小説 ざんどぅまの影
ネタバレありの感想です。
比嘉姉妹シリーズは読んでいますが記憶が曖昧な部分もあります。
他シリーズのネタバレもあります。
ただし「ざんどぅまの影」の過度なネタバレは避けています。(個人の主観です)
以下ネタバレありの感想です。
感想
どこまでネタバレしていいのか迷ったので文章を修正しています。
以下気になった事について雑記。
色々と追記予定。
※先に「ととはり屋敷」の感想を書く予定なのでこちらはしばらく更新しない予定です。
比嘉万琴
今回は一切登場していないけれども、どういった状況なのか気になる。
時系列的には「ばくうどの悪夢」の後は確定。「ばくうどの悪夢」は2019年。今回の話は2020年~2021年。
万琴は「ばくうどの悪夢」のラストで入院。「とこよだけ」の時点でも入院が続いている。
「とこよだけ」の時系列がハッキリしないけれども琴子と野崎は万琴を助ける方法を探しているはず。
それにも関わらず「ばくうどの悪夢」とあまり関係なさそうなエピソードに1年以上費やしている。
そして結局万琴がどうなったのかは明かされない。なんともスッキリしない終わり方。
逆に言えば万琴を助ける方法を探るために「口寄せ」を行ったのではないだろうか?
本来であれば篤を口寄せしたかったのではなく勝子を口寄せしたかった可能性が?
口寄せの条件が不明だけれども力を持ったユタであった勝子を口寄せして「ばくうど」解決の糸口にしたかったので勝子が関わった事件について口寄せした、とか?
ただよく考えたら赤の他人より自分の親族を口寄せする方が難易度低そうなので、それはないか。
さらに言えば勝子はアレだったし。まあ指輪の本来の力が・・・あれ?ここまで書いて思ったけれど琴子は篤から直接指輪を貰っているじゃないか。じゃあ指輪が誰の物だったか理解しているのか。
祥子を口寄せするために勝子を口寄せする、そのために篤を口寄せ・・・遠回り過ぎるし、あまり関係なさそう。
万琴とは別件と考えた方がいいのだろうか。
ただそれにしても長期間にわたって口寄せをしているのが気になる。
この事件自体は解決しているので依頼が来たとは思えないし。となるとやはり万琴関係で何かしら理由があって口寄せをしている、と考えてもよさそうだけれども・・・結局万琴の話が出ていないのが気になってしまう。
怪獣使いと少年
冒頭に書かれていたので気になって検索。
・・・これは本編のネタバレになる。
気になる人は読了後に検索する事をお勧め。
先に「怪獣使いと少年」を検索すると本編の展開ネタバレをされかねない。
しかしウルトラマンシリーズはあまり詳しくないので知らなかったけれど帰ってきたウルトラマンにこんなエピソードがあったのか。ちょっと意外。
ウルトラセブンで欠番(遊星より愛をこめて)があったのは知っていたけれど。
「怪獣使いと少年」も今では放送するのが難しそうな内容。
方向性は違うけれど現代の特撮だと仮面ライダーアマゾンズが近い・・・のだろうか。
メインの登場人物がそれぞれが独自の考えで守るべきものと狩るべきものを決めていた・・・のだけども結局アマゾンズは配信限定。(テレビ放送もされたけどカット編集版)
どのみち現代社会では放送しづらい内容なのは間違いない。
アマゾンズの場合はグロシーンが原因のような気がしないでもないけど。
日本人の微笑
怪獣使いと少年とは違ってこちらは解釈が難しい。
「日本人のように~」から始まる文に関しては検索すれば全文が出てくるので気になる方は調べてほしい。
だいたいの内容は
・人生の喜びは周囲の人間の幸福にかかっている
・そのためには「無私」と「忍耐」を培う必要がある。
・日本人は他の国の人間よりそれを理解している
だろうか?
ただ本書ではこの言葉を引用して何を伝えたかったのだろうか。
昔の日本人は今の日本人には無い美徳がありましたよ、と言っている気もするけれど・・・個人的には日本人は他人の為なら他者を傷つけることも厭わない、みたいな事を言っているようにも思える。
本書の冒頭のシーン。
人々は「これ以上仲間や家族を殺されるのは、もう御免だ」という思いで集まり、そして本書中盤に書かれた事を始めてしまった。
自分を守るためだけだったら、あそこまで色々やらかさなかった気もする・・・という事で日本人の心理について小泉八雲の言葉を引用した・・・のだろうか?
他の国でも同様の事は行われる気もする。
家族や自分の所属する集団のために戦うのは日本だけではないだろうし。
他人のため、という大義名分があればこういった美徳をもった日本人でも本書のようになりますよ、という事だろうか。
ただこれも何となく違う気もする。
わざわざ冒頭に、しかも本編の内容とリンクしているともいえる「怪獣使いの少年」と並べて引用したという事は、作者なりに伝えたいことがあってこの言葉を引用したのだと思われるけれど・・・解釈が難しい。

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