「あなたが生きている限り・・・ 世界はきっと美しい・・・」Case49「憶う」 感想 です。
映画のネタバレがあります。ネタバレ注意。
感想
レディのラストが印象強すぎてねむ復活のインパクトが薄れてしまった。レディもファントムも演技が圧倒的過ぎる。
今回はラストに向けて盛り上がる回だったのに個人的にはレディの最期の回という印象が残ってしまった。
しかしレディの最期の言葉
「あなたが生きている限り・・・世界はきっと美しい・・・」がファントムとのシーンよりさらに印象的だった。
レディの当初の目的は
「さあ叶えましょう。CODEが存在しない・・・自由で美しい世界を」
というもの。
いや、ちょっと違うのか。ねむが生まれてからずっとねむの事を思っていたレディ。CODEが消滅してもなお、ねむのため戦い続けてきたレディ。全てはねむが自由で暮らせる世界を創るため。
つまりレディにとってはねむが自分の夢を持って自由に暮らせる世界こそが「美しい」と感じていた・・・はず。
そしてその「美しい」世界を創れるのは自分だけ、もしくはねむを共に創り出したファントムと自分だけ、という思いを持っていたはず。
なにせねむはある意味人間でもファントムでもない存在。世界がねむを受け入れられないなら自分でその世界を創ってやる、というのがレディの思いであり、夢であったはず。
そんな夢をもっていたからこそファントムと融合して幻影の世界を創り出したと思うのだけど・・・。
現実世界に生きる莫がねむを人間として扱い、そしてねむの夢をかなえてくれると誓ってくれた。
自分が幻影の世界を創らなくてもねむは現実世界で生きていけるのかもしれない。そんな世界は「きっと美しい・・・」という思いを抱いて逝く事ができた。
「ずっと見守っているわ・・・」という言葉と共に。
・・・まあ本当に見守っているのだけども。
流れを見る限り映画は本編終了後の話。映画では本当に見守っている・・・というか他のエージェントを呼び戻してまでねむを物理的に守るのだけど。恐らく大嫌いなゼロとスリーを復活させてまで。
まあゼロに対してはあんたが親の顔できるなんてね、という嫌味を言うために呼び戻した可能性がありそうな気がする。
とにかく印象的だったレディの最期。
そんなレディの夢を預かった・・・じゃない。それは怜慈だよ。
とにかく莫はねむを含めた世界、そして夢を守るために「多分 次はない」ミッションに挑むことに。
オブリビオンの忘却能力はねむが「絶対に忘れない」事で対抗する事ができたようだけど・・・「きっと美しい」世界を守る事ができるのか。
そして莫自身の夢はどうなるのか。
色々と気になる Case49「憶う」 感想でした。
以下 8月26日追記 シーンごとの感想・雑記です。
太字は劇中の台詞。太字でない箇所はその台詞についての感想・雑記となっています。
万津莫「世界が君を忘れない限り 君は いつまでも君だ」
莫「ねむ!消えるな!戻ってこい!ねむ!消えるな!消えるな!ねむ・・・戻ってきてくれ・・・どうすれば・・・」
美浪「いつも一人で背負うな!バカ兄貴!莫を一人にはしない。あなただって そうだよ。ねむちゃん!」
そういえば、ほぼ全て一人で背負ってきたような。小鷹とジークが味方ライダーとは言いづらい立ち位置なので仕方ないのだけど最近だと珍しいような。
ガヴは前半はすれ違いが多かったけれど終盤は常に3人で戦っていた印象。ニエルブ兄さんの誘いにのってショウマがグラニュート界に一人で行ったぐらい?
ガッチャードも最終盤でスパナと一度戦ったけど他のシーンでは協力し合うシーンが多かった印象。
ギーツは・・・まあ共闘はしづらい環境だったので仕方ない。
とにかくそんな一人で背負ってきた莫が仲間と共闘する良いシーンではあるのだけど・・・映画を見る限り莫がどんな状態になるか、なんとなく察する事が出来るだけに儚いシーンにも思えてしまう。こんな感じで仲間と一緒にミッションを遂行するのはこれが最後なんだな、と。映画でもラストで小鷹と共闘したとは言えほとんど一人でミッションをしていたようなものだし。
ねむ「みんな・・・なんで こんなことを・・・!?私がいたら 世界が・・・!」
莫「世界が君を忘れない限り 君は いつまでも君だ」
いい台詞だ。感動的だな。だが・・・どういう状態になっているのかよくわからない。世界がねむを忘れたのに莫達が忘れなかったのは、どういった理屈なんだろうか。オブリビオンが世界を忘却した時は莫以外の全ての人間が消え去っていたのに。
ただオブリビオンが忘却した時はナイトメアの力によるブラックケース。ねむが自分を忘れたのはねむ自身の深層心理が成した事。耐性ある、もしくは出来つつある莫達は忘れなかった。
というよりねむが記憶を忘れないと誓ったようにねむを忘れたくない、という深層心理がねむを忘れることが出来なかった、という方が夢があっていいよね、という事で莫たちの思いの強さという事にしておこう。
オブリビオン「ハハハハハ・・・!きれいな友情だね。たった一人のために世界を犠牲にするのって どんな気持ち?」
莫「何 言ってんだ?俺は ねむも守るし 世界も守る」
オブリビオン「ハハハハ・・・できるかな~?」
なんとなく英国のエージェントっぽい返しに聞こえる。なんとなく。スパイ映画はあまり観ないので実際にはどんな返しをするのかは知らないけど。
ただ「多分 次はない」と自分がどうなるか分かった上でこの返しをするのは・・・莫なりの思いが詰まっているのかもしれない。これが最後かもしれないから自分の理想のエージェントらしくミッションを遂行しよう、という感じなんだろうか。
ジーク「最高に 悪夢 楽しんでんな~!俺も交ぜろよ」
小鷹「これは遊びじゃない。ナイトメアを止める任務だ」
莫「I’m on it」
最終決戦前の燃えるシーン・・・なんだけど気になる事が。
ここだけTTFCの字幕が英語。直前のインパクトに変身する際は「さあ やろうか」と日本語字幕がついているのに。このシーンだけは英語。
これが最後の変身(かもしれない)という莫の心境から理想のエージェントっぽく言ってやるぜ、という心境なのか。それともこれまで散々「I’m on it 」って言ってきたから、もう字幕なくてもわかるだろ、という事なんだろうか。なんにせよちょっと気になる・・・けれど、もっと気になる事があった。全員考えている事がバラバラ。ジークは遊び。小鷹はナイトメアを止める任務。莫は世界とねむを守るミッション。
まあ方向性は一緒だし世界を守りたいという思いは一緒・・・なのかもしれない。ジークも世界が無くなったら悪夢を見れなくなってしまうので一緒のはず。多分。
万津美浪「やだ・・・やだ・・・やだ・・・!やっぱ やだ・・・!行ってほしくない・・・!」
美浪「次は いつ帰ってくる?」
莫「多分 次はない。美浪。今まで ありがとう」
美浪「行ってこい バカ兄貴!」
莫「ああ」
↓
美浪「やだ・・・やだ・・・やだ・・・!やっぱ やだ・・・!行ってほしくない・・・!」
美浪の夢はどうするんだろうか。
Case28では
美浪「ねえ莫。一つだけ。これだけは約束して。私を一人にしないでね。一人で ご飯を食べるのは嫌だから。言ってる意味わかるよね?」
という約束をしたのに。
莫はねむの夢は叶えるのに美浪の夢は考えていないのか、と思ってしまう・・・けれどもしかしたらこれが伏線になるのだろうか。ねむが自分を忘れても莫たち忘れなかったように莫がバグってきていても美浪の思いで消滅は逃れることになるのか。莫は映画を見る限りまったく現実世界に干渉できなくなった、という事はなさそうだけども。
なんにせよこのまま莫がいなくなったら切なすぎる。別れのシーンではなく「帰ってくる」フラグのシーンだと思っておきたい。
ねむ「私の夢は叶ったから。私に刻まれた記憶は つらいことでも苦しいことでも もう絶対に忘れない」
オブリビオン「なんで消えない・・・!?」
ねむ「私の夢は叶ったから。私に刻まれた記憶は つらいことでも苦しいことでも もう絶対に忘れない」
オブリビオン「ああっ・・・!うっとうしい!」
ヒロインが直接ラストバトルに干渉してくるという展開は珍しいような。ガヴは幸果が作った大量のお菓子で戦っていたりはしてたけども。とにかくラスボスの能力を無効化するヒロインというのは珍しいはず。龍騎のラストバトルは思いっきりヒロインが関わっていたけどちょっと違う気もする。ラストバトルがバトルに勝つのが勝利条件ではなくラスボスの心境を変化させろ、とかいう無理ゲーだったし。一緒に変身して戦うヒロインはいたけどラスボスの能力の無効化は珍しい・・・はず。
小鷹賢政「これは遊びじゃない。ナイトメアを止める任務だ」
小鷹「ねむは自分の意志で消えた。ゼッツすら その結末は変えられない」
富士見「だったら怪事課がゼッツを超えてやる」
小鷹「バカげてる。「これから」の命を見ろ。それを守るのが警察の使命・・・」
小鷹の闇は深い・・・という事はないか。
むしろ一番現実を見ている気がする。取り戻せるかわからない命より「これから」の命も大切だよね。怪事課が動くことでねむ以外に助けられる命はあるかもしれないし。
とはいえ夢というテーマのゼッツという作品で現実的過ぎるのもちょっとアレな気はする。夢は現実を超え・・・というのは映画だったか。
とはいえ富士見やなすかが夢を描いた紙に鷹が足されているのはほぼ確定。きっと最終回では怪事課が縁起の良い夢を見せてくれることになる・・・はず。
ジーク「ろくでもねえ選択しちまったなあ 莫ちゃん。ぶざまに生きるか」
ジーク「ろくでもねえ選択しちまったなあ 莫ちゃん。ぶざまに生きるか」
ぶざまにエレクトリカルジークになって生きる未来が・・・待ってないか。さすがにもうやらないとは思う。
しかし映画の世界では・・・いや映画の世界でも無様どころか好き勝手やりたい放題やっていたジーク。無様に生きるジークは想像しづらい。
・・・いや、違うのか。ジーク自身にとっては罰するに値する自分が生き残る事、それこそが無様に生きる、という事か。なんにせよ楽しそうでなにより。
ザ・レディ「あなたが生きている限り・・・ 世界はきっと美しい・・・」
レディ「ありがとう。母になる夢を叶えてくれて。でも あの子の母は・・・私だけよ」
ファントムゴアナイトメアと一体化した自分の目を傷つけるレディ
ファントム「うわあーーっ!!何も・・・見えない・・・!」
なかなか壮絶なラストだった。
そういえば映画で登場した時も目になんかエフェクトがかかっていたような。記憶違いだろうか?なんにせよ衝撃的な結末。
しかしファントムに限らずナイトメアは夢主が消滅するとナイトメアも消滅するのか。恐らく融合しているナイトメアに限ると思うけれど。オブリビオンですらねむを消せばオブリビオンも消滅していたはずだし。意外にゴアナイトメアを倒すのは簡単なのかもしれない。犠牲を払う覚悟さえあれば。
ただジークがエクスドリームとの戦いで消滅した後。ジークの復活と共にパニッシュも蘇っていたように見えるので根本的な解決にはならないのかもしれない。映画のレディもファントムの幻影の力を使ってフェイクニュースをやっていたように見えるし。ナイトメアを完全に消滅させるのは仮面ライダーが必要という事なんだろうか。
ファントムゴアナイトメア「その力と幻影の力があれば ねむを作り直せる」
ファントム「その力と幻影の力があれば ねむを作り直せる」
莫「作り直す?」
ファントム「私が赤ん坊から育て直す」
これはファントムの本心なんだろうか。
幻影の力で再現する、というのではなく作り直すというのは・・・なんとなくらしくない気がする。とはいえこの時点ではレディと融合している状態。ナイトメアと融合している人間は互いに影響しているように見える・・・少なくともレディとファントムは。なのでファントムもねむに対して思い入れが深まっていたのかもしれない。まあ自分色に染めてやる、と言っている時点でレディとは考えが全く違うのだけども。
なんにせよファントムは終始考え方が分かり辛かった。オブリビオンは手に負えないと理解しているのにコード:ソムニアカプセムを渡したりしているし。まあ幻影のナイトメアらしく常に夢うつつな状態・・・だったのだろうか。
オブリビオンゴアナイトメア「ねむ また全部 消してあげるね。君が苦しまないように」
オブリビオン「ねむ また全部 消してあげるね。君が苦しまないように」
ファントムとは逆に非常に分かりやすいナイトメア。全部消してやる、という以外に目的がない。まあナイトメアらしいと言えばらしいけど。
ただよく考えたら番組のテーマ的に合致したラスボスと言えるかもしれない。主人公の莫は夢を守りたい。ラスボスのオブリビオンは消去したい。夢、そしてその夢を見る心も。
といった感じで考えるとゼッツという作品のラスボスに相応しい・・・のかもしれないけれど、それは最終回でどんな結末を迎えるかにもよりそう。最終回で忘却のオブリビオンがどんな消え方をするのか楽しみ。意外にねむの中にベビーに戻って残る・・・のかもしれない。ねむ自身がどんな記憶も忘れない、と言っているので。

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