来人も幸せになれる世界が創れない訳ではないはず。

誰もが理想を手に入れているにも関わらず幸せになれない人間がいる暗き世界をかがやき、照らすのは祢音となるのか。
それとも未来人を完全無視で英寿は「誰もが幸せになれる世界」を創るのか。
今後の展開が気になる 44話 創世Ⅵ:ネオン、かがやく 感想でした。

浮世英寿


ケケラ「ギーツ。お前にこの世界は守れない」
英寿「かなえてみせる・・・誰もが幸せになれる世界を」

結局英寿は創世の力を手に入れても創世どころか世界を守る事すら出来ないこの現状。
ギーツⅨに初変身した時はかなり強い能力と思ったのですがそうでもないですね。とはいえ敵側が同じく創世の女神を使えるのが原因なのですが。

英寿「まさかライダーに戻れるとはな」
祢音「またまた~!私を化かそうったってそうはいかないよ。私が変身した時、英寿が私に戦う力をくれたんでしょ?」
英寿「俺一人でかなえられたわけじゃない。ナーゴと君の家族の願いが俺に力を与えてくれたんだ」
祢音「そっか」

そもそもそこまで能力を発揮できないのが英寿自身の創世を無制限に使える訳ではないのが原因って話でもありますよね。
創世の女神は創世の力の源、ギラギラを無理やり集めて使う事が出来るっぽいですが英寿は叶えたい世界と強い願いが一致しないとダメな模様。
逆に言えばそれさえ一致すれば創世の女神に負けない力を発揮できるはずですが・・・全世界の人間の願いが一致する、という自体が非常事態だと思われるのでなかなか難しそうな問題ですね。


桜井景和


景和「祢音ちゃんを誘拐⁉聞いてないぞ」
ベロバ「欲しいものを手に入れるためならどんな暴力も許される。それが世紀末ゲームなのよ」
ケケラ「お前も家族を取り戻したかったら自慢の力を使えよ。ギーツを倒せば女神が完成して理想の世界をかなえられるぞ」
景和「お前の指図は受けない」

どんな暴力も許される世紀末ゲームとの事ですが・・・道長と大智を襲った景和がベロバとケケラを襲わないのがよくわからない。
沙羅が亡くなったのはケケラが大きく関わっていると思うのですがその辺を景和がどう認識しているのか。
とりあえず現状他に味方と情報源がいないから生かしておいて理想の世界が叶ったら始末するつもりなのか。以前の景和ならともかく今の景和ならやりそう。
しかし景和はケケラに手を出す事もなく、そして指図も受けないとのことでっすが・・・

景和「ギーツを倒せば本当に女神は完成するのか?」
ジット「ああ。願いは決まってるのか?」
景和「家族をよみがえらせる。あとはどうでもいい」
ジット「聞いたか?女神」
ツムリ「桜井景和様・・・その願いで本当にあなたは幸せになれるのですか?」
景和「なれるよ!決まってんだろ!」
ツムリ「ではどうして・・・そんな悲しい目をしてるんですか?」
景和「・・・また来る」
ツムリ「世界平和を望んでいたあなたはどこに・・・!」
景和「俺自身の世界が平和じゃなきゃ意味がないんだよ」

結局ケケラの話の真偽をジットに確認する景和。
前にジットに騙されているのに・・・信頼できる情報源がないのは厳しいですね。今現在景和の近くにいるのが全員景和を利用して何かしよう、って連中ばかりですし。
せめて沙羅がいれば色々と話が違ってくるのですが・・・景和の願いの根源は家族と幸せな世界を過ごしたい、だったはず。
世界平和も沙羅が安心して生きられる世界を願っての世界平和だったはずなので・・・沙羅がいない世界では色々と暴走しても仕方ない気もします。
次回景和対英寿となるようですが・・・英寿がどう景和を説得するのか。もしくは景和が心変わりするのか。気になるところです。


鞍馬祢音


伊瑠美「祢音!」
祢音「お父様はまだ手術中で・・・」
伊瑠美「あなたが誘拐されたと知って心が張り裂けそうだった・・・」
祢音「でも・・・私はつくられた存在で・・・」
伊瑠美「祢音。あなたが何者だろうとあなたと過ごした日々は私にとって・・・お母さんにとって本物よ」
祢音「お母様・・・」

伊瑠美って最初からずっと変わってないですよね。
過剰に祢音を心配していたのは娘が誘拐された、という事実があったからですし。
あかりの記憶が戻った直後は一時混乱してはいましたが娘への思いはずっと変わっていなかった。
「本当の愛」はずっとそばにあったのにそれに気が付く事が出来なかっただけ。

光聖「心配かけたな・・・」
伊瑠美「祢音を守ってくれてありがとう」
光聖「鞍馬財閥はもう終わりだろう。全てを失った・・・ホントに申し訳ない・・・」
伊瑠美「失ってないわ」
光聖「・・・そうだな。愛を失ったら人はもう幸せになれない。お前はそう私に言ったな。ホントにそのとおりだった。あかりと過ごした8年は確かに幸せだった。しかし同じように祢音・・・お前と過ごした年月も幸せであるべきだったんだ」
伊瑠美「まだ取り戻せるわ。これから先」
光聖「これを(ギャーゴのIDコア)・・・祢音・・・お前が幸せになってくれること・・・それが私の願いだ」
祢音「ありがとう。でも・・・私、幸せだよ。もう十分」

光聖の方は祢音への思いは若干違っていたようですが・・・この辺りは祢音誕生の経緯が絡んでくるので仕方ない面も。
父親と母親の娘に対する接し方が違っていたからこそ祢音は母親の愛に気が付く事が出来なかったと言えなくもないのですが・・・
両親の願い、愛に気が付いた祢音は自身の願い、「本当の愛」を、そして幸せを手にする事が出来たという流れ。
そして・・・

祢音「私は鞍馬祢音。仮面ライダーナーゴよ!」
「ENTRY」
祢音「変身!もう誰も・・・不幸にはさせない!」

自身の願いを叶えた祢音は他者を不幸にさせない為に戦う事を決意。
あかりを失った事、ある意味不幸から生まれた祢音は他人を不幸にさせない事が出来るのか。
英寿の理想の世界をあわせて気になるところです。


鞍馬光聖


祢音「どうして⁉」
光聖「もう二度とあんな思いはしたくなかった・・・!」
祢音「でも私は・・・あかりさんじゃ・・・あなたの娘じゃない!」
光聖「違う!お前は・・・祢音は私の娘だ!お前が与えてくれたんだ。もう二度と取り戻せないと思っていた人を愛する心を!」
祢音「愛・・・?私が・・・?」
光聖「祢音・・・私はお前を愛している」

愛を失った事で生み出した「理想の娘」が自身に愛を与えてくれた。
光聖が想定していた、鞍馬財閥の繁栄のための道具としては失敗だったのかもしれませんが・・・光聖にとってはそれ以上に大切なものを取り戻させた結果となりました。
ここまで創世の女神とニラムが想定して願いを叶えたのかは不明ですが・・・祢音は自身が願った以上の「理想の娘」になった事は間違いなさそうです。


吾妻道長


英寿「ナッジスパロウに会ったのか?」
道長「知恵の樹の在りかを問いただした」
英寿「素直に吐くタマとは思えないが」
道長「ああ。けど口を割らないあたり怪しいところだな」
英寿「沙羅さんを救う方法があったってことか?」
道長「タイクーンがこんな世界にしなければな。助かる脈があったってのにあの野郎・・・」
英寿「なら元の世界に戻すまでだ。ツムリを救ってな」

景和が余計な事をしたから助けられるものも助けられなかった的な事を言っているようにも見えますが・・・道長はそれまで色々やらかしてきたので他人から信用されてないってのも助けられなかった一因だと思います。
今までライダーを排除してきました。急に人助けします!とか言ってもなかなか他人は信用しないですよ。2000歳で人生経験豊富は英寿はともかく。


道長「タイクーン・・・」
景和「帰れ。お前に用はない」
道長「お前になくても俺にはある!こんな世界・・・お前がかなえたかったことじゃないだろ」
景和「だからつくり変える・・・」
道長「そんなやつらの口車にのせられてか⁉
景和「黙れ!お前が姉ちゃんをやらなければこんなことにはならなかったんだ!」
道長「ギーツを信じて元の世界に戻すんだ!」
景和「戻したって・・・姉ちゃんは戻らない・・・!」
道長「お前の姉ちゃんなら助かる方法はあったんだ!余計なことしてこの世界をこじらせやがって!」
景和「俺の家族は・・・俺が救う」
道長「力ずくで連れて帰るぞ」

そんな道長から急にこんな事を言われても景和的に納得できるはずもない。
ただし景和からしたら急な話ですが道長からするとそうでもない話
15話で道長が退場した時に

道長「全部ウソだったのか・・・?俺たちを化かしていただけなのか・・・?もし違うというなら照明してみせろ。お前の言葉を・・・信じさせてみろ」

こんな事言っているんですよね。
で、英寿が創世の力を手に入れた。信じさせるだけの力を手に入れた以、上英寿の力となって世界の為に戦うのはわかるのですが・・・景和はその事知らないですからね。
散々暴れまくったやつが急に(景和から見れば特に)俺の話を信じて英寿を信じろ、とか言われてもそりゃ景和からしたら納得できる話でもない。


道長「また誰かを不幸にするつもり気か・・・⁉」
景和「お前にだけは言われたくない」
道長「ナーゴをひどい目に遭わせて知らん顔する気か⁉」
景和「下っ端が勝手にやったことだろ」
道長「自分だけが幸せになれればそれでいいのか⁉」
景和「家族の幸せを願って何が悪い」
道長「俺は・・・俺はギーツを信じる!」

結局景和に敗北して何もできなかった道長ですが・・・果たして道長は景和を説得できるのか。それとも英寿が直接景和を信用させるのか。
道長が全く関わらず景和が元に戻ってもそれはそれで寂しいので・・・何かしら道長が関わってほしいところです。


ベロバ


光聖「祢音に手を出すな・・・!」
ベロバ「くっだらない」

撤退するベロバ

ベロバ「鞍馬光聖の息の根を止めて極上の不幸を味わってやるわ!幸せになんてさせないわよナーゴ」
祢音「ここから先は行かせない!」
ベロバ「はあ?ライダーにもなれないお嬢さんが何言っちゃってんの?不幸のどん底にたたき落としてやるわ」

祢音をかばった光聖を「くっだらない」と吐き捨てて退散したベロバですが・・・結局光聖の息の根を止める事にした模様。
350歳はもう少し色々考えて行動してほしい。

ベロバ「ちょっとぐらい若いからっていい気になってんじゃないわよ・・・!」
道長「どうだ?自分の不幸の味は」
ベロバ「なんのこと・・・?」
道長「誰よりもお前が不幸に見えてるのは俺だけか?」
ベロバ「この私が不幸・・・?あり得ない・・・あり得ない、あり得ない、あり得ない!」

とはいえ道長のいうとおりベロバがその場の思い付きで他人を不幸にしているのは自身が幸せではないからだと思われます。
自分自身で幸せになれないから他人を不幸にする。不幸になる姿を見て楽しいから自分は幸せだ。他人の不幸を見て幸せになれたけれども結局のところ自分自身で幸せになれないからまた他人を不幸にして自分が幸せだと感じる・・・
みたいな話だと思うんですよね。
ただこれベロバに限った話じゃなくて未来人ほぼ全員に当てはまりそうなんですよね。ジーンとかも英寿以前の推しライダーが退場してもそれで感動していたっぽいですし。
理想の自分で生まれてきたから自分自身で幸せになれる事が出来ない。だから他人の姿を見て心動かす、的な話だと思うんですよ。
未来人たちも本当に幸せになれるのかどうかは・・・この後の展開に期待してみます。


ジット


ジット「信者を失った神は無価値な存在となる。仲間を減らしてギーツを孤立させればあいつの創世の力は弱まる。待ってろツムリ。ギーツさえいなくなればお前は完全な女神となる」
ツムリ「私は・・・創世の女神になんてなりたくない・・・」
ジット「なぜまだ意思が残ってる?」
ツムリ「誰もが幸せになれる世界を・・・私は望んでいます」
ジット「ギーツか。あいつの存在がお前に生きる意志を与えているんだな?いつまでその思いが続くか・・・」

結局のところギーツを排除しなければジットの目的は達成できないって事ですよね。
スエルはもう少し戦力与えても良かったのではないかと思いますが。現時点で判明しているスエルがジットに渡したものはプレミアムカードだけですよね。当然ギーツⅨ以下の力の。
最高戦力のゲイザーが手も足も出ず完敗したけどプレミアムカードやるからギーツ倒してこいよ、的な命令をしたかと思うと・・・一番のバットエンド請負人はジットではなくスエルだと思う。完全にパワハラ上司。


DGPルール 「人々の強い願いが集まった時、ギーツの創世の力が発動する」

創世の女神とギーツⅨの一番の違いは創世の力の源の集め方って事ですかね?
創世の女神はギラギラを集めて自由に使える。英寿は願いが集まらないと創世の力を発揮できない。
英寿が自身の願いを叶えるのは相当難しそうですが・・・逆に言えば集まりさえすれば創世の女神以上の力を出せそう。

世界的スターが世界のピンチを救うために全世界の人間の力を集め、ラスボス的な存在を打ち滅ぼす展開もあり得る?
・・・ドラゴンボールの魔人ブウを倒した時のようになりそうですがそれはそれで見てみたい。

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