特撮 仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド 感想

特撮 仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド
ネタバレありの感想です。
555関連作品のネタバレもあります。ネタバレ注意。

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感想


わかってんじゃねーか・・・
ファンが見たいスピンオフを。

ただし555本編だけを好きなファンにとってはどうかな、と思うところもあったり。真理の扱いとか。
他にも本編の(首が折れる音)でトラウマになった草加ファンは見ない方がいい。

草加さんは本編の散り方も好きだけど小説版・異形の花々の惨めな最後もいいよね!後年で加筆されたあの酷すぎる扱いもいいよね!
という濃ゆいファンにとっては・・・最高の作品ではないかと思います。
恐らく小説版の異形の花々を好きな人には最高の作品ではないかと。
私は好きなのでこの作品は大当たりでした。
やっぱり井上先生脚本は素晴らしい・・・あまり人にはオススメできないけれども。
戦隊でオススメ作品聞かれたらとりあえずジェットマンとドンブラザーズは外す。

どうでもいい話はさておき。
この作品で一番良かったのは・・・ラストでファイズに変身するシーン。
ネクストファイズではなくファイズ。
やっぱたっくんはファイズに変身しないと。

ネクストファイズで勝てなかった相手に旧式のファイズで勝てた理由は説明なし。
AIでの予測を何故ファイズが上回れたのかも説明なし。
ブラスターやアクセルフォームを使った訳でもなく真理の助力があったとは言えノーマルファイズでネクストカイザとミューズを倒せた説明は一切なし。
スピンオフだから追加フォーム使って敵を倒すよね、というお約束は一切無視しての旧式のファイズで敵を圧倒して倒すとか・・・まさに555。

本編でも・・・
ファイズのクリムゾンスマッシュを弾き飛ばし圧倒的に有利な状況に持っていったのにも関わらずその後グランインパクトを直撃して敗北するクロコダイルオルフェノク。

ブラスターを何故か使わず苦戦したけれども三原の機転で隙を作り、勝利したドラゴンオルフェノク戦。

最初から全力出していれば木場は死なずに済んだエラスモテリウム戦。そもそもスタジアムにブラスター持ってきたのに真理が叫ぶまでブラスターを温存していたパラダイスロスト。

何故そういう風な戦闘になったのかと言えば全くの不明ですが・・・
しかし全てがカッコいいシーンじゃないですか。
最適解を求めたら最初からアクセル使って瞬殺しろ、とかになるのですがそれをやらずに圧倒的にカッコいいシーンを魅せてくれる。
ファイズってそういう作風だと思っているので・・・今回のノーマルファイズで変身してアンドロイドたちを一蹴するシーンは物凄く良かった。

そもそもファイズって何かを解決し、ラスボス倒してハッピーエンドの物語じゃないですからね。
それぞれの登場人物が悩み、苦しみ、戦って戦って戦い続けた群像劇。
今回のストーリーも本編同様、いや本編以上にそれぞれの登場人物が戦い続けた群像劇。
これはファン待望の「わかってる」作品でした。

まあファン以外には全くオススメ出来ない作品である事には違いないのですが・・・
あの例の描写のせいで急に裸になって泳ぎ出す真・仮面ライダーより人にオススメ出来ない作品・・・そりゃPG12にもなるわって話ですわ。
グロ描写もマジでグロイし。小説版の草加さんの惨状よりマシですがアマゾンズですか?ってぐらいグロイ。

といった感じで人を極端に選ぶ作品だとは思いますが・・・それでも自分にとっては素晴らしい作品だったと思います。

以下雑記

胡桃玲菜


なぜ巧に好意があるのかさっぱり。
変身時に恥ずかしがる理由もよくわからない。
なぜがいっぱい・・・といいたいキャラ。尺があればもう少し深堀できたとは思うのですがゲストキャラですしねえ。
死亡フラグを立てたと思ったら速攻で回収された可哀そうなキャラでした。

北崎望


・・・本編の北崎のアンドロイドだったんですね。
本編で名前が明かされなかったから気が付かなかった。
というより本編の北崎が北崎望を演じているんですね・・・色々びっくり。

しかし・・・変身しなかった方が強いんじゃないかと思ってしまう。
あのワイヤー攻撃。アークオルフェノクの攻撃並みに強そうに見えるのですが。
オルフェノクをみじん切りにしたりベルトごと肉体を貫いたり・・・とアークオルフェノクを彷彿とさせるような攻撃に見えたのですが。
変身したら火力は下がったと思う。

しかしあのアンドロイドって政府が開発したんですよね?
だとすればアークオルフェノクの力を使えてもおかしくはないのかもしれない。そもそもファイズギアってアークオルフェノクを守る為に開発されたものですしね。
アークオルフェノク本体が今どうなっているかは不明ですが残っているとすればそれを元にアンドロイドを開発してもおかしくはない気がする。
ただし本編の最終回。ラストシーンの初期案ではアークオルフェノクの本体は崩れ去る予定だったはず。残っていない可能性の方が高そう?

スマートレディ


また・・・また何も解明されずに終わってしまった。
結局スマートレディって何者なのか一向に明かされないですよね。
今回特に理由もなくフォルム変わってますし。とはいえ作品変わればフォルム変わってますが。
色々と気にはなりますが・・・恐らく詳細が明かされることはないのでしょう。

海堂直也


・・・おかしい。全く姿が変わっていない。
いや、まったくと言う程ではないのですが他のメインキャラが年相応の見た目になっているのに海堂はそれほど変化していない。
むしろセイバーの富加宮隼人の時より若返って見える気もする。

それはともかく・・・なぜ海堂が生きているのか。
いや、本編では生きてたんですよ。それはいいのですが・・・元々オルフェノクって寿命短い設定じゃないですか。
花形だってもうギリギリの状態で生存して本編の終盤で(色々やらかしまくった挙句、ほぼ何も責任取らず)退場したじゃないですか。
あれから20年も経てばオルフェノクの寿命で死んでいてもおかしくはないのですが・・・まあ海堂だから、で説明できそうで怖い。
なんとなく生存し続けていきそう。
逆に三原は本編で生存したけれどもなんとなく死んでいそうな気もする。劇場版だと劇場版の前の時点で死んでいたみたい(劇場版の小説は未読なので詳細不明)ですし。

しかし・・・ファイズのアクセルをあんなやり方で破らないでほしい。まあたっくんは久々のアクセルだったし仕方ない気も。
本編でもファイズアクセル初使用で慣れてない木場さんがドラゴンオルフェノクにボコボコに反撃されてましたし仮面ライダーカブトのクロックアップと違って動体視力は上がらないっぽいので久々に使うと色々きついのでしょう。

草加雅人


草加雅人なら大丈夫。
そう、本編で死んでいてもね。

・・・うーん。小説版とどちらが扱いがいいのか。
小説版だと木場に引きちぎられ、ドラゴンオルフェノクに回収された後にドラゴンオルフェノクが寿命で消滅。色々垂れ流しながら死亡し・・・と思ったらスパイダーオルフェノクになって再誕。結局巧みにやられるENDでしたっけ?啓太郎の息子にやられる?
かなり前に小説を読んだので詳細を忘れてしまった。

今回は死に際はそれほど悲惨ではなかったですが・・・というより既に亡くなっているのを何故か草加スマイルを搭載した草加アンドロイドで登場。
結局爆発四散するも・・・スマートブレインの新社長になって再登場。というゼロワンのヒューマギアより簡単に蘇生出来る存在となってしまっていました。
扱いがいいんだか悪いんだか。
まあ・・・草加さんはいつまでも救われる運命はないって解釈でいいのかな?

漫画版913が続いていれば多少違ってたかもしれないのですが。完全に打ち切りでしたしね。
とはいえあの漫画版の原案も井上先生だったので連載が長く続いたとしてもまともなラストは迎えられそうにないですが。

園田真理


真理がオルフェノクに・・・まあ驚いたっちゃ驚いたのですがその辺はパラダイスロストの巧の方がインパクトがあった。
そもそも同じ役者さんがキバでパールシェルファンガイアやってますしそこまでの驚きは無かったのが個人的な感想。
小説版好きな人でもこの真理の扱いについては解釈別れそうですね。個人的にはアリです。元々オルフェノクの因子は埋め込まれてましたし。

それはともかく・・・真理は20年経っても武器はアイロンなんですね。
テレビ版本編の最終回でも使っていたなあと、懐かしく思ってしまいました。

乾巧


生存ENDで良かった・・・と思って色々調べてみたら衝撃の事実が。
玲菜のやっていた延命注射って偽薬らしいですね(ソース不明)
根性で延命しているらしい・・・

テレビ版の最終回では短くされていたのに・・・あっちも偽薬って解釈でいいのかな?
いや、たっくんなら真理の言葉で救世主にもなれるし延命もできそう。
とりあえず仮面ライダー4号は正史ではなくなりこちらが正史という解釈でいいですよね。
あれはあれで結末やそれに至る過程がきつかったので・・・こちらが正史になった方が個人的には好みです。

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