映画 仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判 感想

TTFCで無料配信となったので感想を。
映画館で観てはいたのですが感想を書いてなかったので。
amazonで配信されていた本編、映画は観ましたが本編の内容についてはうろ覚えなので細かい点が間違っている可能性が高いです。
以下感想。
というより映画館で観た時に何故仁だけが死に悠だけが生き残ったのかいまいち理解できていなかったのでその辺について。
・感想
仁さんは死ぬために殺し、悠は生きる為に食らった事が生死を分けたのか?
結局のところアマゾンズと言う作品は人間とアマゾンという二つの生物種の生存競争を描いた作品だったと思っています。
シーズン1では擬態し、人間社会で生きるアマゾンと人間との生存競争を。
シーズン2ではアマゾンと化してしまった人間と人間との生存競争を。
そして劇場版では家畜として生きる事を強いられたアマゾンと人間との生存競争を。
…いや劇場版では人間とアマゾンの生存競争ではないですね。
家畜として生かされているアマゾンを巡って仁と悠、二人の生存競争の戦いに審判が下された、といった内容でしょうか?
そもそも仁が戦い始めたのは自身が生み出してしまった、人間の天敵としかなり得ない存在であるアマゾンから人間を守る為。
悠が戦い続けるのは自身が守りたいものを守る為。
それぞれが譲れないものを持ち、そしてそれぞれがその譲れないものを破ってしまった。
仁は自分と同種の存在とは言え人間であるネオアルファを殺害。
悠は自分が守りたかった存在であるムクを捕食。
互いが互いに自身に課したものを破ってまでやりたかった事。
仁は自身が生み出してしまったアマゾンという存在を消し去り、安心て逝く為。当然ながらアマゾンには自分自身も含まれる訳で最初から死ぬためにアマゾンを狩っていた訳です。
対して悠は守りたい存在を守る為に戦っていました。つまり守る対象がいる以上死ねない訳です。
死ぬために禁忌を犯した仁に対して生きる為に禁忌を犯した悠の方が生物として強かった。ただそれだけの結果なのではないでしょうか?
劇場版を観た時にはこの辺を理解していなかった為、何故仁だけが死んだのかわからなかったのですが…。
最後の天条隆顕の台詞「弱肉強食の世界で勝ち残るのは生きる為に生きた者だけだ」を見てようやく理解できた気がします。
しかし勝ち残ったが自身の犯した罪に苛まれ、見守る事しか出来なかった悠は本当に勝者なのでしょうか?
敗北したが満足げに逝った仁は本当に敗者なのでしょうか?
二つの種族、いや二つの生物の生存競争を描いた作品ではありましたが果たして本当に勝ち負けだけが生物としての優劣を決定づけるのか。
そもそも生物は死にゆく存在。
どうやって死んだか、ではなくどうやって生きたかが重要なのではないでしょうか?
単なる生存競争ではなく生きるとは何かを問いかけていた。そんな作品だったのではないかと思う最後ノ審判感想でした。
以下雑記
細かいネタを書くと知識不足がバレるので今回は簡単に。
・水澤悠
最後の最後でオリジナル、というかニューオメガからオメガになるのは結構良い演出。口が血まみれにはなっていますが。
変身時に初代アマゾンっぽい叫びになっているのも良いですね。
・鷹山仁
思った以上で半裸で変身していた。
セイバーの映画のインタビューで東映は自分を裸にしたがる、的なものがあったのですが本当ですね。
まあ仁さんはともかくバハトが半裸で変身していたのは多分東映なりの嫌がらせでしょう。あそこはセロリが苦手な人間にセロリや他の生野菜を生で食べさせる仕打ちをするところですし。
・三崎一也
肉食に目覚めた家畜アマゾンに食いたいのはしょうがない、と言うシーンが印象的。マモルに食われてますからね…。
・橘雄悟
この人は、というかこの役者さんはアドリブで暴れすぎだと思います。
そんなんだから海でキヨちゃんを落としてしまうんですよ。
・長瀬裕樹
劇場版には出ていませんがこれだけは言わせて欲しい。
ビルドの万丈龍我にしか見えない。

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